購入者の9割以上が「毎日の充電必要」というアンケート結果(*当サイト調べ)もあるほど、バッテリーの持ちに関してあまり良い評判を獲得できなかったGoogle Pixel4は、2019年12月のソフトウェアアップデートによって生まれ変わります

発売日にGoogle Pixel4のSIMフリーモデルを購入して以降、Pixel 4の電池の消耗(ゲームなどの使用時ではなく、スタンバイ時に減っている場合)に悩んでいたユーザーは、ビルド番号「QQ1C.191205.016.A1」以降へ更新することで、おそらく電池の異常消費が収まると思います。

関連記事:Google Pixel 4 2019年12月アップデート(QQ1C.191205.016.A1)で数百の修正と改善実施

少なくとも、管理人のPixel 4(国内Google Store購入の正規品)において、初期化後に各種設定の変更のみを行った状態(アプリの追加一切なし)ですら暴走していたバッテリーが、2019年12月のソフトウェア更新後に完全に安定するようになりました。

Pixel4 更新前後の電池消耗比較

Pixel 4を購入後に実際に利用していて、1年でたくさんのスマホを買い換える管理人も、明らかに”電池が異常なレベルで減っている”ことにはすぐに気付きました。

アプリやゲーム、インターネットなどを使っている状態で電池が早く減ることについては、Pixel 4の電池容量の大きさ(2800mAh)を考慮すれば仕方のないところです。

しかし、2019年12月のソフトウェアアップデート前の「使っていない状態(スタンバイ時)」のPixel 4の電池消耗は、明らかにバグ級でした。

(アップデート前の電池残量グラフ)

上記はPixel 4のソフトウェア更新前、Pixel 4を使い始めて1ヶ月時点くらいのスタンバイ時の電池消費を追跡したグラフです。1時間あたり2%弱の電池を消耗しています。スマホをあまり使わないユーザーなら「1日使う」ことは出来るかもしれませんが、2日間はまず保ちません(全く使わない状態でも50時間ほどでバッテリー切れになるため)。

これが、アップデート後は以下のように変わりました。

(アップデート後の電池残量グラフ)

ソフトウェアアップデート前には50時間ほどで使い切ってしまったPixel 4のバッテリーが、実に5倍の250時間以上保つようになりました。

もちろん”スタンバイ状態”ではなく、スマホでゲームをしたり動画を見たりすれば相応に早く電池は無くなってしまいますが、ソフトウェアアップデート後のPixel 4の電池持ちは普通のスマホ並になり、異常消費は管理人のデバイスでは今のところ発生していません。

ここでちょっとアンケート
*Google Pixel4をお持ちの方/2019年12月のアップデート後の状況を確認してからご回答ください

ちなみに、Google Pixel 3とPixel 4の電池消耗を比べてみると、

1年以上使い込んだPixel 3も、スタンバイ時の電池消耗は2~3時間で1%程度であり、ソフトウェアアップデート後のPixel 4とほぼ同等という印象です。

Pixel 3に比べてPixel 4のほうが電池容量がやや少なく(2915mAh → 2800mAh)なり、ディスプレイ画面が5.5インチから5.7インチに大きくなっている影響があるため、ソフトウェアアップデート後であっても実際のスマホ利用時に「電池が長く持つ」と感じるのはPixel 3です。

しかし、少なくともスタンバイ時に関しては2019年12月のソフトウェアアップデート(QQ1C.191205.016.A1)を行えば「2800mAh」いう電池容量から予想される通りの電池持ち水準にはなっていると思います。

”すごく電池が良く保つスマホ”が欲しいのであれば、例えばドコモスマホ歴代最長利用可能時間を誇るAQUOS sense3や、5260mAhの超電池容量を搭載したXiaomi Mi Note10 Proといったスマホを選ぶべきかもしれません(実際にAQUOS sense3, Mi Note10も使っていますが、4000mAhや5000mAhといった大容量電池搭載スマホのほうが断然Pixel 4より電池はよく保つと感じられます)

しかし、Pixel4の電池以外の部分に魅力を感じつつも購入を戸惑っていたのであれば「Pixel4の電池は全然保たない/バッテリーが悪い」という古い情報のことは、ほぼ気にしなくて良いでしょう(今後また異常な電池消耗が発生しない限りは)。


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

2020年2月 Motion Senseアップデート後の電池消耗について

2020年2月時点、日本国内において封印されていたPixel 4の新機能「Motion Sense」(モーションセンス)が解禁されました。


Motion senseではフロントに搭載された専用のセンサーを使い「画面に触れずにスマホを操作」可能にする新体験が出来ます。

このモーションセンスの機能として、アンビエント表示を利用中にセンサーをオンにすることで「近くにいるときにON」や「スマートフォンに手を近づけると通知を表示」する機能があります。

「スマホを触る前に情報を表示できる」ことにより、より素早く情報にアクセスすることが出来るという点では面白い機能ですが、接近センサーを利用するため、電池の消耗に影響があることをPixel 4実機で確認しました。

モーションセンスをオン(アンビエント表示あり)にすると、電池持ちが改善したアップデート後であっても1時間あたり1%前後の電池消耗が増えました。モーションセンスをオフにすると、電池持ちは明らかに改善します。

モーションセンスの利用は、

・アンビエント表示+手を近づけて通知確認
・アンビエント表示無し+手を近づけて通知確認
・通知確認はオフのまま、クイックジェスチャーのみ利用

といったパターンでも利用が出来ます。スマホではアンビエント表示機能を使うと電池消耗が大きくなる傾向にあるため、電池持ちを重視するならばMotion senseはオフのまま、あるいはアンビエント表示無し+手を近づけて確認、の機能あたりの利用に留めるのが無難かもしれません。

Google”Pixel4は電池が持たない”は古い情報 システムアップデート前後の電池消耗を比較