月額料金が従来のプランよりも安いソフトバンクの新料金プランブランド「LINEMO」(ラインモ)には、”SIMフリーなら使えそうなのに使えない(一部機能制限がある)”スマホ機種があることに注意してください。
ソフトバンクとLINEが協業して作った新スマホプラン「LINEMO」(ラインモ)は2021年3月にサービスがスタートし、もうすぐ1年が経とうとしています。
ソフトバンクのラインモの登場と同時期に他社でもドコモの”ahamo(アハモ)”、auの”povo(ポヴォ)”も登場しました。各社の低料金新プランは「20GBで月額3千円前後」のほぼ横並びで発表されたあと、ラインモは独自路線として月額990円から使える”ミニプラン”を用意して、スマホのライトユーザー・節約志向の利用者のスマホ代節約にも使えるプランに対応しました。
一方で、ソフトバンクのLINEMOサービスではiPhoneやスマートフォンの販売は行っておらず、サービスを利用するためには今まで使っていたiPhoneやスマートフォンを利用するか、別途SIMフリー/中古スマホなどを利用者が自分で用意する必要があります。
LINEMOでは、もともとソフトバンクが販売した(ソフトバンクショップ・ソフトバンク取り扱い量販店等で売っている)iPhone・スマートフォンであれば、よほど古い機種でなければ基本的に利用が可能です(一部例外もあります。詳細は下記・公式HPをご覧ください)。
しかし、他社で発売されたスマートフォンの場合、比較的新しい高性能スマートフォンや同じシリーズ・メーカーのスマホであっても、一部にデータ通信・テザリングなどの機能が使えない事例が報告されています。
利用に制限があるスマホには「え?!この機種も使えない場合があるの?」と感じるほど、意外なスマホも含まれていますので、ラインモを契約する前に動作確認済のスマートフォン・利用条件を良く確認してから手続きをしてください。
LINEMO公式動作確認 ”使えない”意外なスマホ
ソフトバンクは2022年2月1日現在、ラインモの公式ホームページ上で約400種類のiPhone/スマートフォン/タブレット機種の動作確認結果を公開しています。
各モデルで、LINEMOのSIMカードを装着した場合に「音声通話が出来るか」・「データ通信が出来るか」・「テザリングが出来るか」・「SMSが出来るか」の4項目がチェックされています。
iPhoneの場合であれば、2015年発売モデルのiPhone 6s以降~最新のiPhone 13 Proまでの機種がラインモで利用できます。
しかし、Androidスマホの場合には、2020~2021年に発売された新型のスマホでも一部の機能が使えないケースがあるとされています。
動作確認済みスマホ機種 | 使えないとされる機能 |
ドコモ arrows 5G (F-51A) | データ通信利用不可 |
ドコモ LG V60 ThinQ (L-51A) | データ通信/テザリング利用不可 |
ドコモ LG VELVET (L-52A) | データ通信利用不可 |
au Galaxy Z Fold2 (SCG05) | データ通信利用不可 |
au OPPO Find X2 Pro |
データ通信利用不可 |
ドコモ Galaxy A21 | テザリング利用不可 |
ドコモ Galaxy A41 | データ通信利用不可 |
ドコモ Galaxy Note20 Ultra | データ通信利用不可 |
ドコモ Galaxy S21 | データ通信利用不可 |
ドコモ Galaxy S21 Ultra | データ通信利用不可 |
ドコモ Xperia 1 II |
データ通信利用不可 |
SB Axon 10 Pro 5G | テザリング利用不可 |
SB Libero 2 |
データ通信/テザリング利用不可 |
SB Libero 3 | テザリング利用不可 |
Rakuten BIG |
データ通信利用不可 |
*2022年2月4日時点の公式表記より(一部抜粋)。SIMロック解除されていない製品は利用できません。ソフトウェアや通信環境、設定等により動作が異なる場合もあり、動作結果を保証するものではありません。詳細はLINEMO/メーカーにお問い合わせください。
上記の通り、例えばドコモの2020年モデル arrows 5G F-51Aではデータ通信だけが使えないとされています。同じドコモのarrowsシリーズでは「arrows Be4/NX9/We」などの最新スマホも4G/5Gスマホでもラインモでデータ通信は使えますが、arrows 5Gだけが使えない場合があるようです。
auのGalaxy Z Foldシリーズの場合、「Fold2 SCG05」はデータ通信利用不可とされていますが、新型の「Fold3 SCG11」はデータ通信利用可能とされています。同じシリーズの新旧モデルでもラインモの利用可否が変わることがありえます。
また、LGのV60 ThinQでは、ドコモ版(L-51A)ではデータ通信とテザリングに「×」印が書かれているものの、ソフトバンク版では問題なく使えます。機種名や見た目が同じでも、販売元の携帯会社が違うと中身の仕様が違うことがあるため、注意が必要です。
これはスマートフォンの機種名が同じでも、対応する周波数帯(バンド)が違うことが原因である場合もあります。
ソフトバンク(LINEMO)で利用される多くの周波数帯に対応していないと、データ通信・通話が使えない/繋がりにくい機種もありえるのです。そして、周波数帯が一致していても使えない/機能制限がある場合すらありえます。
特定のスマートフォンでは「データ通信は出来ないけれど通話は出来る」/「データ通信は出来るけどテザリングだけ出来ない」といった場合もあり、必ずしも”全部の機能が正しく動作する”ことを保証するものでなく、初めて利用する場合には通信・通話・SMS受信・テザリングなどをユーザー自身が動作を確認しておく必要があります。
LINEMOでは前述の通りスマートフォンのセット販売は行っておらず、基本的に利用端末の保証・サポートをしません。それが「LINEMOの安さの理由」であり、この問題を自分で解決できないユーザーはラインモを利用するべきではありません。
とはいえ、iPhoneや動作確認済のスマホで利用する限りはLINEMOでの利用を過剰に心配する必要はありません。ラインモではソフトバンク以外が販売したたくさんのスマホ機種を公式に動作確認してくれているため、事前の確認さえ怠らなければ「せっかくスマホを自分で用意したのに使えなくて困った」というトラブルが起きることは少ないはずです。
ラインモでスマホ料金を安くしたいのなら、しっかりと動作確認済み端末・利用条件を確認してから乗り換えるようにしましょう。
☆公式サイト:「LINEMO(ラインモ)公式サイト」
※出金・譲渡不可。PayPay公式ストア/PayPayカード公式ストアでも利用可。 ※ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えの場合は対象外です。 ※お申し込み時に「現在ご利用中の携帯電話会社」の入力を誤って選択した場合、特典付与の対象外となる場合があります。 ※特典付与対象判定月までに、一度でも「ミニプラン」にプラン変更している場合は、特典付与の対象外となります。最新情報は公式HPで確認してください