Googleが発売するリファレンスモデルのハイエンド、2015年モデル「Nexus6P」がこの10月下旬に登場します。Nexus6Pは国内ではGoogleの公式ストアと、ソフトバンクだけが扱う専売モデルとなっています。

とても高性能なモデルになっているのはすでに9月30日に発表された情報からご存知だとは思いますが、この機種の唯一の問題点はその値段にあります。グーグルストアで公表された国内価格に落胆した人がかなり多かったのではないでしょうか。

ストアで販売されるモデルはSIMフリーバージョンになっているので、旧モデルのNexus6(XT1100)と比べても多少の値上がりは予想されていましたが、発売時の価格でNexus 6P 32GBモデルが74,800円、64GBモデルは80,800円となりました。

先月アップルより発売されたiPhone6s 64GBモデルは10万円超えでしたから、それに比べればNexus6Pの方が2万円以上安いとも言えます(サイズ的に比べるなら6s Plusの64GBモデルなので、6s+となら3万円の差があります)。

しかし、Appleほどの(一般的知名度という意味で)ブランドをスマホ分野で持たないGoogle, そして製造は格安スマホをたくさん作っている中国メーカーHuawei製であることを考えると、どうしても、、、

たかいでも、ソフトバンクで回線契約を前提にしても良いなら、本体の実質価格はグッと安くすることも可能です。

ソフトバンクでのNexus6P販売価格は、契約種別ごとに以下の通りとなっています。

契約種別
(一括価格)
Nexus6P 32GB
(78,720円)
Nexus6P 64GB
(85,920円)
新規 33,120円 40,320円
機種変更 33,120円 40,320円
MNP 0円 7,200円

表をみると一目瞭然ですが、安いのはやっぱりMNPです。機種変更の場合は「MNP予約番号発行で数万円お得に!既存回線の裏ワザ割引「コジポ」活用」で紹介したような特殊割引きを使えればあと1~2万円分くらいは簡単に安くなるので・・・。新規の場合は残念ながらイマイチです。

MNP(乗り換え)での月々割引が非常に大きく設定されており、32GBモデルはいきなり実質0円販売です。これは月月割だけを考慮した価格ですので、もっと他に割引きを適用できるプラン・キャンペーンを併用すればもっと出費を抑えることすら可能です。

オススメは「のりかえ下取りプログラム」の適用です。機種によって下取り価格は異なりますが、一番使いやすいのは他社のその他スマホ・携帯(Androidスマートフォン、従来型携帯電話(フィーチャーフォン)10800円割引き、というカテゴリーに入る機種を下取りに出しましょう。これはどんなに古い機種でも(一部対象外の製品もあります)、ボロボロになっていてもOKなので、移動元のauかドコモの安い白ロム携帯を中古ショップ等で1000円~2000円くらいで買ってくればOKです(下取りプログラム用の白ロム探しについては、「キャリアの下取りプログラム活用法 お得に使うコツ」の記事を参考にどうぞ)。

32GBモデルでMNP転入、乗り換えプログラムを10800円分(450円×24回)で適用した場合、通話し放題+2GBのデータプラン契約で毎月の維持費は6570円/月額となります。2年間だと157,680円ほどになりますが本体価格だけでもともと8万円以上しますから、2年分の通話し放題料金が+8万円と思えば、MVNOでSIMフリー版とセットで音声通話をたくさん使うよりは安くなるはずです(通話を全然しない場合は格安SIMの方が断然安くなりますけど)。

ソフトバンクから販売されるNexus6PはソフトバンクのSIMでしか使えないように「SIMロック」が掛けられています。このロックは購入日から180日以上が経過するとMy softbank上から無料で解除することもできるので、もし他のキャリアのSIMで使いたいと考えているなら、半年間はソフトバンクで利用する必要があります(実際には90日以上くらいでも、解約後のSIMロック解除は間に合いますが、ショップでの有料手続きとなります)。

このように無条件でソフトバンク版のNexus6Pが良い所ばかりというわけでもないのですが、要は使い方次第・契約の仕方次第です。「SIMフリー+MVNO」は確かに安くなる可能性もあるのですが、MVNOの安さにはワケがあります。

サービスによってさまざまなので一概には言えないのですが、SIMフリー版を買ってMVNOのSIMをいざ使おうと思っても、設定の仕方が分からないといって、ドコモショップに持ち込んでも設定方法は教えてくれません。「Google Store」はウェブ上だけの存在なので、「グーグルショップ」なんて店舗はありません(電話やウェブでのサポートはもちろん充実してますけど。Nexus6Pの場合はHuaweiが修理を担当するはずです)。一方でソフトバンクで契約すれば、設定や修理サポートの窓口はソフトバンクショップで対応が可能です(でもまだiPhoneみたいにメーカー送りになる可能はありますね)。

Nexus5が出た時にも同じような問題があったはずですが、当時はワイモバイルではなく「イーモバイル」として、イーモバイルのショップ窓口で修理の受付もやっていたはずです。

MNPの安さもそうなのですが、サービス面全体を考えてどちらから購入するのが良いのか考えてみることをオススメします。

☆「ソフトバンク Nexus6P(32GB,64GB)

MNP出来るならNexus6Pはソフトバンク版の方が買いやすい 64GBモデルも実質7200円で割安に