一般のユーザーには関係のない話題ですが、何らかの事情で該当しそうな場合は注意が必要です。

楽天モバイルは2024年2月21日より、モバイルプランを解約する際に「契約解除料(解約事務手数料)」の発生条件を追加しました(2024年2月28日更新)。

→解除料発生条件が「利用実態がない回線」に変更、

初期契約解除や譲渡・承継等のやむを得ない事情がある場合は除きます

という文言が追加されました。

2024年時点において、大手の携帯電話会社のスマホプランの多くは契約の解除料が掛からない(昔でいうところの”2年縛り”の違約金がない)新料金プランに移行しており、定期契約の無いプランであれば、いつ解約しても手数料は無料であるのが常識になってきました(旧プランや特定のサービスでは解除料的なものがある場合もあるかもしれません)。

しかし、楽天モバイルでは近年問題になっている”ポイントハンター”と呼ばれる異常な契約を繰り返すユーザーを排除するため、「利用意思がないと認められる回線」に対して制限を課すことにしたようです。

”利用意思が無い”とは、

本契約のお申し込み後1年以内に本契約を解約し、かつ本サービスの利用意思がないにもかかわらず契約をお申し込みされたと当社が客観的合理的に判断した回線のこと

と定義されます。最終的な判断は楽天モバイルが行うためユーザーに内情が通知されることはありませんが、普通に使っていれば1年以内の解約であっても解除料は発生しないとも明記されています。

利用意思がないと判断される可能性がある場合は?

前述の通り、多くの通常ユーザーにとって今回の契約解除料の追加は無関係であり、心配する必要はありません。

その上で”利用意思がない”と判断されそうなパターンを推測してみると、以下のような場合には解除料の請求が来るかもしれません。

モバイル通信・通話を全く使わず1年以内に解約
Rakuten Linkの登録・設定をせず、すぐに解約
iPhone・スマホの契約割引を使って、すぐに解約
解約→新規契約を繰り返して、また1年以内に解約
購入したiPhone・スマホを不正利用、不正転売した場合

楽天モバイルを副回線・予備回線として契約したユーザーは「時々通信・通話で課金を発生させる」または1年以内の解約をしなければ、解除料が発生することはないでしょう。予備回線として契約して、ずっと使う機会が無い場合もあるかもしれませんが、たまには楽天回線に切り替えて通信・通話を使っておけば安心です。

また、楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten Link」は、しばしばキャンペーンの特典付与条件に含まれています。そのため通常ユーザーの多くがRakuten Linkの利用をすることが想定されます(つまりLinkアプリの利用実態を楽天モバイルサービスが把握している)。にも関わらず不使用/その他のサービスも使わず短期で解約すると”利用意思無し”と判断されるかもしれません。

重要なのは ”本サービスの利用実態がない場合”という判断基準です。つまり、サービスを普通に使っていればなんの問題もありません。3GB以上のデータ通信(最低基本料金以上)を使う/従量の通話を使わなければならないという意味ではなく、通信・通話(Linkアプリもおそらく含む)で利用実態さえ確認出来れば大丈夫なはずです。

一度楽天モバイルに「利用意思がない」と判断されてしまうと、その後の申し込み・キャンペーン適用などからも総合的判断により特典適用から除外されてしまう可能性も考えられます。

逆に考えると絶対に契約解除料が発生しないラインは「1年以上」となるため、楽天モバイルのスマホプランから乗り換えたい場合にも1年後以降が安全です。

*サービス内容・仕様は現時点の情報に基づいています。詳細は公式サイトの提供条件を参照ください。

2024年2月21日から楽天モバイルスマホ解約に契約解除料設定-通常は無料/1年維持なら問題無し