2016年4月28日のドコモ料金・スマートフォン価格改定において、比較的お買い得な購入が可能になったiPhone6sおよび6s Plusに機種変更すると、現在の料金からどの程度負担が増えるのかシミュレートしてみましょう。
利用中の回線の月サポが切れてしまうと、支払い金額は月サポ適用中と変わらないように見せかけて、実際には増えていることもあります(関連記事:ドコモの長期ユーザー 月サポが終わったら機種変すべき「実質0円以下」のスマホ)。月サポが無いまま契約を続行するのはとても損ですので、機種に問題が無くても機種変更をしておくべきです(新しい携帯を手に入れ、使わず古い携帯を使い続けてもいいのです)。
月サポ無しの標準料金
まずは、月々サポートが切れた状態の料金を確認しましょう。現在支払っている料金は請求明細をMy docomoメニュー等から調べればわかります。今回は一般的な料金プランを契約中の方を想定してシミュレートしていきます(複数台契約をすると安くなることがありますが、今回は簡易化のため1台のみでの契約を仮定)。
通話し放題と、標準的なデータ通信が行える1か月5GBまでのパケット通信料を確保すると、【カケホーダイ(2916円)】+【データM(5400円)】+【spモード(324円)】=月額8640円(+ユニバーサル料金)となります。機種代金を分割にしていれば毎月24分の1の本体割賦支払い、そして月々サポートなどの割引を考慮した料金が購入後2年間は請求されてきたはずです。
割引・月サポが完全に切れた状態だと、毎月8千円超もの料金が通話し放題付きのスマートフォン維持には掛かります。
iPhone 6s 64GBモデルへ機種変更する場合
iPhone6sを機種変更でお得に購入することが出来る理由は、「iPhone6sが対象となるたくさんの割引キャンペーンが使えるため」です。ただ、このキャンペーンは人によって適用できる種類・数にばらつきがあります。今回は最も安く契約できるパターンを想定してシミュレートを行っていきます。
すべての条件を満たすことが出来なくても、一定のパケットプラン・通話プランに加入して継続利用するだけで割引が効くキャンペーンもありますので、まずは各条件を確認するところから始めましょう。
*iPhone5sの下取りは2016年5月9日まで限定の増額です。詳しくは「ドコモの下取りプログラム」をご覧ください。
この状態での料金を計算すると、 【基本料金(8640円)】+【iPhone代金分割(4158円)】-【月サポ(2295円)】-【おとりかえ割(675円)】-【下取り2年分(866円)】=実質8,962円(+ユニバーサル料金 等)
iPhone6sを購入する前の維持費が8640円 ⇒ 全く同じプランのまま本来10万円もするiPhone6s 64GBへ機種変更をしても、毎月+322円程度の負担しか増えないのです(2年間利用することが前提)。下取りに出すiPhone5sは、16GBモデルでも64GBモデルでも同じ価格です。
節約のポイント:通話の利用が少ない・短い人は基本通話プランをかけ放題の「カケホーダイ」から、「カケホーダイ・ライト」に変えてみましょう。これにより毎月の支払料金は1000円安くなります(通話料金2,700円⇒1,700円)。2年間では24000円分の差額です(ライトプランでは長時間通話の追加料金が発生するので、プラン選択は慎重にやってください)。
もっとお得に契約するための方法
さて、ここまでのシミュレートは序の口です。まだまだ複雑に計算してお得に買えるパターンを考えていきます。
ドコモで機種変更をするということは、これまでにも長くdocomoの回線を使ってきた方も多いはずです。ドコモでは長期利用ユーザーに対してスマートフォンプランの月額料金を割り引く「ずっとドコモ割」を適用することが可能です。割引額は利用期間・契約プランによって異なります。
2016年5月時点では、今回シミュレートに使っているデータMパック(標準:5GB)は100円~800円の値引きがあります。これを考慮すると、
機種変前の標準料金 | 月額8,640円 |
iPhone購入&4年以上 | 月額8,862円 |
iPhone購入&8年以上 | 月額8,762円 |
iPhone購入&10年以上 | 月額8,362円 |
iPhone購入&15年以上 | 月額8,162円 |
機種変更をしていなくても指定のプランを契約し続けていればずっと割は適用されますが、15年以上の超長期ユーザーは月額維持費がお得になります。
ドコモでは学生の利用料金が安くなる「ドコモの学割」を実施中です。iPhone6sの購入時には先のシミュレートで使った「春のおとりかえ割」とは併用不可ですが、割引額は学割の方が大きくなります(おとりかえ割675円-学割1300円=差額625円)。さらに、現在は毎月6GBのデータ通信容量の増量特典もあります。
機種変前の標準料金 | 月額8,640円 | 学割適用(おとりかえ割無し) |
iPhone購入&4年以上 | 月額8,862円 | ⇒月額8,237円 |
iPhone購入&8年以上 | 月額8,762円 | ⇒月額8,137円 |
iPhone購入&10年以上 | 月額8,362円 | ⇒月額7,737円 |
iPhone購入&15年以上 | 月額8,162円 | ⇒月額7,537円 |
25歳以下の学生かつ15年以上のドコモユーザーはなかなかいないかもしれませんけれど(苦笑)、ずっと割と学割は併用可能です。
ドコモが提供するインターネットサービス「ドコモ光」を利用している場合、ドコモ光のセット割として5GBプランが月額800円安くなります。
機種変前の標準料金 | 月額8,640円 | 学割適用 | ドコモ光セット |
iPhone購入&4年以上 | 月額8,862円 | ⇒月額8,237円 | ⇒月額7,437円 |
iPhone購入&8年以上 | 月額8,762円 | ⇒月額8,137円 | ⇒月額7,337円 |
iPhone購入&10年以上 | 月額8,362円 | ⇒月額7,737円 | ⇒月額6,937円 |
iPhone購入&15年以上 | 月額8,162円 | ⇒月額7,537円 | ⇒月額6,737円 |
ドコモ光の料金プラン等は「ドコモ光/NTTドコモ」を参照ください。
これは上でも「節約のポイント」として少しだけ書きましたが、通話を余り使わない人は「カケホーダイライト」プランに変更することで月額料金を1000円安く出来ます。
カケホライトプランは、これまでにシミュレートしてきた割引に影響しません(パケットプランを小さくしてしまうと割引が減ります)。ライトプランでも標準カケホプランでも、おとりかえ割・学割・月サポ・光セット・下取りはすべて同額で適用可能です。
1回あたり5分を超える通話をし続けると料金が返って高くなってしまう可能性はあるものの、最低維持費は以下のようになります。
利用期間 | 月額支払い | 学割適用 | ドコモ光セット | カケホライトに変更 |
4年以上 | 月額8,862円 | ⇒月額8,237円 | ⇒月額7,437円 | ⇒月額6,357円 |
8年以上 | 月額8,762円 | ⇒月額8,137円 | ⇒月額7,337円 | ⇒月額6,257円 |
10年以上 | 月額8,362円 | ⇒月額7,737円 | ⇒月額6,937円 | ⇒月額5,857円 |
15年以上 | 月額8,162円 | ⇒月額7,537円 | ⇒月額6,737円 | ⇒月額5,657円 |
カケホーダイライトプラン・シェアプランなどの申込可能な料金体系については下記公式サイトが参考になるはずです。
ドコモが提供する上位のクレジットでは、ドコモの携帯とドコモ光の料金に対して10%がポイントとして還元されます。dカードの特約店での利用でポイントアップ・通常利用でも1%のポイントが貰えますので、携帯回線・ネット回線+お買い物だけでも毎月1000円分以上の実質値引きがあると考えてよいでしょう。
今回のシミュレートのように「スマホ+ドコモ光」を両方契約している場合はゴールドカードの年会費(10000円)の元がまず間違いなく取れます。加入した初年度にすぐ5000円分のドコモショップ割引券が貰えますので、まだ取得していない方はゲットしておきましょう。
ドコモが公式で運営しているウェブショップで契約すると、通常2000円掛かるiPhoneからの機種変更事務手数料が無料になります。
初めてオンライン購入を検討する場合は、下記記事もチェックしてみてください。
関連記事: 検索 [初心者向け]ドコモオンラインショップで機種変更をするメリットとお得度・便利度を比較
以上のシミュレーションは2016年5月1日時点の価格・割引・キャンペーンを大雑把に考慮して計算したものです。契約・利用状況によって金額は変動します。ほかにも複数台購入時の「家族まとめて割」や「春のめちゃトクキャンペーン」など複数の期間限定割引もありますので、申し込みの前に最新の情報を確認してください。