2023年5月11日に発売日を迎えたGoogleのスマートフォン「Pixel 7a」(日本向け型番 G82U8)のカメラ・バッテリー・保存容量やSIMの仕様、そして最安値で買える各社の価格・キャンペーン情報をまとめて紹介します。
Google Pixel7aは毎年モデルチェンジが行われている廉価版「a」シリーズの2023年最新作です。前年(2022年)に発売されたGoogle Pixel 7/Pixel 7 Proの性能を一部受け継ぎつつ、価格を抑えた高コストパフォーマンスモデルとして、発売日から爆発的な人気となっています。
旧世代 Pixel 6aからの主な進化点は、
新型 Google Tensor G2搭載
RAM(メモリ)が8GBへアップ
ワイヤレス充電に対応
指紋認証+顔認証に対応
リフレッシュレート90Hzに対応(スムーズディスプレイ)
64MPの高画素カメラ搭載
よりワイドな超広角カメラレンズ
などが挙げられます。Pixel 5~6シリーズでは廃止されていた顔認証がPixel 7aでも使え、iPhoneではSEモデル以外使えなくなった指紋認証センサーもPixel 7aなら利用可能(ディスプレイ画面内蔵型)です。
一方で、Google Pixel 7aは”最高峰モデル”ではないため、部分的にはiPhoneや最新の他社スマートフォンに劣る性能・仕様があることも確か。
Pixel7aを買って満足できる人、別のスマートフォンを買ったほうが満足度が高いかもしれないパターン、そして「どこでPixel 7aを買うと1番安いのか?」、日本未発売のPixel 2から歴代モデルを使ってきた管理人の主観も交えつつ、詳しく解説していきます。
Pixel 7aのサイズ/デザイン評価
Google Pixel 7aのデザインは、特別に斬新なものではありません。従来のPixel6/Pixel7シリーズと似たデザインで、平均的なスマホよりやや大きくPixel 7aのサイズは「6.1インチ・193.5グラム」です。
背面のカメラ部分が帯状のパーツで全体的に飛び出しています。インカメラはディスプレイの上部中央にパンチホール型で配置されています。
最新のApple iPhone 14 (同じく6.1インチ)と比べた場合は、
比較項目 | Pixel 7a | iPhone 14 |
縦 | 152.0 mm | 146.7mm |
横 | 72.9 mm | 71.5 mm |
厚さ | 9.0 mm | 7.8 mm |
重さ | 193.5グラム | 172グラム |
このような差があります。Pixel 7aは一般的な同サイズのスマホより重い傾向にあります。
ほとんど大きさが同じである旧型 Pixel 6a (6.1インチ)よりも15グラムほど重くなっており、小型・軽量なスマホが欲しい人にはPixel 7aは向かない可能性があります。
昨今ではPixel 7aよりも大きなボディ・重いスマホも少なくないため、より巨大なスマホに比べればPixel 7aのほうが小さく感じられる場合もあるため、大きさに関しては好みの問題となります。
カラーラインナップは日本限定のコーラル(一部を除きオンライン限定販売)のほか、水色系の「Sea」、白系の「Snow」、灰色系の「Charcoal」の全4色があります。
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Pixel 7aの処理性能評価
2023年モデルのPixel 7aには、2022年の上位モデル Pixel 7/Pixel 7 Proと同じ新チップ「Google Tensor G2」が搭載されました。
また、メモリー(RAM)が旧型 Pixel 6aの6GBからPixel 7aでは8GBへ強化されています。これらの変更により旧モデルよりゲームや各種アプリのパフォーマンスは向上しています。
そして、Google TensorチップはG2であっても他社の最新ハイエンドモデルにベンチマークパフォーマンスでは及びません。
Tensor G2を搭載したPixel 7シリーズの処理性能は、Antutuベンチマークテストの数字でいうと75万点前後です。
Antutuスコア(ver.9.x) | 搭載CPU/目安 |
100万点~120万点前後 |
Snapdragon 8 Gen 2 /2023年の最高峰機種 |
90万点~100万点前後 | Snapdragon 8 Gen 1 /2022年の最高峰機種 |
[Pixel 7aはココ] 70万点~80万点前後 |
Snapdragon 888 /2021年のハイエンドクラス |
60万点~70万点前後 | Snapdragon 865 /2020年のハイエンドクラス |
50万点~55万点前後 | Snapdragon 855 /2019年のハイエンドクラス |
35万点~40万点前後 | Snapdragon 765 5G・ Snapdragon 695 5Gの水準 /2021-2022年のミドルクラス |
30万点~35万点前後 |
Snapdragon 690 5G /2021年のミドルクラス |
25万点~30万点前後 | Snapdragon 480 /2022年のエントリーモデルクラス |
*数字はあくまで目安です。数字が大きい方が処理性能が高いことを示しますが、アプリとの相性やチューニングにも依存するため、必ずしも体感速度と比例するわけではありません。
Pixel 7aはPixel 7/Pixel 7 Proと同じCPUを積んでいますが、全く性能が同じというわけではなく、実際に発揮されるパフォーマンスはやや劣る傾向にあります(おそらく発熱や処理表示の問題でパフォーマンスを調整しているものと見られます)。
上記の通り、単純な処理性能で評価するとPixel 7aは2年前のハイエンドクラスと同等という水準です。この処理性能があればほとんどのアプリで動作の遅延や処理落ちを感じることは無いでしょう。
一方で、eスポーツ目的で「絶対に最高水準の処理性能があるデバイスが必要」というケースには、Pixelシリーズでは不足を感じる可能性があります(Pixel 7aのストレージは128GBモデルとなっていますので、アプリの容量的にも大容量ゲームを複数保存すると厳しい可能性あり)。
eスポーツ用のスマートフォンが欲しい場合は、2023年最新チップを積んだ機種から選ぶことをオススメします。
関連記事:2023年ハイエンド Snapdragon 8 Gen 2搭載機種一覧
Pixel 7aのカメラ性能評価
Google Pixelシリーズの特徴の一つである高性能カメラはPixel 7aにも引き継がれています。
Pixel 7aには新しい64メガピクセルの Quad PD Quad Bayer 広角カメラが採用されました。また、超広角 13メガピクセルのワイドカメラも搭載されています。
Pixel 7aには望遠専用レンズがないため、ズーム性能では他機種・上位機種には劣ります(Pixel 7aがの超解像ズーム最大8倍であるのに対し、Pixel 7 Proは30倍まで対応)。
PixelのスマホカメラはGoogleのAIによる画像処理能力が高く、画素数・センサーサイズから感じられるものより、さらにキレイな画質で表現がされます。
Pixel 7aのメインカメラのセンサーは1/1.73インチとされており、上位モデル(Pixel 7は1/1.31インチ)より小さなセンサーです。
本来であればセンサーが小さいとノイズが目立ったり、画質が劣化したりすることもありえますが、AIによる調整・補正で差が目立たなくなるため、「補正無しの写真」にこだわるのでなければGoogle Pixel 7aのカメラで十分に満足できるでしょう。
Pixel 7aのバッテリー性能評価
Google Pixel 7aのバッテリーは、「24時間以上持続可能」とされています。
Pixel歴代モデルを使ってきたユーザーとしての感覚では、Google Pixelシリーズははっきり言って「電池持ちがよいスマホ」という印象はありません。
Google Pixel 7aの電池容量は4385mAhであり、Pixel 7 (4355mAh)よりわずかに大きくなりました。一方で、Pixel 6a(4410mAh)より減っています。
省電力モード(スーパーバッテリーセーバー)を使うと最大72時間の使用が可能となりますが、スマホの利用頻度が高いユーザーは基本的に毎日の充電は欠かせないでしょう。
Pixel 7aは廉価シリーズなのにワイヤレス充電(置くだけ充電)にも対応しています。
Googleのワイヤレス充電器(Pixel Stand)を使えば、ケーブルの抜き差し無しで楽に充電可能というメリットがあります。
ただし、ワイヤレス充電時は急速充電にはならず、十分な充電には時間がかかります(Pixel 7/7 Proならワイヤレス急速充電に対応しています)。
Pixel 7aのSIM・通信の仕様
Pixel 7aは5G通信に対応し、国内のドコモ・au・ソフトバンク各社の通信によく対応した周波数帯(バンド)で利用が可能となっています。
LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
一方ではPixel 7aはミリ波(mmWave)の5G通信には非対応となっています(国内モデルだとPixel 7 Proはミリ波対応)。
Pixel 7aのSIMスロットはnano SIM+eSIMによるデュアルSIM仕様です。
Pixel 7aの価格評価(Store版)
Google Pixel 「a」シリーズの魅力は、何と言ってもその価格・コスパでしょう。
上位モデルのPixel 7/Pixel 7 Proではオーバースペック・価格が高すぎると感じたユーザーも、お手頃な価格でPixel 7aなら購入できます。
シリーズ | 128GB | 256GB |
Pixel 7 Pro | 124,300円 | 139,700円 |
Pixel 7 | 82,500円 | 97,900円 |
Pixel 7a | 62,700円 | — |
Pixel 6a | 53,900円 | — |
*それぞれGoogleストアの定価。
Pixel 7aはスタンダードモデル Pixel 7よりも約2万円も安く購入可能です。同じCPUを積んだPixel 7 Proから比べればほぼ半額です。旧型のPixel 6aより高くなりましたが、機能・性能向上を考慮すれば十分なコスパだと言えるでしょう。
Googleストアでは発売記念として、1万円分のストアクレジット(Googleストアで使える専用のもの)が貰えます。
さらに、Coral(コーラル)の購入時には Youtube Premium 12ヶ月無料コード(約1.4万円分相当)も貰えるため、高い人気になっています。
*Coralカラーは2023年5月14日時点で完売しており、Google ストアでは注文できなくなっています。
Pixel 7aの価格評価(キャリア版)
Google Pixel 7aはGoogleストアのほか、ドコモ・au・ソフトバンクでも購入可能です。
キャリア版(性能・仕様はSIMフリーモデルと同等)の場合、発売日からPixel 7aを実質1円負担で入手可能なキャンペーンが展開されています。
キャリア | 定価 | 乗り換え/残価設定型購入時の 最安負担額 |
ドコモ | 75,350円 | 実質39,710円/ ストラップホルダー特典あり |
au | 63,890円 | 実質9,970円 |
ソフトバンク | 79,920円 | 実質24円/ +最大15,000ポイント還元あり |
*それぞれ割引には条件があります。詳しくは各社HPを参照ください。各社オンライン限定としてCoralカラーを注文すると、Youtube Premium12ヶ月無料特典が適用されます(2023年5月14日時点)。