日本のスマホ業界に、新しいブランドの投入確定です。
2022年6月13日、「Poco Japan」を名乗るSNSアカウントにて、POCO 新製品発表会をツイッター/mi.comを2022年6月23日より実施することを告知しました。
告知に使われている画像からも、新しいスマートフォンが投入されることがすでに判明しています。
POCOとは?Xiaomiの独立スマホブランド
日本国内では2019年にXiaomi(シャオミ)として”Mi Note 10(Pro)”を初投入して以降、Xiaomiスマホが急速に国内でもシェアを増やしています。初めはSIMフリー(オープンマーケット向け)のみの投入でしたが、2021年からはauやソフトバンクでもXiaomi/Redmiシリーズのスマホを発売したり、国内向けにおサイフケータイ(Felica)に対応したモデルも積極的に出てきています。
一方で、「POCO」(ポコ)とは、2018年にシャオミから独立したブランドの一つで、グローバルではすでに35カ国に進出・220万台もの製品を販売しているシリーズとなっています。
日本でも販売中の「Redmi」は”Xiaomiのブランドの一つ”ですが、POCOの製品・販売・マーケティングはXiaomiから独立しつつ、製造・サポート面ではXiaomiとリソースを共有しています。
そのため、今回の発表も「POCO」として日本へ初参入となり、スマホとして新しいブランドの選択肢が増えると考えてよいでしょう。
ただ、もちろんPOCOはXiaomiの関連ブランドであるため、現在日本で勢いのあるXiaomiと同様活発なプロモーションと競争が期待出来そうです。
POCOスマホは「フラッグシップキラー」
すでにSNSの告知画像にもある通り、POCOの得意とするところは「フラッグシップキラー」。他社の最高峰モデルを圧倒する、高コスパなスマホが出てくることが確定的です。
告知の画像および、日本国内の技術基準適合証明の情報からも明らかながら、POCOが日本向けに投入する最初の一台は「POCO F4 GT」でまず間違いないでしょう。
本機種はグローバル向けに2022年4月28日より発売されており、日本へも公式のショップを通じて輸入することならすでに可能です。
POCOが2022年時点で発売している過去のシリーズとしては、
・POCO M4 Pro
・POCO X4 Pro 5G
・POCO X3 GT
・POCO X Pro
・POCO M3 Pro 5G
・POCO F3
なども多数ありますが、現時点でフラッグシップキラー足り得るモデルは「POCO F4 GT」です。
すでにLINEMOで通信・通話動作確認済み
POCO F4 GTは、すでにソフトバンクの新ブランドプラン「LINEMO」(ラインモ)で使えます。
2022年6月14日時点では公式には未発表であるため、将来的にソフトバンクで販売するのかどうかは不明ながら、技術基準適合証明を取得しているため、日本の通信網で使うことはすでに合法です。
ソフトバンクではXiaomi/Redmiのスマートフォン本体単体で購入できるサイトもあります。
POCO F4 GTのスペックと価格
日本市場用にグローバルモデルの投入と同時に、更に別仕様のモデルを発売する可能性が無いとは言い切れませんが、現時点で国内の技術基準適合証明も取得済みのPOCO F4 GTの仕様は以下の通りです。
スペック・仕様 | 2022年モデル POCO F4 GT* |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ (2400×1080) 有機ELパネル |
リフレッシュレート |
120Hz |
タッチサンプリングレート |
最大480Hz |
サイズ | 162.5 × 76.7 × 8.5 mm |
重さ | 210グラム |
SIMスロット |
nano SIM×2枚 |
電池容量 | 4700mAh |
急速充電 |
最120W |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 8GB/12GB |
ROM | 128GB/256GB |
5G通信 | 対応 |
防水・防塵 |
— |
おサイフケータイ |
— |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
非対応 |
外部ストレージ |
非対応 |
カメラ | 6400万画素[メイン] (IMX 686, 1/1.73”) +800万画素[超広角] +200万画素[マクロ] |
生体認証 |
顔+指紋(側面ボタン) |
価格* | 8GB+128GB:約6.4万円 12GB+256GB:約7.7万円 |
*POCO F4 GT発売当時の為替相場、AliExpress公式ショップの価格より。
このような仕様で、日本で発売中のフラッグシップモデル Xperia 1 IV (約19万円)やGalaxy S22シリーズ(12万円~18万円)などと同じCPU (Snapdragon 8 Gen 1)を積んでいるにもかかわらず、グローバル価格は6~8万円程度と割安な設定です。
ちなみに、すでに終了済みですがPOCO F4 GTはグローバルでの発売時にキャンペーン特価として本体価格454ドルにまで値引きをしたことがあります。
もし日本で同程度の発売記念価格を設定した場合、円安の影響は避けられないとしても6万円前後の特価になることも期待出来ます。
一方で、すでにXiaomiとしては「Redmi」シリーズとしてコスパの高い最新モデルを投入したばかり。
新発売のRedmi Note 11 Pro 5G は、日本向けにおサイフケータイ機能も付いて44,800円です(MVNOのセール特価なら一括2万円台~でも購入出来る)。
日本ではXiaomiブランドの最高級機種「Xiaomi 12 Pro」シリーズは発売しないため、代わりにPOCO F4 GTを投入するというシナリオのようです。
POCO F4 GTが日本で売れるかどうかは価格次第。POCO Japanの本気に期待しましょう。
ソース:https://twitter.com/POCO_Japan