ソニーのデジタルカメラ用レンズ「SEL200600G」に使える、フィルター径95mmの安い保護フィルターを買ってみたのでレビュー・画質比較を紹介します。
カメラレンズ用のフィルターはカメラ専門店・家電量販店のカメラコーナーにもたくさんの製品が置かれていますが、「95mm」というサイズは余り一般的ではない巨大なサイズであるため、95mm用のフィルターは取り扱いがない・在庫がない、そして価格が非常に高価なことがあります。
ソニーストアにもフィルター径95mmの純正フィルター製品は存在しない（40.5～82mmまでしかない/2022年2月3日時点）ため、SEL200600Gのレンズを保護したい場合には他社製品を使う必要があります。
そこで今回はケンコー・トキナーが取り扱う「FORMATT HITECH (フォーマットハイテック)」という海外ブランドの格安フィルターを買ってみました。
5千円で買える95mmフィルター
フィルター径95mm用の保護フィルターは、ネット通販でざっと価格相場を調べると安いもので6,000円～高いものだと1万円はゆうに超えます。
今回購入したのは「95mm FORMATT HITECH (フォーマットハイテック) Firecrest UV 400 スーパースリム」という製品です。
購入時の価格は5,000円（税込み）でした。
外観は特に目立った特徴はなく、通常の黒い縁でシンプルなフィルターです。
フィルターには「Firecrestマルチコーティング」という、防反射性・撥水性のマルチコーティングが施されています。
フィルターの厚みは約5.5mmとされています。非常に薄型で、200-600mm（および2倍テレコン利用時）の範囲でケラレは全く見られませんでした。
装着はねじ込み式で簡単に脱着できますが、直径が大きいため均一に力を入れないと回りにくい場合があります（強引に回すと割れる/ねじ切り部分が潰れるかもしれませんので気を付けてください）。
フィルターあり/なしの画質比較
続いて最も気になる、フィルターによる画質の劣化チェックです。
上記のカラーサンプル（室内の蛍光灯下で撮影）をフィルター無し/ありでまったく同じ距離・設定で撮影したものを拡大して比較したものが以下となります。
*以下、画像をタップすると拡大できます。
まずは中央付近。ほんの少し画像が暗くなっているよう/ほんの少し文字の縁がぼんやりしているように見えなくもありませんが、画像をかなり大きくしても微細な線の解像度にもほぼ違いは感じられません。
続いて左下の拡大比較。こちらも特に極端な画質劣化・差は見られず、外周部・縁に歪みや色収差が大きくなるような感じはありません。
フィルターあり/無しで色味が変わることも特にありません。
低品質なフィルターを使うと画像の解像度が大きく下がることがあることも心配されましたが、FORMATT HITECH (フォーマットハイテック) Firecrest UV 400 スーパースリムでは、パソコン画面で大きく拡大してもフィルター無しと違いが感じられないほどに、クリアで高解像度を維持出来ていると感じられます。
フィルターありの状態でキラキラと光るガラスオブジェを撮影してみても、特におかしな光芒・光の反射が現れることもありません（強い光を当てると、レンズ由来のフレアやゴーストは出ます）。
フィルター径95mmの保護フィルターとしても5,000円は最安クラスなはずです。頻繁に使うレンズなら高品質で定番のフィルターを使うのも良いですが、「とりあえず保護だけしたい」というのなら、FORMATT HITECHのフィルターを試してみることをオススメします。
☆「ケンコー・トキナー FORMATT HITECH (フォーマットハイテック) Firecrest UV 400 スーパースリム」
管理人が購入したのは「UV400」というモデルですが、「UV370」という商品もあるようです。それぞれ紫外線の400nm/370nmの波長をカットする効果があるとされていますが、そもそも昨今のカメラではUVをカットする意味があまりないらしいとも聞くので、レンズを保護する目的ならばどちらでも良いかも。
☆「ケンコー・トキナー FORMATT HITECH (フォーマットハイテック) Firecrest UV 370 スーパースリム」
画質優先で金額が高くても構わないという場合には、超低反射（0.1%）のKenko レンズフィルター ZX IIなどがあります。私はFORMATT HITECHのフィルターがダメだったら、こちらを買う予定でした。
☆「アマゾン-Kenko レンズフィルター ZX II プロテクター 95mm レンズ保護用 超低反射0.1% 撥水・撥油コーティング フローティングフレームシステム」
