2020年3月、ドコモで買えるiPhoneシリーズのお得度が、ちょっと不思議なことになっています。

ドコモでは2019年9月に発表された最新のiPhoneシリーズ「iPhone11/iPhone11 Pro/iPhone 11 Pro」や、型落ちによって本体価格を改定・安く機種変更できる”docomo with”(2019年5月で受付終了済み)向けに提供されていた「iPhone 7」などが2019年の人気モデルとなっていました。

しかし、2020年春の今、機種変更でお買い得なのはiPhone11でもiPhone 7でもありません

NTTドコモは2020年2月・3月と、連続で旧モデルiPhoneの値下げ(割引増額)を行いました。これにより、従来「型落ちだけど十分使える割安なiPhone」としてのポジションにいたiPhone 7, iPhone 8よりも 2018年モデル iPhone XSのお得さがダントツに高くなっています。

ドコモでは2020年3月時点において、全8モデルのiPhone(色違い・容量違いを除く)を取り扱っていますが、(価格的に)今買うべき機種・今買うべきではない機種がありますので、iPhoneの機種変更を考えているドコモユーザーは、しっかりと「今安く買える機種」を把握してモデルを選ぶことを推奨します。

2020年3月、全iPhoneの機種変更価格比較

2020年3月13日時点における、iPhoneの機種変更向け割引・特典を考慮した全モデルの価格を比較してみると、今買うべきiPhoneが見えてきます。

 

モデル名 機種変更向け
ポイント還元
機種変更向け
本体値引き
負担額*
iPhone 11
(2019)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 64GB:84,120円
128GB:92,040円
256GB:103,920円
iPhone 11 Pro
(2019)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 64GB:123,720円
256GB:139,560円
512GB:163,320円
iPhone 11 Pro Max
(2019)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 64GB:135,600円
256GB:155,400円
512GB:179,160円
iPhone XS
(2018)
対象外 SPECIAL割引
22,000円引き
64GB:57,200円
256GB:61,160円
iPhone XS Max
(2018)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 512GB:178,368円
iPhone XR
(2018)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 256GB:115,800円
iPhone 8
(2017)
SPECIAL特典
3,000dポイント
対象外 64GB:55,520円
iPhone 7
(2016)
対象外 SPECIAL割引
11,000円引き
32GB:32,560円

(*2020年3月13日時点、税込み。ポイント還元機種は1P=1円相当として計算。iPhone XR 64GBはSPECIAL割引機種でしたが、すでに販売終了となりました)

ポイント還元は「SPECIAL特典」、機種値引きは「SPECIAL割引」を適用した場合の価格です。いずれも「Xiプランを利用中のスマホ/iPhoneユーザーの機種変更」で適用出来る割引となっています。詳しい条件は公式サイトの表記をご確認ください。

公式ページ 期間* 割引額
5Gギガホ割
終了未定 5Gギガホ契約で
最大6ヶ月間

月額1000円割引
5Gウェルカム割
終了未定 5G機種限定
最大2.2万円相当

機種値引き・還元
端末購入割引
終了未定 対象機種限定
機種変更で

機種値引き・還元
ギガホ割
~未定 新料金プラン
月額1000円引き
最大6ヶ月適用
はじめてスマホ割
はじめてスマホ割
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
1000円×12ヶ月
値引き上乗せ
はじめてスマホ購入サポート
はじめてスマホ購入サポート
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
最大2.2万円還元
対象機種購入特典
限定特典
CPに依る [対象機種限定]
対象機種購入で
各種特典・
プレゼントあり
その他特典多数
ドコモの下取り
プログラム
指定なし 最大7.15万円還元
(iPhone7 32GBなら
通常13,000円)
dカードで決済
指定なし [オンライン限定]
dカード決済で
ポイント2倍
(付属品も対象)
*キャンペーンの期間・条件は変更されることもあります。必ず公式サイトで最新情報を各自でチェックしてください。

iPhone XSより安くてもiPhone8がお得じゃない理由

前項で掲載した価格比較リストを見れば一目瞭然ですのでわざわざ解説するほどのことでもありませんが、2020年3月13日の値下げにより、iPhone XS 64GB/256GBモデルが大きく値下げされ、iPhone 8/iPhone 7よりも断然お得度が高くなりました。

iPhone 7は3.3万円で買えるiPhoneであり、現在のドコモiPhone最安機種です。”とにかく安いiPhoneが良い”というのならiPhone7も悪くはないのですが・・・iPhone 7は2016年に発売されたモデルであり、すでに登場から3年以上が経過しています。

iPhone 8 64GBモデルも「指紋認証センサー(Touch ID)」が使える最後のiPhoneという点においては、あえて新機種ではなくiPhone8を選ぶメリットもあるものの、値下げされたiPhone XSに比べてたったの1,680円(ポイント還元を含む)の価格差しかなく、2世代新しいiPhone XSのほうがCPU性能・カメラ性能も格段に上です。

そして、本体の容量(ストレージ)で比べると、

・iPhone 7は32GBで3.3万円
・iPhone 8は64GBで5.5万円
iPhone XS 256GBでも6.1万円

iPhone XS 256GBモデルなら、iPhone 7の8倍・iPhone 8の4倍の写真やアプリを保存容量があります(OS/システムが利用する容量があるため、ユーザーが利用できる保存領域は単純に4倍/8倍になっているわけではありません)。

iPhoneを長く使うことを考えると32GB/64GBでは容量が足りなくなる可能性がありますが、値下げされたiPhone XS 256GBモデルなら、64GBモデルに比べてもわずかな価格差でたくさんのデータをiPhoneに残しておけます。

(iPhone 7・8には256GBモデルも存在しましたが、現在ドコモでは取り扱いはありません)

iPhone XR 256GBは絶対に買うべきではない

今後さらなる値下げの可能性もありますが、2020年3月13日時点において、iPhone XR 256GBモデルは機種変更で絶対に買うべきではありません

その理由はすでに掲載したとおり、「iPhone XR 256GBモデルは高いから」です。

iPhone XRとiPhone XSはいずれも2018年に発売されたモデルであり、本来は「iPhone XSが上位モデル/iPhone XRは廉価モデル」として、iPhone XRのほうが安い価格で売られていたのですが、2020年3月13日時点の機種変更価格はiPhone XSのほうが5万円以上も安いという、意味不明な状態になっています。

iPhone XR 256GBモデルは「SPECIAL割引」の対象ではなく、本体価格も発売当時から値下げされることなく2020年まで来てしまっており、大幅値引きが適用されるiPhone XSのほうが安くなるという逆転現象が起きています。

モデル iPhone XS
256GB
iPhone XR
256GB
発売当時のドコモ定価 147,096円 116,640円
2020年3月の機種変価格 61,160円 118,800円

(各税込み。発売当時と現在では消費税率が異なる点に注意してください)

iPhone XR 64GBモデルの場合は2020年2月末に値下げされた実績はありますが、256GBモデルはすでに在庫が少なくなっているためか、2020年3月13日時点までは値下げの対象外となっています。

iPhone XR 256GBモデルはスマホおかえしプログラム(2年後にドコモにスマホを返却する)を使ってもなおiPhone XS 256GBより高い負担額になり、現時点では機種変更で安く買うことは出来ません。

今後iPhone XR 256GBモデルの価格改定があるのかどうかは現時点では情報がなく、値下がりしない限りはiPhone XR 256GBをわざわざ機種変更で買うメリットは皆無です。

*SPECIAL割引は在庫限りの特別セール価格です。在庫がなくなり次第提供終了となる見込みですので、iPhone XSを購入したいユーザーは早めの機種変更手続きをオススメします。

[機種変]2020年3月ドコモの安いiPhone選び XS 256GB値下げでお得度がメチャクチャな状態に