これまで国内ではドコモが専売していた大画面モデルのXpeiraスマホが、まさかの格安SIMサービスで取り扱われることが発表されました。
Xperia XZ Premium(以降、XZPと略します)を扱うのは、ソニーモバイルコミュニケーションズが運営する「nuroモバイル(ニューロ・モバイル)」です。nuroで扱われるXZPは、仕様上はドコモモデルSO-04Jとほぼ同一ながら、ドコモの白ロム・整備品中古を売るわけではなく、正規の国内SIMフリーモデルとしての取扱となります。台数は13,000台限定・専用オプションを用意した”プレミアム”な販売となります。
nuro版Xperia XZ Premiumの特徴と価格
nuroで発売されるXperia XZ Premiumの機能・仕様は、ドコモモデル SO-04Jと全く同一です。おサイフケータイ・テレビ機能(ワンセグ/フルセグ)に対応し、ドコモモデルのSIMロック解除済みの状態相当と考えて良さそうです。
ドコモモデルとの違いは、背面にドコモのロゴが無いこと・ドコモのプリインストールアプリが入っていないこと、そして、nuroモバイルでXperia XZ Premiumを購入すると専用のプラン・キャンペーンが使える点となります。
主なスペックは以下の通りです(SO-04Jの仕様比較表)。
機種名 | Xperia XZ P SO-04J | Xperia XZs SO-03J | Xperia XC SO-02J | Xperia Z5P SO-03H | Xperia Z4 SO-04G |
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発売日 | 2017.06.16 | 2017.05.26 | 2016.11.02 | 2016.11.20 | 2015.06.10 |
画面サイズ | 5.5インチ | 5.2インチ | 4.6インチ | 5.5インチ | 5.2インチ |
解像度 | 2160×3840 | 1080×1920 | 720×1280 | 2160×3840 | 1080×1920 |
実利用可能時間 | 105時間 | 95時間 | 95時間 | 77時間 | 67.8時間 |
重量 | 191g | 161g | 135g | 181g | 144g |
縦幅 | 156mm | 146mm | 129mm | 154mm | 146mm |
横幅 | 77mm | 72mm | 65mm | 76mm | 72mm |
厚さ | 7.9mm | 8.1mm (8.7mm) | 9.5mm | 7.8mm | 6.9mm |
電池容量 | 3230mAh | 2900mAh | 2700mAh | 3430mAh | 2930mAh |
CPU | MSM8998 スナドラ835 | MSM8996 スナドラ820 | MSM8956 スナドラ650 | MSM8994 スナドラ810 | MSM8994 スナドラ810 |
RAM | 4GB | 4GB | 3GB | 3GB | 3GB |
ROM | 64GB | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB |
メインカメラ | 1920万画素 | 1920万画素 | 2300万画素 | 2300万画素 | 2070万画素 |
サブカメラ | 1320万画素 | 1320万画素 | 510万画素 | 510万画素 | 510万画素 |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ | ○/○ |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
LTE速度 | 788Mbps | 500Mbps | 262.5Mbps | 262.5Mbps | 262.5Mbps |
*実利用可能時間はドコモが想定した利用時間です。nuroモバイルもドコモのネットワークを使う・接続仕様であるため、ほぼ同じ電池の持ちとなるはずです(連続待受時間は全く同じデータがソニーのサイトに記載あり)。
nuro mobileでの本体販売価格は一括または36回払いとなり、ドコモ版より若干割高になります。
→2018年10月時点で、7万円台円にまで値下げされています(下記のXperia XZ Premium専用プランは引き続き提供されています)。
ドコモモデルなら機種変更で実質3.9万円・乗りかえ(MNP)なら1.5万円で買えます。現時点ではnuro mobileの価格は高すぎて話になりません。
☆「NTTドコモXperia XZ Premium SO-04Jの価格・スペックをみる」(NTTドコモでの取扱は2018年10月時点で終わっています)
XZP専用プラン
仕様としてはドコモモデルと変わらないので、SO-04Jの白ロムを購入して使っても実用上はほぼ変わりがないながら、nuro mobileで本体購入時に専用オプションとして、「Xperia限定プレミアム帯域オプション」が使える点が最も重要です。
nuro mobileの通信品質はドコモ回線を使うため繋がるエリアはドコモ本家回線と同じながら、やはり格安SIMなので通常はお昼・夕方などの混雑時間帯に速度低下が発生します。しかし、XZPの利用者だけが利用できるプレミアム帯域を確保することで、いつでも快適な速度を維持するというオプションになります。
さらに、同オプションではメールやSNSサービスなどへデータをアップロードする際に掛かるデータ通信量はカウントに含まれず、いくらでも転送が可能となります(アップロードには高速通信量を消費しませんが、下り通信量が上限を超えて制限が掛かった状態だと、アップロードにも制限が掛かる)。
XZPでは960fpsのスーパースローモーション撮影など特殊な効果撮影も出来るため、保存した面白いデータをたくさん共有できる非常に珍しいサービスとなりました。
XZ Premiumを実際に使ってスローモーション撮影をしたレビューは以下の記事に掲載しています。
関連記事:2017年XperiaXZ1シリーズ新機能 960fpsスローモーション撮影の難点・惜しいところをレビュー
Xpeira XZ Premiumを購入して音声つきプランに加入すると、1年目は月額1,105円、2~3年目は105円の割引が適用されます。
また、「プレミアム帯域オプション」と通話オプションの「nuroモバイルでんわ10分かけ放題」に加入すると、さらに月額値引きがアップします。
リーズナブルプランで機種代込み料金月額3278円~らXperia XZ Premiumの音声つき回線が利用可能となります。まったくリーズナブルとはいませんが・・・
データ通信のオプションは2GB以降、1GB刻みで10GBまで選べます。どのデータ容量を選んでも割引は同額となります。
Xperia XZ Premiumは最新ハイエンドモデルであるため割引を考慮しても格安とは言い難いですが、10万円相当の本体価格を含み、3年間20万円で使えると考えればそれなりです。
ここで、ドコモで5分間のかけ放題+2GBデータプランに加入してSO-04Jを購入する場合の料金とも比較してみましょう。
価格 | 機種変更時 |
SO-04J 本体代金 |
月サポ適用で 1,647円(×24回) |
基本料金 | カケホーダイ・ライト 1,700円 |
ネット料金 | spモード:300円 |
パケット料金 | 2GB:3,500円 |
月額合計 | 7,587円~(税込) |
ドコモモデルの場合は他にも様々な割引を併用したり、家族でのデータシェアオプション・家族間無料通話なども使えるため一概にnuro mobileの専用プランの方が安くなるとも言えませんが、1人だけで使う場合は料金を最大半額以下~まで大きく節約できる可能性があるでしょう。
nuro mobileの格安回線で使うより、安定したドコモ回線での利用がオススメです。
Xperia XZ Premiumのnuroモバイル取扱を記念して、以下の特典が用意されています(2018年3月末まで)。
・新規セット契約時、ソニーストア買い物券1000円分
・Xperia J1 Compactの買取時 ストア買い物券支払い額を3,000円アップ
nuroモバイル版のXperia XZ PremiumにはAPNが設定済みで届けられるため、購入・加入後すぐに使い始めることが出来ます。
nuroモバイルでの取扱カラーは「ディープシーブラック」のみとなります。ドコモではこの他にルミナスクローム・ロッソもあります。
docomoモデル・ロッソ(Rosso)の実機レビューは以下のページで取り扱っていますので、使い勝手としては全く同じため、nuro mobileモデルの購入の参考にもどうぞ。
☆「Xperia XZ Premium SO-04Jは発熱するか 連続操作で表面温度とパフォーマンスの変化を調べてみる」