世界最軽量・最薄のドコモガラケー カードケータイKY-01LをiPadと一緒に使った場合と、大画面モデルのiPhoneを1台で使った場合の料金例を紹介します。

2018年11月に発売されたばかりのドコモ最新ガラケー「カードケータイ KY-01L」を実際に使ってみて、「想像していたものと違った」「思っていた以上に不便・使いづらい・操作しにくい」と感じている人も多いはずです。

カードケータイは確かに「薄さ・軽さ」の点においてはドコモガラケーの中で群を抜くコンパクトさ、フラットでシンプルなデザインはファッショナブルなアイテムとしての面白さはあります。しかし「ガラケーとして便利に使えるか?」と言われれば、実際にカード携帯を使ってみた感想として「NO」と言わざるを得ません。

関連記事:ドコモ最新カードケータイKY-01Lは本当に買いか?FOMAガラケーから機種変更はおすすめ出来ない理由

カードケータイの「名刺大」サイズに携帯電話機能・ウェブ・メール機能など詰め込んだこと自体は驚異的な技術で触って感激できるのですが、カード携帯が楽しいのは最初だけ(あるいは人に見せびらかす時だけ)でした。

従来のドコモFOMAガラケーユーザーが「スマホのような多機能性は必要ないからカードケータイにしよう」と思ってKY-01Lへ買い替えると、おそらく以下のような不満点を持つと思われます。

・普通のガラケーに比べて電池が全然保たない(参照記事
・バックライトがないので夜に使えない
・画面が小さく、文字が見づらい、タッチしづらい
・スマホように画面がサクサク動かない
・ブラウザも動きがモタついてイライラする

他にも、電子ペーパーを使っている特性上表示がすべてモノクロになってしまう、おサイフケータイ機能がない・防水機能が無い(防滴には対応)・ワンセグが見れない・カメラがないといった、何年も前に発売されたガラケーに出来て、カードケータイに出来ないこともいっぱいあります。

これらの”カードケータイに出来ないこと”をしっかりと理解して購入しないと、「カードケータイは使いづらい」という評価になってしまうと思われます。しかし、言ってしまえばこれらはすべて「仕様上仕方のないこと」であり、割り切って使うしかありません。

カードケータイの不便さ補完に「格安タブレットセット利用」

カードケータイは「携帯電話は通話だけ出来れば一切他に何も要らない」というくらい、限定的な機能だけあれば良い人には1台で使っても問題ないかもしれませんが、それ以外の人には「スマホ+カードケータイ」や「タブレット+カードケータイ」といった、二台持ちによる使い分け運用を推奨します。

特に個人的にカードケータイを使っていて不満だったのは、ブラウザやメール利用を行ったときの文字の小ささ+電池の消耗です。

カードケータイでは表示文字サイズを変更することが出来ず、文字が非常に小さいまま閲覧・操作が必要になります。普通のガラケーに比べてもこんなにサイズが違います。

また、カードケータイには380mAhというとても小さな容量の内蔵電池しか搭載されておらず、メールやネットを少し使っただけでも電池がみるみる減ってしまいます。画面が小さい影響で1ページに表示される情報量が少なく、普通のスマホに比べてもたくさん操作をしないと情報を得られないため、時間も掛かってしまいます。

これらはカード大のサイズに仕上げるためにはどうしようも無い点であるため、この不便さが受け入れられないのであればカードケータイは買ってはいけません。そういう人は素直に折りたたみケータイのSH-01Jやスマホデビューをしましょう。

あるいは、あえてスマホではなく「通話はカードケータイようなタイプが良い」というユーザーにはカードケータイの弱点を補うことが出来る「iPad/タブレットを追加購入」を検討すべきです。

 

ドコモではケータイ電話のパケットプラン(データ通信プラン)容量を分け合うことが出来るサービスがあり、カードケータイ+iPadを購入するほうが、最新の大画面iPhoneを買うより安く維持することが可能です。

カードケータイ+iPadの購入・維持費例

カードケータイKY-01Lを機種変更、2018年モデルのiPad(9.7インチ 32GBモデル)を新規で追加した場合、月額料金は7,646円~(本体代金込み、8%税込み時、各種割引適用時)になります。

ケータイ回線とタブレット回線の2回線を契約することになりますので、カードケータイのみ・データ通信一切なしの最安月額1200円プランに比べると月々の支払いは高くなっちゃいますが、このプランには以下のような内容が含まれます。

ケータイ電話側は、1ヶ月あたり最大20GBまでの多段階パケットプランの利用が出来る親回線として設定しています。ドコモの長期ユーザー(15年以上)であればずっとドコモ割プラスにより、月額値引きも適用可能です。これで携帯回線の維持費は月額4,730円となります。

続いてiPad(副回線)の維持費内訳は以下のように想定してみました。

2018年12月時点において、iPadシリーズをドコモで購入すると通常の月額割引(月々サポート)に上乗せして、Go!Go! iPad割」により総額5,184円値引きを使うことが出来ます。

これにより、iPad回線の維持費は月額3000円を切り、本体の負担額は実質たった5,184円となります。

 

9.7インチiPad(2018年モデル)は Apple Pencilに対応する高性能なタブレットで実質5千円という格安モデルですが、もっと安いタブレットが良いならば「dtab Compact d-02K」という実質価格がマイナスの端末でもカードケータイとセットで使うことが出来ます。

iPad → dtab d-02Kに変更した場合、上記の月額維持費は7,646円 → 6,836円に安くすることも可能です。iPad(9.7インチ)に比べるとdtab Compact(8.0インチ)のほうが一回り小さく、処理性能もiPadのほうが格段の上です。ただし、dtabでもネットを見る・簡単なアプリを使うだけならば十分な性能がありますので、好みと予算を考えて選んでみてください。

どの機種を選んで良いのか判らないという人は、以下のおすすめ機種診断ページをご利用ください。

☆「ドコモ公式 かんたんおすすめ機種診断

比較:6.5インチiPhone購入の場合

カードケータイとiPadの2台を購入する場合の維持費は月額7,646円~、カードケータイと格安タブレットを買う場合は月額6,836円~という料金になることを上記で解説しました。2台の端末を購入・維持することでやはりそれなりにお金は掛かってしまうと感じたかもしれませんが、ここで大画面iPhone XS MAXの最安モデルを購入した場合の料金と比較をしてみます。

 

iPhone XS Max(64GB)モデルへ機種変更する場合、機種本体価格は141,912円となります。iPhone XS Maxは2018年12月時点で最高峰のiPhoneでありますが、カードケータイ+iPadの2台を購入するよりはるかに高い負担が生じます。

iPhone XS Maxを最も安いスマホ用プランで購入する場合、維持費は月額7,754円(8%税込み、機種本体代金込み)となります。

 

これまでの料金を比べると、以下のようになります。

カードケータイ
1台のみ
カードケータイ
+タブレット
iPhone XS
Max 1台のみ
最安プラン構成で
利用できる内容
・シンプルプラン(かけ放題無し)
・メール/ネット利用無し
・シンプルプラン+データ回線
・メール/ネット利用可能
・ベーシックパック(1GB~20GB)
・シンプルプラン(かけ放題無し)
・メール/ネット利用可能
・ベーシックパック(1GB~20GB)
機種代金込みの
月額維持費(税込)
1回線の維持費
月額1,728円~
2回線の維持費
iPadの場合:月額7,646円~
d-02Kの場合:月額6,836円~
1回線の維持費
月額7,754円~

*2018年12月19日調査時点。すべて消費税8%込み、ずっとドコモ割プラスの割引などを考慮しています。実際の請求は契約内容・プラン・利用状況によって変動します。割引の適用には指定条件があります(シミュレーションに使ったプランで利用可能)。

ドコモのカードケータイを1台だけで使うのは厳しい、でもカードケータイはカードケータイで今後も使い続けたいという方は、スマホにすぐ買い替えてしまうよりも安く維持できるiPad・ドコモタブレットの追加を検討を上記のように使いたいプランに合わせてシミュレーション比較してみることをオススメします。

より細かい料金の確認、別の機種の料金シミュレーションはドコモの公式オンラインサイトで簡単に行うことが出来ます。上記の料金はあくまで一例であり、初めてのiPhoneデビュー・学割・下取りなどの各種キャンペーンを使ってもっと安く契約出来るケースもありますので、最新価格は公式HPの「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧」を参照し、シミュレーションの微調整を行ってみてください。

irumo
通話以外は使いづらいカード携帯KY-01Lは「iPadと二台持ち」がオススメ 大画面iPhone1台より安く維持可能