ショップによっては販売価格が20万円を超えてしまった2023年モデルのソニースマホ「Xperia 1 V」に対して、超絶割引でわずか「月額1円」負担で買えるようになった2022年冬モデル Xperia 5 IVのどちらが”買い”なのか解説します。
ソニーは2023年6月16日以降、順次最新フラグシップモデル「Xperia 1 V」(エクスペリア ワン マークファイブ)を発売します。
Xperia 「1」シリーズは歴代モデルで6.5インチの大画面かつ4Kの高解像度ディスプレイを採用した上位モデルで、毎年夏に新機種を出しています。
一方で、Xperiaの「5」シリーズは、Xperia 1シリーズと同じ高性能なチップ(CPU)を搭載しつつ、ディスプレイを一回り小さな66.1インチに小型化したモデルであり、毎年秋冬モデルとして投入されています。
(Xperia 5 IV実機)
大画面モデルのXperia 1 Vと、一回りコンパクトなXperia 5 IVでは機能面・価格面が大きく異なりますので「何を優先したいか」を各自で判断してみてください。
Xperia 1 VとXperia 5 IVの負担差
2023年6月2日時点、Xperia 1 Vの価格はソニーストア(SIMフリーモデル)とauが発表しています。
ここではXperia 5 IVのキャンペーン特価と条件を近づけるために、
・2023年6月2日時点の乗り換え価格
・キャンペーンによるポイント=1円相当と考慮
・au/SB/Sony Store各社の残価設定購入を利用
このような条件で負担差を計算してみましょう。
Xperia 1 V (auの場合) |
Xperia 1 V (ソニーストア) |
Xperia 5 IV (特価販売の場合) |
本体定価 210,240円 |
本体定価 194,700円 |
*価格は変更されました。 詳細は公式サイト参照。 |
予約キャンペーン ▲10,000円相当還元 |
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MNP値引き ▲22,000円 |
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残価設定型購入 ▲83,280円免除 |
残価設定型購入 ▲48,000円免除 |
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実質負担額 94,960円 |
実質負担額 146,700円 |
実質負担額 24円 |
*割引・キャンペーン適用には各種条件があります(ソニーストアでMNP契約が出来るわけではありません)。最新情報・詳細な条件は各社HPを参照ください。
Xperia 1 Vをソニーストアで買う場合は回線契約サービスはありません。別途SIMカードのみの契約で特典が受け取れる乗り換えキャンペーンなどの活用をオススメします。
上記の通り、auに乗り換えてXperia 1 Vを買う場合に比べて、Xperia 5 IVの特価キャンペーンを使うと2年間の支払総額は9万円以上の差になります。
Xperia 5 IVの実質24円キャンペーンは、オンラインで購入可能です。在庫は下記より確認出来ます。
Xperia 1 VとXperia 5 IVの違い
Xperia 1 VとXperia 5 IVでは世代もシリーズも違うため、操作感や仕様に多くの違いがあります。
項目 | Xperia 5 IV (2022) |
Xperia 1 V (2023) |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL フルHD+ |
6.5インチ 有機EL 4K |
本体サイズ | 縦:156 mm 横:67 mm 厚さ:8.2 mm |
縦:165 mm 横:71 mm 厚さ:8.3 mm |
重さ | 172グラム | 187グラム |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
ワイヤレス充電 |
対応 |
対応 |
CPU | SD8 Gen 1 |
SD8 Gen 2 |
RAM/ROM | 8GB/128GB |
SIMフリー:16GB/512GB 携帯ショップ版:12GB/256GB |
5G接続 | 対応 | 対応 |
カメラ | 【メインカメラ】 1220万画素(24mm) +1220万画素(16mm) +1220万画素(60mm) 【サブカメラ】 1200万画素 |
【メインカメラ】 4800万画素(24mm) +1200万画素(16mm) +1200万画素(85-125mm) 【サブカメラ】 1200万画素 |
防水・防塵 |
対応 |
対応 |
おサイフケータイ |
対応 |
対応 |
セキュリティ | 指紋認証(本体横) | 指紋認証(本体横) |
本体価格 | d:137,280円 a:134,900円 S:147,600円 楽天:119,900円 |
Sony:194,700円 au:210,240円 |
発売日 |
2022年10月21日 |
2023年7月14日 |
*価格は発売当時のもの。Xperia 1 Vはソニーストアモデル(XQ-DQ44)の仕様です。キャリア版とは異なりますので注意してください。
このように、Xperia 5 IVとXperia 1 Vでは、主に「本体の大きさ」・「カメラ」・「CPU/メモリ、ストレージ」などに差があります。
特にメインのカメラは、センサーサイズが約1.7倍に大型化した「2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー」を採用しており、暗所撮影性能が向上しています。また、カメラズーム性能もXperia 1 Vのほうが上です。
Xperiaの上位モデル向け専用アプリ「Photography Pro」はXperia 5 IVでも使えるため、”カメラの操作性”に拘りたい人はXperia 5 IVでもマニュアルカメラの奥深さを楽しむことは出来ます。
ゲームを最大限に楽しみたいというユーザーは、高くともXperia 1 VのSIMフリーモデル(XQ-DQ44)を選ぶ価値があるかもしれません。
Xperia 1 Vのほうがディスプレイが一回り大きく、解像度が高いため、迫力のある映像でゲームを楽しむことが可能です。また新しく搭載されたCPU「Snapdragon 8 Gen 2」/大容量のメモリ・ストレージを内蔵し、Xperia 1 IV/5 IVに積まれていた第1世代モデルのチップより処理性能は向上しています。
さらに「Xperia Stream」というゲーミングギアを装着することで本体の異常発熱を抑え、Xperia 1 Vはゲーミングスマホとして使いやすくなります。Xperia 5 IVもハイエンドモデルでしたので性能が低いわけではありませんが、メモリ・本体のアプリ保存容量などは上位のXperia 1 Vに及ばないため、プロのゲーマーには不足に感じる部分があるかもしれません。
一方で、本体の横幅・軽さはXperia 5 IVのほうが持ちやすいサイズで、同じバッテリー容量を実現しています。大きなスマホが使いにくいと感じる人は、Xperia 5 IVのほうがオススメです。
☆「Xperia 5 IVの実機レビュー・評価(ドコモ版)」
2023年夏時点で、Xperia 5 IVも発売から半年程度のまだまだ新しい機種です。Xperia 1 Vほどのオーバースペックが必要ないというユーザーは、いまは安く使えるXperia 5 IVを選んでおき、1~2年待ってXperia 1 Vが安くなった頃に買うほうが賢いでしょう。