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NTTドコモがかつて存在した「docomo with」用に提供してきた富士通の格安スマホシリーズ最新作、arrows Be3 F-02L(発売日2019年6月7日)の実機レビューを旧モデル arrows Be F-04K(2018年モデル、第2世代)と比較しながら紹介します。

(左:2018年モデル、右2019年モデル F-02L)

富士通のスマートフォンブランド「arrows(あろーず)」では、かつてはドコモ以外のキャリアやSIMフリースマホも多数展開されていました。しかしながら過去のモデルはあまり売れ行きが芳しくなかったようで、富士通のモバイル事業は立て直しのためポラリス・キャピタルグループとの連結子会社による富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社より、さらに新設立された「ジャパン・イーエム・ソリューションズ株式会社」へ継承されています。

arrows Be3 F-02Lも日本国内の工場で組み立てられて、品質管理がされています。

「arrowsブランド」としては以前より変わらず国内向けの開発・提供を継続しており、ドコモ向けのスマホ開発には力が入れられています。

特に2019年夏モデルのarrows Be3 F-02Lは、過去の「arrows Be(初代 F-05J, 2代目 F-04K)」シリーズから飛躍的な進化をしています。

外観だけ見ると、もはや同じシリーズのスマホとは思えないほど変わっています。しかし、「日本製」というスマホ開発のコンセプトやシステム面ではarrowsらしさ、富士通らしさも継承されています。

旧モデルからの買い替え・スマホデビュー用の初めての一台として気になっている方も多いと思いますので、詳しいF-02Lの機能や特徴を旧モデルユーザー視点(管理人が初めて使ったarrowsは懐かしのF-10D)でチェックしていきます。

arrows Beシリーズスペック比較

まずは分かりやすい違いとして、数値に表れているarrows Beシリーズ(2017年モデル F-05J・2018年モデル F-04K・2019年モデル F-02L)の違いを一覧にして比較しましょう。

arrows Be 2019年モデル
F-02L
2018年モデル
F-04K
2017年モデル
F-05J
画面 5.6インチ
フルHD+
有機EL
5.0インチ
HD
IPS液晶
5.0インチ
HD
IPS液晶
本体サイズ 縦:147 mm
横:70 mm
厚さ:8.9mm
縦:144 mm
横:72 mm
厚さ:8.3mm
縦:144 mm
横:72 mm
厚さ:7.8mm
本体重量 145グラム 146グラム 141グラム
電池容量 2780 mAh 2580 mAh 2580 mAh
電池の持ち 約130時間 約130時間 約105時間
SoC SDM450 SDM450
SDM410
RAM/ROM 3GB/32GB 3GB/32GB 2GB/16GB
生体認証 指紋認証
(背面)
指紋認証
(本体右)
非対応
頑丈さ MIL規格23項目
ハンドソープ洗い可
IPX5/8・IP6X
MIL規格23項目
ハンドソープ洗い可
IPX5/8・IP6X
MIL規格14項目
IPX5/8・IP6X
メインカメラ 1220万画素
美肌補正
AI自動シーン認識
ポートレートモード
1220万画素 1310万画素
インカメラ 808万画素
ポートレートモード対応
500万画素 500万画素

赤文字の部分が特に変わった点・arrows Be3の優れたポイントです。

より詳しいarrows Be3 F-02Lの機能・製品仕様は「NTTドコモ arrows Be3 F-02L」のページを参照下さい。

arrows Be3のディスプレイ評価

arrows Be3はシリーズで初めて有機EL・解像度フルHD+のパネルを採用しました。ディスプレイパネルの違い・解像度の違いは、並べてみればひと目で判るレベルで差があります。

写真ではちょっと伝わりづらいかもしれませんが、全く同じ写真を2018年モデルと2019年モデルで比べると、有機ELパネルになった2019年モデルのほうが全体的に色合いが鮮やかです。画面の解像度もアップしていますので、絵や文字の滑らかさにも違いが出ています。

有機ELパネルの特徴である高コントラストの効果は、F-04Kに比べておよそ100倍にもアップしており、背景が白・文字が黒のテキストも読みやすくなっています。

(さらにarrowsには文字が読みやすくなる「くっきり表示」・「はっきり文字」といった、システム的な調整機能もあります)

従来のHDディスプレイでも、あえてより綺麗なパネルと並べて比較するのでなければ不便を感じることは無いものの、最近の流行のスマホはほとんどが5インチ後半~6インチ前後の大画面かつ、スマホ本体に占める占有率が高い(フレームによる余白部分が小さい)デザインになっていますので、arrows Beシリーズも2019年になってようやく時代においついたという印象です。

arrows Be3のパネルは18:9の縦長ディスプレイです。縦長表示に対応していないコンテンツの場合は、上記写真のように5インチでも5.6インチでも、実際に表示される画面の大きさはさほど変わりませんが・・・

ディスプレイに合わせて拡大・ズームをすることでより大きな画面で写真や動画を見ることも出来ます(最近は縦長用に作られたアプリやコンテンツも増えています)。

arrows Be3ではより広いエリア・多くの情報を1画面に表示できるようになりましたので、長文のメールやメモを取りたいときにも役立ちます。

arrows Be3のデザイン・外観をチェック

arrows Be3は従来のarrows Beに比べて、デザイン面も大きな変更がされています。

ディスプレイは5.0インチから5.6インチまで大きくなったarrows Be3と旧モデルのサイズは大きく変わっておらず、6インチ超の大画面スマホに比べると持ちやすく・軽いモデルです。旧モデルより軽いわけではありませんが、2019年夏モデルのスマホのなかではarrows Be3は最軽量です。

2019年6月時点で販売されているarrows Be3より軽いドコモスマホは2017年に発売されていたXperia XZ1 Compact SO-02Kのみです(現在はほぼ在庫なし)。

参照:「NTTドコモ スマートフォン一覧(軽い順に表示)

2018年モデルのarrows Be F-04Kは背面がフラットでシンプルなパネルを使っていましたが、2019年モデルは手に馴染みやすいラウンド形状を採用しています。

手で持ちやすいように上下左右の外周部が丸くなっており、上品な印象があります。パネルはガラス素材ではないため高級感があるという雰囲気ではないものの、軽く・頑丈な樹脂素材です。背面カメラのレンズは飛び出していません。

また、従来本体の横側に付いていた電源ボタン兼指紋認証センサーを内蔵した「Exlider」(エクスライダー)が、背面に移動しています。そういえばarrows Z FJL22もこんな指紋認証センサーは背面にあるデザインでした。

従来の機種だと利き手によっては使いづらいという声もあったそうで、面にセンサーを移動させることでどちらの手で使っても自然な操作が可能となっています(エクスライダーの操作も少し変わっています。詳細は後述)。

arrows Beは2018年モデル・2019年モデルともにワンセグ(テレビ)に対応しており、アンテナを内蔵しているため、他社スマホのように専用のアンテナケーブル等を使う必要なく、いつでもテレビ視聴が可能となっています。

SIMカードとmicroSDカードを入れるためのスロットの位置が2019年モデルでは本体上に移動しました。旧モデルから引き続き、SIMピン無しでも取り出せるデザインです(爪などで引っ掛けて出せる)。

カラーバリエーションはピンク・ホワイト・ブラックの3色があります。

今回レビューしているのは「ブラック」ですが、見た目には真っ黒ではなく濃い青緑のようなおしゃれな色合いです。

arrows Be3の処理性能・スピードは?

2019年モデルのarrows Be3 F-02Lに搭載されているCPUは、Qualcomm Snapdragon 450(SDM450)というチップで、旧モデルと全く同じです。そのため、2018年モデルと2019年モデルでは処理性能にはほとんど違いはありません(OSのバージョン、システムが違うため、全くの同一というわけではありません)。

有名なベンチマークアプリ、Antutu benchmarkのアニメーションを再生すると、arrows Be F-04K, Be3 F-02Lともに若干のカクつきが見られます。

2019年6月時点の最新バージョン(ver7.2.2)では、アニメが十分スムーズに再生されるための目安スコアはおよそ15万点前後です。SDM450を搭載したスマホのスコアは7万点前後ですので、3D技術を多用したゲームを遊ぶにはちょっと厳しい処理能力です。

Antutu Benchmark
ver 7.2.2
2019年モデル
F-02L
2018年モデル
F-04K
総合スコア 71708 71377
CPU 33985 33574
GPU 12205 12189
UX 19734 20636
MEM 5784 4978

(F-02Lはほぼ購入直後の初期状態。F-04Kは購入から1年近くが経っており、アプリや設定をいろいろ変えています)

ただ、まったくゲームが出来ない・操作の反応が遅くて使い物にならないというほどに能力が低いというわけではありません。一般的なコミュニケーションツール(ツイッターやフェイスブック、ライン)や簡単なパズルゲーム系(パズドラやポケモンGOなど)程度なら、普通にプレイできます。

あらゆるゲームを快適に遊びたいというユーザーにはSDM450搭載機では物足りないと思いますので、もっと上位のモデル購入の検討をオススメします。「スマホでゲームはほとんどしない、LINEや通話・メールなど基本的な機能が使えれば十分」というのなら、F-02Lでも大丈夫だと思います。

arrows Be3のカメラ評価

arrows Be3のメインカメラは旧モデルと同じ1220万画素で一眼レフ技術(デュアルピクセル)を採用・F値1.9のレンズを使っているという点では全く同じです。

2018年モデルと2019年モデルのカメラの違いは物理的なものではなく、ソフトウェアの進化にあります。

arrows Be3 F-02Lでは流行りの「AI」が搭載されていて、シーンの自動判定機能が追加されました。

動物にカメラを向けると「犬猫」と表示されて、動物がうごいてぶれないようにシャッタースピードが短く調整されます。

夕焼けの時間帯だと「夕景」と表示され、コントラストの強い夕暮れの写真が撮れます。

arrows Be3のカメラレンズは1個であるため擬似的なものとなりますが、AIによるポートレートモード(背景ぼかし)もインカメラ・メインカメラの両方で撮影が出来ます。

他社のカメラに力を入れた最新鋭モデルに比べるとarrows Be3のカメラはまだまだ「普通のスマホのカメラ」レベルながら、2世代以上前のarrowsスマホ・古いモデルに比べれば綺麗な写真が撮れるようになっています。

なおarrows Be3のカメラでは、

・露出/ホワイトバランス調整
・セルフタイマー機能
・HDR撮影のオン/オフ
・AIシーン認識のオン/オフ
・手ぶれ補正のオン/オフ
・美肌補正
・ハイスピード動画
・Live Auto Zoom機能

などが使えます。複数のレンズを搭載することで高画質なまま広角撮影・ズーム撮影が出来るような機能はarrows Be3にはありませんが、簡単に写真・ムービーを楽しめる多機能性はあります。

新エクスライダーで操作が便利に

arrows Be3の大きな進化点として、背面に移動・形状を変更したExlider(エクスライダー)があります。

arrows Be3の背面にあるエクスライダーは、パソコンのタッチパッドのように「タッチする・なぞる」という動きでスマホの各種操作を可能とします。

arrows Be3にはExliderの操作を体験できるガイドもプリインストールされています。エクスライダーでコントロール出来る画面はたくさんありますので、初めて使う場合は慣れるまで体験メニューを使ってみましょう。

Exliderを使うことでどんな画面でも強制的にズームしたり、カメラ撮影中にもスムーズなズームイン・アウトが出来ます。

写真やテキストを大きくするだけではなく、アプリ画面でもメニュー画面でも、どこでも拡大できるのがExliderの特徴です。

血管年齢が測れるセンサーを搭載

arrows Be3の新機能として、カメラレンズ左に「脈波センサー」が新搭載されました。

脈波センサーに指を当てて数秒待つだけで、血管年齢や心拍数の測定ができます(ストレス状態を表示するためには40秒ほど掛かります)。

arrows Be3にデータを登録しておけば、歩数・移動距離・歩いた速度・消費カロリー・心拍数・睡眠記録など、健康管理をすることも出来ます。

arrows Be3は洗える頑丈スマホ

この機能は2018年モデルと全く同じですが、arrows Be3はハンドソープでスマホ本体を丸洗い出来ます。

子供や孫などの幼い家族がスマホを触りたがる場合、想像以上に実は汚れている・雑菌が発生しやすいスマホを綺麗に保つことが出来るのがarrowsスマホの特長の一つです。

また、arrows Be3ではデザインこそ流行のものに変更されましたが、本体の素材に高硬度樹脂素材とユニボディによる剛直な構造を採用することにより、1.5mの高さから落としても割れにくい、F-04Kと同等の頑丈さを誇ります。

(動画で叩き落とされているスマホはF-02Lではありませんが、上記と同じ落下テストが実施されています)

もちろんどんなことをしても絶対に画面が割れない・壊れないというものではないものの、ちょっとやそっとの衝撃・圧力をかけたくらいではarrowsシリーズは壊れません。

arrows Be3の価格はドコモ2019年夏モデル最安

2019年6月より、ドコモではスマートフォン・携帯などの購入補助割引(月々サポート・端末購入サポート・docomo with)をすべて廃止したため、本体代金の負担がユーザーに直接的にのしかかります。

arrows Be3 F-02Lはスマホ代が高いと悩んでいるユーザーに優しい、ドコモ2019年夏モデル最安値機種となっています。

arrows Be F-02Lの販売価格は2019年6月7日時点で30,600円(8% 税込 33,048円)です。他のハイエンドモデルは8万円を超える機種も多い中で、F-02Lを選べば半額以下の負担となります。

ドコモではスマホの支払いを一括払いだけではなく、12回・24回・36回分割にすることも出来ますので、月々の負担が安いほうがよいと考える方は、36分割も指定できます。

F-02Lの本体負担額 月々の負担
12回払い 2550円/月
24回払い 1275円/月
36回払い 850円/月

さらにドコモの新料金プラン・スマホデビュー専用割引と組み合わせると、月額2,000円以下で機種変更をすることも不可能ではありません。

料金内訳 月々の負担額
arrows Be3本体代金 850円
(36分割時)
基本料金 ギガライト(1GB以下)
2,980円
(2年定期契約)
みんなドコモ割 ▲1000円引き
(3回線以上)
はじめてスマホ割 ▲1000円引き
(最大12ヶ月)
月々の負担額 1年目:1,830円~
2-3年目:2,830円~
4年目以降:1,980円~

(発売時の価格。各税別、適用には各種条件があります)

2019年6月時点で、arrows Be3 F-02Lより安いスマホはシャープの格安スマホ AQUOS sense2 SH-01L(28,800円)のみとなります(SH-01Kは販売終了済み)。

AQUOS sense2もスマホデビュー用としてとても人気のスマホです。性能面ではarrows Be3と近い部分もあります。価格差は1800円となりますが、機能面ではシャープと富士通で違いもありますので、好みに合わせて選べば良いでしょう。

☆「ドコモ公式サイトでAQUOS sense2 SH-01Lをみる

arrows Be3の購入キャンペーン

ドコモの公式ウェブサイトからarrows Be3 F-02Lを購入したユーザーのうち、先着5000名に「割れない刑事ボールペン」がプレゼントされるキャンペーンを実施しています(終了済み)。

応募は不要で、先着順に入っていれば本体と同梱されてボールペンが届きます。在庫数が終了次第キャンペーンは終わりますので、arrows Be3の購入をほぼ決めているのなら、早めに手続きをしておくとちょっぴりお得です。

☆「ドコモ公式 arrows Be3 F-02Lの価格・キャンペーンをみる

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arrows Be3値下げ情報

2019年10月12日より、他社乗り換え契約には「端末購入割引」が適用され、arrows Be3 F-02Lを11,000円値引きで購入できるようになりました。

☆「NTTドコモ-端末購入割引対象機種(2019年10月12日更新)

 

ドコモ2019年夏スマホ最安arrows Be3 F-02L実機レビュー 旧モデルF-04Kと使い比べ・進化点の評価
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