2020年発売 OPPO 日本向け最新SIMフリースマートフォン「OPPO Reno3 A」実機レビュー&評価です(2021年7月時点、値下げ情報を反映させた評価を一部追記しました)。

格安スマホと言えば「高コスパ」(高いコストパフォーマンス)をアピールする機種は非常に多く、今や値段のわりに性能が高いスマホはいくらでもあります。

管理人もコスパが高いスマホと聞くと、それよりも性能が高い(値段も高い)スマホを何台も持っているにも関わらずついつい買ってしまうほどですが、実際にOPPOの2020年最新モデル OPPO Reno3 Aを使った感想として、あえて「OPPO Reno3 Aのコスパは大した魅力ではない」/→2021年7月時点では「超コスパのバランス型スマホ」と評価します。

OPPO Reno3 Aには”単にコスパが良いだけのスマホ”にはない魅力があります。

数ある格安スマホ・SIMフリースマホから機種選びに迷った時に、OPPO Reno3 Aを買うべき(あるいは別の機種を選ぶべき)理由を、Reno3 Aが持つユニークなポジション・機能性・価格の観点から詳しく解説します。

後継機の2021年モデル OPPO Reno5Aの購入・比較レビューはこちら → OPPO Reno5AとReno3A(2020)の違い 進化点・スペック・機能比較レビュー

OPPO Reno3 Aスペックとサービス

まずは実機の使用感・評価をする前に、客観的な事実データとしてReno3 Aの注目べき仕様・スペックについて手短に解説しましょう。

項目 スペック・仕様*
ディスプレイ 6.4インチ フルHD+
大きさ 160.9×74.1×8.2 mm
重量 175グラム
CPU Snapdragon 665
RAM 6GB
ROM 128GB
OS Android 10ベース
Color OS
SIMスロット nano SIM×2
外部ストレージ 最大512GBまで
VoLTE対応 ドコモ:対応
au:対応
ソフトバンク:非対応
楽天(MNO):対応
電池容量 4,025mAh
カメラ クアッドカメラ
防水・防塵 対応
おサイフケータイ 対応
ワンセグ 非対応
ワイヤレス充電 非対応
3.5mmイヤホンマイクジャック 対応
接続端子 USB Type-C / USB 2.0

(*2020年7月時点、およその数値。すべてのスペックデータはOPPO公式サイト・販売サイトを参照ください)

【Reno3 A対応バンド】LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41
3G:B1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz キャリアアグリゲーション対応

国内向けReno3 A(CPH2013)は、国内の主要キャリアの周波数帯によく一致しています。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど各社の通信網で利用が可能とされています(対応する通信規格・通信速度等については各社にお問い合わせください。利用可否はプランやSIMの制限により変わることがあります)

Reno3 Aは魅力は ”使える機能のバランス”にある

前項で解説したとおり、OPPO Reno3 Aはスマートフォンとしてさまざまな機能・サービスに対応しています。

それらの個々の機能・個別の性能を他社のスマホと比較した場合、他のスマホでも同じことが出来る・OPPO Reno3Aよりも性能が良いスマホを見つけることもカンタンです。

しかし、OPPO Reno3 Aが持つすべての機能・性能を、あらゆる意味で上回るスマートフォンは滅多に無い(あるいは皆無)はずです。

OPPO Reno3 Aは6.44インチの有機ELパネルを用いた、大画面でキレイなディスプレイを採用しています。

Reno3 Aは3万円台の格安スマホとしては標準以上の大容量 6GBメモリーと128GBのストレージを採用しています。初期のユーザーが使える空き容量も110GBほどあります。

2020年時点で価格の安いスマホだとRAMは3GBか4GB、ストレージも半分の64GBを採用するメーカーが多い中、1~2年前のハイエンドモデル相当の6GB+128GBを格安モデルで実現しています。

OPPO Reno3 Aには他のスマホでは出来ない、これまでに聞いたことのないような革新的な機能はないのですが、これだけの性能・機能を取り揃えて3万円台で買えるスマホとしてはユニークな存在です。

例えば、OPPO Reno3 Aが対応する「DSDV」機能について。


Reno3 Aは2枚のnano SIMカードを同時に装着し、2つの電話番号で同時に待受をすることが可能(Dual SIM, Dual VoLTE Standby)です。

数年前には日本国内でDSDS/DSDVが出来るスマホ自体が珍しかった時期もありますが、2020年時点ではDSDVはSIMフリースマホとしてはごく一般的な機能です。

しかしながら、日本国内の大手携帯会社向けに販売されているスマホではDSDS/DSDVが出来る機種は限られており(最新のiPhoneシリーズの場合、新しい機種はeSIM+nano SIMのDaul SIM運用が可能)、全部のスマホで当たり前に使える機能ではありません。

Reno3 AのCPU Snapdragon 665について。

Reno3 Aの頭脳として搭載されているチップ「Qualcomm Snapdragon 665」は、2020年時点で複数の低価格スマートフォンが採用しているチップです。

例えば、OPPO A5 2020、SONY Xperia 10 II、Motorola moto g8シリーズなども同じCPUを使っているため、処理性能としてはReno3 Aと同じくらいです。いずれも2~4万円程度の格安モデルであり、Reno3 Aの処理性能が他社スマホに比べて高いということはありません。

Reno3 AのAntutuベンチマークのスコアは約18点(アプリver8)でした。

Reno3 Aでは一般的な携帯電話としての機能・SNSアプリ・軽量な人気ゲームアプリくらいであれば問題なく動きますが、高負荷が掛かるゲームアプリでは動きが鈍くなることがあります。

Reno3 Aに積まれたSnapdragon 665は何世代も前の安いスマホに比べれば性能は良くなっているものの、一般的に「ハイエンドモデル」と言われるスマホのような高パフォーマンスを発揮する事はできません。

Reno3 Aよりも安くて処理性能が高いスマホもありますし、Reno3 Aと同じくらいの価格でもっと高い性能を持った機種もいくらでもあります。Reno3 Aは3万円台のスマホとしてSDM665を使っていることは、むしろ「平均よりコスパが低い」と評価すべきポイントになってしまいます。

スマホで(処理が重いと思われる)ゲームを快適に遊びたいというのであれば、Reno3 A以外の機種を探すべきです。ゲームをしないのであればReno3 Aの処理性能で特に問題ないでしょう。

次にReno3 Aのカメラ性能について。

Reno3 Aのカメラは、旧世代シリーズ「Reno A」からの最も大きな進化といってもよい、4眼レンズ(クアッドカメラ)仕様になりました。

メインカメラは4800万画素の高画素数+800万画素の超広角カメラで、微細な被写体でもくっきりと写し撮る事が出来ます。

また、OPPOシリーズのスマホで使える「ウルトラナイトモード」では、素人でも三脚無しで夜景が恐ろしくキレイに撮れます。

下記は実際にReno3 Aで撮影した写真です(ウェブ用に圧縮・縮小済み。オリジナルはもっとキレイです)。

(画像をタップで拡大出来ます)

しかしやはりここでもReno3 Aのカメラより優れたスマホは多くあり、Reno3 Aのカメラがナンバーワンというわけではありません。

2020年夏時点において、Reno3 Aの4800万画素を大きく超える10,800万画素のカメラを搭載したスマホや、Reno3 Aには無い望遠専用レンズを搭載した機種もあり、Reno3 Aよりもズーム性能が圧倒的に優れた機種も多くあります。

しかしながら、カメラ機能に力を入れたトップ機種の多くは10万円近い超ハイスペックモデルばかりであり、このクオリティの写真が撮れる低価格スマートフォンはそれほど多くないでしょう。

次は「Reno3 Aのおサイフケータイ機能」について。

OPPO Reno3 Aは旧モデルのReno Aと同様に、おサイフケータイ(Felica)に対応します。

日本では従来のガラケー時代から、国内大手携帯会社向けの携帯・スマホ機種の多くにおサイフケータイ機能が搭載されていますので、おサイフケータイ機能自体に対応したスマホは珍しくなく、SIMフリースマホでも日本仕様のスマホにはおサイフケータイが付いていることもあります。

2020年時点でおサイフケータイに対応したSIMフリーモデルとしては、

・OPPO Reno3 A
・OPPO Reno A
・OPPO R15 Pro
・シャープ AQUOS senseシリーズの一部
・ソニー Xperia Ace
・富士通 arrows RX
・アップル iPhoneシリーズの一部

などなど、おサイフケータイ対応機種が標準搭載されているとは言えないものの、決して少なくない数のSIMフリーモデルのおサイフケータイ対応デバイスがあります。

続いては「Reno3 Aの防水防塵機能」について。

OPPO Reno3 AはIP68等級の防水防塵機能に対応しています。

IPX8とは、常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器として の機能を有すことを意味します。IP6Xとは、直径75μm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に商品を8時間入れてかくはんさせ、取り出したときに内部に塵埃が侵入しない機能を有する

防水防塵機能があるSIMフリースマートフォンも、やはり珍しくもありません。

Reno3 Aは稀有な「万能系格安スマホ」である

以上で登場したReno3 Aの機能・スペックの一部をもう一度書き出してみましょう。

・本体価格が3万円台
・RAM 6GB+ROM 128GB

・6.44インチ 有機ELパネル(パネル内蔵指紋認証センサー)
・4025mAhのバッテリー&急速充電対応
・DSDVに対応したSIMフリースマホである
・4800万画素+超広角レンズ搭載、4眼カメラ
・おサイフケータイに対応
・防水、防塵機能に対応

Reno3 Aのそれぞれの特徴は、やはり「スマホとして最高の機能/他には無いユニークな機能」ではありません。

上記の特徴にしても、

・本体価格が3万円台 → 1~2万円から買えるスマホもたくさんある
・RAM 6GB+ROM 128GB → RAM12GB/ROM512GBといった大容量機種もある
・6.44インチ 有機ELパネル(パネル内蔵指紋認証センサー)→ もっと大きい/あるいは小さなパネルのスマホもあり
・4025mAhのバッテリー&急速充電対応 → もっと大容量で超急速充電対応のスマホもある
・DSDVに対応したSIMフリースマホである → SIMフリー機種ならDSDV対応も珍しくない
・4800万画素+超広角レンズ搭載、4眼カメラ → もっとキレイに撮れるスマホもある
・おサイフケータイに対応 → 日本向けのスマホなら珍しい機能ではない
・防水、防塵機能に対応 → 日本向けのスマホなら珍しい機能ではない

どの項目をとっても、Reno3Aより個別に優れた機能・性能を持ったスマホを挙げることはカンタンでしょう。

しかし、前述の通りReno 3Aより価格が安い機種でも、あるいは高い機種であっても、これらの機能にすべて対応したモデルは滅多にありませ

Reno3 Aより値段が安い機種はあっても、性能や機能が低いモデル・デザインが安っぽいと感じる機種も多いでしょう。

Reno3 Aより安くて処理性能が高い機種はあっても、防水防塵・おサイフケータイに非対応なモデルが多いでしょう。

Reno3 AよりCPU/RAM/ROMなどの処理性能に関わる機能が高い機種はあっても、お値段はReno3 Aより何倍も高いかもしれません。

Reno3 Aよりカメラ機能が優れた機種はあっても、DSDVが出来ない・SIMフリーモデルが無い機種もあるでしょう。

Reno3 Aは「この機能が無いと困る」かつ「値段が安いスマホが欲しい」という幅広いのユーザーの要望に応える事ができる、バランスの良さそのものがユニークで、魅力だと感じました。

スマホに特別に強いこだわりがあるのなら、もっと処理性能が高い・カメラ機能が高い機種を選べば良いと思いますが、「ほどほどに何でも出来る格安スマホが欲しい」というフンワリとした希望でスマホを探しているのなら、Reno3 Aの価格をチェックして見る価値があります。

IIJmioでReno3 Aをお得に買う方法・キャンペーン

格安SIMに変えてスマホ料金を節約したいユーザーは、2020年7月時点において大手MVNOサービス「IIJmio」でReno3 Aのセット購入をすると、多くのキャンペーン・キャッシュバック特典などを受けることも可能です。

IIJmioではOPPO Reno3 Aが対応する、ドコモ回線・au回線の格安プランを提供しています。

2020年7月時点では、特にタイプA回線(au網)での契約がお得です。

【Reno3 Aをauプランで契約すると使える特典例】

・初期費用 3,300円 → 1円に値引き
音声SIMプランが月額 990円(3GB)~(月額770円引き×3ヶ月)
・国内通話10分以内かけ放題オプション 4ヶ月無料
・音声SIMセット契約で5,000円分のギフト券プレゼント
・他社からの乗り換えでキャッシュバックあり
(2020年時点)

OPPO Reno3 Aの本体定価は38,280円(2020年7月20日時点)です。キャンペーンを使うことで初期費用・購入の実質負担額・維持費を安く出来ます。通常価格でもバランスの良さを考えれば十分に「買い」なスマホという評価ですが、特典を考慮すればさらに狙い目です。

Reno3A、投げ売りモードの大幅値下げ

2021年7月時点、IIJmioではOPPO Reno3Aを大幅値下げしました。

IIJmioではもともと4万円弱であったReno3Aは、2021年7月9日の値下げによって本体一括14,800円になっています。

もちろん新型機種や最新の高性能タイプの格安スマホと比べるとSDM665止まりのReno3Aは処理性能こそ低めながら、発売当時の半額以下というお値段であれば、2021年時点から見ても十分に「買い」といえるスマホです。

*それぞれの特典適用には利用条件・提供期間があります。詳しくはIIJmioの公式ホームページを参照ください。

☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。
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各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。
[実機レビュー/超値下げ]OPPO Reno3Aのコスパは高くない-でも「買い」なスマホの評価

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