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NTTドコモより発売中の最新かんたんケータイ らくらくホン F-02Jの実機レビューです。

らくらくホン F-02Jは2019年4月時点において、ドコモで購入できるガラケーの中で”最も高い”機種変更価格が設定されています。

「カンタン携帯なんだから、機能もシンプルで安いんじゃないの?!」と思うガラケーユーザーさんも多いかと思います。しかし、それは完全に認識が間違っています。「仕組み自体がカンタン」なのではなく、「(利用者にとって)カンタンに使えるように高度に作り込まれている」のが、らくらくホンです。

F-02Jは普通のガラケーを超える価格を設定しているだけの理由がある「多機能&使いやすさ最優先で作られた携帯電話」と考えるべきの特殊なガラケーに仕上げられていますので、どんなところに”F-02Jの料金が高い理由があるのか”という観点から、以下にレビューをした機能や性能をチェックしていきます。

2019年4月時点でドコモで購入できる他の携帯電話なら実質価格0円(FOMAガラケーの買い替え時割引を適用)で買えるシャープやパナソニックの、いわゆる「ふつーのガラケー」も選べるのですが、携帯電話の使い方に不安がある・多少高くても良いから安心して使えるデザインの携帯電話が欲しい・家族に買いたいというのならば、以下に解説するF-02Jの”値段が高い理由”を理解して、F-02Jを選ぶかその他のガラケーを選ぶか、比較検討の参考にしてみてください。

F-02Jは他の携帯より2万円くらい高い

らくらくホン F-02Jの細かい機能や特長を説明するまえに、まずは「どれくらい普通の携帯電話より高いのか」を頭に入れながら考えていくために、最初に料金解説からいきます。

2019年4月時点において、ドコモ公式サイトで買える携帯電話機種4台の本体価格および割引額を比較してみましょう。

ガラケー機種 本体定価 割引適用後価格
(FOMAから買い替え)
2019年春モデル
AQUOS SH-02L
30,456円 月々0円~
(総額0円)
らくらくホン F-02J
(本レビュー機種)
31,104円 月々810円~
(総額19,440円)
パナソニック P-01J
(レビューはこちら)
31,104円 月々0円~
(総額0円)
カードケータイ KY-01L
(レビューはこちら)
31,752円 月々432円~
(総額10,368円)

(*各8%税込み。それぞれの割引(月々サポート)は2019年5月31日を以って打ち切られる予定です。この価格で機種変更できるのは月々サポートが使える現行プラン契約時のみとなりますので、それ以降の価格は公式HPにて確認してください)

本体の定価はそれぞれ3万円前後に設定されており、らくらくホンも普通のガラケーも最新機種も、どれも似たようなものです。しかし、らくらくホンは割引(月々サポート)が少なく、最安のSH-02L/P-01Jを選んだ場合に比べて月々の支払額にして810円・2年間使った場合の差額は1.9万円の差が出ます。

上記のパナソニック携帯 P-01Jは少し古い2016年モデル、シャープ携帯のSH-02Lは2019年モデル、カード携帯 KY-01Lは2018年に発売された新しいガラケーです。それぞれの細かい解説・実機購入レビューは上記リンクページを参照ください。

らくらくホンF-02Jも2016年12月14日に発売されており、決して新しい機種ではないものの、2019年春時点でもF-02Jがらくらくホンの最新モデル(より新しい機種は存在しない)となっています。

では、いよいよ他の0円で機種変更が出来る最新ガラケーもあるのに、月々810円の差とは言えあえて高いF-02Jを選ぶメリットはどんな点にあるのかをチェックしていきます。

先にドコモの公式サイトで価格やキャンペーン情報を見たい人はこちら→「ドコモ公式 らくらくホンF-02Jの価格・割引情報をみる

誰にでもボタンのプッシュがしやすい構造

まず最初に「ガラケー」としての最大の特徴とも言える、テンキーボタンにもこだわりが見られます。

パッと見ただけではよくある普通のガラケーのボタンのように見えます。

「ポチっ」というクリック感があり、ボタンを1回1回押した感覚が伝わりやすくなっています。ボタン1個1個の隙間がシャープの携帯電話(SH-01J)に比べて広くデザインされており、ボタンの押し間違えも少なくなるように工夫されています。

(左がらくらくホン、右がSH-01J)

ボタンの大きさはあえて少しだけ小さくして間隔を確保することで、指の大きい・感触が少し鈍くなっている人でも使いやすい構造です。

また、暗い場所では自動でテンキーのバックライトが点灯し、昼でも夜でも設定を気にせず電話をかけたり、画面を確認することが出来ます。テンキーのライトは点っぱなしではなく、明るさセンサーが携帯電話の耳を当てるあたりについており、明るい場所だとテンキーのライトは自動で消えてくれるので、節電にもなります。この”テンキーライトの自動点灯/消灯”機能は、AQUOSケータイ SH-01J, P-01J,カードケータイ KY-01Lにはありません(KY-01Lはバックライト自体がありません。他機種だと「ライトを常時点けるか点けないか」の設定しかないはずです)。

テンキー部分のライトが点く・消えるという、それだけの話ではあるのですが、ユーザーが設定を変更すること無く自動でオン/オフを切り替えてくれるという利便機能がこんな細かいところにもあるということです。

「アイコン+文字表示」が分かりやすい

らくらくホン F-02Jでは、普段から携帯電話を使い慣れていない人でもそれぞれのボタンやメニューがどんな機能に対応しているのか分かりやすいよう、「アイコンと文字の両方を表示」している部分が多いです。

例えば、携帯電話の電源ボタンには丸(○)に縦の棒がついたようなアイコン記号が使われるのが一般的です。これは「オン/オフ」を「0/1」の2進法で表した場合の記号から出来たものだと言われているそうで、携帯電話以外にも電化製品で伝統的に使われるアイコンデザインでしょう。しかし、この「○+縦棒」のアイコンをみて、電化製品に詳しくない人は”電源ボタンのことである”と理解できないかもしれません。

ドコモのらくらくホン・スマートフォンシリーズの場合は、そういった「アイコンだけでは意味が判らない」という場合のために、文字による併記が多く見られます。上記の通り、F-02Jには「電源」という文字が、アイコンの横に印字されています。

音量ボタンには、音を大きくするほうに「+」、音を小さくするほうに「-」が書かれています。これも携帯・スマホ機種によっては何も書かれておらず「上がアップ、下がダウンは常識」と認識しているユーザーが大半だとは思いますが、らくらくホンではそういった「一般常識で判るだろう」という部分も省略せずに、”わかり易さ最優先”のデザインがされています。

サブディスプレイでも、無線LANに繋がっている場合は「Wi-Fi」という文字表記が出ます。これも普通は扇型のようなアイコンで強弱表示される部分です。

聞こえやすい・高音質なVoLTE通話

らくらくホンF-02Jは古いFOMA専用ガラケーでは利用できない、高音質通話の「VoLTE」に対応しているため、FOMAサービス・3G停波後も、そのまま使い続ける事が出来ます。

そしてらくらくホン F-02Jは「電話」として最も重要な通話に関する補助機能もふんだんに盛り込まれています。

・スーパーはっきりボイス(ver4):周囲の騒音を検知し、相手の声をはっきりと聞こえるよう調整

・スーパーダブルマイク:携帯の裏と表に搭載された2個のマイクで、自分の声以外の騒音を低減する

・ゆっくりボイス:相手の声をリアルタイム解析し、会話中の無音区間を補正して、フレーズごとの長さをゆっくり聞こえるように調整する

・響カット:反響する音を低減し、相手に聞こえやすい音を送る事ができる

・あわせるボイス2:登録した利用者の年齢に応じて、音質を自動調整する

このような富士通の携帯・スマホに使われている独自機能による通話を助ける機能がF-02Jで使えます。

強い振動で伝える「でかバイブ」

携帯電話本体がカバンに入っているとき・周りの騒音が大きいことを感知すると、通常よりも大きな着信音とバイブで通知をする「おまかせでか着信」と「でかバイブ」がF-02Jで利用できます。

着信音やバイブのパターン・強さを変更できる機種というのは少なくありませんが、環境に応じてその強さを自動で変えるという機種は珍しいはずです(らくらくホンシリーズの旧機種でも対応しているモデルがあります)。

防水・防塵+迷惑電話対策がある

らくらくホン F-02Jには防水性能と防塵性能があり、水回りや屋外の利用でも安心して利用できます。多くのガラケーでは防水機能・防塵機能は当たり前のように対応していますが、F-02JはMIL規格14項目にも対応してます。

米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の14項目、落下、浸漬、粉塵、塩水噴霧、湿度、太陽光照射、振動、風雨、高温動作(60°C固定)、高温保管(70°C固定)、低温動作(-20°C固定)、低温保管(-30°C固定)、低圧保管、低圧動作に準拠した試験を実施

また、登録されていない番号から電話が掛かってくると、相手に「迷惑電話防止のために録音しています」という警告を与えると共に、携帯の画面にも「迷惑電話対策中」と表示され、注意喚起をすることが出来ます。

最近は「アポ電」とも呼ばれる電話から始まる詐欺被害も増えており、自分自身は大丈夫だと思っていても、家族が引っかからないか心配だというドコモユーザーも多いと思います。そんな場合にもFOMAガラケーからの機種変更候補としてらくらくホン F-02Jを購入して渡してあげることで安心出来るでしょう。自動で通話も録音されるため、あとから「騙されたかも」と気付いた場合にも、家族や警察と相談する際の手がかりにもなるはずです。

LINEが使える

らくらくホン F-02Jには、コミュニケーションアプリの「LINE」がプリインストールされています。

携帯用にカスタマイズされたアプリになりますのでLINEスタンプを購入することは出来ませんが、標準で使えるスタンプによるメッセージ・通話などは可能です。

なお、LINE以外の搭載されていなアプリはF-02Jではインストールすることは”通常”出来ません(通常ではない方法なら…)。Google Playには非対応ですので、間違って有料のアプリや危険なウイルスアプリをインストールしてしまうリスクもありません。

まるでスマホの「音声検索」で使い方を調べる

アップルのiPhoneなら「Siri」、Androidスマートフォン(Google検索)で使える「OK Google」のように、スマートフォンを使っているユーザーにはすでに馴染み深い物となってきた「音声検索」で、らくらくホン F-02Jの使い方を調べることが出来ます。

らくらくホンF-02Jに内蔵されている使い方ガイドにおいて、「目次から検索」「索引から検索」「入力して検索」の他に、「しゃべって検索」という項目があります。

例えば、F-02J スクリーンショットの撮り方を知りたければ「スクリーンショットの撮り方」としゃべるだけで、上記のような操作手順ガイドが出てきました。もちろん普通に文字入力で検索しても出てくるのですが、明確に「この機能が使いたい」という目的がはっきりしているのなら、関連キーワードを話すだけでおよそ正しい情報を表示してくれます。

他に「パソコンと接続する方法」と喋りかけると、別売りのケーブルでつないで、パソコンからF-02Jのデータをやり取りする方法を知ることも出来ました(筆者は一応スマホもガラケーもそれなりに使いこなしているつもりですが、F-02Jをパソコンとケーブルで繋いでも反応せず、何か使い方が違うのかな?と思って調べた結果、接続したUSBハブがデータ転送に対応しておらず、ケーブルを差し替えたらデータ転送が出来ました)。

機能の音声呼び出し

音声で操作出来るのは使い方ガイドの検索だけではありません。

トップメニュー画面にて「メニュー」ボタンを1秒以上押すと、音声による機能呼び出しを起動できます。

音声呼び出しでは、

・メールを見る場合→「ジュシンメール」
・LINEを使う場合→「ライン」
・カメラを起動する場合→「シャシンサツエイ」
・動画を撮る場合→「ビデオサツエイ」
・目覚ましを使う場合→「メザマシ」
・電卓機能を起動する場合→「デンタク」

などと、呼びかけるだけで登録された42種類の各種機能を直接起動できます(呼び出しのフレーズは編集も出来ます)。もちろんそれぞれの機能をメニュー画面から選択すれば起動できますが、音声呼び出しの方法を覚えておけば、どこに機能の起動画面があるかわからなくなった場合に使いやすくなります。

正確な万歩計+大きな表示

これも多くのガラケーで対応している機能ですが、F-02Jも歩数計をカウント出来る機能が付いています。

2018年モデルの最新Apple Watch Series4とらくらくホンF-02Jを身に着けて5キロほどのウォーキングに出かけてみたところ、アップルウォッチもらくらくホンもほとんど同じ歩数を示しました(上記写真では数十歩ズレていますが、アップルウォッチ側の表示更新が遅れており、このあとすぐに最新情報が表示されて6936歩と、たった2歩差になりました)。

アップルウォッチの数字がぴったり正しいという保証はありませんが、日々のウォーキング時に使っておよそ距離・歩数ともに正確なことは確認していますので、らくらくホンでも十分に健康管理に使える参考数値をカウント出来ているようです。

サブディスプレイの文字もくっきりと大きく常に表示されているため、散歩の途中に「今どれくらい歩いたかな?」と確認しながら運動が出来そうです。

F-02Jのスペック・機能概要

らくらくホンF-02Jの特に便利な機能・特長は上記で紹介しました。続いてF-02Jが対応している各種機能やスペックの概要も主なところをピックアップしておきます。

発売日 2016年12月14日 CPU MSM8916
本体サイズ 111×52
×16.7mm
RAM/ROM 1GB/8GB
本体の重さ 129グラム microSDカード 最大32GBまで
電池容量 1500mAh SIMサイズ nano SIM
(ロック解除対応)
連続待ち受け LTE最長400時間 通信速度 Xi 下り最大112.5Mbps
連続通話 LTE最大290分 テレビ機能 ワンセグ対応
充電接続 micro USB カメラ 810万画素
おサイフケータイ 非対応 無線接続 Wi-Fi(2.4GHz)
Bluetooth 4.1
赤外線通信 対応
生体認証 非対応 防水・防塵 IPX5/IPX8
IP5X

より詳しいすべてのスペック表は「NTTドコモ F-02J」を参照ください。

F-02Jはあくまで「ガラケー」ですので、最新の最先端スマートフォンのような超高速処理やデジカメ顔負けのカメラなどは流石に搭載されていません。生体認証として指紋認証・顔認証・虹彩認証などを使いたいのであれば、ガラケーではなくスマホ機種のarrows NX F-01Kがあります(→富士通の頑丈スマホ ドコモarrows NX F-01Kを2ヶ月使ってみた感想と評価)。

F-02Jの料金プラン・支払いイメージ

具体的にらくらくホン F-02Jへ機種変更した場合の、プラン料金+本体料金について案内します。

*ドコモでは2019年6月以降、新しいケータイプランに変わります(→「ドコモ2019年新プラン登場でガラケープランは安くなるのか解説」)。以下のプランは2019年5月31日までしか契約できないお得なプランです。

料金内訳 月額料金
(税別)
本体価格 1200円×24回
(総額28,800円)
購入割引 月々サポート
▲450円×24回値引き
基本料金 シンプルプラン(ケータイ)
980円/月
ウェブ使用料 spモード
300円/月
パケット料金 ケータイパック
300円~4200円/月
(上限2GB)
月々の支払い額 1~2年目:2,330円~
3年目以降:1,580円~

(上記以外にユニバーサル料金が掛かります。無料対象以外の通話料金・インターネットを使った場合には使用料に応じて価格が変わります)

2019年6月以降は月々サポートによる値引きが無くなり、基本料金が1200円の「ケータイプラン」に変わります。使い方によって旧プラン・新プランのどちらが有利になるのか変わりますので、旧プランで契約したほうが安くなるユーザーは今のうちに契約しておくことをオススメします。

新プラン・現行プラン両対応:「ドコモ公式料金シミュレーター

F-02Jの購入手続きは公式ウェブサイトから受け付けています(契約事務手数料・配送料無料)。初期設定のサポートが必要な場合は店舗で受け取っても事務手数料は無料です(購入手続きはウェブで完結させておく必要があります)。

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[ドコモガラケー]らくらくホン F-02Jレビュー 普通のガラケーより価格が高い理由
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