*以下、2015年時点の情報です。現在au回線のサービスは4G/5Gへ移行していますので利用可否も変わりました。最新情報は公式HPを参照ください。
私も9月からmineoを使うために富士通製のARROWS Z FJL22を中古白ロムで仕入れて使っています。
以前au系MVNOでもiPhoneシリーズも通信できるという利用方法を紹介しましたが(参照:auの格安SIMでiPhoneが使えない、という常識は古い!mineo,UQモバイルでもiPhone6が使える設定入手法)、一方でmineoでは使えない機種・モデルもあります。スマホの通信規格事情を知っている方なら判別はつきやすいのですが、mineoのau回線用に白ロムをこれから買いたいという方のために、mineoで使えるスマホの見分け方を紹介しましょう。
なお、これは同じくau系ネットワークを利用しているUQモバイルでも基本的に同じなので、UQで使いたい方も参考になると思います。
大前提:使えるのは「スマホ・タブレット機種だけ」
mineoでは通話とデータ通信プランがありますが、いわゆる従来型の「携帯電話機種(ガラケー、フィーチャーフォン)」では使えません。使えるのはスマートフォン・タブレット機種だけだと思って下さい。一部例外として、現在auから発売されているガラホ機種(AQUOS K SHF31, SHF32)は使えます。ガラホは見た目は携帯電話ですが、システム的にはスマートフォン寄り(というかほとんどスマホと一緒)なので、ネットワーク接続のための設定が可能です。
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また、さらに例外としてSIMフリールーターのMR04LNは利用可能とのことです。その他のルーター機種では同じくNEC製でMR03LEというモデルも使えます(型番によって仕様が異なるので、間違えないように気をつけて下さい)。
iPhone機種はひとまず別としまして、auから発売されるAndroidスマートフォン・タブレットには統一された型番のネーミングルールがあります。これをチェックすることで、MVNOで利用できるかどうかが判ります。
MVNOで使える型番は、「英字2文字+L(タブレットの場合はT)+2桁の数字」で表される機種です。このルールに当てはまっていれば、機種の仕様的には使えるはずです(一部このルールに則った名前が一般的には表記されないモデルもあります)。
最初の英字2文字は、その製造メーカーを表しています。
頭文字 | メーカー | 頭文字 | メーカー |
SO | ソニー | PT | パンテック |
SC | サムスン | SH | シャープ |
KY | 京セラ | LG | LG電子 |
FJ | 富士通 | HT | HTC |
こうなっています。この2文字の後ろに「L」が付けばOKです。例えば私の持っているFJL22は「FJ」という型番の文字だけで富士通製ということが判ります。
英字3文字目の「L」はLTE通信規格に対応しているモデルを表しています。mineo, UQ mobileなどではまさに「LTE」でのデータ通信のみを利用しますので、LTE対応機種である「L」の文字が入った機種だけが使えるのです。「T」が入るタブレットも使えます(例えばSHT21, SOT31などがあります)。
最後の2つの数字は、発売された順番です。ソニー製のスマホなら、SOL21,SOL22,SOL23,SOL24,SOL25,SOL26まで6種類のスマートフォンがこれまでに販売されてきました。
前項で使える機種の型番の見分け方を紹介しましたが、使えないスマートフォンの型番の命名ルールも確認しておきましょう。
LTE対応以前の古いスマートフォン(3G)は、mineoではデータ通信が一切出来ません。旧モデルにも命名ルールがあり、「ISW+2桁の数字+英字2字」という型番のスマホは利用不可です。およそ2011年~2012年頃に発売されたスマホがこの型番になっているはずです。先ほどと同じく後ろの2文字はメーカーを表しています。
例えば、富士通製 ARROWS Z ISW11F, HTC製 ISW13HT, シャープ製 ISW16SH、といった機種が該当しますが、これらはすべて3G通信しか出来ませんので、mineoでは通信不可です。
ISWシリーズよりもさらに古いスマホだと「IS06」といった「IS」から始まる機種もダメです。
2015年9月現在、MVNOではVoLTE通信をすることが出来ません。また、auのVoLTE機種(iPhoneを除く)は専用のSIMカードを利用しており、通常のスマートフォン用SIMとは互換性がありません。そのため「VoLTE専用スマートフォン」はmineoでは使えません。
VoLTE機種にも見分け方があり、「英字2文字+V+2桁の数字」の命名ルールになっています。V=VoLTEということです。
例えば、XperiaZ4 SOV31, Galaxy S6 Edge SCV31などが該当します。
*au系MVNOでも、2015年11月を目処にVoLTE機種への対応が可能になるという情報を公式でmineoが出しています。まだどのような仕様になるのか確定していないようですが、将来的にはVoLTE機種も使える日が来るようです(ただし、SIMロックを解除した状態でないと使えないかもしれないとのことです)。
【追記】2015年11月より、mineoおよびUQ mobileでもauのVoLTE専用スマートフォンで利用できるSIMカードが発行できるようになりました。ただし、上述の通り利用するには「SIMロック解除」が必須となりました(最新端末の場合はロックありでも使えます。対応表は公式HPを参照)。また、既存のLTE回線の契約からSIMカードを変更する場合にも手数料がかかりますのでご注意下さい。
au系ネットワークでは海外ではあまり使われない周波数帯(band)を利用しているため、日本国内で手に入るほとんどのSIMフリースマートフォンは、mineoでは使えません。極限られた電波をつかむ機種はあるかもしれませんが、快適にau系MVNOを使いたいならauから発売されているモデル、あるいはmineoなどが公式にセット販売しているスマホ(LUCEなど)を使うのが良いです。
iPhoneシリーズを使う場合は、公式で配布されているプロファイルを設定すれば使える機種があります。機種の性能の問題もありますが、それ以上に「iOS」のバージョンによって利用可否が決まるため、必ず公式サイトでどのiPhoneが使えるのか確認して下さい。モデルによっては使えない・不安定な接続となることがありあす。
以上のようなルールを理解したうえで、au系MVNO用の端末を準備する場合は気を付けてみてください。公式サイトには動作確認機種一覧とSIM設定方法の解説もあります。