auとドコモではそれぞれ2022年と2026年に3Gサービスの終了が正式に案内され、古いタイプのガラケーを利用しているユーザーはそれまでに機種変更・契約変更を行う必要が出てきており、いよいよガラケーからスマホへ買い替えを検討しているユーザー、あるいはその家族の方のために情報を探している人が多くいらっしゃるようです。

3Gサービス(ドコモの「FOMA/iモード」、auの「CDMA 1X WIN」サービス)が終了しても、それぞれ4Gサービスに対応した折りたたみ携帯(ドコモの4G携帯はこちら)・かんたん携帯などに買い換えることも出来ますが、シャープのAQUOS sense 3はガラケー並の本体代金で端末を買うことが出来る、超おすすめ機種です。

ドコモの場合、AQUOS sense3と携帯電話SH-02Lの本体価格は全く同額です(2019年11月時点)。慣れたガラケーの操作方法を今後も使い続けたいのであれば富士通・シャープ・パナソニックなど昔ながらの携帯メーカー製品へ交換することも良いと思いますが、AQUOS sense3は「ガラケーユーザーが”ガラケー”に求めるもの」のいくつかを抑えた、万人受けするモデルです。

これからFOMA終了・au 3Gサービス終了に向けて「安くて使いやすいスマホを買いたい」または家族のガラケー回線をどうするべきか悩んでいる方は、実際にガラケーとAQUOS sense3を使い比べて感じたオススメのポイントを参考に検討してみてください。

*本記事はスマホ初心者向けです。一般的なレビュー・細かいスペックや仕様についての評価・情報比較を見たい場合は「[AQUOS sense3購入レビュー]ドコモガラケーからの機種変で安く買えるスマホの大本命 3万円の格安モデル」のレポートを参照ください。

その1. AQUOS sense3は電池の持ち最強クラス

NTTドコモが独自に評価を行っているスマートフォンの電池持ち調査において、AQUOS sense3 SH-02Mは既存のすべて他社スマホより電池が長持ちすることが実証されています(数値が公開されていないモデルもあります)。

ドコモの基準によれば、AQUOS sense3 SH-02Mの実利用可能時間(一般的な利用頻度を想定して、実際に使える時間を測定したもの)は約180時間です。これは3-4年以上前の一般的なモデルに比べて2倍近い数字です。

ガラケーの利用者は「スマホは毎日充電しなければすぐ使えなくなる/電池が早くなくなる」と思い込んで買い替えを控えているユーザーも多く、たしかに設定次第ではスマホはガラケーよりも早く電池が無くなってしまいますが、普段ガラケーをあまり使わない・操作しないような利用者であればAQUOS sense3ならば余裕で10日くらいは充電せずにスタンバイが可能です。

上記は実際にAQUOS sense3を購入後、ほぼ初期状態のまま放置した場合の電池の消耗具合をアプリで追跡したものです。1時間あたりの電池消費は約0.2%となり、単純計算で500時間=20日くらいは充電せずに待ち受けが出来るということを示しています(ドコモの公表値ではLTE接続静止時待ち受け時間は約770時間とされていますので、電池追跡アプリを消せばもっと長持ちするはずです)。

スマホでもガラケーでもたくさん使えば電池が早くなくなるのは変わらないものの、普段から携帯電話を”携帯電話”としてのみ利用したいと考えているユーザーがSH-02Mに買い換えれば、電池切れ・充電頻度の多さに悩まされることはまず無いはずです。

その2. AQUOS sense3は安い

ガラケー利用者がスマホ買い替え時に気になるのは、やっぱりスマホの通信・通話料金でしょう。

3G携帯からスマホに買い換える場合、ドコモでは「はじめてスマホ割」、auでは「ケータイ→auスマホ割」という、専用の割引があります。

ドコモ・auの3Gサービス向けのプランはそれぞれサービス終了まで使い続けることは可能ながら、スマホデビュー向けの料金優遇を使えばドコモもauも月額980円~から使える格安プランがあります。

スマホプラン料金がいくらで使えるのかは、各社のHPで料金シミュレーターなどを使って確認してください(家族が使っているスマホの数・ネットセット割引など、さまざまな条件で料金は変わります)。

ただ、AQUOS sense 3を選べば、機種代金は安く済ませられます

ドコモの最新iPhoneやハイスペックモデルは10万円以上の機種代金請求が発生するモデルもありますが、AQUOS sense3はドコモでは月々880円~、auでは月々1020円~(それぞれ36回分割時)で買えます。

この本体価格はドコモ・auのスマホの中でもかなり安いもので、4G対応のガラケー代金とも大差ありません(ドコモの場合はシャープや富士通のガラケー本体代と全く同額。ガラケーの料金プランについては「FOMAガラケーから機種変更がお得なドコモ折りたたみ携帯」を参照)。

さらにドコモでは2019年11月から始まった新しいFOMA利用者向け優遇により、AQUOS sense3をお得に買えるチャンスまであります。

関連記事:ドコモ 2019年11月新特典「はじめてスマホ購入サポート」FOMA終了に向け法令ギリギリの機種変更還元

AQUOS sense3の維持費も考慮するとやはり多くの場合でFOMAガラケーを利用中のユーザーにとっては料金が上がることになるかもしれませんが、FOMAガラケーと最新スマホで出来ることは大きく異なりますので、そのあたりは各自の判断が必要です。

では引き続き、AQUOS sense3のメリットを紹介します。

その2. AQUOS sense3は写真をいっぱい保存できる

AQUOS sense3は従来のモデルに比べて、写真やアプリなどのデータを保存するための容量(ストレージ、ROM)が大きくなっています。

ゲームをしないガラケーユーザーにとっては「RAM」のメモリーについてはそれほど恩恵を感じる場面は無いかもしれませんが、1世代前のAQUOS senseでは本体ストレージが32GBであったところから、64GBにアップしています。

ガラケー・ガラケーのSDカードに保存していたたくさんの写真やメモ、電話帳などをすべてAQUOS sense 3に写しても、きっと十分な空き容量があるはずです(古いスマホの本体容量は一般的に8GB-16GBあるいはもっと少ないくらいだったはずです)。

ドコモモデル SH-02Mの場合、およそ40GB強がユーザーの利用可能領域として空いています。さらに別途SDカードを購入すればmicro SDXC 512GBまで拡張も可能です。

「64GB」という容量はスマホ機種の中では大した大きさではありませんが、ガラケーに比べて圧倒的に保存容量が多いのがスマホの特長です(ドコモ携帯 SH-02LはROM 8GBです)。AQUOS sense3では本体容量だけでも1万枚以上(1枚 3MBとして)の写真を保存することも可能です。

その3. かんたんホームでわかりやすい操作を

AQUOS sense3はシニア向け・初心者向けの専用スマートフォンではありませんが、利用者に応じて「かんたんホーム」という、簡単操作に特化させたホーム画面を設定することが出来ます。

上記が実際にSH-02Mのかんたんホーム画面です。時計が大きく表示され、見やすいフォントに変更され、よく使う機能(電話・メール・カメラ・写真)などがトップに出てきます。

画面の下には簡単スマホ・かんたん携帯でよく見るショートカットボタンを再現したアイコンもあり、よく使う機能・連絡先を登録しておけば、スマホに不慣れな家族に使って貰う場合にも、基本的な操作だけを覚えてもらえばスマホを使い始めることが出来るでしょう。

なお、AQUOS sense3をドコモから購入すると、スマホデビュー者向けに書かれた、ものすごく丁寧な「使いこなしガイド」が無料でついてきます。初期設定は家族がやってあげるとして、その後の使い方がわからなくなった場合・初心者を脱していろんな機能を使ってみたくなった場合には、使いこなしガイドを見ながら操作を覚えることも出来るでしょう。

その4. アンビエント表示で常時情報確認

これも今どきのスマホなら珍しい機能というわけではないのですが、ガラケーでは多くの機種がサブディスプレイを折りたたんだ外側に搭載しており、ボタン一つで時間やメールの着信を見ることが出来て便利でした。

スマホの場合には普段操作をしていない状態ではディスプレイパネルはオフ(スリープ)状態になるのが一般的であり、”すぐに、常に情報を確認したい”というガラケー時代の利点を継続したい場合には、AQUOS sense 3には常時一部の情報を表示できる「アンビエント表示」機能があります。

アンビエントモードでは、画面全体に薄っすらと時間や日にち、通知内容をいつでも表示出来ます(アンビエント表示はデフォルトではオフになっています)。

この機能をオンにすると若干電池の減りが早くなりますが、そこはAQUOS sense3の大容量電池のおかげで、アンビエント表示利用時もそれなりに長く待機が可能です。

その5. ワイド-ズームできれいな写真が撮れる

AQUOS sense3の大きな進化点である、「デュアルカメラ」もガラケーユーザーがスマホに買い替えたいと思う魅力の一つでしょう。

AQUOS sense3のカメラは決してスマホの中ではハイレベルなものではありませんが、古いガラケーとは比べ物にならないほど進化したカメラが搭載されています。

AQUOS sense3にある2個のレンズは、1つは標準の1200万画素カメラ、もう一つは超広角カメラです。

以下の写真は実際にAQUOS sense3にて、まったく同じ場所から広角→標準(1倍)→8倍(最大ズーム)に切り替えて撮影した作例です(タップで拡大出来ます)。

広角 通常 8倍ズーム

画質の方はそれなり(価格相応)ですが、状況によって倍率を使い分けることが出来る便利さがAQUOS sense3でも体験出来ます(倍率では0.6倍~8倍相当)。

ドコモにはAQUOS sense3よりも高いスマホも、もっと安いスマホも他にもあるのですが、従来からのFOMAガラケーユーザーにとって魅力的に感じられるのは上記のようなポイントかと思います。

「FOMA携帯が使えなくなる」という情報を聞いてはじめてのスマホデビューを考えているのであれば、価格・性能・機能のバランスを考えて一番オススメ出来るのがAQUOS sense3です。

スマホに詳しい人・ガンガン使いこなす自信があるユーザーであればもっと上位のスマホに買い換えたほうが満足度は高いかもしれませんが、「とりあえずスマホを買ってみる」という程度の意向であるのなら、上記で紹介した通りシャープ製の格安モデル最新端末であるAQUOS sense3の「電池持ち・価格・カメラ性能・かんたんメニュー・容量の大きさ」のメリットは、購入検討の材料になると思います。

[実機評価]AQUOS sense3(SH-02M/SHV45)へ3Gガラケーユーザーが買い換えると便利に感じる5つのポイント

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