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NTTドコモは2019年6月1日より新しい料金プラン「ギガホ/ギガライト」の提供を始めることを発表しました。このニュースを聞いて「スマホ向けのプランが変わる」ということは一目瞭然ですが、実はガラケーユーザーにも大きな影響が出る発表が行われています。

2019年の料金プラン変更はスマホ向けだけではなく、ガラケー契約の場合にも「ケータイプラン」という新しい料金システムへ移行することが明らかになりました(2019年7月時点の情報まで更新済み)。

「けーたいぷらん・・・前からそんなようなものは無かった?」という印象を持った方もいらっしゃるかもしれませんが、この「ケータイプラン」は、れっきとした2019年6月開始の新プランです。これまでに存在していたのは「ケータイパック」という、ドコモの新型ケータイ向けのパケットプランの名称でした(ケータイパックについて詳しい料金体系を知りたい方はこちら→「docomo 2016年モデルケータイ2機種投入 新プラン「ケータイパック」追加で維持費安く」)。

新しい携帯電話向け料金「ケータイプラン」は、2019年5月22日より事前受付開始、2019年6月1日よりスタートします。

新プランの導入に伴い、現行のドコモガラケー向けの料金プランの加入が随時打ち切られる見込みですので、新旧プランの違いをよく理解して、新プランが始まる前に買い換えるべきか、新しいプランの登場まで待つか、各自検討するための詳細解説を行います。

先に報道発表資料による料金プランを見たい人はこちら→「NTTドコモ 新料金プラン「ケータイプラン」提供について

新「ケータイプラン」はよりシンプルになる

現行のケータイ向けプランに比べて、2019年新料金「ケータイプラン」は、非常にシンプルな構成になります。イメージとしては格安SIMサービス(MVNO)が導入している料金プランにも似ています。

複雑な割引を考慮しない(ガラケー向けの割引は2019年4月時点ではほぼ無い)場合、携帯利用に最低限必要な「メール・電話が利用が可能な最安プラン」は”ケータイプラン”のみを選べば、そこにすべてが含まれるという仕組みに変わります。

言葉にするとちょっと伝わりづらいと思いますので、新旧プランを表にして比較してみると、以下のような違いになります。

プラン対比 新プラン「ケータイプラン」
の最低構成
旧プラン(ウェブを使う場合)
の最低構成
基本プラン名/料金
(2年定期契約時)
ケータイプラン
1200円/月
シンプルプラン
980円/月
ウェブ使用料 (基本プランに含む) spモード 300円/月
パケットプラン (基本プランに1
00MB分を含む)
ケータイパック
300円~4,200円
(最大2GBまで)
合計維持費 総額1,200円 総額1,580円~

(各税別、いずれもかけ放題系のサービス、機種代金を含まない条件で比較)

上記を見ると判るように、従来であればドコモケータイでネット接続機能(モバイルデータ通信)を使いたい場合にはspモードおよび何らかのパケットプランへ加入して契約するという、最低でも3つの構成要素から成るプランを組むのが一般的でした(後述しますが、現行プランの場合には必ずしもspモード/パケットプランが必要というわけでもありません)。

現行プランが3要素以上の組み合わせから作られていたのに対して、新プラン「ケータイプラン」は従来のspモード・iモードに相当するプロバイダ使用料および100MB分のパケット容量を含み、「1つの基本プランだけ」での通常の利用を想定したユーザーの契約が可能となります。

また、上記の比較に使ったかけ放題無しの「シンプルプラン+ケータイパック」の旧プラン最安月額維持費が1,580円であるのに対して、新料金のほうが1200円と安くなるため、24%ほど値下げに相当します。この部分だけを見れば「新プランのほうが安くなった」・・・かのように見えるでしょう。

ケータイ向けかけ放題は値上げに

前項での比較では新旧プランともにかけ放題系のサービスを含まない、最安構成での比較を行いましたが、5分間のかけ放題・24時間かけ放題のサービスを追加する場合、新旧プランではさらに差が出てきます。

先程の対比表に、かけ放題のオプション分を追加してみましょう。

プラン対比 新プラン「ケータイプラン」
の料金構成
旧プラン(ウェブを使う場合)
の料金構成
基本プラン名/料金
(2年定期契約時)
ケータイプラン
1200円/月
カケホーダイライト
(ケータイ)
1200円/月
通話オプション
5分通話無料オプション
700円/月
ウェブ使用料 (基本プランに含む) spモード 300円/月
パケットプラン (基本プランに100MB分を含む) ケータイパック
300円~4,200円
合計維持費 総額1,900円 総額1,800円~

先程は料金が少し安かった新料金プランですが、5分間のかけ放題オプションを追加すると、従来の「カケホーダイライト(ケータイ)」より100円ながら高くなってしまいます。

ただし、この場合も旧プランでは「ケータイパック」による通信料金が変動することを考えると(旧プランで100MB使った場合にはケータイパック料金分は3000円にまで高くなる)、まだ新プランのほうが割安といえるケースもあります。

大雑把にはモバイル通信を全く使わない場合においてのみ、新プランより旧プランのほうが安くなる、と捉えておけば良いでしょう。メールやちょっとしたネット情報検索等をガラケーで使っているのなら、新プランの構成は使いやすくなるユーザーもいるはずです。

プラン対比 新プラン「ケータイプラン」
の料金構成
旧プラン(ウェブを使う場合)
の料金構成
基本プラン名/料金
(2年定期契約時)
ケータイプラン
1200円/月
カケホーダイ
(ケータイ)
2200円/月
通話オプション
通話無料オプション
1700円/月
ウェブ使用料 (基本プランに含む) spモード 300円/月
パケットプラン (基本プランに100MB分を含む) ケータイパック
300円~4,200円
合計維持費 総額2,900円 総額2,800円~

カケホーダイライト(ケータイ)/5分のかけ放題と、カケホーダイ(ケータイ)/24時間通話シ放題の料金差は新旧プランともに1,000円です。したがって、特別に新しい料金「ケータイプラン」が旧プランに比べて高くなったわけではないとも言えます。

新プランでは「携帯本体代金」が大幅値上げの可能性

2019年4月15日時点で発表された内容において新しいケータイプランでは機種購入補助の割引である「月々サポート」が適用されないことが判明しています。

※「ギガホ」「ギガライト」「データプラス」「ケータイプラン」は、「月々サポート」「端末購入サポート」「docomo with」「ドコモの学割」「eビリング割引」の対象外です。既に割引適用中の回線が「ギガホ」等に変更する場合、割引は廃止となります(「端末購入サポート」の解除料発生期間に「ギガホ」等へ変更した場合も、指定の解除料が発生します)。

この変更により、新たに別の割引が追加されない限り、ドコモで新しい携帯電話本体を購入する場合の負担額が2~3万円ほど値上げされることになります(値上げ幅については次項で追記しました)。

例えば、2019年4月1日から値下げされたばかりの最新ドコモガラケー AQUOSケータイ SH-02Lの場合には、旧プランで購入すれば機種代金と同額の割引(FOMA→Xi時)が適用され、本体の負担額は0円となります。

関連記事:「2019年4月ドコモガラケーSH-02L値下げ情報 FOMAガラケー機種変更なら実質0円

しかし、この割引も月々サポートの廃止に伴い、完全に無くなってしまう見込みです。

基本料金プラン部分だけを比較すれば、確かに新料金プランは100MBの通信・spモードを含んだ上で、シンプルで安い料金であることは確かですが、機種代金分を合算すると途端に割高になってしまう可能性があります。

SH-02Lの機種変更例で示すと、

プラン対比
(F→Xi機種変更時)
新プラン「ケータイプラン」
の最低構成
旧プラン(ウェブを使う場合)
の最低構成
基本プラン名/料金
(2年定期契約時)
ケータイプラン
1200円/月
シンプルプラン
980円/月
ウェブ使用料 (基本プランに含む) spモード 300円/月
パケットプラン (基本プランに100MB分を含む) ケータイパック
300円~4,200円
機種代金
1,175円×24回
(総額28,200円)
1,175円×24回
(総額28,200円)
機種購入補助 0円?
▲1,175円×24回
(総額28,200円)
合計維持費 総額2,375円 総額1,580円~

(各税別、2019年4月15日時点の価格による)

2019年6月以降、新プランでドコモガラケーを購入した場合の購入補助(端末値引き)が全く無くなってしまった場合には、現行プランよりも5割も値上げされてしまうシミュレーションになります。

ドコモの新プランは「料金プランと端末価格/値引きを分ける」ことを目的とした分離プランですので、別の機種購入補助が引き続き提供されない可能性(提供されたとしても、少額になってしまう恐れ)があります。

もし新プランと旧プランで端末代金を含み実質負担額を同じにするのなら、現在28,200円のSH-02Lの本体価格を9,120円まで値下げする必要があります。現時点では明らかになっていない新しい値引き(購入補助)を、ドコモに期待できるかどうかが「新プランと旧プランを選ぶ境界線」の一つの目安となるでしょう。

割引を期待できないと予想するのなら、現行の割引を適用して実質0円で機種変更が出来るガラケーがあるうちに取り替えておくべきです。

☆「ドコモのガラケー機種変更 2019年4月時点で買える機種・価格一覧

【追記】:機種代はやはり大幅負担増に

前項は2019年4月時点では発表されていなかった携帯電話本体の負担額を未知数のものとして扱っていましたが、2019年6月1日、新料金プランで購入する場合の機種代金が確定しました。

2019年7月13日時点において、ドコモで購入できるガラケー(Xi)の価格は以下の通りに変更されています。

機種名 本体価格(税別)
arrowsケータイ F-03L(2019年モデル) 28,800円
SH-03L(法人仕様ケータイ) 27,000円
AQUOSケータイ SH-02L(2019年モデル) 28,800円
カードケータイ KY-01L(2018年モデル) 28,800円
P-smart P-01J(2016年モデル) 28,800円

このように、カメラ非搭載の特殊モデルであるSH-03Lを除き、すべてのケータイ機種が全く同じ価格になりました。月々サポート・一括値引きなどは新プランにはありませんので、どの機種へ機種変更しても全く同じ負担・同じプランで利用することになります(公式価格の場合)。

従来のような「一括0円・実質0円」という販売はドコモケータイでは行われなくなりましたので、上記の本体価格の支払い請求が発生します。

参照:ドコモ公式-ケータイ機種価格一覧

【追記2】:指定外デバイス料金は不要に

2019年5月まで受付がされていた旧プラン「カケホーダイ&パケあえる」では、基本料金プランの区分に(スマホ/タブ)・(ケータイ)・(ルーター)といった、デバイスの種類による分類がありました。

旧プランではスマホ用料金とケータイ用料金において同じサービス内容なのに月額料金に差があり(例えばカケホーダイライトプランはスマホ用1700円であったのに対し、ケータイ用は1200円だった)、デバイス区分を超えてSIMカードを入れ替えた場合、より高い料金のプランに合わせた差額が請求される「指定外デバイス料金」が請求される事例が確認されています。

参照:ドコモ回線運用 シンプルプランの契約区分と指定外デバイス料金発生条件について

しかし、この”指定外デバイス”という考えは新料金プラン(ギガホ/ギガライト/ケータイプラン)において、請求・区別がなくなりました。新料金プランで契約している回線のSIMであれば、どの端末で利用しても(利用できる端末であれば)問題ありません。

極端な話、ケータイプランを契約した回線をiPhoneにSIMカードを入れ替えて月額1200円~で使うことも出来ます(ただし、推奨される使い方ではないため、基本的にはスマホ利用時にはスマホ用のプランを契約・変更してください)

新しいケータイプランの基本容量は100MBしかありませんので、スマホで使うとあっという間に速度制限がかかる恐れはありますが、ほとんどネット通信を必要としないのであれば、通話メインで運用したい利用者にとってはドコモの音声SIMを格安スマホサービス並に安く運用出来る裏技になります。

なお、ケータイプランを契約するためには一度ドコモケータイを公式に購入する必要があります(スマホしかドコモから買ったことがない場合は、ケータイプランへの変更は出来ません)。

料金プランお申込時に指定デバイスの購入を伴う場合、またはドコモ販売店(ドコモオンラインショップ含む)における直近の購入端末(ドコモに登録されている最新購入端末)が指定デバイスである場合は、対象の料金プランをお申込みいただけます

(2019年7月時点の仕様です。今後IMEI制限や指定外デバイス的な何らかのルールが追加されないとも限らないので、各自で最新情報を確認してください)

メールも不要な「通話専用回線」なら旧プランがお得

以上までの比較はドコモガラケーでメールやネット通信をするための「spモード/パケットプランを含む」前提で比較していますが。ドコモでは2018年11月にケータイ向けの料金プラン適用条件が改定されており、spモード・パケットプランを契約しなくても月々サポートが適用される、お得な料金プランがあります。

2019年5月31日までにドコモケータイ(Xiプラン用)を購入して、現行プランで契約すれば、spモード・パケットプランプランも外して「5分間以内のかけ放題付き+最新ガラケー(SH-02L)本体代金込みで月額1200円」で購入が可能となっています。

パケットプラン・spモードを外してしまうとドコモメールも使えなくなってしまうのですが、本当に「通話だけできれば良い」というユーザーにとって、新プランは大改悪の大幅値上げになってしまいます(現行プランなら1200円で使えるのに対し、新プランの5分かけ放題+機種購入負担総額は3,075円にまで値上がる)。

現行のFOMAプラン・サービスを利用した古いFOMAガラケーは、3Gサービスの停止が予定されている2020年台半ば以降に、確実に使えなくなります。それまでずっとFOMAガラケーを使い続けたいという希望は解りますが、すでにFOMA専用携帯はドコモでは販売しておらず、修理サポートも多くの機種で打ち切られてしまっているため、2019年6月以降に機種が故障したタイミングで新しい料金プラン「ケータイプラン」での機種購入が必要になるかもしれません。

ドコモガラケーを通話専用としてFOMA契約を続けているユーザーは、月々サポートが使える2019年5月31日までにカケホーダイライト/カケホーダイ(ケータイ)を契約しておくことを推奨します(→カケホーダイ・パケあえるのプラン受付は終了しました)。

より詳しいドコモガラケーの現行プラン・新プランでの料金イメージは下記解説記事を参照ください。

☆「ドコモガラケー2019年最新機種シャープSH-02Lの機種変更料金・維持費シミュレーション

*本項で取り扱っている情報は2019年4月15日のドコモ新料金プランに基づいています(一部情報を2019年6月以降に追加済み)。上記のシミュレーションには含まれない各種割引が新旧プラン双方にあります。また実際に提供が始まる2019年6月までにプランが変更される・割引が追加される・端末価格が変わる可能性もありますので、最新情報は必ず各自ドコモ公式サイトにて確認してから検討を行ってください。新プランについて詳しくは「NTTドコモ-報道資料 新料金プラン「ケータイプラン」提供について」をご覧ください。

実際にケータイプランをF-03Lで契約してみた

2019年7月19日に新発売されたspモード/Xiケータイの最新ガラケー arrowsケータイ F-03Lへ機種変更するのと同時に、新料金プラン「ケータイプラン」を申し込んでみました。

ギガライトプランからケータイプランに変更することで、月額維持費を2,980円→1,200円に安くすることが出来ました。

使えるサービスはガラケー用として少なくなりましたが、普段はWi-Fiで通信をするユーザーならお得なはずです。

従来のように月々サポート・端末購入サポートが無くなったため、機種代金の負担はそのまま掛かりますが、今後ドコモでは機種値引きは期待できないので、早めに安い料金プランに切り替えて長く同じ携帯を使い続けるほうがトータルで節約になります。

旧プランをいつまで継続するか、新料金プランに切り替えるか、良く状況を見て切り替えのタイミングを調整しましょう。

関連記事:2019ドコモ最新ガラケー arrowsケータイ初Xiモデル F-03L購入・開封レビュー

ドコモ2019年新プラン登場でガラケープランは安くなるのか解説 FOMAユーザーにも影響あり
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