2018年夏モデルのソニー製スマートフォン Xperia XZ2(SO-03K, SOV37,およびSBモデルなど)の実機を使い、細かくバッテリーの消耗を早めそうな機能・システムを制御する方法を紹介します。

Xperia XZ2は大きく旧モデルのXperiaからデザインが変わり、ディスプレイが大きくなりました。ボディも大きくなったことで搭載できる電池容量自体も大きくなり、ドコモモデルでは実利用可能時間は約125時間にまで伸びました。しかし、購入直後の状態では使っていない機能が電池を消費して無駄遣いとなっている可能性もあるため、詳細な項目をチェックして必要な機能はそのままに、不要な機能だけを選んでバッテリーの節約が出来ないか試してみましょう。

Xperia XZ2のデフォルトOSはAndroid 8.0.0です。同じく2018年夏モデルとして発売されるXperia XZ2 Premium, Xperia XZ2 Compactもほぼ同じ方法で設定を変えられるはずですので、併せて参考にどうぞ。

不要な機能・電池消費が大きそうな設定を変更すると、以下のように待機時の電力消費をかなり穏やかにすることが出来ます。

省エネ設定(以下で紹介する個別設定)をした場合には、およそ5~6時間に1%程度の消費まで抑えられました。もちろん便利な機能を有効にしたいのならそれなりの電池消費を覚悟しなければなりませんが、とにかく電池を長持ちさせたい!という方はカスタマイズしてみましょう。

Xperia XZ2の価格やスペック情報、レビュー全般は「[実機レビュー]ドコモXperia XZ2 SO-03Kの価格・スペック情報 旧機種や夏モデルと比較レビュー」のページを参照ください。Android 9 Pieの場合は「Xperia XZ3の省電力設定」を参照ください。ドコモ版SO-01Lで省エネ設定にチャレンジしています。

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一括設定のスタミナモード

Xperiaシリーズに搭載されているSTAMINAモードは、Xperia XZ2でも利用可能です。設定画面も旧モデルから変更はほぼありません。

設定方法:【設定】→【バッテリー】→【STAMINAモード】→チェックボタンをON/OFF

スタミナモードを有効にすると、以下のような機能が制限されます。

・バックグラウンドでの通信/接続(主にデータの自動同期)
・GPS(画面オフ時)
・動画再生の高画質モード
・タッチ操作のバイブ機能

スタミナモードの使い方は旧モデルと全く一緒ですので、詳しくは「[Android8.0]Xperia XZ1 SO-01Kの節電設定まとめ バッテリーを長持ちにさせる項目一覧」のページを参照下さい。

また、以下の項目についてもXperia XZ2とXZ1の設定画面・設定方法は変わっていませんでしたので、詳細は省略します。

・ネットワーク/ワイヤレス接続機能関連(Wi-Fi, Bluetooth,モバイル通信)
・機内モードの利用

・データ同期の設定(Googleサービス、クラウドサービス同期、オートGPS)
・アプリの自動更新停止(Google Play Storeの設定変更)
・アプリの通知制御
・画面の明るさ、壁紙設定
・おサイフケータイ(NFC)の設定

これらの機能制御により、待機電力をいくらか減らす事ができると期待できます。設定を変更することで対応する便利な機能が使えなくなることもありますので、どの機能を制御するか、どのレベルで制御するかを各自でよく考えてください。

Xperiaの新機能設定

Xperiaシリーズの比較的新しい端末・システムアップデートによって更新されたことによって使えるようになった機能についても、節電設定によって無効化した方が良い機能もあります。

以下の機能はXperia XZ2で変更が出来る機能の一部ですが、他Xperiaシリーズでは設定項目がない(システムのバージョンにも依る)こともありますので、設定画面を見ながら調整をしてみてください。

画面がスリープにある状態で通知を受け取った時に、スリープを解除(ディスプレイをオン)にする機能があります。

設定方法:【設定】→【画面設定】→アンビエント表示のスイッチでオン・オフ

これをオンにすることによって通知に気づきやすくなる反面、通知回数が多い場合には電池の消耗を早めるでしょう。

スマホをポケットやカバンに入れているときに動作しないようにする設定ですが、これをオンにしておくと接近センサー・照度センサーを使って判定しているはずなので、それによる電池消耗を調整出来る可能性があります。

設定方法:【設定】→【画面設定】→画面OFF時の誤作動防止のスイッチでオン・オフ

もしカバンに入れて誤作動が多い場合(パネル点灯を頻繁にしてしまう)には、むしろこの機能をオンにしておいたほうが節電になる可能性もあります。

Xperia XZ2シリーズへの適用と共に旧機種でもシステムアップデートにより使えるようになる「ナイトライト」という機能があります。

ナイトライトでは夜(設定した時間)になると、ブルーライトをカットした暖色系にディスプレイの色合いを自動で調整してくれる機能です。暖色系の色のほうが薄暗い環境で画面を見やすくなります。

この機能をオンにしておくと白色にするよりも電力を抑えられる見込みです(ただし実際に設定してみても省電力にどれほど関係しているかは微妙すぎて判りませんでした)。

設定方法:【設定】→【画面設定】→【ナイトライト】→ボタンをスライドさせてオン・オフ

輝度を設定することにより黄色みを調整する事もできます。輝度を落とす(スライドを右にずらす)ほうが電池消耗は小さくなりそうです。

Xperia XZ2とXperia XZ2 Premiumに新搭載された、サウンドにあわせて端末が振動する「ダイナミックバイブレーション」はアプリやミュージックビデオ・ムービーを楽しむ場合には新しい体験をさせてくれますが、連続でバイブが動き続けるために電池消費も激しそうです。

デフォルトでダイナミックバイブレーションはオンになっていますので、電池の長持ちを優先させたい場合は設定を変更しましょう。

設定方法:【設定】→【音設定】→ダイナミックバイブレーションスイッチでオン・オフ

*各設定メニューの位置・UIはシステムのバージョンによって調整・変更されることもありますが、同じXperiaシリーズであればほぼ同じ操作で項目設定が変更出来ます。実際の画面を見ながら表示を確認して変更するようにしてください。

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Android 8.0 ドコモXperia XZ2 SO-03Kの電池長持ち・バッテリー節約設定一覧(個別設定の方法)

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