Leicaレンズを採用したトリプルカメラを搭載したドコモの2018年夏モデルスマホ P20 Pro(HW-01K)を水族館で使ってみました。
撮影場所は前回の「ドコモP20Pro(HW-01K)と50万円のデジカメでズーム撮影・夜景撮影勝負」に続き、福岡県にあるマリンワールド 海の中道です。撮影テストに写っているマリゾンの裏にあるフェリー乗り場からももち~海の中道まで、直行のフェリー(ももちライン、安田産業汽船)で20分ほどで到着します(マリンワールドとフェリーのセット割引もあります)。
水族館で写真撮影をしたことがある人も多いと思いますが、水族館の水槽内の写真をうまく撮るのは、結構な難しさがあります。
魚の種類によっては展示室が非常に暗い照明になっています。フラッシュを使うことは多くの展示では禁止されていますし、仮にフラッシュを使っても水槽のガラス・窓に反射してしまうでしょう。
(肝心の魚がピンボケしたデジカメ撮影の失敗写真)
高速で動く魚たちを追いかけてピントをあわせることも難易度が高めです。魚の動きを止めるためにシャッタースピードを短くしすぎると画が暗くなりすぎたり、ノイズが増えたりします。シャッタースピードを長くしすぎてしまうと、動く魚はブレてしまいます。
さらには水槽に奥行きがあるため、手前と奥に居る魚・水草/海藻やサンゴなどの背景にピントがあってしまい、肝心の魚がブレてしまったり・・・。こればかりはどんなに良いカメラを使っても設定と撮り方を間違うと、失敗するときは失敗します。
そんな難易度高めな水族館での写真撮影に、スマホ業界最強と言われるP20 Pro HW-01Kを使うとどの程度の写真が撮れるのか、作例を御覧ください。
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P20 Proで水族館の水槽撮影
P20 Proには4000万画素のカラーレンズ・2000万画素のモノクロレンズ、そして800万画素のズームレンズが搭載されており、AIによる処理によりどんな状況でも綺麗な写真が撮れるため、難しい設定を考えて撮影する必要はありません。
以下、すべての写真はオートモードで撮影し(一部除く)、画質や色合いの加工は一切していません。画像をクリックすると拡大できますが、容量・サイズが大きくなりますのでご注意ください。パソコン・タブレットなどの大画面ディスプレイでご覧になることをオススメします。
P20 Proのカメラの仕上がりはビビッドで印象的な色合いになるため、熱帯系の魚は特に綺麗に見えます。青や黄色の鮮やかな魚もくっきり写ります。
ふわふわと水槽を漂うクラゲを撮影してみました。小さなクラゲでも3倍の光学ズームレンズを使うことで、はっきりと捉える事ができるでしょう(上記の写真は1倍の通常撮影)。水槽内の小さな気泡が星にも見えて、まるでクラゲが宙を漂うUFOのようです。
この写真のカメラ設定はシャッタースピードは1/120秒、ISO 800です。写真を拡大するとややディティールが潰れているようにも見えますが、フォーカスは手前のクラゲにぴったりとあっています。
動きが遅い大きな魚なら、さらにくっきり高画質で撮影が可能です。
一方で、動きが速い魚を捉える場合にも、P20 Proならばオートモードのままで多くの魚にピントが合います。
上記の写真に写っている白い魚(尾ひれが黄色い魚ではない)は、サイズが小さく、動きがとても速くてデジカメで綺麗に撮影するのは非常に難しく、別途撮影に使ったカメラでは失敗しまくりでした。P20 Proでもこのサイズの小さな魚をくっきりと収めるのは難しく、拡大するとややブレているようです。
さらに、試しに夜間モードに切り替えて撮影してみました。P20 Proの夜間モードでは手持ち撮影のままでも手ブレをせずに夜景が撮れる補正が掛かりますが、水槽撮影に使うとどのような効果になるのかを御覧ください。
シャッタースピードは4秒間の設定になっており、魚が2~4重くらいにコマ状にブレて写り込んでしまいました。
魚を拡大してみると、独特の重なり具合をしていることが分ります。
一般的なデジタルカメラで4秒間の露出撮影を行った場合に比べればマシですが、4秒間あればシャッターボタンを押した時に画面内に居た魚はどこかに行ってしまうほどの時間が経過していることになりますので、P20 Proの夜間モード合成技術は動く魚の撮影には向かないようです。
しかしながら写真の下に写っているサンゴはブレることなく写っていますので、手ブレはしていません。ほとんど動かない魚であれば、夜間モードでも撮れるかもしれません。
深海魚のコーナーではじっとして動かない生き物もいますので、普通のスマホカメラ撮影よりP20 Proのほうが綺麗な写真を撮ることが出来そうです。
P20 Proのズームを使うと、イルカショーを後部の座席から撮影しても大きく写すことが出来ます。
大きくジャンプしたイルカもバッチリ写ります。このときの撮影設定はシャッタースピード1/2096秒、ISO 80、3倍ズーム状態です。
拡大すると水飛沫の微細なところは潰れてしまっていますが、イルカをズームで撮ることでダイナミックな写真になりました。
また、P20 Proでは960fpsのスーパースローモーション動画も撮影出来ます。撮影するタイミングは結構難しいものですが、イルカショーで使えばこんな感じになります。
イルカのジャンプを撮影すると、空中で飛ぶ様子も簡単にスローモーション化出来ます。P20 Proのスローモーション機能利用時は解像度がHDになるため画質はそこまで高くありませんが、お手軽に決定的瞬間を狙うことも出来て面白いです。
これまでに水族館での写真撮影がスマホでは上手く行かなかったと感じていたユーザーはP20 Proに機種変更することでお手軽に上記のような綺麗な写真が撮れるようになるはずです。
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