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ドコモスマートフォン最新高コスパモデル Google Pixel 3aおよび富士通 arrows Be3 F-02Lのポートレートモードのクオリティを実機でチェックしてみます。

Pixel 3aおよびarrows Be3 F-02Lは、それぞれ定価は43,200円・30,600円(税別)という低価格モデルなスマホです。最新鋭の最高峰・高額スマホに比べると処理性能やカメラ性能など総合的に優るということはもちろんありませんが、各々ユーザーにとって利便性・使い勝手に関わる重要な部分については必要十分な機能性を持たせた高コスパモデルとして発売以降人気となっています。

一方、最新鋭のスマホの多くは「ダブルカメラ/トリプルカメラ/クアッドカメラ」など、たくさんのカメラ用レンズを搭載したスマホが主流の中でPixel 3aとarrows Be3は変わらずシングルレンズカメラ仕様となっています。

マルチレンズカメラが本格的に流行りだしたのはアップルのiPhone 7 Plus以降、8Plus, iPhone X/XS/XS Maxなどの多くのモデルはデュアルカメラを搭載しており、件の「ポートレートモード」を搭載しています。

ポートレートモードは「ボケ」を表現する

”ポートレート”とは一般的な意味では「肖像画/写真」と翻訳される言葉ですが、スマートフォンカメラの機能としては「人物にピントを合わせ、背景をぼかして撮る」という機能のことです。

人物だけにピントを合わせ、背景(あるいは前景)にあるものをぼかして撮ることで、人物がより強調されてプロっぽい仕上がりになります。上の例だと女性の顔にピントを当てて、背景のカーテン・小物はボケている様子が判ると思います(上記は一眼レフカメラで撮影したもの)。

このような効果は通常のカメラではレンズの「絞り」を調整することによってボケを大きくしたり、背景にまでピントが合うように設定を行います。

しかし、スマホの場合には「絞り」自体を調整することは通常できないため(Galaxyの最新モデルは可変絞りに対応したモデルもあります)、複数のカメラレンズ・センサーを使って得られた情報を合成・比較することで、ソフトウェア的に「ボケ」を再現することが多いです。

ここで、カメラレンズが1個しか無いPixel 3aやarrows Be3のようなスマホではボケを表現するための距離差情報を得られなさそうなものですが、Pixel 3aとarrows Be3ではこのボケ機能をAIによって実現しています。

実際にポートレートモードオン・オフで切り替えて、写真にどのような変化が出るのか比較してみます。

ポートレート作例比較

Pixel 3aとarrows Be3ではデフォルトのカメラ機能にポートレートモードが搭載されており、誰でも簡単に使うことが出来ます。

Pixel 3aの場合はカメラを起動して画面を右にスワイプするだけでポートレートに切り替わります。

arrows Be3の場合はカメラを起動し、右上にあるネジのアイコンをタッチした後、表示される設定画面で「ポートレート」を選ぶと機能がオンになります。

では、早速それぞれの機種でポートレートモードオン・オフを切り替えた画像の違いを見てみましょう。

主に女性の髪と背景の境目・写真の右下に注目してみて下さい。

モード/機種 Pixel 3a arrows Be3
ポートレートオン
ポートレートオフ

(画像をクリックすると拡大出来ます。それぞれウェブサイト用にトリミング・縮小圧縮をしています)

Pixel 3aもarrows Be3の場合も、ほぼ同じ場所から撮影しています。照明の明るさ・被写体の配置は全く同じです。

まずマネキンの髪の毛に注目してみると、ポートレートモードをオフにした場合はどちらの機種でも特に違和感なく、十分綺麗に撮れていると思います(上記ファイルはウェブ用に圧縮していますので、実際の画像はもっと高画質です)。

ポートレートモードをオンにすると、Pixel 3aではほとんどポートレートモードオフ時と変わらないほど全体に渡って女性の顔・髪までくっきりと映っています。一方、arrows Be3では顔の肌周りの髪はくっきり映っていますが、外周部・背景との境目の髪はぼんやりとボケています。

そして、マネキンのほぼ等距離においたひまわりの花はPixel 3aではポートレートモードを使ってもくっきり映るのに対して、arrows Be3では完全にボケています。arrows Be3のボケは「人物」の部分をAIが判定し、それ以外をすべてボケさせるという処理をしているためにこうなるのでしょう。このようなボケかたは、普通のカメラでは絶対に起こりません(光学的に等距離のものにはピントが合うほうが自然)。

またPixel 3aでは普通のカメラならボケても良さそうな背景のカーテンのシワが、ほとんどボケていません。これは背景に選んだカーテンの色・距離感の問題もあるのですが、今回の組み合わせではカーテン部分を上手くボケさせることが出来なかったようです。この点では、arrows Be3のほうが”人物をより強調して魅せることが出来た”と言えるでしょう。

それぞれの写真の右下にはネコの実物大人形をマネキンよりも奥の位置(距離は50センチほど)に配置していました。このネコはポートレートモードオフ時にはどちらのスマホでもくっきりと映っており、ポートレートをオンにするとボケます。ボケ具合としてはarrows Be3のほうが大きくボケているようです。

ちなみに、iPhone Xのポートレートモードを使った場合は以下のようになります。

iPhone XのポートレートもPixel 3aに近く、すぐ横のひまわりはくっきりと写り、背景のネコ・カーテンはボケています。しかし、よくひまわりの葉っぱ部分を見ると、先端部分が不自然にボケていることが判ります。

このようにApple iPhone, Pixel, arrowsそれぞれが「背景をボケさせる」機能をポートレートモードで実現していますが、その仕組みと仕上がりはバラバラです。”どれが良い写真なのか”と言われると好みの問題もあるのでなんとも言えませんが、一番デジカメのボケに近い仕上がりになるのはPixel 3aだと感じられました。これはGoogleのAI技術・画像処理技術のパワーなのでしょう。

arrows Be3のポートレートも”人物だけを目立たせる”という意味では効果的な仕上がりですが、通常のカメラではありえないボケ具合です。

なお、arrows Be3のボケ具合(背景ぼかしレベル)は撮影時に調整することも出来ます。

このような撮影画面において、ぼかしレベルを「-(ぼかし弱)」~「+(ぼかし強)」へリアルタイムでイメージを見ることが出来ますので、好みに合わせて調整して撮影を楽しめます。

Pixel 3a, arorws Be3は広角レンズは搭載していないので、ワイドな写真をとる場合には他社の広角専用レンズを搭載したスマホと同じ効果の写真を撮ることは出来ません(Pixel にはパノラマ合成機能ならあります)。

ボケ・ポートレートモード機能に関しては作例の通り画像処理技術の賜物であるため、本当に一眼レフで単焦点レンズを使った場合と同じボケ方をPixel 3a/arrows Be3どちらも完璧に再現出来ているとは言えないものの、AIによる画像処理技術の発展によってシングルレンズカメラでも簡単に体験が出来る、ということでした。

Pixel 3a, arrows Be3のポートレートモード以外のカメラ機能およびその他レビュー、価格情報などは下記ページを参照下さい。

☆「docomo Google Pixel 3a 実機詳細レビュー・評価はこちら

☆「docomo 富士通 arrows Be3 F-02L 実機詳細レビュー・評価はこちら

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シングルカメラでも綺麗にボケる?arrows Be3とPixel 3aポートレート写真比較
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