ドコモの2017年冬モデルスマートフォン Xperia XZ1 Compact SO-02Kを入手しましたので、1年前の旧モデル Xperia X Compact SO-02Jとの違いを紹介します(→2018年夏モデルとなるXperia XZ2 Compact SO-05K, 2019年ミドルレンジモデル Xperia Ace SO-02Lも入手しましたので、写真を追加しました)。この2機種はパッと見ではそっくりなモデルとなっていますが、外観も中身も、実は結構異なっています。
このXperiaのコンパクトシリーズは国内ではドコモだけが販売しており、au/SBでは購入することが出来ない、限定モデルとなっています。
管理人はすでにXperia X Compact SO-02Jを半年以上使い込んできましたが、はっきり言って今回のXperia XZ1 Compact SO-02Kはあらゆる点で旧モデルを凌ぐ、コンパクトスマホの最高峰と言える一台になっていると感じています。SO-02Jユーザーが買い換えるには少し早いかもしれませんが、それ以前のZ5 Compact, A4, Z3 Compactなどの旧Xperiaシリーズから、今回も小型スマホに買い換えたいと思っているのならSO-02Kの魅力を事前に勉強して、機種変更をしてみてください。
2019年2月8日から機種変更でも一括648円に値下げされ、最終在庫処分価格のSDM835搭載機最安スマホになりました(2019年6月、SO-02Kの販売は終了しています)。先に公式サイトでスペック・価格をみたい人はこちら→「NTTドコモ Xperia XZ1 Compact SO-02Kを見る」
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スペックデータ/機能比較
Xperia XZ1 Compactの新機能や特長については「ドコモ2017年冬モデル Xperia XZ1 Compact(SO-02K) 旧モデル SO-02Jからの進化点は?新機能やスペック比較」の記事で紹介しています。機能全般について知りたい方は、先にそちらの記事を一読ください。
スペックデータだけ、改めてもう一度掲載しておきます。
機種名 | XZ2C | Xperia XZ1C | Xperia XC | Xperia Z5C | Xperia A4 | Xperia Z3C |
---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ型番 | SO-05K | SO-02K | SO-02J | SO-02H | SO-04G | SO-02G |
発売日 | 2018.06.22 | 2017.11.17 | 2016.11.02 | 2015.11.13 | 2015.06.18 | 2014.11.12 |
画面サイズ | 5.0インチ | 4.6インチ | 4.6インチ | 4.6インチ | 4.6インチ | 4.6インチ |
解像度 | 1080×2160 | 720×1280 | 720×1280 | 720×1280 | 720×1280 | 720×1280 |
重量 | 168g | 143g | 135g | 138g | 129g | 129g |
縦幅 | 135mm | 129mm | 129mm | 127mm | 128mm | 127mm |
横幅 | 65mm | 65mm | 65mm | 65mm | 66mm | 65mm |
厚さ | 12.1mm | 9.3mm (最厚9.5mm) | 9.5mm | 8.9mm | 9.1mm | 8.6mm |
電池容量 | 2760mAh | 2700mAh | 2700mAh | 2700mAh | 2600mAh | 2600mAh |
CPU | SDM845 | MSM8998 スナドラ835 | MSM8956 スナドラ650 | MSM8994 スナドラ810 | MSM8974AC スナドラ801 | MSM8974AC スナドラ801 |
RAM | 4GB | 4GB | 3GB | 2GB | 2GB | 2GB |
ROM | 64GB | 32GB | 32GB | 32GB | 16GB | 16GB |
メインカメラ | 1920万画素 | 1900万画素 | 2300万画素 | 2300万画素 | 2070万画素 | 2070万画素 |
サブカメラ | 500万画素 | 800万画素 | 500万画素 | 510万画素 | 220万画素 | 220万画素 |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
今回は主に外観の違いについて紹介します。
同じサイズでも細部が上品なデザインに
遠目で見るとほとんど違いが判らないSO-02JとSO-02Kですけれど、実は細かいデザインはいろいろと変更されています。
まず、カラーバリエーションから。
SO-02Kでは4種類のカラー「White Silver(ホワイト・シルバー)」「Black(ブラック)」「Horizon Blue(ホライゾン・ブルー)」「Twilight Pink(トワイライト・ピンク)」があります。
SO-02Jでは「White(ホワイト)」「Universe Black(ユニバース・ブラック)」「Mist Blue(ミスト・ブルー)」「Soft Pink(ソフト・ピンク)」の4種類があり(すべて生産終了済み)、いずれも色の系統としてはSO-02Kも同じながら、実際の色合いは全モデルで一新され、すべてが新色と言えるでしょう。
一番人気は青系のメタリックが美しい、ホライゾン・ブルーだそうです。
ディスプレイ周りの色と背面は統一されたカラーになっています。
*以下の画像をクリックするとそれぞれのカラーを見比べる事ができます。
ホライゾン ブルー |
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ブラック | ||
ホワイト シルバー |
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トワイライト ピンク |
すべて新色になっているため、SO-02Jと色で違いを見分けることも可能ですが、外観上の大きな違いは、ボディーコーティングの艶の有無です。
旧モデルSO-02Jは塗料を重ねて陶器のような質感のある、艶やかな光沢がありました。一方のSO-02Kはマット(つや消し)なメタル質です。
写真を見てもすぐに分かると思いますが、左のSO-02Kには照明やカメラの映り込みがほとんど無く、SO-02Jは周囲の風景を反射しています。艶のあるデザインが好みである人にとっては、SO-02Jも悪くないと思いますが、マットな質感になったことで指紋が全くと言っていいほど付かない(目立たない)コーティングになりました。SO-02Jは指紋がかなり目立つ表面だったので、個人的にはこの変化が一番魅力的に感じています。
背面パネルの手触り・見た目はメタルっぽいですが、実際の素材は金属ではなく、グラスファイバーを使った強化プラスチックだそうです(Xperia XZ1 SO-01Kは金属系素材のはずです→関連記事:docomo Xperia XZ1 SO-01Kレビュー 自然なシームレス&フラットデザイン)。そのためメタル素材ボディスマホのような固さはありませんが、軽量であるというメリットがあります。
上下のフレーム縁にメタルライン
SO-02Kの新デザインで高級感を表すワンポイントとして、本体上下の接合部分にメタルラインが採用されています。本体の色に合わせたカラーで、ここはマットではなく金属光沢があります。
さらに、SO-02K(SO-01Kも同様)では上下のボディデザインがやや膨らんだ形状に変更されています。従来機はここがフラットだったのですが、これにより、手触りがより滑らかになりました。
正面から見た場合の違いとして、インカメラが120度の広角レンズに変わった影響で、レンズ自体の直径が大きくなりました。また、接近センサーも横長から縦長に変わっています。さらに、ちょっと写真では見づらいかもしれませんが、スピーカーを覆っている素材部分が本体カラーに合わせたメッシュに変わりました。
本体の下部は、どちらもType-C USBのインターフェイスのみがありますが、従来機には無かった小さな穴が空いています。これは・・・何の穴でしょうか?受話用のスピーカーのためでしょうか。同じ穴が、本体の上にも空いています。上の穴はSO-02Jにもありますが、少し位置が中央寄りに変わりました。
本体の側面も変わっています。まずホームボタンのある左側は、音量キー・指紋認証センサー・カメラシャッターボタンの配置が変更になりました。
Xperiaの夏モデルから上から「音量キー」→「ホームボタン」→「シャッター」の順番になり、ホームボタンの位置も少し下にずれています。旧モデルの操作になれていると、すごく違和感があります(苦笑) Xperia XZ Premium, Xperia XZ1も同じ配置順です。
続いて本体右側も、micro SDカード/SIMカードスロット用の収納位置が上部から下部に移動になり、さらにスロットの形状も変わりました。
SO-02Jでは縦にカードが並んでいたのに対し、SO-02KではSIMカードは独立したカードホルダーがあり、そこにmicro SDカードホルダーを兼ねたキャップがあります。これもXperia XZ1, Premiumと同じ仕組みになりました。SO-02Jではmicro SDカードだけを取り替えるときにもSIMカードが抜けてしまっていたので、これは新機種の方が便利な構造です。
旧モデルでは背面部分のパネルだけ独立してはめ込むような作りでしたが、側面→背面にかけて継ぎ目のないシームレスデザインに変わっています。SO-02Jでも指ざわりが悪かったということはありませんが、XZ1シリーズでは同様の統一したデザインが採用されています。
メインカメラレンズのリングは、ほんの僅かに(約0.2mm)凸状になりました。XZ1 SO-01KやiPhoneシリーズに比べるとほとんど高さは変わりませんので、レンズが飛び出ていると気にするほどではないでしょう(下の画像がXZ1 SO-01Kのレンズと比べた様子)。
また、フラッシュ位置も中央寄りに変更されました。
これらの軽微ながらいくつものデザイン変更の影響で、SO-02J用のケース・ジャケット関連のアクセサリーはSO-02Kと互換性がありませんので気をつけて下さい。SO-02J用のアクセサリーを流用することはほぼ出来ないと考えたほうが良いでしょう(サイズ/デザインフリー系のものなら使えるでしょう)。
以上、2017年冬モデルの最小ハイエンドスマホ Xperia XZ1 Compact SO-02Kと、2016年冬モデルの人気機種 Xperia X Compact SO-02Jのデザイン面での違いでした。両機種はスペックも大幅にアップグレードされていますが、このように外観・細かい仕様の違いでも見た目・実利用での利便性が良くなっているように感じました。これから使い込んでいくと、さらに違いを感じられるはずですので、また中身に関するレビューは後日アップします。
なお、コンパクトさよりも画面の綺麗さを求めるのなら、5.2インチサイズのフルHD XZ1 SO-01K、4Kディスプレイの5.5インチサイズ Xperia XZ Premium SO-04Jもドコモから発売中です。
SO-02Kに比べると随分大きく感じますが、本体が薄く、比較的持ちやすいサイズです。使い勝手・機能性は非常に似ているため、今度はもう少し大きなスマホにしてみようかな?という方には4.6インチ・5.2インチ・5.5インチモデルのXperiaを比較検討してみるのも良いかもしれません(参考記事:Snapdragon835搭載 Xperia XZ1シリーズ+Premium 異なる3サイズモデルを選ぶポイント)。
2018年モデル Xperia XZ2シリーズ
2018年6月に発売されたXperia XZ2 Compactは、ディスプレイサイズが5.0インチに大きくなった新モデルです。
SO-02J, SO-02Kより全体のデザインも大きく変更され、背面のパネルはふっくらと膨らんだ形状になっています。指紋認証センサーが本体ボディ横から背面に移動しました。
これまでずっとHD画質だったディスプレイもついにフルHD化され、縦長になったディスプレイパネルは見やすさも向上しています。
上下・左右のベゼルが狭くなったことでディスプレイのサイズが大きくなったにもかかわらず、本体のサイズ感は従来のXperia Compactシリーズらしさを残しています。
ただ、本体の厚み・重量がかなり増えているため、よりコンパクトなスマホが使いたかったのに!というユーザーにはXZ2 CompactよりもXZ1 Compactのほうがオススメ出来ます。XZ1 Compact SO-02Kのほうがスマホ代金も1.6万円ほど安いため、在庫がある内にSO-02Kへの機種変更をしておくことを推奨します。
低価格なXperia Ace SO-02L発売
NTTドコモでは2019年6月以降、「分離プラン」としてこれまで適用されてきた「月々サポート」・「端末購入サポート」のスマートフォン購入補助割引の一切を廃止しています。これにより従来安く買うことが出来たXperiaのコンパクトシリーズの実質負担額が大幅に値上げされることとなり、対応策として低価格な小型Xperia Aceを2019年6月7日に発売することになりました。
Xperia Ace SO-02LはディスプレイのサイズはXperia XZ2 Compactに近い5.0インチフルHD+パネルを採用、XZ2シリーズで導入された丸みのある背面デザインからフラットなものに戻しています。
一方で、価格を安くするためにCPUはSnapdragon 630まで落とされており、ハイパフォーマンスモデルであったXperia XZ1 Compact, XZ2 Compactに比べて処理能力は低くなりました。SNSツール・軽いゲームくらいなら楽しめますが、3Dアニメを多用したもの・高速処理が必要なVRなどでは若干のカクつきが見られます。
処理能力を抑えることで電池消耗が小さくなっているはずですから、スマホで使うのはLINEやツイッターといったSNS・ツールアプリが中心、安く・軽くて持ちやすいスマホが好みという方はXperia Ace SO-02Lと他のハイエンドモデルと価格を比べて検討してみる必要があるでしょう(価格を気にしないのなら、2017-2018年ハイエンドモデルのほうが快適に使えます)。
より詳しい各機種のスペック・料金は以下の公式ページもチェックしてください。
Xperia 機種変価格 | 本体価格 | 月サポ (月額) |
実質価格 (24回払い時) |
Xperia Ace |
48,600円 | — | — |
Xperia XZ1 SO-01K | 3,591円×24回 総額86,184円 |
-2,079円 → -2,754円 → -2,943円 → 購入サポ化 |
→ →一括10,368円 |
販売終了近、在庫無し多し ☆「Xperia XZ1 SO-01Kの価格・詳細をみる」 (販売終了) |
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Xperia XZ2 Compact SO-05K |
3,294円×24回 総額79,056円 |
-2,376円 → -2,646円 [2019.1.18値下げ] → 購入サポ化 |
一括15,552円 |
【機種変更もさらに安く】 ウェブ限定値下げ後価格 10,368円 ☆「Xperia XZ2C SO-05Kをみる」 |
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Xperia XZ1 Compact SO-02K |
3,240円×24回 総額77,760円 |
-2,133円 → -2,592円 → -2,997円 → 購入サポ |
→ 一括648円 |
☆「Xperia XZ1 Compact SO-02Kの価格・詳細をみる」 (販売終了) |
|||
Xperia XZ Premium SO-04J |
3,915円×24回 総額93,960円 |
-2,268円 | 月額1,647円 (総額39,528円) |
☆「Xperia XZ Premium SO-04Jの価格・詳細をみる」 *販売終了 |
*価格は2017年11月17日時点→2018年6月1日、SO-01KとSO-02Kが値下げされました→2018年10月19日、さらに値引きされました→2019年2月8日、SO-01K/SO-02Kが機種変更向けに端末購入サポート化されました。その他キャンペーンや割引でもっと実質負担額を安くすることが出来ます。
→Xperia XZ1の販売終了に伴い、新モデル Xperia XZ2 SO-03Kが端末購入サポート化&値下げされ、一括15,552円になりました。
→2019年6月、ドコモのスマホ販売価格は一斉改定されました。端末購入サポートの新規加入は終了しています。
2018年8月時点でXperia XZ Premiumの生産・販売が終了となり、XZ1, XZ1 Compactが大人気となっています。このままだと遠からず在庫が全部売り切れてしまう可能性もあるため、重くなってしまったXZ2よりもXZ1シリーズのほうが好みだという人は、早めの機種変更を推奨します。
2018年3月20日~2018年4月2日まで限定で、Xperia XZ1 Compact SO-02K, Xperia XZ Premium SO-04Jが通常機種変更(Xi取り替え)で一括値引き・FOMAからの買い換え時はXperia XZ1 SO-01Kもすべて端末購入サポート値引きによる値下げが行なわれました。
2019年1月19日、現行モデルの売上不振(?)対策なのか、Xperia XZ2 Compactの機種変更価格が大幅に値下げされて、実質1万円~になりました。小型さ・安さを優先するならSO-02Kがまだ最強ですが、ボディの横幅はほぼそのままに5インチサイズになったSO-05Kもかなりお買い得な価格帯になってきましたので、好みに合わせて選ぶほうが良いでしょう。
2018年10月19日からさらにXperia XZ1, Xperia XZ1 Compactの在庫処分セールに拍車が掛かり、それぞれ1万円~5千円の機種変更値引きが増額されました。「ドコモオンライン限定特典」も併用できます。