NTTドコモより発売中のソニー2022年フラッグシップモデル Xperia 1 IVの実機レビュー・評価です(2023年10月20日からの値下げ情報を追加しました)。

ソニーの最新高性能スマートフォン Xperia 1 IV(エクスペリア ワン マークフォー/型番SO-51C/製品コードASO48037:ASO48040:ASO48053)の発売日は2022年6月3日です。

本稿ではXperia 1 IVが旧機種に比べて大きく変更されたカメラとディスプレイの評価をメインに、実際にXperia 1 IVを使って感じた良い点・悪い点を解説していきます。

Xperia 1 IV SO-51Cの主な仕様・スペック

まずはXperia 1 IVがどんなスマートフォンなのか、ざっくりと仕様・機能をチェックしていきましょう。

ディスプレイ
(解像度)
6.5インチ
有機EL
(4K)
生体認証 指紋認証
(本体横)
サイズ 縦:165 mm
横:71 mm
厚さ:8.2 mm
重さ:187グラム
カメラ 1200万画素
+1200万画素
+1200万画素
+ToFカメラ
バッテリー 5000mAh SIMスロット nano SIM/eSIM
充電速度 急速充電 おサイフケータイ 対応
CPU Snapdragon 8 Gen 1
防水/防塵 対応
RAM/ROM 12GB/256GB 価格
定価19万円

*より詳細なスペックデータ、対応機能のすべてを見たい場合は公式サイト「NTT docomo Xperia 1 IV製品ページ」を参照ください。

Xperia 1 IVはドコモスマートフォンの中でもっとも性能が高い「ハイエンドクラス」に分類される機種です。処理性能・カメラ・ディスプレイから基本的な機能まで、すべてが最高峰の仕様となっています。

Xperia 1 IVはドコモの5G通信に対応、おサイフケータイ・防水防塵・ワイヤレス充電などにも対応しています。

特殊な機能としては別売りの「Xperia View」を使うことでVRゴーグルのディスプレイとして使う/発熱対策として「Xperia Streamicon」で冷却ファンを取り付けることも可能です。

なお、Xperiaスマートフォンはエコの観点から本体同梱品は特になく、充電器/ケーブル・ケース・フィルムなどはすべて別売りです。必要に応じてドコモのオンラインサイトからオプション購入手続きをしてください。

Xperia 1 IVの明るく鮮明なディスプレイ・スピーカー

Xperia 1 IVが他社のスマホと比べてユニークな点として、第一に挙げられるのはディスプレイ(画面)です。

Xperiaの「1」シリーズのディスプレイは数年前から「4K解像度・21:9比率の縦長ディスプレイ」を継続しています。

1世代前のXperia 1 IIIからリフレッシュレートは最大120Hzにも対応し、滑らかで美しいソニーのテレビ技術が使われています。Xperia 1 IVの場合は前世代のモデルから最大輝度(明るさ)が強化され、屋内の利用はもちろん屋外の明るい場所でも画面の見やすさが向上しました。

上記は2022年モデルの低価格機種 Xperia Ace III (写真右側)とXperia  1 IV(左側)の最大の明るさで比較したものです(違いを見やすくするために画像を暗く加工済み)。安物のスマートフォンパネルに比べても明るさ・視野角が優れていることが判ります。

また、Xperia 1 IVは昨今のスマホでは珍しいインカメラ配置用のノッチ(ディスプレイの上部が凹型に切り取られたもの)やパンチホールもなく、ディスプレイ上下にフロントステレオスピーカーが搭載されており、手元にスマホを持ったまま最大音量にすると音割れをしない範囲でも煩すぎて耐えられないくらい大きな音まで出せます。もちろんハイレゾ音源にも対応しており、音を楽しみたい人には向いています。

Xperia 1 IVのカメラ作例

Xperia 1 IVの旧モデルから最も分かりやすい変更点は「望遠(ズーム)カメラ」です。

Xperia 1 IVには3つのカメラ「超広角」+「広角」+「望遠」レンズと、距離測定のためのToFカメラが搭載されており、スマートフォンで初となる「光学ズーム望遠レンズ」を搭載しました。

標準(広角)レンズを基準にして、0.7倍~光学3.5倍/5.2倍~デジタル最大15.6倍までのズームに対応します。

カメラズームの基準である焦点距離で最新のiPhoneと比較すると以下のようにズーム性能に優れます。

モデル/焦点距離 Xperia 1 IV iPhone 13 Pro
超広角 16mm 13mm
広角(標準) 24mm 26mm
望遠(ズーム) 85mm-125mm 77mm

*35mm換算の焦点距離(およその数字)。

広角の領域ではiPhone 13 Proのほうがワイドな撮影を可能としていますが、Xperia 1 IVのほうが望遠時の光学焦点距離は長くなります。

Xperia 1 IVの”光学ズーム”は「3.5倍↔5.2倍」の倍率で切り替わり、内部でレンズが物理的に動く様子が確認出来ます。

(一番下のカメラが望遠用)

実際にXperia 1 IVのカメラで超広角→最大ズームまで切り替えて撮影した写真は以下の例となります。

超広角 0.7倍
標準1倍
望遠3.5倍
望遠5.2倍
デジタルズーム15.6倍

*タップで画像を拡大出来ます(画質はウェブ用に圧縮したもの。ズームの拡大率をイメージするための参照にしてください)。

光学式でズームが出来るようになったことで、画質の劣化を少なく「あと少しアップにしたい」という要望に応えられるようになりました。特に動画撮影時には同じレンズのままズームイン/ズームアウトをすることで、スマホ動画でありがちな「レンズ切り替え時に画面がガタっと揺れる」現象を抑えられます(ただし超広角-標準-望遠レンズが切り替わるときにはXperia 1 IVでも相変わらず揺れる)。

空の明るさと日陰による明暗差が大きな環境でもHDR(ハイダイナミックレンジ)が効いて、影が潰れず・白飛びもなく撮影が出来ました。

Xperia 1 IVのカメラはソニーのデジタルカメラ技術が活かされており、動物にも対応した瞳オートフォーカスが素早く動作します。

撮影対象が動く場合でも自動でフォーカスをあわせ続ける「自動追尾」(コンティニュアスAF)も精度高く追いかけ続けてくれるため、カメラ初心者でも失敗の少ない撮影が楽しめます。

Xperia 1 IVには他社スマートフォンのような数秒間の撮影を行ってキレイな写真を作り出す「夜景モード」はありません。しかし、低照度モードでもそれなりにキレイな夜景が撮れます。

(タップで拡大出来ます)

他社のスマホカメラで撮る場合に比べて「映える」とは言い難いですが、自然な色合いの写真を撮れます。

(タップで拡大出来ます)

ズームレンズのまま夜景撮影も可能です。マニュアルモードを駆使すれば思い通りの明るさやノイズを調整することも出来なくはありません。

一方で、Xperiaカメラのデメリットも実際に使ってみると体感できるものがあります。それが「発熱」。

Xperiaのハイエンドスマートフォンでは、従来機種から引き続き連続でカメラ撮影・動画撮影を続けると本体温度が過熱し、機能制限・フリーズが発生する場合があります。

実験としてエアコンをつけた室内(25℃)で動画撮影モードにしてXperia 1 IVの表面温度変化を測定してみました。

すると、15分を過ぎたあたりで「本体の温度が上昇したため、一部の機能が使用できません」とアラートが出ました。

この時のディスプレイ表面温度は約45~46℃。この状態でスマホ本体を手で触るとかなりの熱を感じます。今回の実験では本体が熱くなってもカメラ機能が使えなくなることはありませんでしたが、熱によって「顔/瞳AF・自動シーン認識・タッチ追尾オートフォーカス」が無効になっていました。

動画撮影だけでなく屋外(気温30℃近く)で写真撮影を連続して行った場合(カメラ画面をつけたまま、移動しながら10~20分程度撮影)にも温度上昇のアラートがついてしまい、機能制限が確認出来ました(2022年6月時点の最新ソフトウェアで確認)。

短時間の写真・動画撮影、撮影の間隔を開けて利用すれば問題なくカメラは動作します。Xperia 1 IVのカメラを頻繁に/長時間利用する場合はボディを冷やして使うなどの工夫が必要になりそうです。

Xperia 1 IV/V専用の冷却ファン付きゲーミング拡張パーツ「Xperia Streamicon」も利用可能です。

Xperia 1 IVの処理性能

Xperia 1 IVには最新のチップ「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1」が搭載され、歴代最高の処理性能を発揮します。

旧モデルのXperia 1 IIIに搭載されていたSnapdragon 888から比べるとCPU性能などは20%ほど向上しているようで、Antutu Benchmarkアプリのスコアは98万点に到達しました(ver9.3、当サイトの実測結果。本体を冷やしながら測定した場合)。ありとあらゆるゲームが快適に動く水準です。

ただし、前項のカメラテスト時でもXperia 1 IVの発熱状態によって動作に制限がかかったように、本体が熱くなるとパフォーマンスを低下させて加熱を防ぐ制御がされるようです。Antutuベンチマークテストを繰り返したところ、本体温度が40度くらいを超えると55万点~70万点くらいまでスコアが下がる現象を確認しています。

Xperia 1 IVはゲーミングスマートフォンではないため冷却・排熱のための特別な機構を搭載するのではなく、「パフォーマンスをあえて下げて発熱しすぎないように」という方針なのかもしれません。

発熱した状態でもある程度のパフォーマンスは保っているため、eスポーツゲーム・ゲーム実況での利用も出来るはずです。

[10月20日から]機種変更でもXperia 1 IV値下げ

NTTドコモは2023年10月20日10時よりXperia 1 IVをオンラインショップで購入したユーザー限定で使える割り引きを増額しています・

 

新規でも乗り換えでも機種変更でも、すべての種別で66,000円値引きが適用されます。いつでもカエドキプログラム(後述)と併用することで、格安スマホレベルの負担額でXperia 1 IVを使うことが出来る特価状態となっています。

Xperia 1 IV SO-51Cの機種変更クーポン配布

ドコモ Xperia 1 IV SO-51Cを少しでも安く買いたいのであれば、公式サイトが配信している機種変更オンラインクーポンをゲットしましょう。

2023年10月19日時点で、以下のページからXperia 1 IVの機種変更(Xi→5G/または5G→5G)時に、公式オンラインショップで即時値引きに使えるクーポンが出せます。

*ドコモ回線に紐づいたdアカウントでのログインが必要です。対象者のみ利用可能。

Xperia 1IV購入で最大25,000ポイント貰える(終了)

2022年9月12日より、ドコモ向け Xperia 1 IV SO-51Cの購入キャンペーンが始まりました。

対象期間中にXperia 1 IV/Xperia Streamを買うとお得です(受付期間は終了しました)。

対象キャンペーン 2022年9月12日~11月30日
特典 SO-51C購入:10,000ポイント
Xperia Stream購入:15,000ポイント
応募 専用アプリから手続き

Xperia 1 IVの支払いを最大80,520円免除

ドコモでXperia 1 IVを購入する場合、本体代金の支払いを一部免除できる「いつでもカエドキプログラム」の利用を推奨します。

Xperia 1 IVの場合、このプログラムを利用すると最大80520円もお得です。

Xperiaスマートフォンは2年も経てば中古価値が大きく減少してしまい、また次世代のスマホが登場して性能的にも劣って感じられるようになるため、カエドキプログラムを使って返品(実質的に8万円での買い取りドコモに押しつける事ができる)したほうがユーザーに有利です(デメリット無しで返品せずにそのままずっと使うことも出来る)。

機種変更クーポンといつでもカエドキプログラムを活用して、少しでも割安にXperia 1 IVを使い倒してください。

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[期間限定値下げ]Xperia 1 IV実機レビュー 見やすいディスプレイ-カメラ評価-発熱とAntutuベンチマーク測定結果を公開