昨年末に登場してから格安SIM業界に衝撃を与えているソネットの特別プラン「0SIM by So-net」ですが、類似サービスとして日本通信が提供している「おかわりSIM」という多段階料金プランがあります。
多段階料金プラン自体はキャリアの多段階フラットプランやfreetel, U-mobileのダブルフィックスプランなど色々ありますが、このおかわりSIMがプラン的に0SIMに近いため、サービスを比較してみます。
2021年4月、楽天モバイルが次世代の0SIM的プランを発表しました。もう「おかわりSIM」も「0SIM」も存在価値が無くなっていますので、楽天モバイルの検討をおすすめします→ [誰でも格安維持可能]楽天モバイル新料金(2021年4月開始) 1GBまで無料適用条件公式ヘルプで詳細案内
基本仕様比較
まずは大雑把にサービスの内容を表で比べてみましょう。
契約プラン |
0SIM by So-net | おかわりSIM(b-mobile) |
利用回線 | ドコモ | ドコモ |
提供プラン | データプランのみ | データのみ データSMS付き 音声SIM |
最低利用期間 | 設定なし | 音声SIMは5ヶ月 |
料金の段階 | 17段階 | 5段階 |
料金上限 | 1600円 | 1500円(データプラン) |
月間通信上限 | 5GB | 5GB |
*0SIMはすでにサービス終了となりました(契約者も強制解約となっています)。
似ているところは、両方ともドコモのMVNOであり、月間の通信上限が5GBまでの多段階であることです。大きく異なる点としては、0SIMが現状はデータプランのみでの提供なのに対し、おかわりSIMにはSMSオプション・音声SIMがあります。他社からMNPをしたいなら音声プランでなければなりませんので、両者には根本的な違いがあるといえます。
最低維持費は0SIMが「無料」なので最安値なのは確実ですが、5GBまでめいっぱい使うのならおかわりSIMの方が安くなるなど、料金の変動方法は大きく異なります。では、続いてその料金の変動を見ていきましょう。
多段階料金の変動比較(データプラン)
料金支払いに関するイメージは、両者のサイトに出ています。まずはソネットの0SIMから。
0SIMでは499MBまでは料金が無料になり、そこから100MBごとに100円ずつアップしてゆき、2GB時点で上限の1600円に到達します。2GB-5GBの間は料金が変わらず、高速通信が利用できます。月間5GBを超えると200kbpsへ低速化されます。2GBを超えてしまったら、5GBまでしっかりと使わないと損ですね。
続いておかわりSIMの仕様ですが、こちらは1GB単位での料金変動になります。
最低料金こそ500円からと0SIMより高いのですが、2GBを超えた後も1GBごとに料金が細かく設定されているおかげで割安に使える可能性があります。
両者のプランを各データ使用量で料金を比較すると、こんな感じです。
1GB=1024MBと計算されているので実は微妙に上のグラフだとずれちゃうのですが、0MBから1GBまでならば0SIMの方が安く、それ以上だとおかわりSIMの方が有利になります。特に2GB-3GBの間では負担差額が大きくなるのが判ると思います。
0SIMでは全く通信させなければ料金は0円(ユニバーサル料金を除く)になるため、月ごとの利用頻度に大きくばらつきがある人にとっては有利になる可能性もあり、料金面では一長一短です。どちらが安いというものではなく、利用者次第でお得度が違うためよく考えて契約を選ぶ必要があります。
管理人はb-mobileのおかわりSIMは使ったことがありませんが、通信速度・品質にも注意が必要です。0SIMのスピードテストを行ったところでは12月30日の年末、夜19時ちょうどで下り29Mbps、上り14Mbpsという速度でした。利用ユーザー数による混雑具合はその時々で変わりますので、各自で最新情報を集めてみることをオススメします(多段階プランはスピードテストを何度も回すとすぐに料金が上がってしまうので、なかなか信頼出来るデータは見つからないかもですが^^;)。