NTTドコモから発売されたソニーのスマートフォン 2022年モデルXperia 10 IV (えくすぺりあてん まーくふぉー/型番SO-52C/製品コード ASO48125・ASO48112・ASO48109・ASO48095)を入手し、実際にじっくり使って感じた使いやすさ・使いにくさ、満足した点や不満点を解説します。
Xperia 10 IV(SO-52C)は、ドコモスマートフォンのうち「ミドルスペック(中くらいな性能)」に分類されるモデルです。上位モデルは「Xperia 1 IV」、下位モデルには「Xperia Ace III」という機種があり、Xperia 10 IVは価格・機能と性能も中間なスタンダードな機種といえます。
2022年、高性能なスマートフォンはどんどんと高額化している中で、Xperia 10 IVなら高性能モデルの半額以下*で購入できます。
【追記】2024年3月6日より価格が改定され、Xperia 10 IV SO-52Cは22,000円に値下げされます。詳しくは「ドコモオンラインショップ Xperia 10 IV」を参照ください。
初心者向けのスマホでは物足りない、でも高すぎるハイエンドモデルは必要ないというユーザーは、最先端のXperia 10 IVのメリット・デメリットを確認して、購入する価値があるかどうか検討する参考にしてみてください。
(*docomo向け, ハイエンド=Snapdragon 8 Gen 1チップ搭載モデル4機種の平均価格と、Xperia 10 IVの公式定価を比べた場合)
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Xperia 10 IV実機外観の評価
Xperia 10 IVはシンプルなデザインのスマートフォンです。ドコモ向けモデルは全4色(ブラック・ホワイト・ミント・ラベンダー)があり、今回入手したのはホワイトです。
Xperia 10 IVはフラットで凹凸の少ないデザインです。低価格モデルのような安っぽさもなく、ボディの背面パネルはさらさらした手触りで、指紋が全くと言っていいほど目立たないコーティングとなっています。
背面のカメラはほんの僅かにボディ面から飛び出ていますが、ほぼほぼフラット。平面なテーブル上にスマホを置いて操作をしてもガタガタ揺れず、快適です。
本体の右側には音量ボタンと指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンがあります。ホワイトのボディ+ブラックのカラーボタンがコントラストになってオシャレです。
Xperia 10 IVのディスプレイは約6インチで、横幅は細めの67mmであるため、片手でも持ちやすい/操作しやすい大きさという評価です。大きすぎず、小さすぎず、そして軽いXperia 10 IVのデザインやサイズ感は高評価です。
Xperia 10 IVゲーム性能の評価
Xperia 10 IVには、QualcommのSnapdragon 695 5Gと呼ばれるチップが搭載されており、軽いゲームなら遊べる処理性能を持っています。
Xperia 10 IVのメモリーは6GB、ストレージ容量は128GBです。初期状態でXperia 10 IVには約108GBほどの空き容量があるため、ライトユーザーには十分な数のアプリやデータを保存できるはずです。外部ストレージ(micro SDカード/micro SDXCカード)を使えばさらに1TBまで容量を増やすことも可能です。
ただし、スマホをゲームスポーツ用のデバイス(eスポーツ用)として利用したい場合は、Xperia 10 IVでは性能不足が感じられる場合があります。
スマートフォンの処理性能を数字として表すことの出来るアプリ「Antutu Benchmark」(ver 9系)で測定してみたところ、Xperia 10 IVのAntutuスコアは約40万点でした。この数字は最新の上位モデル(10~20万円くらいのスマホ)の半分程度です。
Antutuベンチマークのスコアと搭載CPUの目安を比較表にしてみると、以下のような感じです。
Antutuスコア(ver.9.x) | 搭載CPU/目安 |
90万点~100万点前後 | Snapdragon 8 Gen 1 /2022年の最高峰機種 (Xperia 1 IVなど) |
70万点~80万点前後 | Snapdragon 888 /2021年のハイエンドクラス |
60万点~70万点前後 | Snapdragon 865 /2020年のハイエンドクラス (型落ち Xperia 1 IIなど) |
50万点~55万点前後 | Snapdragon 855 /2019年のハイエンドクラス |
【Xperia 10 IVはココ】 35万点~40万点前後 |
Snapdragon 765 5G・ Snapdragon 695 5Gの水準 /2021-2022年のミドルクラス |
30万点~35万点前後 |
Snapdragon 690 5G /2021年のミドルクラス (型落ち Xperia 10 IIIなど) |
25万点~30万点前後 | Snapdragon 480 /2022年のエントリーモデルクラス (Xperia Ace3など) |
このように、Xperia 10 IVは「2~3万円で買える安いスマホ」よりはワンランク上、ここ1~2年以内に発売されている超高性能モデルに比べると2~3ランクは性能が落ちます。
この性能だと、高い負荷が掛かる3Dキャラクターが同時に多数表示されるようなグラフィックゲームの動作に、若干のカクつき・処理落ち・動作遅延が生じる場合がありえます。
ただし、ゲームをあまりしない/簡単なパズルゲームや位置情報ゲームを遊ぶ程度ならXperia 10 IVでも問題なく動作する処理性能はあります。一般的なゲームであれば、高性能モデルと並べて動作を比較でもしないかぎり、処理速度が遅いことに気づくことはないでしょう。
以上から、Xperia 10 IVはとことんゲームにこだわりたい人には物足りない/ゲームを少し遊びたい~ほぼゲームをしないユーザーには十分な処理性能・動作速度という評価です。
*個々のアプリに対する動作速度は、アプリやシステムのバージョンによって依存することもあります。動作条件について詳しくはメーカー・アプリ会社へお問い合わせください。
Xperia 10 IVのディスプレイ評価
Xperia 10 IVのディスプレイ(画面)は、約6.0インチの程よいサイズです。
最近のゲームプレイで重要視される「リフレッシュレート」はXperia 10 IVは最大60Hz(画面を1秒間に何回描写するかの頻度目安)です。上位モデルのように90Hz/120Hzあるいはそれ以上の滑らかなディスプレイ表示には非対応となります
一方で、Xperia 10 IVは旧モデルに比べてディスプレイの明るさ(最大輝度)が約1.5倍にアップしており、屋外でも画面表示が見やすい機種です。フルHDの有機ELパネルのよる高コントラストな表示により、動画や写真などもキレイな表示で楽しめるという評価です。特に「古いスマホで日差しの下だと画面が見えなくて困った」という経験がある人は、Xperia 10 IVを試してみる価値があります。
Xperia 10 IVバッテリー/電池持ちの評価
Xperia 10 IVの一番の魅力の一つは、この「バッテリーの長持ち性能」です。
Xperia 10 IVには歴代シリーズで最大の5000mAhという大きなバッテリーが内蔵されています。それでいて、本体が軽いのです。
2022年5月11日現在、5000mAh以上のバッテリーを搭載する5G対応スマートフォンとして世界最軽量
電池容量が小さなスマホならXperia 10 IVより軽いスマホ、あるいは逆に巨大で重量が重い機種ならもっと大きな電池を積んだ機種が無いわけでもありませんが、Xperia 10 IVの電池持ち・軽さのバランスは多くの人が快適と感じられる水準という評価です。
具体的に旧モデルの電池持ちと比べて見ると、
モデル | 連続待機時間(4G) | 連続通話可能時間 |
2022年 Xperia 10 IV | 720時間 | 2210分 |
2021年 Xperia 10 III | 600時間 | 1690分 |
2020年 Xperia 10 II | 460時間 | 1490分 |
比較) 2022年 Xperia 1 IV | 390時間 | 1510分 |
*それぞれおよその時間。実際の動作時間は設定や環境によって前後します。
このように、Xperia 10 IVは歴代の旧モデルより電池持ちが大きくアップしました。さらに19万円の最新機種に比べても圧倒的な電池長持ち性能を持っています。
電池持ち(と重さのバランス)でスマホを選ぶならXperia 10 IVは全スマートフォン史上でもかなりの上位に入る機種だといえます。
Xperia 10 IVカメラの評価
Xperia 10 IVの背面には、3つのカメラレンズが搭載されています。
3つのレンズはそれぞれ、望遠用(2倍相当)・標準(広角)・超広角(0.6倍相当)のレンズです。デジタル併用で最大10倍までのズームが出来ます。
Xperia 10 IVのカメラははっきり言って、上位クラス・カメラ機能特化モデルほどの画質・ズーム性能・写真設定性能はありません。しかし、一般的なシーン・日常的な写真撮影であれば十分なクオリティとも言えます。
広角レンズには光学式手ぶれ補正を搭載しており、写真がブレて失敗してしまうことを防ぐ機能があります。一方、ズームレンズには手ぶれ補正が無いため、高倍率(10倍)にした場合にはブレがやや大きい印象があります。
高性能モデルのXperiaスマホで利用できる「Photography Pro」アプリはXperia 10 IVでは利用できません。一方で、マニュアルモードでシャッタースピード(1/4000秒~最長1秒)やISO(50~3200)を変更することは一応出来ます。
Xperiaの上位機種にある物理シャッターボタンはXperia 10 IVにはありません。
AIによるシーン判定機能もあり、「ペット」や「料理」など状況に合わせて自動で最適な設定に調整されるため、初心者でも難しいことを考えずカメラを楽しめます。
本格的なカメラ並の万能な画質をXperia 10 IVに期待する事は出来ないながら、古いスマホ・初心者向けスマホよりは高いカメラ性能と言える評価です。”最高峰のカメラスマホが欲しい”というユーザーは物足りないと感じる可能性が高いでしょう。
Xperia 10 IVの主な機能・仕様
スペック・仕様 | Xperia 10 IV |
型番 |
SO-52C |
発売日 |
2022年7月8日 |
ディスプレイ | 6.0インチ FHD+ 有機ELパネル |
サイズ | 153 × 67 × 8.3 mm |
重さ | 161グラム |
SIMスロット |
nano SIM |
電池容量 | 5000mAh |
CPU | Snapdragon 695 5G |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
5G通信 | 対応 |
おサイフケータイ |
対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
非対応 |
外部ストレージ |
micro SD(最大1TB)対応 |
カメラ | 1200万画素[メイン]
(1/2.8インチセンサー) +800万画素[超広角] (1/4インチセンサー) +800万画素[望遠] (1/4.4インチセンサー) |
防水防塵 |
対応 |
生体認証 |
指紋(本体横) |
*より詳しい仕様についてはドコモサイト「NTTドコモ Xperia 10 IV製品ページ」を参照ください。
Xperia 10 IVのメリット・長所
軽くて電池持ちがかなり良い
明るく見やすいディスプレイ
持ち易いサイズ、高耐久のガラス
ボディ横の指紋認証センサー
防水防塵・おサイフケータイ対応
10万円以下で買える
[New] たった2.2万円で買える
☆「NTTドコモ公式サイトでXperia 10 IVの価格・機能をみる」
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