2020年5月27日より大幅に値下げされた楽天モバイルで利用出来る格安スマホ Galaxy A7の購入レビューをお届けします。
Galaxy A7は6インチサイズの大画面スマートフォンであり、いわゆる「格安スマホ」に属するコストパフォーマンス重視のモデルです。
「そんなに安いスマホで大丈夫か」?と心配になってしまう人もいらっしゃるかもしれませんので、実際にGalaxy A7を購入して楽天モバイルで使ったレポートを、Galaxy A7の良いところ・不満なところを包み隠さず公開していきます。
Galaxy A7および契約・購入キャンペーンや価格についての解説は「[5/27~]楽天モバイル(自社回線)用のスマホ値下げ Rakuten mini1円、Galaxy A7も実質2千円超特価」を参照下さい。
Galaxy A7のデザイン・サイズ感
Galaxy A7のディスプレイは6インチサイズであり、大きくきれいな画面も魅力の一つです。
昨今では6インチを超える大きなパネルを採用するスマートフォンも少なくありませんが、Galaxy A7は「薄くてデカイ」という印象を感じる人が多いはずです。
ディスプレイにはノッチ(凹)やホール(穴)は無く、エッジディスプレイでもありません。今風のデザインではありませんが、癖のないデザインと言えるでしょう。
(左Galaxy A7、右 Galaxy S20 5G)
最新のベゼルレスデザイン機種のように上下・左右の限界までパネル化しているわけではないため、Galaxy A7は横幅がやや広め(76.8mm)です。成人男性の手でも片手持ったまま画面の隅々までタッチするのは難しいでしょう。
しかし、ボディは薄い7.5mm・重量も約168グラムとなっており、他社のiPhone 11(6.1インチ・194グラム)やXperia 1(6.5インチ 178グラム)などよりも軽く作られていますので、大画面スマホに慣れているユーザーにとってストレスを感じるほど大きすぎることは無い水準です。
Galaxy A7の仕様・機能とスペック
Galaxy A7の主な仕様 | スペックデータ |
ディスプレイ | 6.0インチ 有機EL フルHD+ |
本体サイズ | 縦:159.8mm 横:76.8mm 厚さ:7.5mm |
本体重量 | 168グラム |
CPU | Exynos 7885 |
Antutuスコア | 約15万点 (ver8測定時) |
RAM/ROM | 4GB/64GB |
SDカード | micro SDXC 最大512GB対応 |
SIMスロット |
nano SIM |
電池容量 | 3400mAh |
メインカメラ | 2400万画素(広角) +500万画素(ボケ) +800万画素(超広角) トリプルレンズ仕様 |
インカメラ | 2400万画素 |
防水・防塵機能 |
非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
イヤホンマイクジャック | 対応 |
詳細なデータは公式サイト「楽天モバイル-スマートフォン-Galaxy A7」を参照ください。
Galaxy A7ゲーム性能・処理性能の評価
Galaxy A7でゲームアプリを遊びたい場合、搭載されたCPU「Exynos 7885」・RAM 4GB/ROM 64GBの仕様が影響してきます。
Galaxy A7に使われているCPU Exynos 7885は、はっきり言って「ゲーム向け」とは言えない水準のチップです。
スマホの処理能力を数値化出来るアプリ「Antutu Benchmark」のテストを行ったところ、Galaxy A7のAntutuスコアは約15万点と表示されました(ver8系統)。
この数字は2020年最高峰の処理性能を誇るSnapdragon 865搭載機種(例えばGalaxy S20 5G)に比べると1/3以下のスコアです。一方で、2019年モデルスマートフォンで人気だったシャープのAQUOS sense3などに搭載されていたSnapdragon 630より(約12-13万点)は性能が上です。
3Dのキャラクター描写がたくさん出てくるような高負荷のゲームだと、Galaxy A7では処理が遅くなる・カキツキが見られます。しかしながらパズドラやポケモンGO・モンスト・Fate/Grand Orderのようなパズルゲーム・かんたんなアクションゲームのようなものであれば、十分スムーズに遊べることを確認しています(すべてのゲーム・動作で快適に遊べることを保証するものではありません)。
ゲーム性能を重視したい人は楽天モバイルで使えるGalaxy Note10+・Galaxy S10などのハイエンドモデルを選ぶことをオススメしますが、LINEやツイッター・Instagram・FacebookなどのSNSアプリや地図アプリ・ニュースアプリ・電子書籍・音楽再生アプリ・動画アプリをメインで使うという人にはGalaxy A7のスペックで十分でしょう。
楽天モバイルで使えるスマートフォンはGalaxy A7にもいくつか種類がありますので、「ゲームを快適に遊びたい」と考えるのであれば、他の機種も要検討です。
Galaxy A7(楽天モバイル)の同梱品
Galaxy A7を楽天モバイルで購入すると、以下のアイテムが同梱されています。
ACアダプタ / Micro USBケーブル / クイックスタートガイド / SIM取り出しツール / OTG対応USB変換アダプタ
Galaxy A7はmicro USBによる充電接続となりますので、iPhone/iPadなどのLightningケーブル・Type-C USBケーブルは使えませんが、同梱品があればすぐに充電して使い始められます。
Galaxy A7のバッテリー・電池持ち評価
Galaxy A7には3400mAhのバッテリーが内蔵されています。
3400mAhという電池容量は、大型のスマートフォンに搭載されるものとしては特に大きくはありません。Galaxy A7は7.5mmという薄型設計であるため、電池持ちに特化させたようなスマホほど電池が良く持つこともありません。
実際にGalaxy A7を楽天モバイルで使ってみた電池持ちの印象はごくごく一般的な範囲、というところです。全く使わない状態(スタンバイ状態)ならば3~4時間で1%ほどの減少、ゲームや動画を再生すると1時間で15-20%くらい消耗することもあります。
スマホを頻繁に使うユーザーなら1日1回、1日1~2時間程度の利用であれば3~4日程度は保つのではないでしょうか(電池の消耗は設定や環境によって大きく変動します)。
ただ、もっと電池が良く持つ機種が欲しいというのであれば楽天モバイルには2019年モデルの格安スマホで最強レベルの電池持ちであるAQUOS sense3シリーズ、5000mAhの電池を積んだA5 2020などもありますので、何よりも電池持ちを重視するのであればGalaxy A7以外の選択肢も検討したほうが良いです。
関連記事:楽天モバイルスマホ選びランキング-電池が良く持つ機種編
Galaxy A7のカメラ評価
Galaxy A7は背面に3つのレンズを搭載した「トリプルカメラ」スマホです。
メインレンズは明るいF1.7、2400万画素のカメラであり、AIによるシーン判定でどんな場面でもかんたんに最適な設定で写真を撮ることが出来ます。
800万画素の超広角カメラを使うと、上記の例のように通常カメラでは入り切らない広い背景を写し取る事が可能です。
ただ、カメラの性能に関してはGalaxyシリーズの上位モデル・他社のハイエンドモデルのカメラに比べてしまうと画質やズーム性能(光学ズームレンズ無し)が大きく劣り、機能も少なめです。
例えばGalaxy A7にはGalaxy S20にある夜景モード・スーパースローモーション(通常のスローモードはあります)がありません。また、プロモードでも設定できる項目が少なくなっているなど、機能面は控えめです。
古いスマートフォン・同価格帯(2~3万円くらい)のスマートフォンに比べればGalaxy A7のカメラ機能は十分に使えるものになっていますので、期待しすぎなければ問題ないという評価です。
Galaxy A7の接続・通信機能
Galaxy A7は楽天モバイルが正規に販売するモデルですので、楽天モバイルのプランで使えるのは当たり前として、本機種はドコモ・auなどが使う周波数帯にも対応しています。
LTE(FD):Band 1 (2.1GHz) / Band 3 (1.8GHz) / Band 5 (850MHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 26 (800MHz)
TD-LTE:Band 42 (3.4GHz)
WCDMA:Band I (2.1GHz) / Band V (850MHz) / Band VI (800MHz) / Band X IX (800MHz)
Galaxy A7は楽天モバイル・ドコモ・auのVoLTE通話にも対応しています(現時点でソフトバンクのVoLTEには非対応)。
将来楽天モバイルの回線を解約した後や、楽天モバイルを他のスマホで使いたい場合に別途MVNO回線などをGalaxy A7に入れて使いたい場合にも便利です(楽天モバイルのGalaxy A7はSIMフリーです)。
一方で、Galaxy A7は4Gスマートフォンであり、2020年に国内大手通信会社で始まった「5G」通信には非対応であり、4×4 MIMO/256 QAMといった高速通信方式にも非対応です(楽天モバイルでは5G通信サービスの提供は2020年9月以降が予定されています)。Galaxy A7のLTE下り最大速度は150Mbpsとなっていますので、ギガビット級の速度は出ません。
結論:すべての「物足りない」を無視出来る、圧倒的な安さが魅力
Galaxy A7は上記レビューの通り、「2~3万円のスマホである」ことを前提にすれば”そこそこ性能が高い、普通の格安スマホ”という評価です。
しかし、楽天モバイルのキャンペーン・特典を適用することで、格安スマホであるがゆえの「抑えられたスペック・機能」の部分もすべて許せるほどのお得感があります。
*本キャンペーンは終了しています。最新情報は公式サイトの表記で確認してください。