ドコモの安い”スマホ用”新料金プランの「ahamo」(アハモ)が、らくらくホンで使えるかどうか確認したレポートです。

NTTドコモでは2021年時点でも、3Gが終了しても使い続けられる折りたたみ携帯 らくらくホン F-01Mを販売中です。本機種はスマートフォンと同じ4G/Xi通信が出来るため、2021年時点で「ガラケーが使えなくなる」と話題になっている利用不可予定機種とは異なり、この先もずっと使える携帯です(2021年時点からみて、おそらく10年以上は利用可能)。

一方で、ドコモの新料金プラン「アハモ」は、基本的にはスマートフォンの利用者向けのプランとして登場しており、らくらくホンでの利用は想定されていません。

アハモは従来のドコモプランに比べて通信容量(ギガ)あたりの単価が安く、そこそこたくさんインターネットを使う人向けのプランで、月額2,970円です。5分間のかけ放題も含むシンプルなワンプラン構成になっており、ガラケーユーザーでも複雑なスマホプランよりもアハモに変えてみたい、という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、実際にドコモから購入したらくらくホン (F-01M)にて、アハモにプラン変更してみた場合に使える機能・使えなくなる機能、契約の可否やトラブル事例を解説します。

*らくらくホンはアハモサイトでは販売されていません。らくらくホンの機種自体についてのレビューはこちらを参照ください→ 「ドコモ携帯レビュー 最新富士通機種 F-03LとらくらくホンF-01Mの違い-使いやすさ・見やすさ・安いガラケー比較

らくらくホンでアハモプラン変更する場合の注意点

アハモプランは「オンライン特化」サービスとして提供されており、店舗での通常契約手続きは出来ません。そのため、アハモプランに変更するためにはパソコンやスマートフォン・タブレット端末などから手続きをする必要があります。

実店舗でサポートを受けて申込みを行う場合には手数料が掛かりますのでご注意ください(ウェブで手続きをすれば無料です)。

らくらくホンでアハモの通話は出来るか?

らくらくホン F-01Mにアハモプランを導入すると、通話は「VoLTE」(ボルテ)により、高品質な電話が出来るようになります(特別な設定不要)。

ただし、アハモプランでは3G/FOMA回線での通話は出来ません。らくらくホンシリーズで通話が出来るのは2019年発売のF-01Mのみとなっており(2021年5月末時点、当サイト確認。ahamo公式ではガラケータイプの機種利用を想定しておらず、動作を保証するものではありません)、それ以前のらくらくホンでは通話は利用できない可能性があります(2015年以前発売のモデルは確実に利用不可。F-02JはVoLTEに対応しますが、機種(OS)が古いため使えない可能性あり。詳しくは「[検証結果]アハモでガラケー・ガラホは使えるのか?いろんなケータイを試してみた」を参照)。

アハモプランには5分間のかけ放題サービスが基本料金に含まれているため、メールの代わりに短い通話による連絡がメインという場合にはらくらくホンでも便利に使えます。

らくらくホンでアハモのインターネットは使えるか?

らくらくホン F-01Mでは、アハモ回線を利用したインターネット通信「Xi/LTE」が使えます。

本来アハモプランにはより高速な「5G通信」が出来るサービスも含まれていますが、らくらくホン (F-01M)を利用する場合は4G通信のみとなります(4G通信に対応しない、古いFOMA専用らくらくホンでは利用不可)。

実際にらくらくホンでインターネットブラウザを起動して通信速度を測ってみました。

結果、Youtubeなどの動画も見られる程度の通信速度が出ています。スマホで利用した場合に比べると遅い速度ながら、ガラケーのブラウザで行うインターネット通信としては十分でしょう。

ただし、らくらくホン F-01Mにはテザリング機能がないため、F-01Mを介してiPadやノートパソコンなどを接続することは不可能です(F-01M以外の、テザリングに対応したガラケーを使えば可能です→意外とアリ?アハモをガラケーで使う節約術/通話+テザリングでiPad・PCのビジネス利用)。

らくらくホンはアハモでもテレビが見られる

2021年時点では逆に珍しい機能となってきている、テレビ視聴機能(ワンセグ)はアハモプランに変更しても利用可能です。

最新のスマートフォンやケータイではワンセグ機能を搭載しているモデルが少なくなっていますので、F-01Mを持っていれば引き続きテレビを携帯画面で見ることも出来ます。

アハモでは使えない らくらくホンの機能

基本的な通話やインターネットはらくらくホン F-01Mでもアハモプランで使えることが確認出来ました。しかし、らくらくホンのすべての機能がアハモでも動作するわけではありません。

まず、アハモプランではキャリアメールが利用できません。これまで使っていたドコモメールのアドレスは消失するため、メールを使う方は注意が必要です。

アハモプランに変更後はキャリアメール(@docomoのアドレス)への認証が出来なくなります。電話番号宛のSMSは使えます。

らくらくホンには通常アプリを追加して使うこともできないため、パソコンメール(gmailやヤフーメール)のようなものも使いづらいため、メールをよく使う人にはやや不便です(ブラウザ型のメールサービスならば利用可能なはずです)。

他にも、例えば「イマドコサーチ」機能はアハモプランでは利用不可となっています。もしイマドコサーチをらくらくホンプランで契約している場合、事前にオプションを解約をしないとプラン変更自体が出来ない仕様になっています。

ドコモで利用できるいくつかのサービス・オプションを使っているとアハモプランに変更できないエラーが出るため、事前に使っている機能かどうか確認してください。

関連記事:ahamo契約できない場合のトラブル解決方法-事前にドコモで変更・設定が必要な項目一覧

らくらくホンでアハモにすると料金は安くなるか?

これは各個人の利用状況次第ですが、おそらく安くなりません

ドコモのらくらくホン(F-01M)で利用できる料金プラン「ケータイプラン」(Xi)は、月額1,320円~から利用できます。一方で、アハモプランは月額2,970円です。アハモでは通話やネットの利用が少なくても、これより安くなることはありません。

アハモプランではケータイプランの200倍のインターネット通信量が基本料金に含まれていますが、らくらくホンで20GBもの通信を行うことはまず考えられません。

らくらくホンのケータイプランに通話かけ放題オプションを追加(5分以内なら +770円)してもアハモより安いため、ガラケーで大量のインターネット通信を使いたいという場合以外は、アハモプランよりケータイプランプランのほうが安く済むでしょう。

ドコモのケータイプラン(100MB)でも簡単なインターネット通信は出来ますので、らくらくホンを今後も使いたいのであれば、アハモではなくドコモのケータイプランの利用を推奨します。

*料金プランについては公式の料金プランシミュレーションを参照ください。アハモではガラケータイプの機種の動作確認は行われていません。利用可否が変わることもあるため、どうしてもガラケーでアハモへ変更したい場合は自己責任にてご利用ください。

アハモ注意事項※ahamoでは、キャリアメールなど⼀部ご利⽤できないサービスがあります
※ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート」(税込3,300円)をご利⽤ください。
※サイトメンテナンス中など、受付できない場合があります
※ahamoは月額料金の他、機種代⾦別
※かけ放題オプション非加入の場合、5分超過後は22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料⾦がかかります
※海外82の国・地域でのパケット通信も20GBまで無料。15⽇を超えて海外で利⽤される場合は速度制限がかかります。国内利⽤と合わせての容量上限です。
※ご利⽤端末がドコモで提供している通信⽅式とは異なる通信⽅式のみに対応している機種の場合、またSIMロック解除がなされていない場合についてはahamoをご利⽤いただくことはできません。ご利⽤中の機種が対応しているかはahamoサイトにてご確認ください。
※他社から乗り換える場合、MNP予約番号を取得のうえ、ahamoサイトからMNPによる新規お申込み⼿続きが必要です
[実機レビュー]らくらくホンはahamo(アハモ)で使えるか? 4G対応F-01Mで試す-ガラケーは使えないこともある