27NTTドコモで購入できるさまざまなスマートフォン・iPhoneの中から、「5万円以下で買える」(乗り換え限定の値引きや下取り値引き、将来返却前提の実質負担ではなく、本当に「本体代金」が5万円未満)の格安モデルの利用レポートを、「スマホそこそこの性能・機能があれば十分。高いお金は出したくない」というドコモユーザー向けに最新モデル~型落ちモデルまで、実際に各モデルを購入・使用して感じた評価と感想を参考用に紹介します。

NTTドコモではユーザーの需要に応じて、ハイスペックなモデルでは10万円を優に超える高性能モデルだけでなく、最安2万円程度で買える格安モデルも販売中です。

各メーカーのフラッグシップモデルスマートフォンは年々カメラやメモリー・処理能力がどんどん上がっていき、旧モデルに比べて驚嘆に値するほど性能が高いモデルもありますが、やはり、そういったモデルはお値段のほうも、それなりに高くなりがちです。

一方で、「スマートフォンとしてそれなりに使える」といった水準の機能であれば、いわゆる”格安スマホ”と呼ばれる、一流メーカーのトップモデルに比べて半額以下どころか、1/3、1/4相当の価格で入手できるスマホが出てきており、「ローエンド/エントリーモデルの水準向上」も進んでいます。

従来であれば高級モデルにしか搭載されたなかったようなカメラ性能が高いモデル、デュアルレンズ搭載モデル、ゲームもそこそこ快適に遊べるスマホが、ドコモにもあります。

ドコモの5万円以下スマホは「9モデル」(2019.11)

2019年11月時点において、ドコモの公式ホームーページで販売が続いているiPhone・スマートフォン(らくらくスマホは除く)のうち、本体価格が税込み5万円以下のスマートフォンは9モデルがあります。

最も安いモデル(つまりドコモスマホ最安)は、2019年11月1日に発売された「Galaxy A20 SC-02M」です。

Galaxy A20 SC-02Mは、ドコモガラケー利用者の買い替えをターゲットにした、「あんしん・シンプル・安い」を目指した究極の格安モデルであり、ドコモガラケーよりも安く買える機種となっています。

続きを読む ▶[購入レポート]ドコモガラケーより安いスマホ Galaxy A20 SC-02M 料金プラン込みでも携帯電話より安くなる最安モデル

最も安いのはGalaxy A20 SC-02Mですが、もう少しスペックが高い・機能が高い機種も、5万円以下で探すことが可能です。

当サイトでは9モデルのうち、8モデルに関しては実際に入手して使い勝手をチェック・レポートを行っています(それぞれの旧モデルもたくさん所有して比較しています)。

2019年11月1日時点、ドコモの低価格スマホ機種名は以下のとおりです。

機種名 当サイトの実機レポート
【ドコモ最安】
Galaxy A20 SC-02M
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【2019年冬モデル】
AQUOS sense3 SH-02M
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【2019年夏モデル】
arrows Be3 F-02L
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【2019年夏モデル】
LG Style2 L-01L
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【2018年冬モデル】
Galaxy Feel2 SC-02L
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【2016年モデル】
iPhone 7 32GB
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【2019年夏モデル】
Google Pixel3a
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【2019年夏モデル】
Xperia Ace SO-02L
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2019年11月1日時点、ドコモ公式価格は上記の通りです。税込み基準で

2万円台:1機種
3万円台:4機種
4万円台:4機種

のスマートフォンがありますので、5万円以下で機種変更をしたい場合はこの中から選んでください。

最新価格・キャンペーンや値引き情報については公式HPを参照ください。

上記の通り「5万円以下」と言っても、安い機種は2万円ちょい~高い機種は5万円をちょっと切る程度まで幅があり、その性能にもそれぞれ特徴があります

本体価格が安い機種が中心であるため、当然ながら「万能で最高機能を持っているスマホ」ではありません。

あとは価格と性能・各自が必要とする機能のバランスを重視して選びましょう。

続いて、本来法人向けモデルとして作られたTOUGHBOOKを除き、上記で挙げた全8モデルをすべて使ってきたユーザーとしての評価・感想を含めて、もう少し各特徴を比較紹介します。

一番カメラ性能が良いのは「Google Pixel 3a 」

2019年11月時点で、5万円以下で買えるドコモスマートフォンのうち最もカメラ性能が良いのは、Google Pixel 3aだと断言します。

Google Pixel 3aのカメラは、搭載されたレンズは1つだけながら、Googleの高い処理技術によって実現された夜景モード(将来アップデートによりPixel 4と同じ「天体写真機能」も追加される見込み)を搭載しており、他社の低価格スマホとは別次元のクオリティです。

Pixel 3aは「プレミアムエントリーモデル」という位置づけのモデルであり、2018年冬に発売された上位モデル Pixel 3/Pixel 3 XLを部分的に廉価化したスマホです。しかしながら、カメラだけはPixel 3a(4.2万円)とPixel3(発売当時9万円、現在6.5万円)と同等の性能を持っています。

5万円以下で買えるスマホの中にはデュアルカメラ(2個のレンズを搭載)のモデルもありますが、低価格帯スマホのズーム・広角レンズはやはり「価格相応」と言わざるを得ませんので、シングルレンズであっても高い水準の写真が撮れるPixel 3aを断然オススメします。

実際にPixel 3aで撮影した写真は下記ページを参照ください。

続きを読む → Pixel3aのカメラすごすぎ!夜景モードを使った色補正で「本来の色」を見る

電池長持ちで選ぶなら「AQUOS sense3」

ガラケーのように何日も充電せずに使いたい・充電回数を減らしたい、あるいは一日中スマホで動画やネットを楽しみたいユーザーには、ドコモスマホ史上最も電池が長持ちのAQUOS sense 3 SH-02Mを推奨します。AQUOS sense 3は「低価格スマホの中で電池がよく持つ」のではなく、ドコモ機種全体の中で最強の電池持ちを誇るスマホです(2019年11月時点、当サイト調べ。参照「ドコモバッテリー長持ちスマホランキング」)

シャープのPR文では「1週間使えるスマホ」とされ、実際に使ってみても圧倒的な電池持ちを体感出来ています。

ドコモの比較的新しい低価格帯スマートフォンでは、仕様として要求される電池消費量自体は低めの機種が多いため、スタンバイ時間はいずれもよく持つ機種が増えています。しかし、AQUOS sense 3 SH-02Mはその中でも突出した電池の持ちと言えます。

機種名 電池容量
【ドコモ最安】
Galaxy A20 SC-02M
3000mAh
【2019年冬モデル】
AQUOS sense3 SH-02M
4000mAh
【2019年夏モデル】
arrows Be3 F-02L
2780mAh
【2019年夏モデル】
LG Style2 L-01L
3900mAh
【2018年冬モデル】
Galaxy Feel2 SC-02L
3000mAh
【2018年冬モデル】
TOUCHBOOK P-01K
3100mAh
【2016年モデル】
iPhone 7 32GB
非公開
【2019年夏モデル】
Google Pixel3a
3000mAh
【2019年夏モデル】
Xperia Ace SO-02L
2700mAh

スマホの電池の持ちは「電池容量」だけでなく、システムの作り込み・安定性、ディスプレイパネルの消費量などによって変わってくるため、実際の利用可能時間は結構異なるものです。例えば、この中で最も電池が保たないP-01Kは電池容量は3100mAhと決して小さくはないですが、実利用可能時間は約90時間となり、AQUOS sense 3のおよそ半分となっています。

AQUOS sense 3はスペックも全体的に高いため、超おすすめ機種の一つです。同機種はauでも取り扱っています。

☆「NTTドコモ AQUOS sense3 SH-02Mの料金・割引情報をみる」2019年11月1日発売
☆「au公式サイトでAQUOS sense3 SHV45の情報をみる」2019年11月2日発売

 とにかく安さで選ぶなら「Galaxy A20」

すでに価格リストは前項で紹介しましたが、本体の安さで選ぶならGalaxy A20 SC-02M が圧倒的です。

SC-02Mは突出した機能や強みはありませんが、5.8インチの大画面かつそこそこ軽量なボディ、処理性能もまずまず高いCPUを使い、防水防塵対応・おサイフケータイにも対応させつつ、2019年11月時点で2番めに安いAQUOS sense3よりもさらに1万円安く提供されています。

特に機能にこだわらないというドコモユーザーは、価格にこだわりましょう。

SC-02Mの本体代金を含めた料金シミュレートが公式サイトで計算出来ます。

やっぱり「iPhone」な「iPhone 7」

ドコモでは2019年11月時点で、5万円以下で買えるiPhoneとして型落ちモデルの iPhone 7 32GBモデルの提供を継続しています。

iPhone 7はシリーズで初めて物理ボタンが感圧式に変更され、耐水性能を持ちました。また、おサイフケータイ機能にも対応しており、2019年時点でも非常に便利な一台として老若男女問わず人気があります。

スペック的にもドコモ低価格モデルの中では高く、「A10」の処理能力は最新の他社格安スマートフォンにはまだまだ負けません。

ディスプレイのサイズは4.7インチと他社モデルと比べて小ぶりとなりますが、片手で使いやすいサイズのスマホが欲しい人もiPhone 7がベストチョイスでしょう。

2019年11月時点で5万円以下で買えるドコモiPhoneはiPhone 7 32GBモデルのみです。他のドコモiPhoneと比べてもちろん古いiPhone 7の性能は劣りはじめていることも事実なので、価格と性能のバランスを考えて選んで見てください。

☆「docomoのiPhoneの価格や料金イメージ

ゲームで遊ぶならPixel 3aかiPhone 7

5万円以下の安いスマホの場合、選ぶモデルによってはゲーム(および高い処理能力を必要とするアプリ全般)を楽しみたい場合には、慎重な選択が必要です。

5万円以下のドコモスマホは、それ以上の高価な最新スマートフォンに比べてCPU・GPUなどのゲームを動かす・アニメーションを動かす能力がかなり低く作られています。一般的な動作(電話を掛けたり、メールを書いたり)だけを使うのであればどのスマホでもある程度スムーズに動きますが、3Dアニメーションを多用したゲームは、低価格スマホでは動きが鈍くなることがあります。

ゲームが要求する処理能力は、それぞれのアプリやバージョンによって大きく変わるため、「このスマホなら絶対に快適に遊べる」という保障は出来ませんが、2019年11月時点で5万円以下で買えるスマホのうち、処理能力が高いモデルはiPhone 7かPixel 3aとなります。

機種名 搭載SoC
【ドコモ最安】
Galaxy A20 SC-02M
Exynos 7884B
【2019年冬モデル】
AQUOS sense3 SH-02M
SDM 630
【2019年夏モデル】
arrows Be3 F-02L
SDM 450
【2019年夏モデル】
LG Style2 L-01L
SDM 450
【2018年冬モデル】
Galaxy Feel2 SC-02L
Exynos 7885
【2018年冬モデル】
TOUCHBOOK P-01K
SDM 210
【2016年モデル】
iPhone 7 32GB
A10チップ
【2019年夏モデル】
Google Pixel3a
SDM670
【2019年夏モデル】
Xperia Ace SO-02L
SDM630

一概には言えませんが、同じSoCを利用したスマホはおよそ同じくらいの処理性能を持っています。

この中でSamsungのチップであるExynos 7884BはSDM630と似た性能を持っています。

Pixel 3aに搭載されたSDM 670と、Xperia Ace/AQUOS sense3に使われているSDM630は同じ600番台ですが、処理能力は1.5倍以上の差があります(Antutuベンチマークスコアでの比較)。SDM450はSDM630よりもワンランク低く、P-01Kに使われているSDM210はもっと低い最低限の性能です。

リズムゲームやレースゲームなど、スマホの反応がゲーム性に大きく影響するアプリを遊びたいのなら、性能が少しでも高いスマホを選ぶことをオススメします。

2019年冬 ドコモ機種変更で買える安いスマホ 5万円以下~2万円までの格安モデルの実機利用レポートと評価

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