DSDS対応の人気SIMフリースマートフォン ASUS ZenFone3(ZE520KL)は「常識を覆す」とまで公式サイトで表現がされる「PixelMaster 3.0」が搭載されています。その実力を同じく写真が綺麗に撮れることで有名な最新モデルのiPhone 7と比較してみます。
今回使用したのはZenFone3で最もスタンダードな5.2インチモデルです。ZenFone3シリーズには他にも「Max」「Deluxe」「Ultra」「Laser」など多数の類似モデルがありますので混同しないように注意して下さい。別モデルではカメラ性能も異なります。
iPhone 7は2019年時点でドコモ・ワイモバイル・UQモバイルなどで大幅値下げされて販売されており、型落ちになったZenFone3より性能面を考慮するとかなりお得に買えるようになっています。
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ZenFone3とiPhone7のメインカメラスペック
機種 | Apple iPhone 7 |
ASUS ZenFone3 ZE520KL |
メインカメラ 画素数 |
12メガ | 16メガ |
サブカメラ 画素数 |
7メガ | 8メガ |
F値(メイン) | 1.8 | 2.0 |
ZenFone3のカメラでは約0.03秒の高速レーザーオートフォーカス、4軸光学式手ぶれ補正(OIS)も搭載しています。従来モデルに比べてかなり口コミでも高い評価を得ているみたいですね。
一方でiPhone7ではレンズの明るさ(f値)が1.8という明るいものになっており、管理人も普段使いに半年以上使い続けている「どんな状況でも綺麗な写真」に仕上がるカメラが搭載されています。
iPhone7に対してどこまでZenFone3が迫れるのか、比較検討してみましょう。
写真の撮り比べ
ZenFone3では特殊モードとして「超解像度」という6400万画素相当のサイズでカメラ撮影が出来る機能もありますが、今回は購入時にデフォルトで設定されている12M(16:9)にてオート撮影を実施しました。
*以下、写真をクリックすると拡大出来ます。データ容量が大きめですので、スマホ・モバイル回線でご覧になる場合はパケット料金に注意して下さい。
iPhone7 | ZenFone3 |
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サイズ:2.96MB 露出時間:1/17秒 ISO:50 |
サイズ:1.48MB 露出時間:1/30秒 ISO:504 |
こちらはホテル雅叙園東京で開催された「福ねこ展 at 百段階段」にて展示されていた木彫りのネコです(作:はしもとみお氏)。実物大に近いサイズの猫が驚くほどリアルに再現されています。毛並みをこんな風に表現できるなんて・・・持ち帰りたくなるくらい可愛かったです(会場では作品の展示販売もされていましたが、この作品は売物ではなかったようです)。
明るい室内での撮影ですが、iPhoneに比べてZenFoneのほうが暖色系の調整がされています。ZenFoneではちょっとISOが高めに設定されてしまっているため、よ~く見ると少しノイズが目立ちます。でもどちらも十分に対象はくっきり写っており、室内照明下での動物撮影には問題無さそうです。
iPhone7 | ZenFone3 |
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サイズ:3.68MB 露出時間:1/610秒 ISO:20 |
サイズ:4.00MB 露出時間:1/261秒 ISO:50 |
こちらは都庁の北展望台(45階)から新宿中央公園を曇天下で撮影したものです。無料で登れる外国人にも人気の観光スポット。どちらも微細なところまでよく撮れていると思います。
建物の色合いはZenFoneのほうがより自然な白みになっているように感じました。緑もZenFoneのほうが鮮やかに。
ここで写真右下に写っている「ナイアガラの滝・白糸の滝」を拡大してみましょう。
さすがにこのサイズの拡大を行うとどちらも色が潰れがちながら、どちらかと言えばiPhoneのほうが陰影がハッキリしています。
iPhone7 | ZenFone3 |
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サイズ:2.10MB 露出時間:1/16秒 ISO:100 |
サイズ:3.12MB 露出時間:1/2秒 ISO:50 |
ライトアップされた富士山のオブジェを撮影したつもりだったのですが、これはZenFone3のミスショット例となってしまいました。サムネイルの状態ではわからないかもですが、拡大するとZenFone3の写真はごくわずかにブレています(オートモードではなく、マニュアル撮影だったかも。いろいろ試したので忘れてしまいました^^;)
撮影はどちらも手持ち撮影で行ったため、ZenFone3の1/2秒という長めのシャッター時間では手ブレを補正しきれていませんでした。iPhoneよりも背景の空は明るめに撮れていますが、拡大すると明らかにiPhoneに比べてブレ・ボケてしまっていました。
iPhone7 | ZenFone3 |
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サイズ:2.90MB 露出時間:1/5秒 ISO:100 |
サイズ:4.77MB 露出時間:1/8秒 ISO:2767 |
緑とピンクが鮮やかにライトアップされた街路樹の撮り比べでは、ZenFone3では非常に明るいビビッドな色合いになりました。自然さという意味ではiPhone7に分がありますが、ZenFoneも印象的な写真になっています。ISOが2700まで上がってしまったのでノイズは目立ちます。
iPhone7 | ZenFone3 |
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サイズ:2.04MB 露出時間:1/117秒 ISO:20 |
サイズ:2.06MB 露出時間:1/126秒 ISO:50 |
東京国立博物館の階段脇にある、オシャレな窓と照明を撮影しています。強い逆光環境での撮影にも差が出ました。ZenFoneではコントラストが強めで、窓に描かれた模様はくっきりと写りました。
一方のiPhone7では窓枠部分まで識別出来るくらいには暗い部分も映されていますので、一般的な意味で言う「逆光に強い」のはiPhone7ということになるのでしょうか。写真としてならZenFone3で撮った方も悪くないですが、全体的に暗い場所での撮影はさすがにiPhone7には少し及ばないかな?というところでした。
まとめ
ZenFone3のカメラ性能は価格を考えれば十分に満足できるレベルです。暗い環境ではややブレが出ることもありましたが(掲載した写真以外にも、ミスショットがあります)全体的にはiPhone7と比べてもスマホ画面サイズで見ている分には十分な画質でしょう。
レーザーによって暗い場所でもピントが合いやすく、シャッター音・フォーカス音も特に気になるほどのものではありません(技適のない海外モデルでは消音も出来るそうですが、国内正規モデルは無音には出来ません)。
今回は試していませんがZenFone3ではもう少し大きな画像サイズ(16M)での撮影、さまざまなモード撮影・マニュアル設定モード、4Kムービーも撮れます。写真に特別なこだわりがある人であればスマートフォンではなくデジタルカメラを使うでしょうし、ミドルスペックスマートフォンのカメラとしては実用的な機能であると言えそうです。
iPhone7のカメラテスト(無加工の写真データ)は以下のページにも比較用に撮影・掲載していますので、iPhone7の作例がもっと見たい人はこちらもどうぞ。
☆「Huawei nova liteのカメラ機能レビュー iPhone7, Xperia X Compactなど人気モデルと比較」
☆「iPhone7で夜景撮影にチャレンジ キレイに撮るためのコツ」
☆「iPhone7で夜桜を綺麗に撮影しよう Xperia X CompactやSIMフリースマホと比較」