ドコモの2018年7月3週目におけるスマートフォン・ケータイ・タブレット機種の人気動向を解説します。
2018年7月の3週目では、2018年夏モデルとして発表済みの多くの新機種がランキング上位に名を連ねつつ、値下げされた旧モデルもまだ在庫が続いている状態から、新旧モデルが入り乱れた順位になっています。
ドコモユーザーに今人気があるモデルはどれなのか、どうして人気になっているのか、機種選びのポイント・機種変更のトレンド・各機種のメリット/デメリットを実際に管理人が使ったことのある機種のレビューも交えて紹介します。
集計期間 2018年7月15日~7月22日分
今週の人気ナンバーワンはソニーのスタンダードスマートフォン Xperia XZ1 SO-01Kが先週に続き、トップを維持しています。
画面サイズ | 5.2インチ | サイズ | 148 × 73 × 7.4 mm |
解像度 | 1920 × 1080 | 本体重量 | 約156グラム |
CPU | Snapdragon 835 | メインカメラ | 19メガ 1.22μmピクセル |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 64GB | 機種変価格 | 実質20,088円~ |
電池容量 | 3,230mAh | 発売時期 | 2017年冬 |
Xperiaシリーズでは新モデルの「XZ2シリーズ」が登場しているにもかかわらず、ドコモの公式ウェブサイトで最も注文がされているのは型落ちモデルのSO-01Kです。
新モデルに比べてフラットで薄型なデザイン、必要十分以上に高い処理性能を持ちながら、2018年6月に機種変更向け価格が下げられたことから、人気が集中しています。
新モデルに比べて機種変更価格が非常に安く、お手頃に買うことが出来るため、今後も人気が続きそうですが、在庫の枯渇が心配されます。
詳しい実機レビューも本サイトに掲載中です。
画面サイズ | 5.0インチ | サイズ | 144 × 72 × 8.3 mm |
解像度 | 1280 × 720 | 本体重量 | 約146グラム |
CPU | Snapdragon 450 | メインカメラ | 12メガ f 1.9 |
RAM | 3GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 32GB | 機種変価格 | 実質0円~* |
電池容量 | 2,580mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
*docomo with割引(毎月1620円)を月々サポートと同様に2年間適用したと仮定し、機種代金から差し引いた価格。F-04Kでは最大マイナス5,184円~。
docomoの人気ランキング2位は、リニューアルされた富士通の格安スマホ「arrows Be F-04K」でした。初代arrows Be(F-05J)よりも大きくパフォーマンスアップされたカメラ・処理性能を持ちつつ、月額1620円の割引がずっと続く「docomo with」対象のであります。
過去のdocomo withスマホでは価格を抑えるためにいくつかの性能・機能を低く切り捨てていましたが、F-04Kでは頑丈さ・カメラ性能・指紋認証機能なども追加したにも関わらず、格安な価格設定を維持したという特長から、ソニーやサムスンのハイエンド機種よりもランキング上位に入りました。
「2年毎に買い買え続けるのが面倒、でもスマホ代・月額料金は安くしたい、簡単に壊れない頑丈なスマホが良い」というユーザーがF-04Kを選ぶようです。
☆「ドコモオンラインショップでarrows Be F-04Kの値引き情報を見る」
(左がSO-01K,右がSO-02K)
画面サイズ | 4.6インチ | サイズ | 129 × 65 × 9.3 mm |
解像度 | 1280 × 720 | 本体重量 | 約143グラム |
CPU | Snapdragon 835 | メインカメラ | 19メガ 1.22μmピクセル |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 32GB | 機種変価格 | 実質15,552円~ |
電池容量 | 2,700mAh | 発売時期 | 2017年冬 |
ドコモ売れ筋ランキング3位も先週から変動がなく、型落ちモデルで安くなったXperia XZ1 Compactがランクイン。
SO-02KはSnapdragon 835搭載機種の中で最も小さく、ハイパフォーマンスと小回りを両立した人気モデルです。
後継機種 Xperia XZ2 Compactも2018年6月末に発売されましたが、スマホの大きさは圧倒的にXZ1 Compactのほうが小さいため、片手で使いやすい・だけど高性能・そして安いスマホが欲しい人に人気です。
さらに新機種(SO-05K)よりもSO-02Kのほうが電池の持ちも優れているため、画面の大きさを重視しないユーザーにとってはSO-02Kは数少ない選択肢になっています。
詳しいSO-02Kのレビュー、他機種のとの比較は以下のページを参照下さい。
画面サイズ | 5.0インチ | サイズ | 135 × 65 × 12.1 mm |
解像度 | 2160 × 1080 | 本体重量 | 168グラム |
CPU | Snapdragon 845 | メインカメラ | 19メガ 1.22μmピクセル F2.0 |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 64GB | 機種変価格 | 32400円~ |
電池容量 | 2,760mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
2018年6月下旬に発売されたドコモ専売モデル Xperia XZ2 Compact SO-05Kが、旧モデルに続いて第4位にランクインしています。
ディスプレイが5.0インチ・フルHD+にアップグレードされ、本体の大きさはそれなりにコンパクトなまま、ディスプレイサイズ比率を18:9に縦長化するというデザインの変更がされたハイエンドモデルです。
SDM845搭載機種の中では比較的機種変更が安く、最新モデルを求めるユーザーに人気があるようです。
Xperia XZ2 Compact SO-05Kも実機を手に入れてレビューをしています。
画面サイズ | 5.7インチ | サイズ | 153 × 72 × 11.1 mm |
解像度 | 2160 × 1080 | 本体重量 | 198グラム |
CPU | Snapdragon 845 | メインカメラ | 19メガ 1.22μmピクセル F2.0 |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 64GB | 機種変価格 | 47,952円 |
電池容量 | 3,060mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
5.7インチにサイズアップしたXperia XZ2 SO-03Kは、コンパクトモデルの次に2018年夏モデルハイスペック機種の中で高い人気があり、先週よりランクアップしています。
新モデルではダイナミックバイブレーション機能、ワイヤレス充電に対応するといった新機能が追加され、最近の流行の機能・デザインに変更されたことで賛否両論があるモデルとなっており、ドコモ向けモデルとしては旧モデルのXperia XZ1のほうが支持されている状況が継続しています。
Xperia XZ2のほうが従来の最上位モデル Xperia XZ Premiumよりも大きなディスプレイとなったため、大画面が好みのユーザーにはSO-05KよりSO-03Kを選ぶ傾向にあります。
画面サイズ | 5.0インチ | サイズ | 144 × 72 × 8.6 mm |
解像度 | 1920 × 1080 | 本体重量 | 148グラム |
CPU | Snapdragon 430 | メインカメラ | 13メガ F2.2 |
RAM | 3GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 32GB | 機種変価格* | 0円~ |
電池容量 | 2,700mAh | 発売時期 | 2017年冬 |
*2年間 docomo with割引を継続した場合、SH-01Kの負担額はマイナス8,242円~。
シャープの格安スマートフォン、AQUOS senseのドコモ版 SH-01Kは発売から半年以上が経過しているにもかかわらず、高い人気と評価をキープしています。
全体の性能面では2017年冬モデル~夏モデルのハイスペック機種には及ばないものの、比較的コンパクトなサイズ感、軽量さ、そして実質0円以下の格安で機種変更が出来る定番モデルとして、節約志向の強いドコモユーザーが機種変更機種に選んでいます。
画面サイズ | 5.5インチ | サイズ | 144 × 69 × 8.7 mm |
解像度 | 2160 × 1080 | 本体重量 | 146グラム |
CPU | Snapdragon 450 | メインカメラ | 16メガ F2.2 |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 64GB | 機種変価格* | 実質1,296円 |
電池容量 | 2,890mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
6位のAQUOS senseに続き、ドコモ・ウィズ対応の低価格モデル L-03Kも上位に入っていますが、先週より順位を少し落としました。
L-03Kは2018年6月発売された、docomo withモデルの中では最大の5.5インチ・18:9比率のディスプレイを持つモデルであり、大きな画面でネットや動画を楽しみたいというユーザーに人気です。
実際に発売から1ヶ月感使ってみた感想としては、確かに日常生活に十分な機能性も魅力的だったのですが、5.5インチサイズの大画面モデルなのに本体重量が146グラムと軽量なことに惹かれました。
背面に指紋認証センサーを搭載するのも他機種と類似していますが、比較的高い位置にカメラレンズがずれているため、レンズとセンサーを間違えてタッチしてしまうことも少なく、優れたデザインであると感じました。
ただ、他のdocomo with機種より多機能にしたことで少しだけ他機種より価格が高くなっているため、画面の大きさ・ストレージ容量の大きさに拘らない人にはもっと安いF-04K, SH-01Kのほうが選ばれやすく、ランキング順位は下になるのでしょう。
画面サイズ | 6.2インチ | サイズ | 158.1 × 73.8 × 8.5 mm |
解像度 | 2960 × 1440 | 本体重量 | 189グラム |
CPU | Snapdragon 845 | メインカメラ | 12+12メガ 広角・望遠 F1.5/F2.4 Dual Apature |
RAM | 6GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 64GB | 機種変価格 | 64,800円~ |
電池容量 | 3,500mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
GalaxyのSシリーズとして初となる、デュアルカメラ対応・RAM 6GBにアップしたハイエンドモデルのSC-03Kは人気を落とし、今週のランキングでは8位となっています。
スペック・機能性で言えば2018年夏モデルの中でも上位に入るスマホであることは間違いありませんが、機種変更価格が非常に高くなったため、機種変更での購入者が多いオンラインショップでの人気は高くありません。
しかし、同時発売された5.8インチサイズのGalaxy S9よりは人気があり、非常に美しい写真が撮れるデュアルカメラの評判は上々です(シングルカメラのS9はランキング圏外)。
画面サイズ | 6.1インチ | サイズ | 155× 74 × 7.9 mm |
解像度 | 2240 × 1080 | 本体重量 | 180グラム |
CPU | Kirin970 | メインカメラ | Leicaレンズ搭載 トリプリカメラ |
RAM | 6GB | 防水/防塵 | 対応 |
ROM | 128GB | 機種変価格 | 57,024円~ |
電池容量 | 3,900mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
2018年夏時点では、最強のカメラスマホと高い評価を得ているP20 Proが9位になっています。
この機種も端末自体の評価はかなり高く、最新機能を重視するユーザーには人気があるものの、機種変更価格が他機種に比べて高めであることから、オンラインショップでの人気は格安のドコモウィズ対象機種、型落ちしたXperiaなどに負けています。
P20 Proのカメラ性能は他の機種比べて別格の美しさを実現する、Leicaレンズのトリプリカメラを搭載することでダントツのものとなっています。
カメラ機能を重視したいユーザーにとっては、P20 Proはこの夏最高のモデルであることは間違いないでしょう。
P20 Pro HW-01Kで撮影した写真の作例は当サイトでも多数紹介しています。
画面サイズ | 6.0インチ IGZO |
サイズ | 156 × 74 × 9 mm |
解像度 | 3040 × 1440 | 本体重量 | 181グラム |
CPU | Snapdragon 845 | メインカメラ | 23メガ 標準+ 16メガ 動画専用 |
RAM | 4GB | 防水/防塵 | IPX5/IPX8 IP/6X |
ROM | 64GB | 機種変価格 | 49,248円 |
電池容量 | 3,130mAh | 発売時期 | 2018年夏 |
スマートフォンでは初となる、動画専用+静止画用のダブルカメラを搭載したユニークなシャープのハイエンドモデル SH-03Kがトップ10に入っています。
ディスプレイには上部にインカメラを切り抜き(ノッチ)で搭載することでパネルの表示領域を広げ、シャープのハイスピードIGZOディスプレイを使った画面の大きさも特徴的です。
発売に併せてドコモでは購入者に5000dポイント、事前予約をしていればさらに3000dポイントをプレゼントする企画もあったため人気上位にいましたが、7月時点では特典プレゼントが終了したため、人気は下落気味です。
ドコモ機種変更のトレンド
2018年7月3週目の売れ筋ランキングでは、トップ5の中にXperiaスマートフォンが4台も含まれており、ソニースマホの根強い人気を反映しています。
Xperia:4機種
Galaxy:1機種
Huawei:1機種
AQUOS:2機種
LG:1機種
arrows:1機種
2018年夏モデルハイエンド:5機種
2017年冬モデルハイエンド:2機種
docomo with対象機種:3機種
スペック別でみると、全体としては発売から間もない2018年夏モデルの高性能モデルが半数を占めています。注目度の高い最新機能を搭載したスマホを使ってみたいというユーザーが多い一方で、価格の安いdocomo withスマートフォンモデルも3機種が人気になっています。
今後の人気機種予想
2018年7月4週目以降では、7月27日に発売されたXperia XZ2 Premium SO-04Kが入ってきそうです。
それ以外は引き続き機種変更のお買い得感が高いXperia XZ1, Xperia XZ1 Compactやdocomo withスマートフォンが売れ筋になるでしょう。ただし、2017年冬モデルについては在庫が無くなってきている機種もあるため、SO-01K, SO-02Kで安く機種変更が出来る期間は今だけかもしれません。在庫が無くなればそれぞれの後継機種に人気が移行していくでしょう。
*ドコモの売れ筋ランキングは「ドコモオンラインショップ」で公開されています。なおランキングにはApple製品・アクセサリーなどのオプション品のデータは除外されていますのでご注意下さい(ケータイ・Androidタブレットはカウントに入っています)。