MVNOの選び方攻略、最終回です。最適なMVNOを見つけ出すために、もう少し勉強を続けましょう。前回の記事を未読の方は先に下記ページを流し読みしてくることをオススメします。

MVNOの選び方その1
MVNOの選び方その2

最低利用期間の有無と違約金

「格安スマホには2年縛りがない」と勘違いされている方がたまにいますが、格安スマホのプランではどんなものでも利用期間の設定が無いわけではありません。最低利用期間と、その期間内に解約することで発生する違約金はMVNOにも設定されていることがあります。

主に最低利用期間があるのは「音声通話機能付きSIM」を契約する場合となります。音声付きSIMではほとんどのサービスで1年間(13ヶ月目以上)の利用が定められています。その期間内に解約(MNP転出を含む)すると、1万円前後の違約金が発生します。違約金の金額はサービスごとに多少異なりますが、「1年以内で1万円くらい」と思っておけば良いでしょう。

一方で、音声通話が出来ない「データプランのみ」の場合は最低利用期間が無いプラン(事実上は契約初月だけという意味)もたくさんあります。試しに格安スマホを契約してみたいけど、すぐに使わなくなるかもしれないな、という方はデータプランのみで最低利用期間が無いものを選ぶのも良いでしょう(音声付きSIMへの後からの変更はほぼすべてのサービスで出来ません)。

しかし、データプランのみのサービスでも最低利用期間を1年としているmineoのようなサービスもあります(将来的にmineoも利用期間設定は無くなるとの情報もあります)ので、やはり契約前には条件をよく確かめてから選ばなくてはなりません。

スマホとのセット購入特典の有無

自分で白ロムを手に入れる、あるいはすでに持っている端末は考慮の必要はありませんが、MVNOのSIMとセットでスマホやタブレット・ルーター端末を購入すると割引が効くことがあります。中には端末を買うと無料でSIMパッケージが付いてくる(初期手数料分に相当)こともありますので、そのお得さを含めてMVNO選びをする事ができます。ただし、この特典比較はセールやキャンペーンの時期によって異なるため、すべてを比較するのは少々骨が折れるところです。

スマホとのセット販売を行っているショップはMVNOの公式サイトだけでなく、一般的な通信ショッピングサイトでも提携したSIMセットを販売していることがあります。ショッピングサイトを使えばサイト専用のポイントが付いてくることもあったりと、考察すべき対象はさらに広がります。

とはいえ、正直言って国内で使う場合はSIMフリー機種でなく、キャリアが販売しているスマホ・ルーターの白ロムで十分なことも多く、国内機種の白ロムの方が安くて高性能なモデルが多いため、手間を気にしないなら自分で白ロムを購入することを推奨します。オークションでもいいですし、「ケータイアウトレット」というフリマサイトも私はよく利用します。

MVNOの基本的な選び方、比較するべきポイントは以上です。その1~その3までに7個のポイントを詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?全部チェックするのは面倒だ、と思ったことでしょう(笑) 私もそう思います。ですが、後悔しないために出来る範囲で事前の情報収集をしておかないと、思わぬ不便な面に出くわすことがあるのもMVNOの世界なのです。

サブスマートフォンでMVNOを利用するのならまだよいですが、メイン回線をMVNOに乗り換えようという方はじっくりと考えてみてください。

格安SIM選びに困ったら、とりあえず「YM」or 「UQ」

いろいろと情報を調べた上で、「もうどのサービスにすればいいのかわからない!でも失敗はしたくない!」と思ったのなら、選ぶべき格安SIMは2種類しかありません。

それは、「ワイモバイル」か「UQモバイル」の2社です。

この2社はソフトバンクとKDDI(2020年10月より統合)が直接運営している、キャリアのサブブランドです。そのため、他の格安SIMサービスとは比べ物にならないほど速度とサービスが安定しています。

「料金の安さ」だけであればもっと安いMVNOはありますが、「サービスに満足できる」という基準ならばこの2社以外にオススメ出来るところはほとんどありません。

ワイモバイルとUQモバイルの2社の通信サービス(速度面)で満足できないユーザーは他の格安SIMでも不満に感じることは間違いないため、3大キャリアの料金が高くてプランを変えたいのであれば、サブブランドの2社をまず試すのが良いでしょう。

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*記載情報は記事執筆のものです。最新情報は公式HPを参照ください。
実体験に基づくMVNOの選び方 その3