[Xperia10IIレビュー]SO-41A実機評価-廉価でケースやフィルムを付けても使いやすいサイズが魅力

2020年夏モデルの中では比較的軽く、持ちやすいサイズ感のNTTドコモより発売中のソニー Xperia 10 II SO-41Aの実機レビュー&評価です。

Xperia 10 IIは、4G通信対応の廉価Xperiaシリーズの一つです。性能が高いハイエンドモデルではなく、ほどほどの性能と必要十分な機能性を持たせたお値打ちなスマホが欲しい人向けの機種がXperia 10 IIです。

2020年7月中旬時点で5Gスマホ・iPhoneシリーズを抑え、ドコモ公式サイトでの売上数ナンバーワンがこのXperia 10 IIとなっています（公式サイトの週間ランキングより）。

ドコモでは同じく2020夏モデルとして最上位モデル 5GスマートフォンのXperia 1 II SO-51Aも発売中です。

なお、Xperia 10 IIは日本未発売のXperia 10の後継機、あるいはauやワイモバイルから発売中のXperia 8の次世代機種といったポジションになります。

ゲームを遊んだりカメラ性能を重視するのであれば高性能モデルを買うべきかもしれませんが、Xperia 10 II SO-41Aは2020年夏高性能モデルのおよそ半額以下という価格と、持ちやすい大きさが最大の魅力のスマホとなっていますので、実際にSO-41Aを使ってみた感想・高性能モデルと使い比べた印象を交えながら購入前にチェックすべきポイントを評価していきます。

Xperia 10 II SO-41Aのスペック・機能

項目	Xperia10 IIのスペック
ディスプレイ	6.0インチ
重さ	151グラム
電池容量	3600mAh
電池の持ち	約135時間
通信速度	(4G)下り最大500Mbps
CPU	Snapdragon 665
RAM	4GB
ROM	64GB
防水/防塵	対応
おサイフケータイ	対応
ワンセグ/フルセグ	非対応
3.5mmイヤホンマイク	対応
カメラ	標準+広角+望遠
本体価格	41,976円

*それぞれおよその数値、2020年7月18日時点税込み価格。すべてのスペックとサービス仕様は「NTTドコモ SO-41A」を参照ください。

Xperia 10 II SO-41Aの大きさ・サイズ感

Xperia 10 IIを実際に使っていて、管理人が感じた「Xperia 10 IIの一番良いところ」は、カメラでもゲーム性能でもありません。

Xperia 10 IIは6.0インチという流行の大画面サイズでありながら、本体重量が151グラムと軽量かつ細めに作られているため、手にフィットするサイズ＆デザインです。

最新のXperiaシリーズは2019年モデルのXperia 1から取り入れられた「21：9」という、普通のスマートフォンよりも縦長のディスプレイパネルを使っています。

古いスマホに比べると、その細長さが際立っています。

例えば、2年前に登場したXperia XZ2 (SO-03K)と比べる場合、ディスプレイのサイズは5.7インチ→6.0インチと一回りほど大きくなったため、縦に4mmほど長くなっています。

しかし、横幅は3mmも、厚みも2.9mmほどXperia 10 IIのほうがスリムなのです。

過去のXperia XZ2シリーズは丸みを帯び、重量級のスマホでした。

ずっしりとしたXperia XZ2シリーズのデザイン以降、ソニーはスリム化・軽量化を進めてきました。たった2年で、ディスプレイはより大きいのに重さは37グラムも軽くなったのです。

Xperia 10 II SO-41Aのサイズ・デザインは「スマホの中で一番軽い/一番小さい」というような極端な特徴があるわけではないものの、大きなパネルで見やすい画面と持ちやすいサイズをバランス良くデザインした部分がこの機種の大きな魅力だと感じました。

Xperia 10 IIはボディサイズ自体が比較的コンパクトであるため、ケースやフィルムを装着することを前提にしても持ちやすいです。

例えばドコモ純正のハイブリッドケースを付けた場合には、本体重量151グラム+ケース24.5グラム＝合計175グラムほど。これでもまだiPhone 11のボディ単体(6.1インチ)より20グラム近く軽いのです。

☆「ドコモ Xperia 10 II用ハイブリッドケース」

Xperia 10 II SO-41Aの性能や機能

Xperia 10 II SO-41Aは格安スマホに分類されるモデルであるため、はっきり言って処理性能・生能面では最上位モデルに遠く及びません。

スマホの機能や性能に強いこだわりがあるのならXperia 1 IIを含む2020年最高峰のスマホをおすすめしますが、「ちゃんとスマホとして使えるなら安いほうが良い」/「カメラも普通に撮れれば十分」というのなら、Xperia 10 IIの”そこそこな性能”を把握して購入すれば、不満は少ないでしょう。

Xperia 10 IIに搭載されたCPUは、Qualcomm Snapdragon 665というチップセットです。

このチップの処理性能はエントリーモデル（初心者向けスマホ）よりは上、ハイスペック～ハイエンドモデルよりは大きく下、という水準です。

スマホの処理性能を数値化することで有名な「Antutu Benchmark」アプリを使うと、SO-41Aのスコアは17万点前後になります（数字は測定環境により前後します）。

SDM665の処理性能は、3年前のXperiaシリーズ「Xperia XZ1/XZ1 Compact」などに搭載されたSDM835にも大きく劣ります。

パズルゲームやカンタンなアクションゲームくらいであれば問題なくスムーズにプレイすることは可能ながら、3Dキャラクターがたくさん動くような高負荷が掛かるゲームだとアニメーションがカクつくことがあります。

現在2～3年前のハイエンドモデルのスマートフォンを使ってきて機種変更を希望する場合、それらと同じくらいゲーム性能が欲しいと思っているのならXperia 10 IIよりもLG Style 3 L-41Aをおすすめします。L-41Aは2年前のハイエンドモデル相当の性能を持ちながら、Xperia 10 IIと同じ値段で買えます。

デザインの他にもう一つ、Xperia 10 IIの一般的な水準のスマホより優れていると評価出来るのはバッテリーの持ちです。

Xperia 10 II SO-41Aには3600mAhという大きさの電池が搭載されています。この容量も他社モデルに比べて特別に大きいものではありませんが、旧シリーズのXperiの中では電池がよく持つ方です。

歴代Xperiaの電池持ち具合

・Xperia 10 II SO-41A：135時間
・Xperia 1 II SO-51A（2020年夏モデル）：85時間
・Xperia 5 (2019年冬モデル)：130時間
・Xperia 1 (2019年夏モデル)：100時間
・Xperia XZ3 (2018年冬モデル)：100時間
・Xperia XZ2 (2018年夏モデル)：125時間
・Xperia XZ1 (2017年モデル)：110時間

*ドコモが想定する、一般的なモバイル頻度での利用可能時間の目安

この通り、Xperia 10 IIは歴代のXperiaシリーズの中では電池が比較的よく持つのです。過去のXperiaシリーズを使ってきて特に電池持ちに問題を感じていないのならSO-41Aでも満足できるはずです。

Xperia 10 IIは、廉価モデルのXperiaシリーズとしては初のトリプルレンズ仕様です。

（実際にSO-41Aで撮影した写真）

廉価モデルですのでカメラのパーツ・性能はやはり上位モデルに及ばないものの、評価が低かった古いXperiaスマホに比べれば十分キレイな写真が撮れるように進歩しています。

Xperia 10 IIのカメラ評価についてはこちらを参照 →[SO41Aレビュー]Xperia10II夜景モード(ナイトモード)を評価-カメラ画質比較

Xperia 10 II SO-41A価格・値引き情報

Xperia 10 IIの最後の魅力は、ドコモの価格設定・割引です。

ドコモの現行モデルのXperiaシリーズではSO-41Aが最も安くなっていますので、「安いXperiaスマホが欲しい」というのなら、Xperia 10 IIが一番候補になるでしょう。

ドコモモデルXperia	機種変更価格
Xperia 10 II SO-41A	41,976円
Xperia 1 II SO-51A	123,552円
Xperia 5 SO-01M	82,412円
Xperia Ace SO-02L	49,896円
Xperia XZ3 SO-01L	59,400円