現在はたくさんの格安スマホ(格安SIM)を提供するサービス・MVNOがあります。2014年頃からMVNO業界は激しいシェア争いが行われており、価格値下げ・サービス内容の向上が相次いでいます。

最近ではどのサービスも似たようなレベルに収束しており、1社が値下げをすると他社が一斉に追随して、サービスごとの価格はどんぐりの背比べ状態です。

しかし、その大差がないサービスが複数あるほかにも、サービス面で劣っていたり・ユニークなサービスで勝負をしている事業もあり、「どこを選んでもいい」とはなりません。

私も現在契約している「DMM mobile」に決定するまでにたくさんのMVNOを比較しましたので、その経験から考える「比較するべきポイント」を具体的な例を上げて解説してみたいと思います。

プランの価格

「格安」というくらいですから、やっぱり一番に気になるのは掛かるお金ですよね。キャリアで契約すれば1ヶ月に5000円や6000円は当たり前、高い場合は1万円以上の通信費を払っている方もいるかもしれません。しかし、格安SIMで音声通話を別にすれば最低では毎月500円や1000円くらいの超絶な安さのプランもあります。

ただし、格安SIM1000円のプランでキャリアの月額5000円のプランと全く同じことが出来るかと言われれば、決してそうではありません。安ければ安いほどプランに制限があり、どこで妥協するかは個人の判断なのです。

例えば、「楽天モバイル」には月額525円で利用できる「ベーシックプラン(データ専用)」というものがあります。スマホの契約料金が500円!と驚愕するところですが、このプランではまず通常の通話が出来ません。SMSと呼ばれる電話番号宛のメールも受け取れません。LTEの高速通信もプランをアップグレードしなくては利用できません。それでも、スマホ上でメールの通知を確認するくらいのことは出来ますし、ウェブページもじっくりと待てば、そのうち表示されます(200kbpsでYahooのトップぺージなら10秒程度が理論値)。

LTEの高速通信は小さいところでは500MB(0.5GB)から1GB, 2GB, 3GB、5,7,8,10,15GBなど、かなりの大容量まで用意されたMVNOもありますので、まず最初に「どれだけ容量があればよいか」というのを前提に価格比較を始めましょう。

実際の通信速度の評判

これは難しい比較ポイントなのですが、値段の次に気になるのは快適性の目安となる「実際にどの程度快適に使えるのか」という点です。MVNOの回線は全ユーザーが利用できる最大の容量が細く、みんなが一斉に通信を使う時間帯では大きく速度が落ちます。地域や時間帯によって速度が大きく異なるので、「ネットで快適に使えるという評判を見かけた」程度では、本当にあなたにとって快適なのかどうかは判りません。

また、この回線の細さ・太さは事業者が設備投資を行って増強され、古い評判に比べて快適になっていたり、設備増強が遅れてユーザーが増えすぎて評判よりも遅い、というパターンもあり得るのです。

じゃあ何を信用すればいいんだ!という話ですが、それは全ユーザー共通の悩みなので如何ともし難いのです(苦笑)

例えば私が2015年5月に実施した、平日朝5時~24時までのDMMモバイルのスピードテスト結果が以下のようになっています(クリックすると画像の拡大ができます)。

dmm私自身はこれの結果でも結構満足できたのですが、これをどう見るかは人それぞれでしょう。通信速度が気になる方はたくさんの情報を、なるべく最新のもので集めてみましょう。数ヶ月レベルで古い情報はあまり役に立ちません。

傾向として、ドコモ回線を利用したMVNOよりau系のMVNO(mineoやUQモバイル)の方が安定しているそうです。特に日中の混雑時は断然au系の方が速いという評判を私は良く目にします。しかし、料金面ではドコモ系の方が安く・豊富な選択肢があり・・・。結局何を選ぶのかは難しいのです。

選び方のポイントその2へ続きます

その3もあります

 

MVNOの選び方 比較するべきポイント その1