2020年4月24日発売の最新アップル端末「iPhone SE(第2世代)」(2020年モデル)を購入し、楽天モバイルプラン(自社回線・MNOサービス)で接続・使えるかを検証してみましたので結果を報告します(2021年2月時点の運用テクニックに更新済み/2021年4月、iPhoneの対応状況を追記)。

なお、楽天モバイルのMNOサービスでは現時点ですべてのiPhoneは動作保証外であり、iPhone SE2も例外ではありません(→2021年4月より保証対象に入ります)。本ページの結果を含めて接続・利用可否を保証するものではありませんのでご了承ください。楽天モバイルの正規サービスを受けるためには、楽天モバイルが販売する動作確認端末が必要です。

本ページでは「iPhone SE2が楽天モバイルで使えるか」という点を中心に解説しています。iPhone SE2の値引き情報や性能・スペックについての解説は「Apple DSDS対応iPhone SE(第二世代,2020)の価格・iPhone8との違い-コスパが良いと言えるか?」の記事を参照下さい。

iPhone SE2に楽天モバイルのnano SIMを入れてみる

まず、iPhone SE2購入直後の状態のまま、楽天モバイルのMNO用のSIMカードを挿入し、特別な設定を変更せず使ってみました。

一般的にドコモやソフトバンク、auなど、大手キャリアのスマホ回線契約をしたSIMカードがあれば、iPhoneに挿入するだけで自動的に設定が行われて接続が出来るケースがあります。

一方でいわゆる「格安SIM」と呼ばれるMVNOサービスの回線でiPhoneを使う場合には専用のプロファイル(APN)をiPhoneにインストールすることで接続が可能になります。

この挙動が楽天モバイルのSIMカードでどうなるのか、確かめてみました。

iPhone機種に楽天モバイルのMNOサービスのSIMカードを挿しただけだと、通話の発信・着信ともに出来ませんでした。

iPhone SE2の場合も、「おかけになった電話番号は・・・」とアナウンスが流れ、繋がりません。

結果→ 出来ませんでした。

iPhone SE2に楽天モバイルのSIMカードを挿入すると、すぐに「Rakuten」のアンテナピクト表示が出て、通信が出来ました。

データ通信だけであれば、設定無しでiPhone SE2を使って楽天モバイルの回線に接続可です。

楽天モバイルのSIMカードを挿すだけでデータ通信が出来ることは上記の通りですが、テザリング/インターネットの共有は出来ません

画面に「このアカウントでインターネット共有をオンにするには、Carrierに問い合わせてください」という表示が出て、他端末のインターネットへの接続が出来ません。

以上の挙動はiPhone SE2以外のiPhone (2018年モデル以降)でも同じ表示・状態になるはずです。

続いて、上記で「SIMカードを挿す」だけではなく、各種設定をすることで楽天モバイルをiPhone SE2で使えるようにする方法を説明します。

iPhone SE2の楽天モバイルSIM設定を変更する

前項では「設定を変更せず、SIMカードを入れるだけ」の状態で動作確認をしましたので、続いて以下の設定を行ってから再び動作チェックをしてみた結果をお伝えします。

変更した点

iPhoneの「設定」メニューから→[モバイル通信]→[通話のオプション]から楽天モバイル回線を選択(複数のSIMを設定している場合)→[音声通話とデータ]へ進み、”4G, VoLTEオン”にチェックを入れる(デフォルト設定だと VoLTEオフになっているはず)

上記の設定をすることで、楽天モバイルのMNO用SIMカードで通話が出来るようになります。

iPhoneの「設定」メニューから→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」を開き、 ”モバイルデータ通信”欄の「APN」と、 ”インターネット共有”の「APN」 の2か所に「rakuten.jp」と入力する (その他欄は空欄でOK)

APN欄にrakuten.jpを入れることで、インターネット共有の欄がグルグルと回転している状態から、「オフ」という表示に変わり、テザリングが出来るようになりました。

[追記]Rakuten Linkは使えない

2020年4月24日時点において、楽天モバイルの無料通話・無料メッセージを使うために必要な「Rakuten Link」アプリがiOS・App Store向けに配信されていないため、iPhone SE2では利用できません

→ 2020年7月8日、iOS向けにRakuten Linkアプリが公開されました(iOS11以上)。Rakuten Linkアプリを使うことでiPhoneでも無料通話・メッセージの利用が可能となっています

今回iPhone SE2に利用した楽天モバイルのSIMカードは、すでにAndroid端末でアクティベート済み・承認済みです。

楽天モバイルではRakutenプラン契約と、このRakuten Linkの利用(承認)をすることで楽天ポイントが貰えるキャンペーンを実施しています(2021年2月時点)。

iPhone SE2のみしか持っていないユーザーはこのキャンペーンが適用できないことになるため、十分に注意して下さい。

楽天モバイルのMNO回線は3ヶ月基本料金(通常20GB以上利用で3278円/月)が無料で使えますので、現時点では動作保証外のiPhone SE2でも、上記の通りいくつかの制限・設定をしなければ使えないという問題もありますが、申し込んで損はしないでしょう。

*iPhone SE2での楽天モバイルMNO利用の挙動は変わることもあります。今後設定をしても使えなくなるような事態もありうることを覚悟して、すべて自己責任にてご利用下さい。

iPhone SE2でDSDS/DSDVのデュアルSIM運用

iPhone SE2は旧モデルのiPhone SE, iPhone 8以前のモデルでは使えなかった「eSIM」を内蔵しており、物理的なSIMカードによるプランとeSIMプランを契約して1台で2つの電話番号を同時に利用することが可能です。

2020年4月現在、楽天モバイルのMNO回線およびIIJmioの「eSIMプラン」を使うと、iPhone SE2に2つの通信回線を入れる事が可能です。

楽天モバイルプランでeSIMを発行してインストールすることで、iPhone SE2でも上記の物理SIMカード設定時と同様に、データ通信・通話・テザリング利用が可能です(ただし、やはりこちらも動作保証外です)。

参照:楽天モバイル(MNO)でDSDV/DSDS出来るiPhoneやスマホは?デュアル運用出来る条件・eSIM設定方法

IIJmioの場合は、データ通信プランをeSIMで追加可能です。

楽天モバイルのeSIMがiPhoneSE2が動作保証外であるのに対して、IIJのeSIMは2020年4月24日時点で公式に動作確認済みとなっています(iOS 13.4.1時点)。

IIJmioでは現在「β版」として適用されてきた月間6GBまで使える eSIMプランと、月額料金165円~から使える「データプラン ゼロ」が契約可能です。

IIJのeSIMはドコモ回線を利用したMVNOサービス回線です。楽天モバイルと違い音声プランは現在提供されていませんが、月額料金は165円+1GB単位で高速通信容量を購入して使うという方式を採用しています。

楽天モバイルプランがキャンペーンで月額料金無料というとんでもない価格設定になっているため比較相手が悪くなってしまいますが、非公式である楽天のeSIM利用ではなく動作確認済みのIIJのeSIMを予備でiPhone SE2に入れておくという運用もありです。

楽天モバイルのプランや他社の超大容量プランを契約している場合にはIIJmioのデータプランゼロの出番は無いかもしれませんけれど、メイン回線はソフトバンクやauを利用して、容量が足りなくなったときだけ副回線のIIJmioを使うといった方法でスマホ代を節約可能です。

2021年4月楽天×IIJmio新料金プランでさらに激安運用

楽天モバイルとIIJmioは2021年4月より、新料金プランと「ギガプラン」の提供を始めます。これにより、iPhone SE2で楽天モバイル+IIJmioのeSIM契約で激安運用が出来るようになります。

楽天モバイル+IIJmioプランの肝は「通常のデータプラン(SIMカード発行アリ)よりeSIM専用のプランが安い」ことを利用し、IIJmioのeSIMでデータ通信を行い、楽天モバイルではデータ通信を使わない(1GBまではOK)ことで楽天モバイルの料金をタダ+eSIMの激安月額料金だけで維持が出来てしまうのです。

従来のIIJmio eSIMプランの欠点であった「通話・SMSが使えない」問題も、楽天モバイルの回線を通話に使う+Rakuten LinkアプリをiPhone SE2に入れておけばタダで使えるため、とんでもないスマホ代節約術が完成します。

続きを読む → iPhone12やPixel5で楽天モバイル0円維持+IIJ新プランデュアル契約が最強 eSIM料金4GB660円

ワイモバイルならiPhone SE2に正式対応済み

上記で解説したとおり、2020年6月時点では楽天モバイルのサービスでiPhone SE 第2世代の利用は限定的であり、機能上・アプリ上の制限を受けます。また、IIJmioのeSIMプランもデータ通信限定であり、音声通話は出来ません。

iPhone SE2で楽天プラン/IIJmio eSIMプランでの契約はあくまで「eSIMでのサブ回線」に留めておき、メインの契約には接続実績のあるワイモバイルでの利用なら安心して使えます・

ワイモバイルの公式サイトでは「接続実績のある他社端末」リストに、iPhone SE第2世代が載っています(iOS 13.4.1時)。

実際に、管理人も楽天モバイルのプランでiPhone SE2(SIMフリーモデル)を利用したのはあくまで実験的であり、通常時はワイモバイルのSIMカードを挿して使っています。

現状ではiPhone SE2だけでは楽天モバイルのプラン・特典をすべて享受することは出来ず、仮にシステムの都合上で通話や通信ができなくなったとしても自己責任になってしまいます(現状で使える機能も、今後ソフトウェアの更新等で使えなくなる可能性もありえなくはない)。

ドコモ・au・ソフトバンクの大手3通信会社の料金プランが高くて携帯会社の変更を考えているのであれば、主回線はワイモバイルに移し、副回線/予備回線として楽天モバイル・IIJmioのプランを追加する運用が安全です。


なお、ワイモバイルでは2020年7月1日より料金プランが改定され、プランM/Rでは従来契約データ容量を超過した場合に128kbpsへ制限されていた通信が、最大1Mbpsの中速へグレードアップされます(変更前のユーザーも同じプランなら自動で適用。詳しい料金プランは公式サイトの表記を参照ください)。

☆「ワイモバイル公式サイト:料金プラン・サービスをみる

より使いやすくなるワイモバイルのプランを楽天モバイルのプラン/現状の制限と合わせて比較検討することを推奨します。

2021年4月、iPhoneが楽天モバイル正式対応

2021年4月30日より楽天モバイルでは正式にiPhoneシリーズの取り扱いを開始することとなり、ついにiPhoneに動作保証が行われるようになりました。

iOS14.4以降かつキャリア設定ファイルと呼ばれるファイルをダウンロードする、この両方をもって動作保証の対象となります

楽天モバイルで利用可能なiPhoneはiPhone 6s以降のモデル、楽天モバイル・パートナーエリア自動切り替えが出来るのはiPhone12以降のモデルとされています。

[実機レポート]iPhone SE2(第2世代,2020)楽天モバイルMNO回線で使ってみた・通話/データ通信利用可能な設定方法