楽天モバイルはサービス開始以降「ワンプラン」(基本料金プランの種類は1つだけ)を掲げているため、他社でいうところの”キッズプラン”のようなものが無いという弱点がありました。しかし、2024年5月開始の新キャンペーンにより、子どものスマホ代を最安実質528円で維持できるようになります。

楽天モバイルの子供向けキャンペーンはオンラインで申し込むことが出来ますので、子供といっしょに携帯ショップで長時間待つことが困難である場合も簡単に契約ができます。

ただし、楽天モバイルのスマホプランは機能がはじめから制限されている他社のキッズ携帯プランとは異なり、いくつか適用や運用に注意点もあります。楽天モバイルこどもプログラムのメリット・デメリットを把握して、キャンペーンを使って契約するか他社の別プランを選ぶべきか検討しましょう。

楽天モバイルこどもプログラムのメリット/デメリット

まず最初に、ざっくりと楽天モバイルのこどもプログラムについて利点と欠点をまとめていきます。

こどもプログラムのメリット こどもプログラムのデメリット
・家族割併用で実質528円~と安い
・オンラインで申し込み出来る

・子供だけの契約でも使える
(家族が楽天モバイルを使っている必要はない)
・各種iPhone/スマホで使える
 (キッズ携帯に限定されない)
・契約時に紹介特典ポイントが貰える
 (キャンペーンについてはこちら
・通話/メッセージもアプリを使えば無料
・契約者として「こども本人名義」必須
・子供用の楽天IDが必要
(親の楽天IDで契約不可)
・使うギガが増えると料金は高くなる
・12歳までの限定特典適用
(13歳以上は別途「青春」プログラム適用)

上記のような利点・欠点があります。

特に子供用の携帯料金コストとしてはネットを使いすぎた場合の請求が高くなる恐れに注意が必要です。

楽天モバイルの基本プランは、利用するデータ通信量に応じて3GB未満~20GB未満/それ以上(無制限)の3段階になります。しっかりと通信量の制限が出来る(親が通信量制限設定や利用状況を把握・指導できる)のなら「実質月額528円」(ポイントを支払いに充当した場合)の維持は可能ですが、ギガを使いすぎてしまうと3000円以上の請求が来るシステムです。

楽天モバイルのスマホ料金は大人の利用者にとって「無制限で3千円台」と考えるなら安いものですが、”キッズ向け料金”として3千円を高いと感じるなら、通信は定額料金で1,000円以下の別プランや格安SIMサービスを選ぶべきかもしれません。

関連記事:[スマホ料金1000円以下にしたい]irumo(ドコモ)/povo2.0(au)/LINEMO(SB)の小容量プラン比較

もう一つ楽天モバイルのこどもプログラムの特徴的な注意点は、子供の名義で契約・アカウント登録が必須である点です。

子どもに携帯電話・スマホをもたせる場合、一般的には「親が契約者/子供は利用者」として登録するサービスが多いでしょう。しかし、楽天のこどもプログラムは12歳以下の契約者自身が楽天アカウントを作成・名義で契約する必要があります(もちろん申し込みには親権者の同意が必要です)。

楽天モバイルでは、親権者などが契約して、住所が同一のご家族や同居の方を利用者として登録するサービス(利用者登録)は提供していません

上記の通り、楽天のQ&Aにも「利用者登録」での契約は出来ないことが明記されています(2024年5月7日確認時点)。

親が楽天のID/アカウントを持っている場合にも、別途子供専用のアカウントを作ってから契約しないと特典を適用できないため、同じパソコン・スマホから申し込み操作をする場合にはエントリーしたアカウントが子供用になっているかどうかを良く確かめましょう。

12歳以下の名義でインターネットで申し込む際は、IDの作成や申込み手続きを行うのは親が確認しながら行うことはもちろん可能です。子供に入力させる必要はありません。

しかし作成した子供用の楽天IDの管理を12歳以下の子自身にさせることは現実的ではなく、実質親が複数のアカウントを管理することになるはずですが、楽天サービスでは1人で複数のIDを保持することは規約で明確に禁止されています(第8条(禁止事項)1-(7))。契約管理のために「子供名義のIDを作って契約する」程度なら許されると思いますが、子ども本人の名義であっても親が勝手に使う(例えば楽天市場の買い物や楽天のサービス特典を複数IDを使い分けて適用する)と、複垢扱い・不正利用と見なされる危険もあります。

また、楽天モバイルでは契約時・サービス利用時にポイントが貰えるキャンペーンも複数あり、これらは子供名義の契約でも特典が貰えます。しかし、付与されるポイントは「子供名義のID」であり、親の楽天IDにポイント統合・まとめることは利用規約上は出来ません

楽天モバイルこどもプログラムのために作った子供名義のIDは、子供が自分で管理出来る年齢になるまではスマホ回線管理専用として使うのが無難です。

楽天モバイルのこどもプログラム/青春プログラムにはたくさんのメリットもありますが、以上のように”キッズ用”として考えると注意点も複数思い浮かびますので、親がしっかりとプログラムを理解してうまく活用しなければならない仕組みと言えるでしょう。

より詳しいサービス内容・最新情報は公式HPの提供条件を確認してください。

楽天モバイル子供なら月額実質528円維持 U12最強こどもプログラム適用方法と注意点