新型コロナウイルスの影響により発売日が延期されるという異例事態になった新しい iPhone SE(第2世代)のau・ソフトバンク・ドコモの変更日である、2020年5月11日が迫ってきましたが、発売日にiPhone SE2を入手したいのなら、「本申込み手続き/受け取り手続き」を急いで済ませたほうが良さそうです。
新しい iPhone SE2は本来の発売日であった2020年4月27日から、国内携帯会社3社では一律5月11日へ発売日を延期した状態になっています。
2020年4月末時点ではここからさらに発売日が延期されるという情報の通達は来ていませんが、まだ日本国内における新型コロナウイルス感染症の影響は5月11日時点でも完全に収束することは考えられず、各種影響が後を引くことになりそうです。
一方で、携帯3社ではiPhone SE2の予約は2020年4月20日から予定通り受け付け続けています。この状況が、今までのiPhone発売時には考えられないほどの大混乱を引き起こす可能性があります。
iPhone SE2の在庫・生産状況
2020年4月24日、携帯会社では発売が見送られたiPhone SE2は、SIMフリーモデルだけは予定通り発売開始され、キャリア版ではないモデルを予約したユーザーの多くはすでに手に入れることが出来ています。
管理人の場合には、4月22日に予約し、発売日の4月24日に全く予定通りに入手が出来ました(ビックカメラの通販に在庫がたくさんあったので買いました)。
しかし、2020年5月1日時点において、アップルストアの直販サイトではすべてのiPhone SE2の配送予定日が2~3週間待ちの状態になっています。
4月29日の表示状態では、iPhone SE2のブラック・ホワイト・レッドそれぞれ、64GB/128GB/256GB、全9種類すべての配送予定日が5月13日~20日の最大3週間待ち状態になっています。
これは、かなり異例の事態です。
「新しいiPhoneが注文後にすぐ手に入らない」ということだけであれば例年通りなのですが、全カラー・全容量が一律で2~3週間待ちという表示は、過去のアップルストアでは無かったことのはずです。
詳細は公開されていないため状況を予想することしか出来ませんが、一律で2~3週間待ちになる原因としては予想されるのは、
・iPhone SE2の在庫が全く無く、2-3週間後に日本に届く
・iPhone SE2の在庫はあるが、配送・手配が遅れている
このような可能性があります。
そして、前者の「在庫がまったくない」という状況はやや考えづらいでしょう。
なぜなら、アップルストア以外であれば、iPhone SE2の64GBモデルであれば、すでに量販店に在庫がたくさんあるからです。
4月29日時点において、SIMフリーモデルのiPhoneが買えるヨドバシ・ビックカメラにおいて、64GBモデルはどの色でも即納状態です。
アップルが自社の公式サイトより量販店に在庫の割当を多くしてしまい、アップルストアで売る分だけが無くなっている、ということもありえますが・・・量販店で64GBモデルは在庫がいくらでもあるのに、アップルストアだけに在庫が無いという状況はやや考えづらいでしょう。
一方で、後者の「iPhone SE2の在庫はあるけれど、発送・手配が出来ていない」というだけでもありません。
アップルストアのiPhone SE2の流通の問題になりますが、4月末時点で発送が遅れているのはiPhone SE2だけなのです。iPhone SE2以外の製品は、普通にアップルストアですぐに買えます(在庫があるiPhone11など)。
アップルストアの直営店頭業務が休止されているため(4月末時点で再開時期未定)、多くのユーザーがオンラインストアで注文し、自宅への配送を必要としています。
iPhone 11とiPhone SE2では配送ルート・在庫のある場所が異なり、新発売されたiPhone SEの配送手続きだけが遅れているという状況なら、「iPhone SE2のすべてが一律で2-3週間待ち/他製品はすぐ買える」という状況が起こりえます。
(新型コロナウイルスの影響で航空便輸送のスケジュールが予想できない・通常より遅延が発生する可能性があるため、余裕をもって「2-3週間」と表示しているのでしょう。在庫がある・注文のタイミング次第では予想納期より早く届くことを確認しています)
アップルストア販売分のiPhone SE2の在庫が全く無く、生産・輸入で2~3週間待ちになるのであれば、なおさらすぐに予約・在庫が多そうなモデルへの予約変更を検討すべきでしょう。
[5月21日追記]ソフトバンクは在庫が比較的豊富
iPhoneを国内キャリアで最も速く取り扱い始めたソフトバンクでは、歴代のモデルで初期入荷が他社よりも多め・納期が速い傾向にあります。
今年のiPhone SE2でもやはり予約順位の解消は速く進み、ソフトバンクウェブ公式代理店では一部の組み合わせを除いて5月21日時点ですぐに買える容量・カラーが増えました。
在庫のあるiPhone SE2なら購入手続きをすぐに行って、iPhone SE2を入手可能です。
5月5日追記:ドコモショップで一部iPhone SE2販売をしない方針へ
NTTドコモは2020年5月5日、新型コロナウイルス感染症に伴うドコモショップの業務縮小・時短営業の延長に伴い、今後緊急事態宣言の解除までドコモショップにて新規契約を除き、すでに予約をしたユーザー以外は店頭での機種変更手続きをしない方針を発表しました。
5月5日時点でドコモショップの業務縮小は2020年5月31日までは続くことが決定していますので、iPhone SE(第2世代)の発売日当日にドコモショップへ予約取り置きをしている場合を除くと、たとえ在庫があっても機種変更では購入できないことになります。
すでにドコモショップでの受け取り予約がウェブからは出来なくなっていますので、iPhone SE2を2020年5月11日から31日まで(予定)に機種変更したいドコモ利用者は、オンライン手続きから注文するように案内されています(オンライン手続きをした場合、機種変更の手数料がタダになります)。
☆「(5月5日更新)NTT公式サイト:iPhone SEの販売および予約方法の変更について」
ドコモ、5月8日より事前購入手続き開始
NTTドコモは2020年5月8日午前10時より、事前予約を行ったユーザーに向けて入荷連絡および本申込みの案内を開始しています。
5月8日正午時点において、予約無しで買える在庫はありません。全容量・全モデルが予約待ち(初回入荷分完売状態)となりました。
予約済みのユーザーには順次在庫の割り当てが完了次第、連絡が行われます。
入荷状況はドコモの申し込み履歴ページからも確認できます(入荷連絡よりも早く履歴ページに反映されることもあります。予約の確認方法はこちらを参照)。
ドコモiPhone SE2のリアルタイム在庫は公式ホームページに掲載されています。
[5月下旬]予想通り、出荷遅延発生中
NTTドコモは2020年5月下旬時点において、新型コロナウイルスの影響を受けてiPhone SE2を含めたすべての製品で出荷が最大10日以上遅れていることをアナウンスしています。
すでに緊急事態宣言は各地から順次解除・緩和され始めている段階ですが、大量に入っている出荷手続きは今後どんどん遅延が大きくなる可能性もあります。
ドコモのオンライン手続きでは注文した新しいiPhone・スマホの受取日時を指定出来ますが、指定しても予定通り届かない可能性も高いため、余裕をもったタイミングで機種変更・受け取りが出来るように早めの手続きをオススメします。
iPhone SE2のモデル・色の人気動向
アップルではかつてのようにiPhoneの販売台数などを公開しなくなり、iPhone SE2がどのくらいの人気になっているのか明確なデータはありませんが、先行して発売されたSIMフリーモデルの人気ランキングを家電量販店の販売データから知ることが出来ます。
まず、容量別(ストレージ)の人気では、最も需要が多いのは「128GBモデル」です。
iPhone SE2の容量は64GB/128GB/256GBモデルの3種類があり、iPhoneでは「中間の容量が一番人気」になる傾向があり、iPhone SE2の場合も前例通り予約段階では128GBモデルが圧倒的に人気でした。
しかし、実際に4月24日から始まった販売では、128GB・256GBモデルの在庫が少なく、64GBモデルが余っているという状況が発生しています。
予約段階ではビックカメラ・ヨドバシカメラの人気順位は128GBモデル→64GB→256GBモデルという傾向が見られました。しかし、発売後1週間時点では在庫が無い128GB/256GBを諦めて64GBモデルを買うユーザーが増えています。
カラー別の人気順は、「ホワイト」が一番人気です。ブラック・レッドは販売店によって順位が入れ替わることがあるため、同等程度なのかもしれません。
iPhone SE2用ガラスフィルムの購入にも注意 新型のiPhone SE2には、iPhone8以前の4.7インチiPhone用ガラスフィルムが使えない(縁が浮く)現象が多発しています。保護フィルムを貼りたい場合は、iPhone SE2専用に作られたものを買うことをオススメします。詳細は「iPhoneSE2用ガラスフィルムはどこで買える?(第2世代,2020) 縁が浮かない/キャリア販売品」を参照下さい
iPhone SE2の入手難易度ランキング(更新)
新型のiPhoneが発売されると、前項でも紹介したように「特定の容量・カラーなら買えるけど、他のモデルは入荷未定」という状況がしばしば発生します。
アップルストアでは全モデルが一律で「2-3週間待ち」とされている今回のiPhone SE2では、過去のiPhone発売時にあったような極端な在庫の偏りは発生しない見込みですが、家電量販店の発売1週間の在庫状況および過去の入荷/予約動向から、入手難易度を予想することが出来ます。
もし入手難易度が高いモデルを予約してしまい、入荷連絡が来ないと困っている場合は、色/容量の予約変更も検討すべきかもしれません。
【入手難易度:最難関】
・iPhone SE2 ホワイト 256GBモデル → 入手ランク”高め”へ緩和(2020/5/21)
・iPhone SE2 ホワイト 128GB → 2020/5/21時点、最も在庫が少ない傾向
【入手難易度:高め】
・iPhone SE2 ブラック・レッド 256GBモデル
【入手難易度:やや高め?】
・iPhone SE2 ブラック・レッド 128GB
・iPhone SE2 ホワイト 64GB (5月21日時点、ドコモでは在庫あり)
【入手難易度:容易】
・iPhone SE2 ブラック・レッド 64GB
*在庫状況・入荷状況は取扱キャリアによって異なることがあります。予約変更をすべきかどうかは公式サイトの在庫リストも見ながら各自判断してみてください(5月8日時点、ヨドバシでは256GBモデルが豊富に入荷しています)。
ちょうど昨年の例では、iPhone 11にも「特定の色・容量はすぐ手に入るのに、入荷の少ないモデルは1ヶ月以上掛かる」という事例が発生していました。
アップルでは需要・人気に合わせて生産数を変えていると見られ、過去の傾向では最大容量モデル(iPhone SE2なら256GBモデル)の入荷が極端に遅くなることが多発しています。
おそらくiPhone SE2も256GBモデルの初期生産・入荷数は限定的になる見込みですので、256GBモデルが欲しい場合はいち早く予約をしておくか、発売日前に入荷連絡が来なければ、数週間程度の入荷待ちを覚悟しなければならないかもしれません。
iPhoneの予約はドコモ・au・ソフトバンク各社がウェブで受け付けており、最初の注文をキャンセルすれば、カンタンに予約変更が可能です(同じ回線で複数モデルを予約することは出来ません)。
続きを読む → iPhoneで入荷の遅いモデルをキャンセル→再予約する方法(ドコモの場合)