近年のスマートフォンでは年々性能がアップすると共に、ディスプレイのサイズも大きくなり続けてきました。2016年-2017年とトレンドとしてハイエンドのスマートフォンでは5.2インチ~5.5インチほどのディスプレイサイズを採用するメーカーが多く見られます。

しかしながら流石に「大画面化」も頭打ちとなった感はあり、5.5インチを超えるスマートフォンも無くはないものの、これ以上メインストリームのスマホで大画面化は望まれていないでしょう(管理人は6.8インチのZenFone3 Ultraも買いましたけれど)。

むしろ、昨今の大画面ブームには嫌気が差して「大きなスマホをやめて片手でも操作がしやすいコンパクトなスマホが欲しい」というユーザーも少なからずいるはずです。そこで今季、ドコモから発売中のSony Xperia X Compact SO-02Jの出番です。

ドコモの最新モデルスマホではもっとも小型なSO-02Jはハイエンドというにはスペックが物足りないかもしれませんが、2年~3年くらい前のハイエンドスマートフォンと比べても性能が劣る点はほとんど無いはず。

大画面スマホに飽きた人向けにXperia X Compact SO-02Jに買い換えるとどれほどの性能・サイズ感に違いが出るのか、比較用の一覧を作ってみましたので参考用にどうぞ。

☆先に公式サイトで性能・価格をチェックしたい人はこちら:「Xperia X Compact SO-02J

SO-02Jとのスペック比較表

機種名Xperia XCXperia XZXperia Z3XperiaZ2ARROWS NXAQUOS ZETAAQUOS ZETAGALAXY Note
Edge
GALAXY S5
ドコモ型番SO-02JSO-01JSO-01GSO-03FF-02GSH-01GSH-04FSC-01GSC-04F
ドコモ型番SO-02JSO-01JSO-01GSO-03FF-02GSH-01GSH-04FSC-01GSC-04F
発売日2016.11.022016.11.022014.10.232014.05.212014.11.192014.11.142014.05.232014.10.232014.05.15
画面サイズ4.6インチ5.2インチ5.2インチ5.2インチ5.2インチ5.5インチ5.4インチ5.6インチ5.1インチ
解像度720×12801080×19201080×19201080×19201440×25601080×19201080×1920(1440+160)
×2560
1080×1920
重量135g161g152g163g166g159g154g177g147g
縦幅129mm146mm146mm147mm144mm141mm140mm151mm142mm
横幅65mm72mm72mm73mm74mm76mm74mm82mm73mm
厚さ9.5mm8.1mm7.3mm8.2mm10.9mm9.6mm9.3mm8.5mm9.6mm
電池容量2700mAh2900mAh3100mAh3200mAh3500mAh3300mAh3300mAh3000mAh2800mAh
利用可能時間95時間95時間81時間79.2時間81.2時間101.9時間101.7時間68.6時間65時間
CPUMSM8956
スナドラ650
MSM8996
スナドラ820
MSM8974AC
スナドラ801
MSM8974AB
スナドラ801
MSM8974AB
スナドラ801
MSM8974AB
スナドラ801
MSM8974AB
スナドラ801
APQ8084MSM8974AC
スナドラ801
RAM3GB3GB3GB3GB3GB2GB2GB3GB2GB
ROM32GB32GB32GB32GB32GB32GB32GB32GB32GB
メインカメラ2300万画素2300万画素2070万画素2070万画素2070万画素1310万画素1310万画素1600万画素1600万画素
サブカメラ500万画素1320万画素220万画素220万画素240万画素210万画素210万画素370万画素210万画素
防水/防塵○/○○/○○/○○/○○/○○/×○/××/×○/○
指紋認証××××××
LTE速度262.5Mbps500Mbps150Mbps150Mbps150Mbps150Mbps150Mbps150Mbps150Mbps
[2017.2.10更新] C=Compactの略です各データ値は「およそ」の数値で個体ごとの誤差を含みます。本体の厚さは最も厚い部分の数値のみを記載しました。LTE速度は端末規格上で対応した最大下り速度を記載しています。接続エリアによって実際の通信速度とは差が生じます。

今回は2~3年前のXperiaシリーズを中心に、当時人気のあったハイスペックかつ大画面なモデルをチョイスしてみました。すべてドコモの公式サイトにデータが公開されていますので、ここにない機種の数値と比較したい場合は各自で探してみて下さい。

Xperia Z3やAQUOS ZETA, ARROWS NXに使われているSnapdragon 801は比較的バッテリーの持ちも良く、大抵のゲームアプリは今でもスムーズにプレイが出来ているとは思います。2~3年前のハイスペックモデル・スナドラ801搭載機でそこそこ処理能力に満足できているのなら「ハイエンドではないXperia X Compact」に買い換えて体感動作が遅くなるという心配は無用です。

2014年~2015年頃のハイスペックスマートフォンに搭載されているSnapdragon 800番台のCPUに比べて、Xperia X Compactのスナドラ650のほうがベンチマークテストの処理能力は1.5倍ほどに伸びているというデータがあります。

実機で確かめたSO-02JのAntutuベンチスコア結果はこちら → [レビュー]ドコモXperia X Compact SO-02JのAntutuベンチマークテスト RAM増量で3Dゲームも快適動作

Xperia X Compactは「ミドル-ハイ」とでも分類されるスペックを持ち合わせており、2017年時点で最高性能のスマホに比べれば確かに処理能力は劣るかもしれませんが、価格以上のパフォーマンスをしてくれると期待していいと思います。

本体・ディスプレイが小さいため画面での電池消費も比較的小さく、2年前に3000mAh超の大容量バッテリーを積んでいたスマホに比べても電池の持ちは向上しています。2年使い込んで劣化したバッテリーのスマホからの買い替えなら、きっと快適になるはずです。古い機種だと5インチでも150~160グラムの重量級スマホが多く、135グラムのXperia X Compactでは明らかに違う軽量感を体感できるでしょう。

5インチ超の機種に比べて横幅が7~10mmほど狭くなるため、片手で持ったときの操作感は劇的に変わるはずです。もちろんその分だけ文字入力のキーボードボタン表示は小さめになる(同じキーボード配列・システムを使った場合)のですが、大きなスマホで指が届きづらいと感じていた人ならSO-02Jに買い換えると日常的に小型モデルであることの恩恵を受けられます。

2017年モデルの新型スマートフォンではそろそろ標準的になってきた、Androidスマホの最新バージョン「Android 7.0(Nougat)」へバージョンアップすることが可能です(Xperia X Compact発売当時の初期状態ではAndroid 6.0)。

Android 6.0→7.0へ更新することでいくつかの新機能・表示機能の改善があります。画面を2分割して別々のアプリ画面を表示できる「マルチウィンドウ」など、おもしろ機能も追加されています。

まれにスマホはAndroidの更新をするとバグの発生や異常動作をすることもありますが、管理人は実際にXperia X Compact SO-02JをAndroid 7.0にして利用していていても問題なく動作しています。

アップデートが行われない古い機種よりも安全に、長く使えるというのもメリットの一つです。

☆「ドコモXperia X Compact SO-02JにAndroid7.0の配信開始!早速アップデートしてみた 不具合修正・変更点あり」

Xperia X Compactのメインカメラには、上位モデルのXperia XZ と同じ3つのセンサーを使ったソニーの新技術が投入されています。

2年前のモデルに比べて解像度・フォーカス速度がアップし、よりリアルな写真が撮れるようになっています。SO-02Jで撮影された作例はソニーの公式にデータが幾つか出ていますので、カメラ機能を重視するかたはチェックしてみましょう(→http://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-02j/camera.html

この他のXperia X Compactの機種としての性能・特徴はXperia Z3 Compactとの比較例で紹介していますので、興味のある方は合わせてご覧ください。

☆「機種変更が安いと評判のXperia X Compact SO-02Jと2年前のZ3 Compactからの進化点

あえてここでXperia X Compactと2年前のハイスペック機種を比べて物理的に劣る点を挙げるのならば、根本的な話ではありますが「画面が小さく」なることは避けられません。そこがメリットであり、特徴でもあるのですが・・・。2年前の5.2~5.5インチクラスのスマホから買い換えると慣れるまでかなりの違和感があるかもしれません。

Xperiaのコンパクトシリーズは伝統的に「4.6インチ・HD(720×1280ドット)」のディスプレイが使われています。最近のスマホは低価格なモデルでもフルHDの高精細なディスプレイを採用しているモデルが多い中、Xperiaコンパクトは一貫してHDのままです。

HD解像度でも画面のサイズが小さいので文字や画像の粗さが目立つということはありませんが、ドット密度という意味では2年前の機種より計算上小さくなります(5インチフルHDなら441dpi → 4.6インチHDなら341dpiといった具合)。

また、SO-02Jのテレビ機能ではワンセグには対応しますがフルセグには非対応となります。2年前のハイスペックAndroid機種はほぼ全てフルセグ対応のはずので、フルセグ必須という方には5.2インチモデルの「Xperia XZ SO-01J」のほうが良いかもしれません。

一括648円の低価格スマホもラインナップ

もう一台ドコモでは4インチクラスの「MONO(MO-01J)」も販売中です。こちらはどちらかと言うと初心者向けのスマホとなっていますので、過去の大画面モデル=ハイスペックモデルに慣れた人の買い替えには物足りないかも知れません。

お値段的にはMONO MO-01Jが一括648円、Xperia X Compact SO-02Jが一括15,552円と1.5万円の差額がありますので、どちらが希望にあっているのかよく考えて選んでみましょう。MONOも割り切って使えば、日常利用向けとしては必要十分な機能性があるモデルになっています。

☆「ドコモ MONO MO-01Jをみる

Xperia X Compactは国内向けではドコモのみから販売されており、au, Softbankでは同型モデルの取り扱いはありません。海外ではSIMロックフリーのグローバルモデル F5321という端末もありますが、ドコモ版とは異なり防水機能がありません。おサイフケータイ機能、ワンセグもありません(国内向けの技適を通っていないので、基本的に国内で使うと違法行為となります)。

もしドコモへの乗り換え(MNP)が出来ないのなら、この2016年-2017年冬春モデルとしてリリースされたもう一つのコンパクト機種・シャープ AQUOS SERIE mini(SHV38/au),および AQUOS Xx3 mini(Softbank)という機種もXperia X Compactと似たサイズ感のスマホもあります。両機種の詳細説明はここでは省きますがそちらも検討してみる価値があるかもしません(ただし、Xperia X Compactに比べて処理性能は低めです)。

☆「ソフトバンク AQUOS Xx3 miniをみる」2017年2月3日発売

☆「au Online shop」/AQUOS SERIE mini SHV38 2017年2月3日発売

 Xperia X Compactの購入に使える割引一覧

現在Xperia X Compactの購入に使える割引・キャンペーンを列挙してみます。購入時には各種割引を効かせることで端末価格は実質0円以下にすることも可能なので、各自適用可能な条件をチェックして最大限に安く購入できるよう申し込みの条件を確認して下さい。

ドコモの学割 2017 / 18歳以下・25歳以下の利用者で月額値引き・ポイント還元(最大1000円×12ヶ月)が受けられる
端末購入サポート/1年間の利用を前提として、購入時に一括で【47,952円分】を値引き(機種変の場合は春のおとりかえ割併用)
はじめてスマホ割/ドコモ既存ケータイユーザー向けに、毎月最大1520円値引き(シニア特割あり)
家族まとめて割/家族と同一シェアグループに加入することで5,184円/台還元
ドコモの下取りプログラム/最大30000円で現在使っているiPhone,スマホを下取り
最大5万円相当のポイントが当たるキャンペーン/【オンライン購入限定】
頭金無料&事務手数料特別価格(Xiプランのまま機種変更なら無料)/【オンライン購入限定】

*上記の還元額・各種条件はかなりザックリと書いただけですので、詳しい適用条件は必ず公式サイトで確認して下さい。加入条件・購入条件がそれぞれのキャンペーンで指定されています。

☆「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧

Xperia X Compactはドコモの公式オンラインショップにて送料無料で自宅配送が可能です。店頭で掛かる頭金も不要、事務手数料の特別価格(Xi機種変更の場合無料・新規/MNP時 2000円に値引き)で即購入が可能です。オンラインでのスマホ機種変更・購入手順は以下のページに画像つきで解説しています。

☆ドコモの簡単オンライン注文手順まとめ

irumo
大画面スマホからコンパクトな機種への変更候補に ドコモXperia X Compact SO-02Jと過去機種比較