2017年に発売された型落ちのiPhone 8が、ドコモで在庫処分セールのセールに2020年3月18日より追加され、機種変更で入手できる激安価格になります(値引きは3月31日までの期間限定です)。

AppleのiPhoneシリーズでは最新の「iPhone 11」シリーズ(2019年9月モデル)を始めとして、2020年時点ではiPhone8よりも新しく・性能が高い新型が多数出ており、”いまさらiPhone 8を買っても大丈夫なのか?”、”古い機種だと安物買いの銭失いにならないか?”という疑問を感じるところかもしれません。

確かにiPhone 8はすでに発売日から2年半が経過(2020年春時点から見て)しており、発売当時に購入したユーザーはもう使っていない・機種変更した人も少なくなさそうなほど、型落ち済みのモデルではあります。

しかし、型落ちだからこそ2020年の今、あえてiPhone 8を買うメリット・あるいは新型と比べたときに見劣りする・物足りなく感じるかもしれない点をiPhone 8シリーズ→iPhone Xシリーズ → iPhone 11シリーズとすでに機種変更済みのユーザー視点から”新旧モデルの機能的な違い”と”価格的なバランス”を重視して解説します。

iPhone 8にあって、さらに古いモデルに無い機能

まず、iPhone 8よりも古いiPhoneを使っているユーザーが買い替えた場合・あるいは初めてのiPhoneとしてiPhone 8を選ぶ場合の機能面についてチェックしておきましょう。

(画像は管理人所有のiPhone 8 Plus。Plusは販売終了済み)

iPhone 8シリーズが歴代の古いiPhoneに比べて優れていた点は、上記の写真の通り iPhoneで初めてワイヤレス充電(おくだけ充電、Qi充電)に対応したことでしょう。iPhoneといえばApple独自の「Lightning端子」を抜き差しして充電するのが通常ですが、iPhone8以降の新型はワイヤレス充電に対応しています。

ワイヤレス充電を使うことでケーブルの抜き差しによるケーブル劣化・端子の劣化や傷を防ぐことが出来る・他のワイヤレス充電対応機器と同じ充電器が利用できる(一般的なワイヤレススマホは同じQi規格)こともあるため、利便性が向上します。

また、iPhone 8/8Plus/Xに搭載された「A11チップ Bionic」は、iPhone 7以前のチップに比べて高い処理能力を持っています。これはiPhone 8/Xシリーズ以降のiPhoneでは顔認識・ARなどの画像処理・AI処理が高度化することに対応した、新しい処理技術が必要になることに合わせて開発されたもので、写真アプリ・ゲームアプリを動かす場合にもiPhone7以前のモデルよりiPhone8のほうがキビキビ動きます。

ただ、このワイヤレス充電機能と搭載チップの違い以外では、iPhone 7(2016年)とiPhone 8(2017年)にはそこまで大きな違いはなく、カメラや電池性能などは同等のままとなっています(本体の素材変更・Tune Toneに対応、写真の自動HDR対応など違いは他にもいくつかあります)。

iPhone 7からiPhone 8に買い替えた場合に感じられるメリットは、「ワイヤレス充電対応」と「CPU処理性能の向上」がメインになるでしょう。

iPhone 6s以前のさらに古いモデルから買い替えた場合は、感圧式のホームボタン(Touch ID)への変更・耐水性能の追加、おサイフケータイ対応など、多くの点で進化が感じられると思います。

☆「ドコモ公式サイトでiPhone各機種の違いを見る

iPhone8には無く、新型iPhoneに追加された機能

先述の通り、iPhone 8は2017年発売の型落ちモデルです。同時期に登場したiPhone Xも含めるとすでに3世代分も前のモデルであり、当然ながら最新の新機種のほうが性能も機能も優れた部分もあります。

最新のiPhoneシリーズでは「Face ID」を採用することで、顔認識が使えるようになりました。ホームボタンを無くし・ディスプレイ上部に「ノッチ」と呼ばれる凹みを入れたパネルを使うことで、4.7インチだったiPhone8とそこまで変わらないボディサイズで、5.8インチの大画面を実現しています。

また、顕著に進化したのはiPhone 11シリーズ以降のカメラです。これははっきり言って、古いiPhone 8と最新の上位機種iPhone 11 Proやカメラ機能特化のスマホではかなりの隔たりがあります。

最新のiPhoneや他社ハイエンドモデルでは、「広角カメラ」「望遠カメラ」といった、ワイドに撮れる・高画質なズーム機能が使える専用のレンズが搭載されているため、物理的に1個のレンズしか搭載されていないiPhone8では撮ることが不可能な画角・画質を、新型・他社製品はスマホでお手軽に撮れるように進化しました。

特に2019年モデルのiPhone 11シリーズでは新画像処理技術「Deep Fusion」と「夜景モード」に対応することで、格段に夜景撮影に強くなっています。

関連記事:[比較レビュー]iPhone11カメラがiOS13.2アップデートで凄いことに「Deep Fusion」で暗闇写真で劇的画質向上

iPhoneで写真撮影をたくさん楽しみたい、画質を追求したいというのであればiPhone8よりもiPhone 11シリーズを買ったほうが満足度は確実に高いでしょう。最近のハイエンドスマホカメラの画質は、数年前のスマホとは比べ物にならない次元に到達しています。

ただし、iPhone 11の機種変更価格はiPhone 8の2倍以上の負担額になります。

・iPhone 8 64GB(カメラ1個)  → SPECIAL割引22,000円値下げで一括3.7万円
・iPhone 11 64GB (カメラ2個)→ SPECIAL割引 8,800円値下げで一括 7.8万円
・iPhone 11 Pro 64GB (カメラ3個)→ SPECIAL割引 8,800円値下げで一括 11.8万円

この価格差をどう感じるかは、iPhoneのカメラにどの程度のクオリティを求めているか次第です。

また、iPhoneでeSIM・DSDS機能を使いたい場合にはiPhone8ではなくiPhone XS/XR以降(2018年型)の新しいiPhoneを買う必要があります。

→ eSIM対応の iPhone XS 256GBもSPECIAL割引で在庫処分特価状態です。

eSIMに対応した新しいiPhoneであれば、2020年3月19日から正規サービスの提供が始まる月額 150円から維持できる IIJのeSIMプランも契約できます。

IIJmioのeSIM データゼロプランでは、大手キャリアでは一般的に1GBあたり1,000円の追加料金が掛かるデータプランを、1GB目は300円・2GB目以降は450円で追加出来ます。

IIJの格安スマホサービスはお昼時に混雑による低速化が発生するため、回線の安定性自体はドコモ本家回線に遠く及びませんが、利用者の多い時間帯以外ではIIJの格安データ通信を使い、お昼・夕方などのラッシュ時だけキャリア回線に切り替えて料金節約をするというテクニックが使えます。

eSIMの契約は一般的な格安SIMサービスとも異なり、必要なときにウェブで申し込みをしてすぐに有効化出来る(物理的なSIMカードやパッケージ購入も不要)ところも面白い部分です。iPhone 8はeSIM非対応ですので、eSIMを試したいのなら2018年モデル以降のiPhoneを選んで下さい。

続きを読む ▶ [実体験レポート]iPhone11/Pixel4でeSIM契約(Dual SIM利用)をする方法・手順(申し込みからプロファイルインストールまで全体の流れ)

iPhone 8ならではの利点・特徴もあります

最新機種には及ばないところもあるiPhone8ですが、一方では従来のiPhone7以前と同様のデザイン・サイズを引き継いだ最後のモデルでもあり、4.7インチ・ホームボタン式のiPhoneを今後も使い続けたいのなら、ドコモでiPhone 8を今買っておく必要があるでしょう。

すでにAppleではiPhone X/iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR/iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Maxと、新型モデルはすべて大画面&指紋認証センサー無しのデザインに統一されてしまっており、iPhone8以前のiPhoneとXシリーズでは使い勝手・操作感が結構変わります。

iPhone Xシリーズのホームボタンが無い操作も慣れてしまえば問題ないのですが、使い方が変わるのが嫌な人は値下げされたiPhone 8が2020年時点でも最善の選択肢になるでしょう。

iOSアップデート提供もしばらくは大丈夫(なはず)

iPhone 8はすでに「2年以上前」のモデルとなっており、一般的なスマホであれば買い替えのタイミングに来ています。

しかし、AppleのiPhoneシリーズはOSのアップデートが長く提供されることから、まだまだiPhone8は現役で使っていける機種だと言えます。

iPhone 8発売当時のOSは「iOS11」からスタートしており、現在は最新のiOS13が配信中です。

iPhoneのOSアップデート可否は事前に告知されているものではありませんので、アップル次第ながら、2020年春時点でiPhone 8より2年も古いiPhone 6sシリーズですらまだiOS13に更新が出来ていますので、少なくとも今後2年以上は最新のOSが使えることを期待できます。

(注意点)iPhoneのストレージ容量の問題

今回ドコモで値下げされるiPhone 8は「64GBモデル限定」となっています。

もともとiPhone 8には256GBモデルもドコモでは販売されていたことがありますが、2020年3月時点では一切在庫はなく、販売終了となっています(SIMフリーモデルでは128GBモデルもありますが、ドコモでの取り扱いはありません)。

iPhoneでは外部ストレージ(micro SDカード)による保存容量の追加は出来ませんので、本体のデータ容量が64GBでは絶対に足りないという場合、残念ながらドコモのiPhone8 64GB以外の機種を選ぶしかありません。

ドコモのiPhoneは2020年3月時点で全70種類以上(色違い・容量違いをすべて含める)がウェブで取り扱われていますが、iPhone 8を含めて古いモデルの組み合わせでは多くが欠品状態となっており、手に入れることが困難になっている容量・カラーも少なくありません。

ドコモのiPhoneでは新型モデルであれば128GB/256GB/512GBといった大容量iPhoneも在庫があります。iPhone8より価格は高くなりますが、本体に写真やアプリをたくさん保存したい場合は比較検討してください。

値下げで激安 ドコモiPhone 8 64モデルの価格

iPhone 8 64GBモデルは2020年3月18日より、在庫処分セール「SPECIAL割引」の対象に追加されます。これにより3月17日以前に比べて1.9万円の価格下落・発売当時の半額以下で機種変更出来るようになります。

iPhone 8 64GBモデル 機種変更向け
本体価格*
2017年 発売当時 本体定価88,776円
(別途月々サポートなどあり)
2020年3月17日まで 本体価格 58,520円
+dポイント3000円分還元
2020年3月18日から SPECIAL割引22,000円引き
→ 本体一括 36,520円

*発売当時は消費税率が異なります。

iPhone 8 64GBモデルは発売当時、本体定価は約9万円で売り出されていました。当時は契約に伴う「月々サポート」などの購入補助もありましたが、現在は月々サポート・端末購入サポートなどの「定期契約を前提にした割引」がドコモでは廃止されました。

一方で、2020年3月の「SPECIAL割引」により値引きは、以下の条件に当てはまっていなければ誰でも機種変更で適用出来ます(SPECIAL割引は「Xi」プランをすでに利用中のドコモ機種変更専用割引です。新規・乗り換えの場合は別の割引が適用されます)。

下記に該当する場合は割引対象外となります。
・過去6か月以内に機種購入手続きがなされている回線でのご購入
・過去6か月以内にXiからFOMAへの契約変更がなされている回線でのご購入
・過去6か月以内に持ち込みになった機種でドコモを新規契約されている回線でのご購入

より詳しい割引適用条件、iPhone 8以外の値下げ対象機種は公式サイトを参照ください。iPhone 8よりもっと安い機種もあります。

最新のiPhoneに比べて安く買えるiPhone 8は、現在の在庫が終わってしまうと購入できなくなる可能性が高いため、早めの入手をオススメします。

iPhone8を事務手数料無料で機変出来るオンライン注文

2020年3月18日時点において、iPhone 8はドコモの公式ウェブサイトから機種変更購入が出来る在庫があります。

ドコモのオンライン注文をする場合、機種変更・新規・乗り換えすべての注文で事務手数料が無料になる優待が適用され、もちろんiPhoneの購入時にも使えます。

また、店頭で設定されていることのある「ドコモの頭金」も、公式サイトでの注文では無条件で無料です。

ドコモのオンライン注文でもSPECIAL割引の他、ドコモの学割・下取りプログラムなど、公式のキャンペーン各種を併用することも可能です。

店頭契約のように受付待ち・契約説明などに長時間を要することもなく、機種変更なら10分~15分もあれば購入手続きが完了し、最短2日で自宅に配送されます。

ただし、iPhone 8はすでに在庫数が限定的であり、取り寄せ予約・入荷待ち予約が出来ません。また、カラーによっては在庫が値下げ時点ですでにない(256GBやiPhone 8 Plusも販売終了済み)場合もあります。欲しい色がある場合は、早めに注文を行ってください。

[3/18値引き増]ドコモ機種変更値下げのiPhone8 64GB一括3万円台へ 型落ちでも失敗しないiPhone選び方