2020年冬モデルとして登場したソニーのフラッグシップ5Gスマホ「Xperia 5 II」(えくすぺりあまーくつー/型番SO-52A)の実機レビューです。

Xperia 5 II SO-52Aは2020年夏に発売されたXperia 1 IIを小型化したモデルであり、Xperia 1 IIとほぼ同等の性能を持ちながら価格が大幅に下げられたお買い得機種です。

2020年11月第2週のドコモスマホ売上ランキングにおいて、iPhone 12 miniに次ぐ第二位にXperia 5IIが入っています。

ドコモではiPhone 12・iPhone 12 Pro ・iPhone 12 Pro  Maxよりも売れているという結果に。11月上旬時点でアップルiPhone12シリーズの在庫がドコモには無いことが多いため買いたくても買えないという状況でも、Xperia 5 IIならすぐに、安く買えます

当サイトは歴代Xperiaシリーズのほとんどを実際に入手・利用した評価を掲載しています。直近ではXperia 1 II/Xperia 10 II/Xperia 5/Xperia 1などもすべて網羅しています → 当サイトの実機レビュー機種一覧

魅力1:Xperia 5 IIはiPhone 12シリーズより安い

ドコモでは2020年春・夏モデルより5Gスマートフォンの取り扱いを開始し、多くのハイエンドAndroidスマホ・秋モデルのiPhone 12シリーズも5G対応となりました。

5Gスマートフォンの中で性能が高い・ハイエンドクラスに分類される機種も多数選べるようになってきていますが、その多くは10万円を超える高額モデルです。

これらの中で、Xperia 5 IIは他のハイエンド5Gスマートフォンよりも少し安め設定されています。

モデル名 機種変更負担額
おかえしプログラム利用時*
Xperia 5 II SO-52A 66,000円
iPhone 12 mini 128GB 63,888円
iPhone 12 128GB 72,864円
iPhone 12 Pro 128GB 86,064円
iPhone 12 Pro Max 128GB 95,040円
Xperia 1 II SO-51A 82,368円
Galaxy Note20 Ultra SC-53A 97,152円
arrows 5G F-51A 78,672円
Galaxy S20 SC-51A 63,508円
AQUOS R5G SH-51A 74,448円

*各税込み、2020年11月27日時点。

Xperia 5 IIよりも安いハイエンドクラスの5GスマホはiPhone 12 miniとGalaxy S20(SC-51Aは「NTTドコモ 5Gウェルカム割」による値引き対象)くらいです。そしてそのiPhone 12 miniとXperia 5 IIが11月2週目の売上トップ1・2位というわけです。

ドコモでは機種変更(4G→5Gへの契約変更も含む)ユーザーに対する値引きをほとんど行わないため、本体価格自体が安いことは重要です。

*5G料金プランを含めた価格シミュレーションは下記公式の計算シミュレータを活用ください。

ドコモ機種変を安くする値引きクーポン現在ドコモでは機種変更の通常割引がほとんどありません。割引が無い状態ではドコモの機種変更価格は割高となってしまいますので、長期ドコモユーザーは「dカード GOLD」の入会・利用で優待クーポンをゲットしてから機種変更することを推奨します。

魅力2:Xperia 5 IIの手に持ちやすいサイズ感

Xperia 5 IIは「Xperia 1 IIの小型版」と言っても過言ではないほどXperia 1 IIと似通った性能・機能を持っていますが、Xperia 5IIのほうが使いやすいサイズだと感じました。

(Xperia 5 IIは6.1インチ)

(Xperia 1 IIは6.5インチ)

Xperia 1 IIのディスプレイサイズは6.5インチで同じ縦長のデザインです。解像度も4Kに対応するという違いはありますが、実用上で4Kを体感できる機会は限られています。

ディスプレイの大きさを最優先したいならXperia 1 IIを選ぶという手もありますが、操作性能・軽さはXperia 5 IIのほうが上です。

サイズ項目 Xperia  5 II Xperia 1 II
画面サイズ 6.1インチ 6.5インチ
解像度 フルHD+ 4K
縦幅 158 mm 166 mm
横幅 68 mm 72 mm
厚み 8.0 mm 7.9 mm
重さ 163グラム 181グラム

Xperia 5 IIはXperia 1 IIに比べて横幅が4mm細くなっています。数字上はたったの4mmながら、手に持った感触はかなり違います

本体の重さも1割ほどXperia 5 IIでは軽くなり、6インチ前後のスマホとしては比較的軽量といえます。

魅力3:電池容量増大で電池が長持ち化

これも大きな魅力です。

Xperia 5 IIでは夏モデルXperia 1 IIよりも大きな4000mAhのバッテリーを採用しているため、実利用時間比率で約4割も長く使えるようになっています。

機種名 電池持ち時間*
Xperia 5 II 5G:120時間
4G:135時間
Xperia 1 II 5G:85時間
4G:100時間
Xperia 5 130時間
Xperia 1 100時間
Xperia XZ3 100時間
Xperia XZ2 Premium 105時間

*ドコモが公表している数値(5G対応機種は5Gエリアでの時間)。詳しくは「docomoスマートフォンでバッテリーの持ちが良い機種はどれ?実利用可能時間ランキング」を参照。

旧型のXperia 1/Xperia 5に比べても電池持ちが良くなっており、「5Gスマホは電池持ちが悪い」という印象を感じない機種になっています。

微妙な点:ハイエンドなSDM865& 大容量メモリ

これは比較する対象によって、魅力と感じるか物足りないと感じるか、微妙なポイントです。

Xperia 5 IIの処理性能に関わるスペックでは、CPUにQualcomm Snapdragon 865・RAM 8GB・ROM(ストレージ)は128GBという仕様です。

このスペックは歴代のXperiaでは最高峰となり、旧モデルのXperiaから機種変更する場合には大きな進歩を感じられると思います。

一方で、2020年春~夏モデルのハイエンド機種としては、SDM865より上位の「SDM865+」というチップや、メモリーは12GB、ストレージは256GBのモデルも少なくなく、Xperia 5 IIの処理性能系スペックは「最新ハイエンドクラスとしては並」という評価になります。

Xperia 5 II SO-52AはGalaxy Note20 Ultra SC-53Aよりも1割ほどAntutuベンチマークスコアが低く出ます

*あくまでベンチテスト上の結果であり、スコア差がそのまま動作に現れるものではありません

モデル名 RAM ROM
Xperia 5 II SO-52A 8GB 128GB
Xperia 1 II SO-51A 8GB 128GB
Galaxy Note20 Ultra SC-53A 12GB 256GB
arrows 5G F-51A 8GB 128GB
Galaxy S20 SC-51A 12GB 128GB
AQUOS R5G SH-51A 256GB 256GB

これが前項の「他のハイエンド機種より少し安い」理由でもあるのでしょう。なお、Xperia 5 IIはmicro SDXCカードで最大1TBまで外部ストレージを増やす事が可能です。

もちろんスマホ全体の中ではXperia 5 IIの性能は十分に高いカテゴリーに入り、処理性能に不満を感じる場面はほとんど無いはずです。

2020年冬モデル Xperia 5 IIへの機種変更がちょうど良いタイミングとなる、2年前の機種 Xperia XZ3(SO-01L)からの進化・スペック比較を見てみましょう。

2年以上前のXperiaを使っているユーザーなら、Xperia 5 IIに機種変更すれば間違いなく大きな進化を感じられます。それくらい、何もかもが大幅にアップグレードしています。

比較項目 Xperia 5 II
SO-52A
Xperia XZ3
SO-01L
発売日 2020年11月12日 2018年11月9日
ディスプレイ 6.1インチ 6.0インチ
大きさ 158 × 68
×9.1 mm
158 × 73
×9.9 mm
重さ 163グラム 193グラム
電池容量 4000mAh 3200mAh
電池持ち時間 120時間(5G)
135時間(4G)
100時間
CPU SDM865 SDM845
RAM 8GB 4GB
ROM 128GB 64GB
最大通信速度(下り) 4.2Gbps* 988Mbps
カメラ
(メインレンズ)
トリプルカメラ
(1220万画素
1/1.7インチ)
シングルカメラ
(1920万画素
1/2.3インチ)

*2020年12月アップデートで対応予定

発売当時はハイエンドだったXperia XZ3も、2020年時点から見ると格安スマホ並の性能という水準にまで時代遅れのものとなりました。ディスプレイサイズはほぼ同じにも関わらず、スリムで軽量化されています。

あらゆる基本性能が2年前のXperia XZ3からXperia 5 IIではアップしており、特にCPU/RAM/ROMの処理性能に関わる部分・カメラ性能は格段にアップしています。

ただし、Xperia  XZ3で使えたワイヤレス充電(Qi)とテレビ機能(ワンセグ/フルセグ)はXperia 5 IIでは使えなくなっています。

☆「NTTドコモ Xperia 5 II SO-52Aの価格・仕様を表示する

続いて、Xperia 5 IIを実際に使ってみて、そして他の5Gスマートフォン・ハイエンドモデルと使い比べて感じた評価を列挙していきます。

物足りない点1:カメラ性能の進歩は少なめ

Xperia 5 IIのカメラはXperia 1 IIと同じトリプルカメラ仕様となっています。

Xperiaシリーズでは2019年モデルのXperia 1・Xperia 5もトリプルカメラとなっており、2020年モデルではセンサーサイズが大きく、ZEISS(ツァイス)レンズ・T*コーティングを採用したことで画質がかなり良くなりました。

Xperia 5 IIとXperia 1 IIに搭載された広角(1220万画素・1/1.7インチセンサー・24mm・F値1.7)・超広角(1220万画素・1/2.5インチセンサー・16mm・F値2.2)・望遠(1220万画素・1/3.4インチセンサー・70mm・F値2.4)のすべてのカメラが同等の性能となっており、Xperia 1 IIからは進歩していません。

(Xperia 1 IIの写真作例はこちら)

旧シリーズのXperiaスマホに比べればXperia 5 II/Xperia 1 IIの写真性能は大きく向上しているものの、他社モデルではもっと高倍率ズームが出来る・大型センサーを積んだ高解像度撮影に対応した機種も少なくありません。

一方で、Xperia 1 IIとXperia 5 IIはソニーのカメラブランド「α」(あるふぁ)に似せたインターフェイス・機能も持っています。

専用のカメラアプリ「Photography Pro」では、大画面を活かしてデジタルカメラのような細かな設定をシンプル・スピーディに行えるUIが使えます。

また、ソニーの「瞳フォーカス」では、人間だけでなく一部の動物でもリアルタイム瞳フォーカスが利用できるなど、単純なカメラのセンサー・画素数の大きさだけでは比較できないXperiaカメラの特長もあります。

関連記事:スマホのセンサーサイズ一覧

物足りない点2:5Gミリ波に非対応

Xperia 5 II SO-52Aは「5Gスマホ」ではありますが、ドコモが提供するすべての5Gバンドが利用できるわけではありません。

NTTドコモが対応する5Gの周波数は3.7GHz帯(n78)と4.5GHz帯(n79)、そして28GHz帯(n257)の3種類があります(2020年11月時点)。n77-n79のバンドは”Sub6” (5Gの中で周波数が6GHz以下という区分)、周波数の高いn257は”ミリ波(mm-Wave)”と呼ばれ、sub6・ミリ波両対応スマートフォンは限られています。

Xperia 5 II SO-52Aの最大下り通信速度は4.2Gbps(2020年12月のアップデートで対応予定。発売時は3.4Gbps)です。

sub6・ミリ波ともに2020年時点ではアンテナが設置されたごく限られたエリア・施設でしか利用できないため、ミリ波に対応していることが重要といえるかどうかは人それぞれの判断基準に依るでしょう。

☆「NTTドコモ 5G通信サービスエリアマップを見る

物足りない点3:充電速度がやや遅い

これは「ちょっと物足りない」という程度の評価なのですが、Xperia 5 IIは”急速充電”は出来ますが他社スマホで流行の超高速充電に対応していません。

Xperia 5 IIは「急速充電(USB PD)」になら対応し、最短30分で50%程度の充電は可能・フル充電まで約135分(ドコモ純正ACアダプタ07利用時)であるものの、他社のハイエンドモデルではもっと速い充電が出来る機種もあります。

例えばドコモの公式PD対応充電器「ACアダプタ07」を利用した場合の充電時間は以下のとおりです。

・Xperia 5 II (4000mAh):約135分
・Galaxy S20 (4000mAh):約90分
・Galaxy S20+ (4500mAh):約95分
・Galaxy Note20 Ultra(4500mAh):約90分

スマホを寝る前に充電する習慣がある場合などには数十分程度の差など気にする必要がないとも言えます。一方で、一日に複数回・頻繁に充電をするヘビーユーザーの場合には少しでも充電ストレスが小さい方が良いと考えるなら、Xperia 5 IIより早く充電できるスマホも検討する余地があるでしょう。

オンライン限定・パープルカラー

今回レビューをお届けしているモデル Xperia 5 II SO-52Aでは、全5種類のカラーラインナップがあります。

左からブラック・シルバー・ブルー・ピング、そしてパープルの5色があります。

このうち、人気のパープルカラーはドコモオンラインショップ専売(2020年11月時点)となっており、auやソフトバンクではもちろん、ドコモショップ店頭でも買うことが出来ない限定モデルです(パープル以外の色は他社でも買えます)。

Xperiaのパープルカラーは昔からの人気色です。旧型のXperia 1に比べるとやや色合いが変わりました。

ドコモオンラインで手続きをすると機種変更事務手数料もタダ、送料も掛かりませんので、パープルカラーが欲しい方はオンライン手続きにて購入を行ってください。

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