Pocket
LINEで送る

ドコモの2018年ハイエンドモデルスマートフォンの中でも歴代最強クラスのスペックを誇る Galaxy Note9 SC-01Lの発熱テストを実施してみました。

どんなに処理能力が高いスマートフォンであっても、しばしばスマホ本体が発熱することによってパフォーマンスの低下・機能の利用制限が掛ってしまっては、その能力を存分に活かすことは出来ません。

Galaxy Note9の場合には発熱対策として新たに「ウォーターカーボンクールリング」というシステムが搭載されたということです。

熱伝導性の高い金属パーツを上記のように内蔵することで熱を冷やし、カーボンシートで熱を逃がすという仕組み・・・と説明されていますが、実際にGalaxy Note9を分解して中身を見るわけにはいきませんので、とにかく「どれだけ冷却効果があるのか」、そして「発熱によって持てないほど熱くなる・機能制限が掛かることはないのか?」というところがユーザーとしては気になると思います。

そこで当サイトではスマホの表面温度を測る「放射型温度計」を使ってさまざまなスマホの発熱テストを実施してきていますので、同じ手法を用いてドコモモデル Galaxy Note9 SC-01Lの実機で連続稼働時の発熱具合を確かめてみることにしました。

実験方法

Galaxy Note9 SC-01Lを満充電にした状態で、ディスプレイの明るさを最大・サウンドはミュートにし、「Antutu Benchmark」アプリ(ver7.1.0)によるベンチマークテストを連続で実施しました。

今回はバッテリーの消耗実験を兼ねていたため、連続で12回のスコアテストを実施しています。1回あたりの測定時間はおよそ8分間で、その間はディスプレイは点きっぱなしになっています。つまり、1時間30分以上の連続動作をさせています。

ディスプレイ表面の温度は上記のような状態(画像はF-04Kの測定をしたときのもの)で、スマホスタンドにSC-01Lを立てかけたまま、ディスプレイ面の表面温度を測定しました。

なお放射率を「0.95」で固定して測定してるため、実際の画面の温度を正確に反映しているわけではない点に注意してください(およその数値としては正しいはず。例えば通常の温度計で室温22度時に、スマホ表面は23度と表示されていました)。

実験結果

ベンチマークの測定終了ごとに記録した温度と、ベンチマークのスコアは以下の通りとなりました。

測定回数 表面温度 Antutuスコア
1回目 32.5℃ 283852
2回目 35.6℃ 283817
3回目 35.0℃ 282074
4回目 37.2℃ 282241
5回目 37.6℃ 280912
6回目 38.0℃ 281262
7回目 38.2℃ 280431
8回目 38.1℃ 280673
9回目 37.6℃ 279551
10回目 37.4℃ 280633
11回目 37.5℃ 279728
12回目 38.0℃ 280647

実験の結果、Galaxy Note9 SC-01Lでは高負荷を掛け続けることによってディスプレイパネル温度は38℃前後まで上昇することが判りました。しかし、今回の実験環境においては1時間以上の動作をさせても38℃を大きく超えることはなく、38℃前後で発熱と排熱が均衡状態になっていると言えます。

およそ5回目の時点で38℃近くまで温度が上昇しており、動作時間で言えば30分を超えたあたりでは上限に達していたと言えそうです。

38℃と言えば人の体温よりは高く、実際に手でSC-01Lの本体を触ってみたところ、確かにそれなりに熱く感じました。しかし、持てないほどの発熱ではありません。

今回は「ディスプレイの表面温度」を放射温度計によって測定しましたが、別途Battery Mixアプリで内部温度データを記録したデータはいかのようなグラフになっています。

やや見づらいかもしれませんが、グラフの薄黄色のラインが温度を表しています。スマホ内部の温度も40℃には到達していないことが判ります。

よく見ると連続測定中に本体の温度が細かく上がったり下がったりしていることもグラフから判りますが、ベンチマーク測定が終了し、負荷が掛からなくなるとすぐにスマホ温度が下がっていってしまうのです。18:40頃にガクっと数値が落ちている(13回分の測定が終わった後)のは、ベンチマークテストの再開操作を20分ほど忘れていた状況を反映しています。クーリングシステムの影響なのか、僅かな時間だけスマホを休ませるだけで、大きく温度が下がることも判ります。

また、各測定回のベンチマークスコアを見てみると、最も低い数値でも27.9万点・最大値は28.4万点となっており、発熱によるパフォーマンスの低下は見られませんでした。これはかなり優秀な結果です(参照:[実機チェック]スナドラ845は発熱しやすい?Xperia XZ2 SO-03Kで連続動作時のパフォーマンス・温度変化を分析)。

Galaxy  Note9は4000mAhの大容量バッテリーも搭載している+連続で利用してもパフォーマンスが落ちないということは、Galaxy Note9 SC-01Lはゲームを長く楽しみたいユーザーに向いていると言えるでしょう。

Galaxy Note9のような「大きなディスプレイ・大きなボディ」を持ったスマートフォンでは排熱機構をしっかりと構築しやすいので、比較的他のSDM845搭載機種よりも発熱はしにくいと考えて良さそうです。

その他Galaxy Note9に関する実機レビューについては以下の記事を参照下さい。

☆「ドコモGalaxy Note9 SC-01Lレビュー S7 edge, Note8と実機比較・カメラ画質を評価

ドコモGalaxy Note9発熱テスト(SDM845) ウォーターカーボンクーリングシステムの効果は如何に?
Pocket
LINEで送る

Tagged on: