2023年シャープのフラグシップモデル・カメラ特化スマホ「AQUOS R8 pro」(型番 SH-51D/製品コード ASH47277)の実機レビュー・評価を公開します。


AQUOS R8 proは2023年7月20日にNTTドコモより発売されたハイエンドクラスのスマートフォンであり、2023年から2年前の2021年に発売された「AQUOS R6」から続く、カメラ性能に特化したプロフェッショナル向け機種です。

シャープは2021年モデルのAQUOS R6で初めて「1インチセンサー」を採用し、2022年の「AQUOS R7」、そしてこの「AQUOS R8 pro」まで3代連続で新開発のセンサーを搭載・性能のアップグレードを続けています。

2021年
AQUOS R6
2022年
AQUOS R7
2023年
AQUOS R8 pro

当サイトでは歴代1インチセンサー搭載AQUOS Rシリーズをすべて実際に入手し、レビューをしてきました。AQUOS R8 proは旧世代のモデルで物足りなかった点・不満であった点を改善した正統進化機種となっていますので、旧モデルからの買い替え・旧型が不評だったために買い控えたユーザーも、AQUOS R8 proで満足できるかどうか、実際に使って感じた歴代AQUOSユーザー視点の評価を参考に購入検討をしてみてください。

AQUOS R8 proの進化・変更点

旧モデルのAQUOS Rシリーズから機種変更する場合、以下のような進化点・変更があります(それぞれドコモモデルの場合)。

AQUOS R8 pro AQUOS R7 AQUOS R6 AQUOS R5G
CPU:Snapdragon 8 Gen2  Snapdragon 8 Gen 1 Snapdragon 888 Snapdragon 865
ROM:256GB 256GB 128GB 256GB
重さ:203 g 208 g 207 g 189 g
バッテリー:5000mAh 5000mAh 5000mAh 3730mAh
nano SIM+eSIM nano SIM+eSIM nano SIM nano SIM
4720万画素
1インチセンサーカメラ
+距離測定用カメラ
14chスペクトルセンサー
4720万画素
1インチセンサーカメラ
+距離測定用カメラ
2020万画素
1インチセンサーカメラ
+ToFカメラ
4,800万画素
1/2.0インチセンサー
+超広角
+望遠
+ToF
3D超音波
指紋センサー
3D超音波
指紋センサー
2本指認証
対応センサー
指紋センサー
初期OS:Android 13 Android 12 Android 11 Android 10

個々の細かい違いは上記以外にもたくさんあります。詳しい仕様が知りたい人は公式サイトの記載を参照してください。

AQUOS R8 proは旧シリーズのAQUOS Rよりもすべての点においてアップグレードされていると言っても過言ではありません。特に2年以上前のモデルからの買い替えなら、機能面・性能面で多くの進化が感じられるはずです。

では続いて実際にAQUOS R8 proを使って感じた進歩・評価を詳しく解説します。

AQUOS R8 proのカメラ機能評価

AQUOS Rシリーズの購入を検討するユーザーで、カメラ性能が気にならない人はまずいないでしょう。

AQUOS R8 proは従来モデルに続いてカメラブランド「LEICA」監修・ズミクロンレンズを搭載・新しい1インチセンサーカメラユニットが採用されています。

スマホとしては最大級である1インチセンサーにより、暗い場所での撮影・夜景撮影・星空撮影・花火撮影などに強くなりました。

作例1
明暗差の大きな水族館でも
黒つぶれ/白飛びの少ない写真に
作例2
夜景撮影もオートモードで簡単
作例3
色鮮やかな熱帯魚もキレイに

AQUOS R8 proでは夜景撮影のモードとして、「星空モード」(三脚に設置して最大で40秒~5秒くらい)・「花火モード」(夜景撮影を連続で行う)があり、初心者には設定が難しい場面でのサポートも充実しています。

新しいAIによるシーン判定も素早く、食べ物・花・動物などを認識して最適な設定を行い、スペクトルセンサーによってより実物に近い色合いを再現する機能があります。

AQUOS R6の世代で不評だった(ソフトウェア更新により多少は改善された)オートフォーカスも、R7/R8ではかなり改善されています。

一方で、AQUOS R8 proのカメラで旧型に続いてやや不満に感じたのは、

・引き続き接写に弱いこと(被写体に近づけない)
・星空モードを使ってもどこにもピントが合わない(街中での撮影時)
・望遠性能(ズーム)は6倍まで

といった点が他社製品に比べて弱く感じました。

まず「接写が出来ない」という点について、AQUOS R8 proでは最短でピントがあう距離は10センチ~くらいです。

他社のマクロ撮影機能がある機種なら最短2~3センチくらいまで近づける機種もあります。同じような感覚でAQUOS R8 proでアップで撮るために近づいてしまうと、ピントが合わない写真になるでしょう。

AQUOS R8 proでズームアップした写真を作りたいのなら、少し離れた場所からハイレゾモード(4720万画素で保存)を使って切り出す(トリミング)方法を使う必要があります。

2点目の「星空モードでピントが合わない」問題は、街中で光害が多い環境だと星が暗く・少ししか見えないためなのか、オートフォーカスが迷ってしまって撮影が出来ないケースが多発しました(2023年8月時点のソフトウェアの場合)。ここは今後の改修に期待したいです。

ピントさえちゃんと合えば、以下のようにたくさんの星が映る・星座が確認出来る写真が撮れます。

(星座線は撮影後に加工・追加したもの)

上記は住宅街の真ん中で撮影しています。もっと星のきれいなエリアで撮影すれば満天の星空がAQUOS R8 proでも撮れるはずです。

ナイトモードはデフォルトだとオートになっており、星空・花火モードはアイコンで変更出来ます。

星空のカメラ撮影知識があるユーザーなら「星空モード」ではなく、マニュアル設定でフォーカスも手動で合わせたほうが手っ取り早いかもしれません。

3点めの「ズーム性能が低い問題」については、AQUOS R6~R8ではメインカメラ1つに振り切ったモデルであるため、望遠は切り捨てています。

AQUOS R8 proではデジタル処理より0.7倍~最大6倍までの拡大は可能ですが、5~6倍の望遠領域では他社の望遠性能が高い機種に比べて劣化が目立ちます。低倍率なら十分実用の範疇の画質を保てるため、せいぜい2~3倍までに止めておくのが良さそうです。高いズーム性能を重視したいユーザーは他社スマホを選びましょう。

AQUOS R8 proのゲーム性能評価

AQUOS R8 proはゲーム性能はかなり高めです。

AQUOS R8 proでは

最高峰のCPU(Snapdragon 8 Gen2)搭載
発熱対策のサーモマネジメントシステム
ゲーミングメニューで録画/通知ブロック設定可能
240Hzなめらか駆動
大容量5000mAhバッテリー

などの仕様により、ゲームを快適に遊べるよう作られています。

AQUOS R8 proに搭載されたSnapdragon  8 Gen 2は2023年夏モデルのフラグシップモデル向けの最高峰チップです。このCPUでまともに動かないアプリがあれば、それはもうアプリ側に不具合があるか、何らかの相性の問題が発生しているとしか思えません。

AQUOS R8 proのカメラ回りのパーツが熱を逃がす役割をもっており、ベンチマークアプリを30分ほど動作させつづけてもパフォーマンスの低下はわずかでした。

Antutuベンチマークのスコアでいうと、平常時は120万点(ver 9系統の場合)という高スコアを叩き出します。20~30分の連続動作を行うとスマホ全体が40℃近くまで熱くなるものの、それを大きく超えることはありませんでした。

40℃ほどになるとやはり本体(特にカメラ周り~本体上部)を触るとそれなりの熱を感じますので、AQUOS R8 proは”発熱しない”ということはありません。しかし、40℃はエラーになるほど高い温度ではありません。他社スマホや旧シリーズに比べても発熱問題はかなり改善されていると感じました。

このくらいの発熱であればベンチマークスコアは100万点を超え続け、ゲーム性能に影響することはほとんどないでしょう(発熱・パフォーマンスは利用環境に依存して変化する場合があります)。このほか、カメラの連続撮影・動画撮影時にも、エラーやフリーズは一切起きませんでした。

AQUOS R8 proの電池持ち評価

AQUOS R6~R8 proまでの3世代は同じ5000mAhの大容量バッテリーを積んでいます。

AQUOS R8 proの電池持ちは以下のように改善されています。

機種 連続待受(4G) 連続通話時間(VoLTE)
AQUOS R8 pro 470時間 2490分
AQUOS R7 460時間 1910分
AQUOS R6 420時間 1940分
AQUOS R5G 380時間 1430分

*それぞれ最大・およその値。

このとおり、AQUOS R8 proの電池持ちは歴代4世代で最大です。同じ電池容量のAQUOS R6から比べてもCPUやシステムの変更により、電池持ちが良くなっていることが分かります。

AQUOS R8 proの使い勝手評価

AQUOS R8 proには他にもハイエンドモデルらしい、シャープの最新機能・便利機能が盛りだくさんです。

例えばAQUOS R8 proでは「3D超音波指紋センサー」により、一般的な指紋認証対応のスマホよりも広いエリア+一瞬で認証が完了します。さらに「AQUOSトリック」と名付けられた指紋認証に連携させて指定のアプリやPayサービスを起動出来る機能(Payトリガー)を使って、キャッシュレス決済をスムーズに出来るサポート機能があります。

AQUOS R7から対応した「eSIM」も便利です。

いまやeSIM/デュアルSIM機能は珍しいものではありませんが、ドコモのAQUOS R6以前のモデルでは使えなかった機能です。AQUOS R8 proを選ぶようなヘビーユーザーは、通信障害やパケ詰まり・通信品質の低下が発生する場合に備えて「予備回線/副回線・サブスマホ/2台持ち」も契約・利用している人も多いことでしょう。AQUOS R8 proなら他社回線と組み合わせて、いつでも快適な通信利用が可能となります。

今どきデュアルSIM対応・eSIM対応は当たり前の機能ですので、非対応の旧機種を使っているユーザーは、この機会にデュアル回線利用でリスクに備える・格安プランと組み合わせて節約をするのも良いでしょう。

ドコモ向けAQUOS R8 pro SH-51Dは、多数の4G/5Gの通信周波数に対応しています。

ドコモの高速通信であるミリ波・5G SA(スタンドアロン)にも対応しています。

他にも、Qi(ワイヤレス充電)対応・micro SDカードによるデータ保存対応・イヤホンジャックも対応、もちろん防水防塵・おサイフケータイまで、便利な機能は網羅しています。

そして、シャープのハイエンド最新機種は長期間のOSバージョンアップ保証もあります。

AQUOS R8 proの場合、発売後最大3回のOSバージョンアップデートに対応・4年間は最新OSはの状態で使えることが期待できます。 AQUOS R6の世代では「2年・最大2回」のアップデートを謳っており、Android 11→13までの更新が可能ですが、来年(2024年/Android 14)の新OS更新は出来ない可能性が高く、買い替え時が近づいています。

以上、AQUOS Rシリーズやその他のハイスペックスマホでも、2年以上前の機種を使っているのであれば、AQUOS R8 proに機種変更をするとメリット・進化点を多く感じられるので買い替えを検討する価値があるでしょう。

☆「ドコモ公式サイト AQUOS R8 pro SH-51Dの価格を見る

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