2019年モデルの最新電池長持ちスマホとして人気のZenFone Max Pro(M2) ZB631KLが、2019年7月時点でメーカー定価の4万円弱円を大きく下回る、一括4,800円で買えるセールをOCNモバイルONEが実施しています(セール情報詳細はこちら)。

ZenFone Max Pro M2(ZB631KL)が発売からまだ間もないのにとんでもない勢いで値下がりしていますので、「値下げしなきゃ売れない事情でもあるのか?」と怪しく感じるかもしれません。

管理人もZB631KLを購入して使っていますが、良いところ(主にスペックと価格面)もたくさんあるスマホだと感じてします。しかしながら高コスパ・安いスマホなので仕方がないとは言え、際に使ってみて不便に感じた点・物足りない点などを中心にレビューしていきます。

ZenFone Max Pro(M2)は超電池長持ちだが・・・

ZenFone Max Pro M2(ZB631KL)は、ASUS「Max」シリーズの特徴である”大容量電池搭載モデル”の最新モデルであるだけに、広告に違わず電池はよく持ちました。

一般的なスマホよりもかなり大きな「5000mAhバッテリー」を内蔵し、待受状態なら1ヶ月以上(最大35日間)・連続ウェブブラウジングでも最大23時間保つとされています。

確かに普通のスマホに比べればZB631KLの電池はよく持つのですが、過剰な期待は禁物です。

”連続待機35日”・”連続通話31時間”と聞くと、普通のスマホよりも極端に大きい数字のように感じられるかもしれませんが、例えばドコモから新発売された大容量電池スマホ「LG Style2 L-01L」は、電池容量3900mAhを搭載しています。

L-01Lと比べてもZB631KLの5000mAhは1.3倍弱となり、大容量であることは疑いないものの、何倍も電池が良く持つスマホというレベルではありません。もともと毎日充電しなければスマホの電池が持たない(比較的新しいスマホのケース)ようなハードユーザーがZB631KLに機種変更しても、やはり1-2日に1回は充電することになるでしょう。

上のグラフは、実際のZB631KLを超ハードに使い続けた場合の電池のヘリ具合をグラフとして表示させたものです。

使い方としてはBluetoothイヤホンで音楽をストリーミング再生しながら、ポケモンGOを遊び続けた状態です。画面パネルを付けてゲームをプレイし続けると1時間あたり12%程度を消耗しており、本当に激しく使い続けた場合は朝から晩まで持たない可能性があります。

詳しい電池消耗状況の解説は「[実験]ZenFone Max Pro(M2)ZB631KLでポケモンGOは快適に・何時間連続プレイ出来る?電池持ちチェック」を参照ください。

もちろん、普通の使い方をすれば1日でZB631KLの電池が無くなることはなく、待機時の電池消耗も少ない印象なので、電池の持ちを重視する人には十分おすすめ出来ます

ZB631KLのカメラは平凡

ZenFone Max Pro M2はデュアルレンズ仕様です。

この2つのカメラは、1200万画素のメインカメラと500万画素の深度測定用センサーになっています。ZB631KLでは光学ズーム(望遠)カメラや、広角レンズ(ワイド)カメラは搭載されていませんので、最新の人気スマホカメラのような特徴的な写真・高解像度な写真は撮れません

例えば、2019年夏時点でスマホのカメラでトップランクの評価を得ているスマホと、ZenFone Max M2 Proでズーム比較をしてみると・・・

上記の2枚は、全く同じ場所からスマホだけのズームを使って拡大したものです。

ズーム専用のレンズを搭載しているOnePlus7 Pro(「イートレン」で約8万円~で輸入可能)と、ZB631KLでは、望遠時における描写の画質は全く別次元です。

(ZB631KLで実際に撮った写真)

ZB631KLでも明るく、一般的なシーンであれば普通にきれいな写真を撮ることは可能です。深度測定用のレンズがあるためポートレート機能(人物の写真を撮る時に、背景をぼかす)も使えます。

充電がmicro USBタイプである

ZB631KLの充電接続はmicro USBタイプです。近年の多くのスマホは表裏のない「Type-C USB」に変わってきている中で、コストカットのためなのか、古い仕様を継続しています。

昔からスマホを使ってきたユーザー・モバイル関連機器の多くはmicro USB規格のケーブルを今でも使うことがあるため、micro USBケーブルが使えることを長所と取るか短所と取るかは人それぞれですが、iPhoneのLightning, Type-Cタイプのケーブルを普段使っているユーザーから見ると「いまさらmicro USB?!」と感じるかもしれません。

また、ZB631KLはワイヤレス充電(Qi)にも対応していません。

おサイフケータイ・ワンセグは無し

日本国内で発売される多くのスマホが対応しているおサイフケータイ(Felica)とワンセグには、ZB631KLは非対応です。

ZB631KLは防水ではない

ZB631KLには防水性能・防塵性能はありません。最近はSIMフリースマホ・低価格スマホでも防水性能に対応したモデルが増えていますが、ZenFone Max Pro M2は水濡れ・水没させると壊れる可能性が高いので取扱には注意が必要です。

ゲームも遊べるまずまずの処理性能

ZB631KLのSoC(CPU)はQualcomm Snapdragon 660 (SDM660)、メモリー(RAM)は4GBのハイスペックモデルです。

Antutuベンチマークテストのスコアは12万点を超えており、3~4年前のハイエンドクラスの性能を持っています。

他社の2-3万円程度のスマホでは「SDM450」など400番台・「SDM630/636」などの600番代の中でも630系等のSoCを使っているものに比べ、ZenFone Max Pro M2のほうが明らかに動きが良くなっています。

2019年最高峰のスマホに比べると動きが鈍い場面もありますが、大抵のゲームならばスムーズに動く性能を持っていますので、ここ1-2年で「格安スマホを買ったら動作が遅くてゲームが遊べなかった」というような印象を持っている人がZB631KLに買い換えれば、ワンランク上の性能の高さを感じられると思います。

便利なデュアルSIM+SDカード別スロット

ZB631KLはSIMフリースマホの中でも、特に便利なデュアルSIMスロット搭載モデルです。

2枚のSIMカードを同時に挿して、さらにmicro SDカードも使うことが出来ます。他社製品だとmicro SDカードとSIMカードを排他利用(SDカードを使うと1枚しかSIMカードを使えない)になるモデルが多いですが、ZB631KLなら常時SDカードにデータを保存・読み込みが出来ます。

 

ZB631KLは国内のLTEにももちろん対応します。

FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B28
TD-LTE:B38/B41

*ZB631KLでは発売開始当初、国内向けの仕様とは異なるネットワーク接続規格になる海外用パーツが混在していました。2019年7月時点ではすべて正しい製品に変更されているはずですが、不良品を国内で使うと電波法違反になるため、個人間売買など非正規ルートで購入する場合はバージョン・仕様に注意してください。

この性能で4800円は即買いレベル!

ZenFone Max Pro (M2)のメーカー定価は4万円弱。上記で解説した通り電池容量に特化・デュアルSIM+SDカードも使える・SDM660で性能もまずまずなハイスペックモデルということで、4万円弱という価格は「価格相応」です。

10万円を超えるようなスマホを何台も持っている管理人からするとZB631KLの性能・機能にはもの足りない部分があるのも確かですが、”4万円で価格相応”だと感じたため、このスマホが一括5千円程度で買えてしまうのなら、即買いレベルだと言えるでしょう。

ZenFone Max Pro(M2)のセールはお一人様一台限りの大特価品であるため、電池持ちが良いスマホが欲しかった人は在庫があるうちに手に入れておきましょう。回線の維持費を考えても破格です。しかも今は2019年8月5日まで実施中の月額料金割引もあるため、基本料金プランも普段より20%安く(110MB/dayコースの場合)なります。

セール価格には販売条件・契約条件(SIM回線開通とオプション加入)がありますので、詳しくはOCN公式サイトにて確認してください(セール情報は記事執筆時点のものです)。

超電池長持ち最新スマホ一括4800円!ZenFone Max Pro(M2)の購入レビュー/使って感じた不満点

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