ドコモの格安スマホプラン対応「docomo with」割引が利用できる2018年夏モデルスマートフォン 富士通 F-04Kの価格・機種スペックや旧モデルからの進化点・比較・レビューを行っていきます。
2018年5月25日に発売(事前購入手続きは5月23日より開始)されるarrows Be F-04Kは、1年前に発売された同名のスマホ 「F-05J」の後継機種モデルです。
スマホの名前は同じですが、性能が格段にアップされたのにお値段は安いままという注目の「docomo with」機種となっています。実際にF-04Kを購入して使ってみましたので、「ドコモで契約したまま安くスマホ代を安くしたい」という方は検討の参考にしてみてください。
arrows Be新旧モデル比較
まずは数値上のデータから比較を行っていきましょう。スペックを比較するだけで、多くの項目が変わっていることに気がつくはずです。
項目 | 2018年モデル F-04K |
2017年モデル F-05J |
サイズ | 縦 144 mm 横 72 mm 厚さ 8.3mm |
縦 144 mm 横 72 mm 厚さ 7.8mm |
本体重量 | 146グラム | 141グラム |
電池の持ち | 130時間 | 105時間 |
ディスプレイ | 5.0インチ HD | 5.0インチ HD |
CPU | SDM 450 オクタコア |
Snapdragon 410 クアッドコア |
RAM/ROM | 3GB/32GB | 2GB/16GB |
カメラ | 一眼レフ技術採用 1220万画素 高速オートフォーカス |
1310万画素 |
テレビ | ワンセグ対応 | ワンセグ対応 |
頑丈さ | MIL規格 23項目 | MIL規格 14項目 |
ハンドソープ | 洗える | 洗えない |
生体認証 | 指紋認証 | 無し |
Exlider | 搭載 | 非搭載 |
充電 | Type-C QC 3.0対応 |
micro USB QC 1.0 |
公式ページ | F-04Kの詳細を見る | F-05Jの詳細をみる |
*それぞれ「約」「およそ」の数値であり、若干の個体差があります。すべてのスペック・対応機能は公式の機種ページを参照ください。
これだけのスペック・機能の進化があったにもかかわらず、初代のarrows Be F-05Jの販売価格よりわずか5千円の価格アップだけに抑えた新型・arrows Be F-04Kはお買い得度も格段にアップしたと言えるでしょう。
F-05Jの性能に不満があるユーザーならばF-04Kへの機種変更も検討する価値があるでしょう。本体のサイズはほぼ従来の機種のままです。
F-05JからF-04K、あるいはもっと古いスマートフォンから買い換える場合、充電用ケーブルの形状が変更になっていますので注意してください。Type-C USBの充電器・または変換アダプタを別途購入する必要があります。
F-04Kでは新たにクイックチャージ(Q.C.)規格3.0に対応し、充電速度が上がり、急速充電器を使うことで従来より約2割早く充電が出来ます。
上記のACアダプタ06(ドコモウェブショップでF-04Kと一緒に購入することが出来ます)を使うと、F-04Kを約130分で満充電出来ます。F-05JではACアダプタ05を利用して約150分掛かるとされています。
F-04Kと05Jのサイズ比較
本体の横幅は全く同じであるため、実際に手に持った感触は非常によく似ています。
本体の横にExlider(エクスライダー)が追加されたので大きくなっちゃったかな?と予想していましたが、横幅も全く同じ72mm。
ただ、厚みだけは少し増えました。
これはF-04Kがより頑丈な強度を確保するために画面保護フレーム(ディスプレイガラスよりもわずかに凸上になった枠)と、ゴリラガラス5に変更・フレーム一体型で剛性の高くなったステンレスフレームホルダーを利用していることに起因しているようです。
同じく富士通から発売中のハイスペックモデル F-01K(利用2ヶ月時点の実機レビューはこちら)に比べると、一回りコンパクトです。
最近の高性能機種は大きく・重いスマホも少なくありませんので、よりコンパクトで使いやすいスマホとしての要望にも応えているのがF-04Kです。
arrows Be F-04Kは「割れにくいスマホ」として、とにかく頑丈さと価格の安さにこだわったモデルでありながら、2018年夏モデルで最も安く買えるスマートフォン機種です。最新のハイエンドモデルに比べると機能・性能は見劣りしてしまいますが、数年前に発売された古いスマホ・1年前のF-05Jに比べていろんな項目がアップグレードされていますので、月々サポートが切れた古いモデルを使っているのなら買い換えないと損です。
富士通スマホの頑丈さと国内製造
「割れない刑事」としてテレビCMでも放映している通り、最新モデルのarrows Be F-04Kおよび上位モデルの2017年冬モデル arrows NX F-01K(レビューはこちら)では、富士通独自の厳しい耐久試験をクリアできるように設計・製造・試験がされています。
試験を行っているのは日本国内・兵庫県に有る工場の一角です。arrows F-04KもMade in Japanとして、日本の企業が日本国内で作っています。
Japan E.M.Solutions株式会社は2018年1月に設立され、携帯電話端末およびコンピュータ周辺機器の製造・開発を行っています。新旧モデルのarrowsスマホ・らくらくスマホもここで製造・修理が行われています。
F-04Kの「割れにくさ」とは、高さ1.5メートルの位置から26種の向きで落下させても画面が割れない、という試験をパスできる設計になっています。
以下のムービーは実際にarrowsスマホの開発に使われている落下テストをP20 Pro HW-01Kのスーパースローモーション機能を使って捉えた様子です。
特殊な保持用の器具を使って1.5メートルの高さからスマホ落とした速度に加速、落下時の方向を制御してコンクリート面に叩きつけています。動画ではスーパースローモーションにしているためゆっくりと落ちていくように見えますが、実際にはかなりの勢いで落下させています(スマホが地面に落ちた時点でスローモーションが解除され、勢いよく跳ねているのが判ると思います)。
1.5メートルという高さは、一般的な身長の大人が携帯電話を耳に当てて通話中の状態を想定したものです。もちろんどんな状況でも割れないことを保証するものではありませんが、一般的なスマホではこの高さからコンクリ面に叩きつける衝撃を受けてもパネルが割れない機種は少ないでしょう。
スマホの画面を割ってしまう事例として、床や椅子にスマホを置いたまま踏みつけてしまったり、ポケットに入れたまま座ってしまったりする、ディスプレイガラスに対して強い圧力を掛けてしまうこともarrowsスマホでは想定されています。
上記の写真ではシリコンゴムを強い力で押し付けて、画面が割れないことを確認している様子です。落下テストとは異なり、ゆっくりとした荷重に対しても頑丈に作られています。
さらに強い力をかけるテストでは、スマートフォンのフレームが歪んで見えるほどに力を掛けてもパネルは割れません。ここまでスマホを曲げてしまう場面は日常では滅多にないでしょう。
(上の画像をクリックするとGIFアニメーションを再生出来ます。実際にはゆっくりとしたネジリの動きをしています)
スマホを「く」の時に曲げるだけでなく、左右へのねじりにも耐えられるように作られています。スマホの上下を固定して、ゆっくりとねじるような動きで力をかけるテストでは、上記写真(アニメ)のようにスマホをグニャグニャと曲げても壊れないほど。
F-04Kの頑丈さは、ただ「割れない」だけではありません。docomo withのスマートフォンはこれまでの「2年間ごとに買い替え」を前提とした月々サポート対象スマホとは異なり、3年目、4年目と長く使っても割引が続くという特性から、「同じスマホをずっと使っていける」という長期間の耐久性も求められます。
上記の写真では充電用のUSBケーブルを挿し、端子部分に何度も何度も力をかけ続けるというテストです。USBケーブルは充電時やデータ転送時、さらにUSB接続の各種アクセサリーを日常的に抜き差しするため、物理的に壊れやすい箇所の一つです。ケーブルをスマホに挿したまま操作したり、モバイルバッテリーを接続したままカバンに入れたて持ち歩いたりするとケーブルに力が掛かることも多いため、この耐久性が重要になります。
このように日本国内の工場でarrowsは「割れにくいスマホ」を実現するために研究と実験が日々行われているそうです。
F-04K価格情報
arrows Be | F-04K | F-05J |
本体価格 | 33,696円 | 28,512円 |
月々サポート | 対象外 | 対象外 |
端末購入サポート | 対象外 | 対象外 |
docomo with | 永年-1620円引き | |
*実質価格 | -5,184円 | ー10,368円 |
*ドコモウィズ値引きを1620円×24ヵ月利用した場合を想定。2018年5月16日時点の公式サイト価格を参照しています(ドコモ公式サイトではF-05Jはすでに販売を終了しています)。
ドコモでの販売価格は少しだけ旧モデルより高くなりましたが、前項までに解説したとおり大幅にスペックアップ・強度がアップしたF-04Kはむしろ割安感があると言っていいほど魅力が増えています。
☆「ドコモオンラインショップでarrows Be F-04Kの値引き情報を見る」
F-04Kの月額維持費
最も安いプランでarrows Be F-04Kを契約すると、インターネットのセット割引や1年間だけの限定値引きを適用せずに最安毎月280円の負担でドコモ回線を追加することが可能です。
プラン内訳:シンプルプラン 980円 + spモード 300円 + シェアオプション500円 – docomo with 1500円=月額負担280円~
シンプルプラン:無料通話/かけ放題無しの使った分だけ負担
使えるデータ容量:代表回線(親回線)が契約しているシェアパックに依存(最大100GB)
ドコモwith:対象外機種・プランに変更しない限りずっと1,500円引き
一度ドコモウィズのスマートフォンを購入しておけば、2年毎の買い換えを繰り返さなくても従来の「月々サポート」と同じように料金値引きが続きます。
1620円×2年なら38,880円の節約、3年なら58,320円相当の値引きを最大で受けることが出来ますので、故障しなければ同じ機種を2年以上使い続けても構わないという節約志向のドコモ長期利用者にピッタリなスマホです。
SIMロック解除すると格安SIMでも使える?
arrows Be F-04Kは本体価格を一括で支払う・過去のSIMロック解除実績から100日以上が経過しているなどの条件を満たすと、SIMロック解除手続きを行うことが出来ます(SIMロック解除手順については「SO-02J」を参照)。
SIMロック解除後の利用に関してはドコモの公式回線以外での利用保証はされていませんが、実際にF-04Kを購入・SIMフリー化したの知に、格安SIMサービスのSIMカードを入れて実験してみました。
ドコモ系のMVNOで使えるのは当たり前ですので、今回はドコモ系以外のサービスで試してみました。
IIJmioのauプランおよび、UQ mobileにて、APNを設定することで接続・通話が可能なことが確認出来ました。au向けのバンド対応数は少なめ(おそらくB1でのみ利用可)ですが、UQ mobileを使えばかなりの速度で通信が可能です。
IIJでは下り速度1.9Mbpsのところ、UQ mobileのSIMに差し替えてスピードテストを実施したところ、下り56.1Mbps/上り9.26Mbpsと動画視聴もラクラク出来るほどの速度で通信しています。また、ソフトバンク系列ではワイモバイル・LINEモバイルのソフトバンク回線で通信利用が可能なことを確認済みです。
安定した通信が必要な場合はau系MVNOでの利用は推奨しないものの、一時的に接続を試したい・都市部だけで利用する場合に非常利用することは可能です。