2017年春モデル~冬モデルにかけて発売された各メーカーのフラッグシップスマートフォンに採用されていたSoC、Qualcomm Snapdragon 835(MSM8998)を搭載したスマートフォンは、2018年夏の時点から見ても十分に高性能なモデルが多かった印象です。
スマートフォン業界の2017年モデルのトレンドは「縦長ディスプレイ」と「デュアルカメラ」だったと言えるほど、カメラ重視と狭額デザインの機種が増えました。
2018年6月1日時点において、ドコモ・au・ソフトバンク各社で現在も購入できるSnapdragon 835搭載スマートフォンの最新価格をチェックしてみたいと思います。いくつかの機種は発売当時よりも大幅に値下げされており、お手頃価格で半年~1年前のハイエンドモデルを入手出来るチャンスがあります。
2018年夏モデルではさらに処理性能がアップしたSoC Snapdragon 845(SDM845)を採用した新モデルが登場しています。もちろん1年分新しいモデルのほうが処理性能だけでなく、それぞれの機能面やで改善・新規追加されたシステムを体験できるのかもしれませんが、”お買い得さ”を考えるのなら、型落ちした今こそSnapdragon 835搭載スマートフォンを選択するという手もあります。
日本未発売モデルを含むSnapdragon 835搭載機種の一覧は以下の記事を参照ください。
ドコモのスナドラ835搭載機
モデル | 発売当時の 機種変更価格 |
6/1時点の 機種変更価格 |
Xperia XZ1 SO-01K |
月額1,296円 ×24回 (総額31,104円) |
【実機レビュー】 月額837円×24回 (総額20,088円) |
Xperia XZ1 Compact SO-02K |
月額1,107円 ×24回 (総額26,568円) |
【実機レビュー】 月額648円×24回 (総額15,552円) |
Xperia XZ Premium SO-04J |
【実機レビュー】 月額1,647円×24回 (総額39,528円) |
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Galaxy S8 SC-02J |
月額2,295円 ×24回 (総額55,080円) |
【実機レビュー】 月額1,080円×24回 (総額25,920円) |
Galaxy Note8 SC-01K |
【実機レビュー】 月額3,186円×24回 (総額76,464円) |
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AQUOS R SH-03J |
月額1,350円×24回 (総額32,400円) |
月額864円×24回 (総額20,736円) |
V30+ L-01K |
【実機レビュー】 月額2,052円×24回 (総額49,248円) |
*機種代金から月々サポートを最大割引で適用した場合の実質負担額。その他の割引を併用することでもっと安く機種変更が可能になるため、詳しい価格・キャンペーンは公式HPを参照ください。
スナドラ835搭載機と2018年モデルの違い
2017年モデルのフラッグシップモデル用Snapdragon 835では、それ以前のAndroidスマートフォン機種の中では過去最高の処理能力を持っていました。
Antutu Benchmarkで言えばスナドラ835搭載機種は190,000~200,000点くらいのスコア(ver 7系)を記録します。
2016年モデル向けのSnapdragon 820, 821だとベンチマークのスコアは150,000~170,000点といったところです。Snapdragon 820を搭載した機種としては、ドコモならXperia XZ(SO-01J), Galaxy S7 edge(SC-02H), AQUOS ZETA(SH-04H)、V20 Pro(L-01J)などがありました。
さらに古い2015年モデル向け Snapdragon 810搭載機の場合は70,000~90000点前後です。スナドラ810搭載機種だとXperia Z5シリーズ(SO-01H,02H,03H)、Xperia Z4、Nexus 6Pなどに利用されていました。
ベンチマークのスコア差がすべてというわけではありませんが、2015年頃に発売されたモデルに比べて、スナドラ835搭載スマホは2倍くらいの高い処理能力を持っています。例えばXperia Z5(SO-01H)→ Xperia XZ1(SO-01K)への買い替えであれば、外観にはそこまで大きな違いはなくてもメニュー操作・アプリの動きには明確な違いが出るはずです。
またCPUだけでなくRAM(メモリー)容量も2017年モデルでは4GBが標準(Galaxy Note8は6GB)となっており、数年前の2GB-3GBのメモリ機種よりも、複数のアプリを起動させた場合のスムーズさにも違いが現れる可能性があります。
逆に、最新のSnapdragon 845の場合には250,000~270,000点くらいが出ます。Xperia , Galaxy, AQUOSシリーズの2018年フラッグシップモデルに使われています。
処理性能的に、スナドラ835と845では2~3割ほどの処理性能アップが期待出来ます。しかし、処理性能だけに注目するのであれば”Snapdragon 835の処理性能が足りない”と感じるケースは滅多にないでしょう(仮に動きが悪かったとしても、処理性能だけ問題ではなく、システムやアプリ自体の処理不良のことが多い)。
スナドラ845搭載の2018年モデルでは、そのSoCの違いよりもデザインの差、カメラの差、新しい機能などの重視する場合に機種変更を検討したくなる新機種が多いと感じました。
2018年夏モデルのXperia(SO-03K,SO-04K)はおくだけ充電が出来るようになりました。
Xperia XZ2 Premium, Galaxy S9+, AQUOS R2では従来のシングルカメラからデュアルカメラを搭載するなど、カメラ面では特に力を入れた機種が増えています。
一方で、2017年モデルのスマホのカメラ性能が低いというわけではなく、大抵のシーンでは十分に綺麗な写真を撮影できます。カメラに強いこだわりがあり、2018年モデルにしかない機能をどうしても使いたい!というユーザー以外は、スナドラ835搭載機種の型落ちモデルでも満足出来る人も多いはずです。
ドコモの機種変更価格では、スナドラ835搭載機種のほうがスナドラ845搭載の最新モデルに比べて2~3万円ほど安く買える価格設定になっていますので、まだまだハイエンドと言える型落ちモデルが狙い目と言えるのです(2018年6月1日時点ではまだ値下げされていないスナドラ835搭載機種もあるので、価格が下げられたタイミングでの購入をオススメします)。
auのスナドラ835搭載機種
モデル | 機種変更価格* |
Xperia XZ1 SOV36 | 34,560円 |
Galaxy S8 SCV36 | 38,880円 |
Galaxy Note8 SCV37 | 59,400円 |
AQUOS R SHV39 | 43,200円 |
isai V30+ LGV35 | 44,280円 |
*auアップグレードプログラムによって半額相当の負担で機種変更をした場合の実費分。auアップグレードプログラムについては以下の記事を参照ください。
auの場合は本体の値引きそのものではなく、機種購入時に使えるau Walletプリペイドカードへのキャッシュバックチャージによる還元・クーポン値引きが大きいため、実質的な負担額はクーポンの値引き・スマートバリューのセット値引きを考慮して検討したほうが実態の負担額に近くなります。
なお、2018年6月時点でGalaxy S8+ SCV35, HTC U11 LGV33は販売終了となり、auの公式HPから販売ページが削除されています。
SBのスナドラ835搭載機種
モデル | 機種変更価格* |
Xperia XZ1 | 16,320円 |
AQUOS R | 40,320円 |
HTC U11 | 10,800円 |
*機種定価から月月割を最大額分適用した場合の負担額。
ソフトバンクの場合も各種キャンペーン値引き・ネット回線との「おうち割 光セット」による実質的な負担減の効果が大きいため、プランによって維持費は大きく変わります。