2022年の発売当時、高性能モデルでも格安というイメージがある「Xiaomi」のスマホにしては高すぎる+当時型落ちモデルとなっていた機種が割安であったという2つの事情が重なって、イマイチ売れている様子がなかったハイエンドモデル「Xiaomi 12T Pro」の買い時が到来しています。
Xiaomiの日本向けハイスペックモデルシリーズのXiaomi 11T Proは2021年11月5日、その後継機であるXiaomi 12T Proは2022年12月16日に発売された現行モデルです。
どちらの機種も日本向けにカスタマイズされたモデルであり、おサイフケータイ(Felica)が使える高コスパな高性能機種というポジションです。
Xiaomi 11T Proは2021年の発売時、家電量販店や格安スマホサービス(MVNO)で取り扱われ、2022年時点でも引き続き販売が続いているショップもあります。
Xiaomi 11T Proのメーカー定価は発売当時、128GBモデルが69,800円・256GBモデルで79,800円でした。同じCPUチップを積んだ他メーカー製品が軽々と10万円を超える時期でしたので、このXiaomi 11T Proの定価は比較的安く感じられた記憶があります。
一方で、後継機として登場したXiaomi 12 Proはさらなる性能の向上と同時に、前年に比べて円安がかなり進んでしまった影響もあり、旧モデルから大幅な値上げとなる価格設定がされました。
しかし、その「旧モデルからの大幅な値上げ」も2023年4月の特価案件によって、Xiaomi 12T Proのほうが旧モデル11T Proよりお得に使うことが出来る激安スマホ化しています。
続きを読む → [在庫処分/投げ売り]120W充電で話題だったXiaomi 12T Pro定価14万円→実質24円になってしまう
SIMフリーモデルとして発売されたXiaomi 11T Proでは、Xiaomi 12T Proの実質1円/月のような超特価案件は通常ありません。今買うなら、断然Xiaomi 12T Proです。
2~3年以上前の古い世代のスマホを持っている人/価格は安いけれど性能も低かったRedmiシリーズなどを使っている人は買い替えに最良なタイミングです。すでにXiaomi 11T Proを持っている人は、中古価値が下がる前に手放してXiaomi 12T Proへ交換してしまうのもアリです。
Xiaomi 12T Pro/11T Proのスペック・違い
2021年モデルのXiaomi 11T Proと、その後継機 Xiaomi 12T Proは順当な新旧モデルという関係にあります。
主な仕様・スペック | 2021年モデル Xiaomi 11T Pro |
2022年モデル Xiaomi 12T Pro |
ディスプレイ | 6.67インチ有機EL | 6.7インチ 有機EL |
解像度 |
2400×1080 |
2712×1220 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
CPU | Snapdragon888 | Snapdragon 8+ Gen1 |
ベンチマークスコア |
約80万点 |
約100万点 |
RAM/ROM | 8GB+128GB 8GB+256GB |
8GB+128GB 8GB+256GB(SB版) |
電池容量 | 5000mAh | 5000mAh |
急速充電* | 最大120W | 最大120W |
サイズ | 縦:164.1mm 横:76.9mm 厚さ:8.8mm |
縦:163mm 横:76mm 厚さ:8.8mm |
重さ | 204グラム | 205グラム |
カメラ | メイン:10800万画素 (1/1.52インチセンサー) 超広角:800万画素 テレマクロ:500万画素 フロント:1600万画素 |
メイン:2億画素 (1/1.22インチセンサー) 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 フロント:2000万画素 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
SIMスロット | nano SIM×2枚 | nano SIM+eSIM |
防水・防塵** | IPX3/IP5X対応 | IPX3/IP5X対応 |
*ベンチマークスコアはAntutu Benchmark (ver9系統)の目安。より詳細なスペック・仕様はメーカーサイト等を参照ください。
対応周波数(バンド) | Xiaomi 11T Pro | Xiaomi 12T Pro(SIMフリー) |
5G | n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 | n1/n3/n28/n41/n77/n78 |
4G (LTE FDD/TDD) |
B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 B38/40/41/42 |
B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/28 B38/39/40/41/42 |
3G | WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 | WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 |
*サポートされるバンドは利用会社により異なる場合があります。ソフトバンク向けXiaomi 12T Pro(A201XM)の対応バンドは(https://www.softbank.jp/mobile/set/common/pdf/products/xiaomi-12t-pro/spectrum.pdf)を参照。SB向けは一部周波数帯が非対応となっています。
基本的には旧型11T Proよりあらゆる部分でXiaomi 12T Proのほうが優れた性能・機能を持っています。
物理的に変わった点としては、Xiaomi 12T ProではeSIMが使えるようになりました。
2023年春の時点では、ソフトバンク(ワイモバイル)/au (UQモバイル)がそれぞれ相互の回線を”副回線サービス”として通信障害発生時に備える予備回線を提供するなど、電話番号の複数運用が常識になりつつあります。
旧モデルのXiaomi 11T Proでも物理SIMカードによるデュアルSIM利用は可能でしたが、Xiaomi 12 ProではeSIMによるプロファイルの読み込みで電話番号を登録出来るため、eSIMを提供するサービスでSIMカードの抜き差し不要・オンライン手続きですぐに契約できるといったメリットがあります。
他に大きな進化をしているのはXiaomi 12T Proのウリのひとつであった「2億画素カメラ」とCPUの性能です。
旧モデルのXiaomi 11T Proも1億800万画素と解像度こそ高かったのですが、センサーのサイズは今やミドルレンジ級のスマホにも使われるレベルの1/1.52インチというものでした(例えば実売価格5万円程度のAQUOS sense7でも1/1.55インチ)。
一方で、「1/1.22インチセンサー」はかなり大きいです。最高峰になるとさらに大きな「1インチセンサー」を搭載したモデルも存在するものの、標準的なハイスペックモデルでも1/1.22インチは大きめと言えます。
そして処理性能については2021年のハイエンドチップ Snapdragon 888→ Snapdragon 8+ Gen 1へと変更されており、CPUやGPU性能がおよそ1~2割程度アップしています。
といってもSnapdragon 888でもよほど高負荷がかかるゲームであっても2021年のハイエンドクラスならスムーズに動くはずであり、超急速な充電速度やディスプレイの美しさなどはXiaomi 11T Proでも高い評判でした。2021→2022年の1年分ではそこまでの極端な技術進歩はありません。
Xiaomi 11T Proは2022年末時点で価格相場も下がっており、12T Pro登場時のコスパで選ぶなら旧型を推しました。いくつかの性能強化・進歩はあったものの、「5~6万円で買える十分な性能の2021年型」と「10万円超の2022年最新型」の隔たりは大きく感じられました。
しかし、2023年4月現在、どうせ激安で買えるなら少しでも性能が良いXiaomi 12T Proを選ぶべきでしょう。
Xiaomi 12T Pro/11T Proの最新価格・相場
Xiami 12T ProとXiaomi 11T Proの2023年4月時点における販売価格・キャンペーンを比較してみましょう。
Xiaomi 12T Pro | 価格・負担額 | 条件 |
ソフトバンクモデル(8+256GB) | 実質24円~ | 新規・乗り換え契約 +新トクするサポート免除時 |
Xiaomi公式ストア | 8+128GB 109,800円 | 特になし |
IIJmio | 8+128GB 79,800円 | MNP割引時 |
OCNモバイルONE | 8+128GB 75,995円 | MNP割引時 |
ソフトバンクの場合、2年後に端末を返却することで本来の負担額を10万円以上免除可能です(2023年4月12日の価格改定後より)。他社で購入→2年使用後に売却しても24円での負担購入はまず不可能と思われますので、ソフトバンクの案件が最強です。
*より詳しいソフトバンク案件の適用条件・申込み方法は下記よりお問い合わせください。
発売から1年半が経過したXiaomi 11T Proも、一般的な水準で考えると決して高くはありません。
Xiaomi 11T Pro | 価格・負担額 | 条件 |
amazon | 8GB+128GB 57,177円 | 特になし |
Xiaomi公式ストア | 8+128GB 64,800円 8+256GB 74,800円 |
特になし |
IIJmio | 8+128GB 29,800円 | MNP割引時 |
OCNモバイルONE | 8+128GB 33,190円 | MNP割引時 |
*価格はそれぞれ2023年4月16日調査時点のもの。最新価格は各社HPで確認してください。
型落ちとなったXiaomi 11T Proの場合、8GB+128GBモデル本体のみの相場は5万円前半、契約セットありの割引時なら3万円前後という特価もあります。通常の相場で言えばXiaomi 11T Proのキャンペーン価格も十分に狙い目でお買い得です。ソフトバンクの案件が使えない人は、型落ちのXiaomi 11T Proを検討しても悪くないでしょう(ただしOCN/IIJでは在庫がない場合あり)。
しかし、やはり新型Xiaomi 12T Proの実質24円利用を狙っていくべきです。Xiaomi 12T Proの案件はオンラインサイトで申し込み・購入が可能(来店不要)であるため、委任状を用意せずとも本人・家族で利用したいという人の名義で申し込むことも可能です。