iPhoneやスマートフォンと連携して運動や健康管理データを測定・記録したり分析もできるスタンダードなスマートウォッチ「Huawei Watch FIT 4」(2025年発売モデル)の実機評価です。

ファーウェイのスマートウォッチにはたくさんのシリーズが日本で発売されており、低価格なシンプルモデルから高額な多機能スマートウォッチまであります。その中で「FIT」シリーズは”スタンダードなスマートウォッチ”というポジションの一台です。
2025年時点のファーウェイスマートウォッチシリーズを分類するならば、
| モデル名 | 分類 |
| Huawei Band 10 | 最も安いスマートウォッチ |
| Huawei Watch Fit4/4 Pro | スタンダードなスマートウォッチ |
| Huawei Watch 5 | 高性能なスマートウォッチ |
| Huawei Watch GT5/5 Pro | ゴルフ機能・頑丈なスマートウォッチ |
| Huawei Watch D2 | 血圧測定機能付きスマートウォッチ |
| Huawei Watch Ultimate | 最高級スマートウォッチ |
と言った感じです。
スマートウォッチは”ウェアラブルデバイス”というカテゴリーに入る通り、”装着感”も大事です。シリーズによって用途・値段も大きく異なるため、目的に合わせたモデル選びをしましょう。

(左:Band10、中央:Fit4、右 Watch GT5 Pro)
2025年モデルのHuawei Watch Fit4は中間的なスタンダードモデルですが、低価格機種では出来ないことが出来たり、高性能モデルにある機能が使えない場合もあります。
Huawei Watch Fit4は、”びっくりするような新機能がある新製品”ではなく、旧型からの正統的な後継機という感じなので、必要な機能・欲しい機能が揃っているかどうかを基準に、Huawei Watch Fit4で使える機能や選ぶべきポイントを中心に紹介していきます。
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Huawei Watch Fit4の主な機能・仕様
まずはHuawei Watch Fit4の基本機能を把握するために、低価格な「Band10」との比較で仕様をチェックしていきます。
| 項目 | HUAWEI Band 10 | HUAWEI Watch Fit 4 |
| 発売日 | 2025年4月10日 | 2025年6月3日 |
| 価格(税込) | 6,800~8,580円 | 23,980~25,080円 |
| 本体サイズ | 43.45×24.54×8.99mm | 約43.0×38.0×9.5mm |
| 重量 | 約14g(ポリマー)/ 約15g(アルミ合金) | 約27g |
| ケース素材 | ポリマーまたはアルミ合金 | アルミニウム |
| バンド素材 | フルオロエラストマー | フルオロエラストマー/ナイロン |
| ディスプレイ | 1.47インチ AMOLED(194×368, 282ppi) | 1.82インチ AMOLED(480×408, 347ppi) |
| 画面輝度 | — | 最大2000nit |
| 明るさ自動調整 | ○ | ○ |
| 常時表示ディスプレイ | ○ | ○ |
| 防水性能 | 5ATM | 5ATM |
| バッテリー持続 | 通常14日間/ヘビーユース8日間/AOD3日間 | 通常10日間/ヘビーユース7日間/AOD約4日 |
| 充電 | 5分充電で2日間持続/約45分でフル充電 (磁気充電ポート) |
ワイヤレス充電対応 |
| GPS | ×(スマホ連携のみ) | ○(高精度GPS) |
| Bluetooth通話 | × | ○(マイク/スピーカー搭載) |
| センサー | 光学式心拍/加速度/ジャイロ/地磁気/環境光 | 光学式心拍/加速度/ジャイロ/地磁気/環境光/気圧 |
| 健康管理機能 | 24h心拍/血中酸素/ストレス/睡眠/生理周期/情緒 | 24h心拍/血中酸素/ストレス/睡眠/生理周期 |
| 対応OS | Android 9.0以降/iOS 13.0以降 | Android8.0以降/iOS 13.0以降 |
| その他機能 | メッセージ通知/リモートシャッター/音楽コントロール等 | Bluetooth通話/ワイヤレス充電/気圧センサー等 |
| カラーバリエーション | ブルー、パープル、ピンク、イエロー、ホワイト、ブラック、マットブラック | ブラック、ホワイト、パープル、グレー |
*より詳しい比較・仕様はメーカーサイトを参照ください。
上記の通り、Huawei Watch Fit4とBandシリーズでは、かなり機能に違いがあります。
例えば、
・スマホと連携して通話ができる
・ウォッチ本体にGPSが内蔵されている
・ウォッチ本体に音楽を保存・再生ができる
上記の機能が必要な場合は、BandシリーズではなくWatch Fit4シリーズ以上の上位モデルを選ばなければなりません。

低価格なHuawei Band10でも各種センサーによってスポーツ・エクササイズ・睡眠データなどを取得してスマートフォンで管理することは出来ます。本体ボディが小型で軽量であるため、睡眠データを取りたいというのならWatchよりBandシリーズのほうが快適なこともありますので、Bandの機能で十分という人はWatchを選ぶ必要はないかもしれません。
関連レビュー:Huawei Band 10とWatch GT5 Proの使い比べレビュー
一方で、Huawei Watch Fit4はスマートウォッチにGPSを内蔵している+本体に音楽を保存/再生できる(Bluetoothイヤホンに接続できる)ため、ウォーキングやランニング時に、スマホ本体を持たずに音楽を聴きながら運動をすることが可能です。これはBand10には出来ない(Watch 5/GT5など上位機種でもできる)ので、”手ぶらでエクササイズ”をしたい人はFit4を選びましょう。
Huawei Watch Fit4とFit3の違い・進化点
ファーウェイウォッチのFitシリーズは2025年モデルが第4世代となっており、旧型の2024年モデルからちょっと変わった部分もあります。

実際の使用感として大きくさを感じるかもしれない点は、無接点型のワイヤレス充電に対応したことでしょう。
Fit3までは下記のイラストのように、スマートウォッチ背面にある金属接地点がありました。

このような接地点があるタイプの充電器は、充電時の向き・位置をぴったり合わせる必要がありましたが、ワイヤレスタイプのWatch Fit4ではよりスムーズに充電器にくっつけることができるようになりました。旧型の充電クレードルに不満があるなら買い替える価値があります。
ほかにもFit3からの進化点として、
・GPS精度アップ
・本体が少し薄く(9.9mm → 9.5mmに)
・最大輝度がアップ(1500nits → 2000nits)
・情緒の測定、サポートに対応
・ハイキング/登山/トレイルランモードに対応
・高度気圧計センサーを新搭載
・オフラインフルカラーマップに対応
などがあります。特に気圧計に対応したことで、登山・ハイキングなどの標高が知りたい運動をよくする人・気圧症が気になる人には嬉しい進化となっています。

一方で、Huawei Watch Fit4は非対応で、より上位の機種だとできる機能もあります。
・心電図測定(Fit4 Proなどは対応)
・ゴルフ機能(Fit4 ProやGTシリーズが対応)
・ダイビング機能(Fit4 ProやGTシリーズが対応)
・より長いバッテリー時間(GT5 Proシリーズなど)
・セルラー機能(Watch5なら対応)

特にゴルフをするユーザーには、GTシリーズ・Fit4 Proなどの上位機種だけで使えるサポート機能が充実しているモデルがあるため、Fit4より高価でも構わないなら、上位モデルを検討しましょう。
