ドコモの最新かんたん操作で電話・メールが出来る携帯電話「らくらくホン F-01M」の使い方解説です。
本機種はその名の通り「らくらく」操作が出来る携帯電話として、富士通が長年のらくらくホンシリーズを開発・販売し続けてきた間に蓄積された「簡単でわかり易い携帯電話」を極めたケータイになっています。
そのため、過去に携帯電話を使ったことのあるユーザーならばほぼ、使い方ガイドや取り扱い説明書を見なくても基本的な操作は出来るはずですが、携帯電話に対して本当に「電話に出る・電話を掛ける」程度しか操作ができない・新しく操作を覚えることが難しい家族にらくらくホン F-01Mを購入する場合には、以下のような初期設定項目・表示や制限の設定項目を変更・登録しておくとよいかな、という点を列挙していきます。
なお、基本的な使い方に関しては、F-01Mに同梱されている取扱説明書・使い方ガイドに載っています。F-01Mで電話を掛ける・メールを書く/読む・写真を撮るといった基本的な使い方は、カラーの写真・画像付きのガイドブックを読めば誰でも理解できますので、ここでは省略します。
実際に家族にF-01Mを使ってもらって感じた「最優先して設定しておくべき/設定を見直しておくべき」点を中心に紹介しますので、各設定をすべきかどうかは各自で判断してください。
ドコモショップのサポートは有料化2019年12月より、ドコモショップ以外で購入したドコモケータイ・スマホの初期設定サポートを店頭で受けるとお金がかかるようになりました。お金を払いたくないユーザーは、ガイドをよく読み自分で設定/家族が設定してあげましょう。(詳細は「2019年12月1日よりドコモショップのサポートが一部有料に お金が必要なのはどんな場合?」を参照)
【重要度:最高】主要連絡先のワンタッチダイヤル設定
らくらくホン F-01Mでは、ディスプレイパネルのすぐ下に3つの「ワンタッチダイヤルボタン」があります。このボタンは予め登録しておいた連絡先にすぐ電話が掛けられる/メールの宛先設定が出来るショートカット機能です。電話帳のコピーだけでなく、このボタンの設定も始めにやっておくべきです。
旧機種のらくらくホンにも同様の機能がありましたので、機種変更をした場合には前に使っていた数字・連絡先と全く同じ情報を登録することをオススメします(順番を入れ替えるだけで使い方がわからなくなって困ってしまうという方もいらっしゃいますので注意)。
ガラケーユーザーには電話帳機能を使わず、毎回手動入力で番号を入力される方もいらっしゃると聞いたことがありますが、せっかく買った携帯電話の便利な機能を全く使わないのも勿体ないことですので、家族や親戚、ご友人など、頻繁に連絡することがある相手を登録しておきましょう。
設定方法は「F-01Mかんたん操作ガイド(第一版)」の46ページに載っています。
【重要度:高】:データ通信量の制限/可否
らくらくホン F-01Mは3G通信(FOMA)だけでなく高速な4G通信(Xi)に対応しています。FOMAガラケー時代に比べてネットに繋ぐと短時間に大量のデータ通信を行ってしまうことがありえるため、ネット料金が高くなることが不安である場合には必要に応じて「利用できるデータ通信量の制限」あるいは、「データ通信をしない」設定を家族が事前に行ってあげることをオススメします。
設定出来る内容としては、
・規定のデータ通信量に到達した時点で警告を出す(ネットは継続利用可能)
・規定のデータ通信量に到達した時点でモバイル通信をオフにする(ネットに繋がらなくなる)
・バックグラウンドでのアプリ通信を制限する
・データ通信自体を出来なくする(ネットに常時繋がらない)
この4種類のいずれかを設定すべきです。
やり方としてはAndroidスマートフォンの場合とほぼ同じです(他のAndroidケータイでも同じ設定が出来るドコモケータイが多いです)。
設定方法はメニュー画面から[設定]→[#]その他の設定を行う → [#]高度な設定を行う → モバイルネットワークへ進みます。
ネット自体を使えなくするには、
【1】モバイルデータ を選び、オフにする
データ通信量の警告設定をするには、
【3】データ使用量 を選び、右上の歯車を選択 → データ警告を選び、ギガ数/メガ数を設定
データ通信量の上限を設定するには、
【3】データ使用量 を選び、右上の歯車を選択 → データ上限を選び、ギガ数/メガ数を設定
特定アプリのバックグラウンド通信を制限するには、
【3】データ使用量 を選び、画面下部にある各アプリ名を選択→バックグラウンドでのモバイルデータの使用を有効にするを、オフ
このような方法で設定が出来ます。
また、ブラウザ機能だけを制限したい場合は、メニュー画面 → あんしん →機能の利用を制限する → 「パケットを置く使う機能を・・・」を制限する、ことでも設定できます。
ドコモの現行「ケータイプラン」では、通常100MBまでのデータ通信料金が基本料金内に含まれており、これを超えると自動的に速度が制限されます。最新ケータイプランならば「ネットの使いすぎでデータ通信量が高くなる」ことは通常ありません。また、「ネット無し・通話だけが出来るケータイプラン」というものも現在は契約出来ません。しかし、スピードモード加入時・古い多段階プラン・従量プランで使う場合は注意が必要です。詳しくは「ドコモのケータイプランの料金解説(2020年版)」を参照
【重要度:高】迷惑電話対策機能の設定
らくらくホン F-01Mの目玉機能の一つ、「迷惑電話対策機能」もオンにしておきましょう。
この機能は、登録されていない番号から電話が掛かってくると相手に「通話を迷惑電話対策として録音しています」という警告メッセージを流し、詐欺電話の牽制が出来ます(本当に詐欺師からの電話なら、相手はここで電話を切るでしょう)。
設定方法はメニュー画面から、「あんしん」→[6]迷惑電話対策機能を使う → [1]迷惑電話対策を開始/停止する
から確認出来ます(相手に流れる音声メッセージは、機能説明のページでデモ再生出来ます)。
迷惑電話対策をしたうえで通話に出てしまった場合にも、録音されたデータを家族に後からチェックしてもらったり、場合によっては警察に相談しに行く場合にも重要な証拠データとして活用できることでしょう。
この機能により、富士通のらくらくホン F-01Mは公益財団法人 全国防犯協会連合会によって「優良迷惑電話防止機器」(優良防犯電話)」に認定されています。
家族が詐欺被害遭ってしまわないように、不安な場合は必ず事前に設定しておき、家族にこういう機能があるよ、と伝えておきましょう。
【重要度:中】Wi-Fi接続の設定
自宅に無線LAN/Wi-Fi接続環境がある場合には、不要なモバイルデータ通信を消費しないように、Wi-Fi設定をしておくことをオススメします(Wi-Fi環境がない場合は設定不要です)。
らくらくホンF-01Mは2.4GHzの周波数帯のWi-Fiへ接続可能です(5GHzは非対応)。
設定手順は、設定方法はメニュー画面から[設定]→[#]その他の設定を行う → [*]Wi-Fi・Bluetoothの設定をする → [1]Wi-Fiを設定する
へ進み、Wi-Fiをオン・接続するSSIDのパスワードを入力して接続設定をしてください(これも一般的なスマホと同じです。)。
【重要度:中】歩数計の表示
F-01Mには標準機能として、歩数計・万歩計機能がついています。初期設定をしておけば歩いた歩数を携帯画面上に表示できます。せっかくなので設定しておきましょう。
歩数計については初期設定時に利用の設定(身長・体重の入力)が出来るほか、メニュー画面の「歩数・活動量」の画面から設定が出来ます。
初期設定の方法は設定方法は「F-01Mかんたん操作ガイド(第一版)」の11-12ページに載っています。
ちなみに、バックパネルのサブディスプレイで歩数を見るためには、携帯を閉じた状態で本体左側についている顔アイコン(左向きのパックマンみたいなやつ)を押すと、時計から歩数表示に切り替わります。
【重要度:中】テレビの利用設定をする
F-01Mはスマホと同じくブラウザに対応していますので、見ようと思えばネットでYoutubeなどの動画を見ることも出来ますが、モバイル通信料を使わずに見られるワンセグがF-01Mには搭載されています。昨今ではスマホでもワンセグに対応していない機種も増えており、テレビが見られるF-01Mは逆に希少なほどです。
テレビ(ワンセグ)を見るためには初期設定として「チャンネル登録」が必要ですので、ここは家族がやってあげましょう。
ワンセグの利用方法は「F-01Mかんたん操作ガイド(第一版)」の56-59ページに載っています。
【重要度:低】F-01MのSIMロック解除をする
らくらくホン F-01Mは、SIMロック解除に対応しています。一括購入時であれば(割賦残高が無い状態)購入後すぐにSIMフリー化出来ます。
SIMロック解除をすることでドコモ回線以外のSIMカードでも通信・通話が出来るようになるというメリットがあります(F-01Mが対応している周波数帯域のネットワークに限ります)。通常のドコモ回線で使っている限りはSIMフリー化する必要もないのですが、中古として売却する場合はSIMロック解除済みであるほうが高く売れることが多いため、忘れないうちにSIMフリー化しておくと良いでしょう。
ドコモのケータイ・スマホのSIMロック解除はMy docomoから手続きを行うと手数料無料で実施出来ます(店頭では通常手数料が掛かります)
具体的なSIMロック解除手順は「ドコモスマホ SIMロック解除手順レポート」などを参照ください。
この他にも利用者に合わせて設定を行うべき項目はあると思いますので、便利・快適に使えるように事前設定をチェックすることをオススメします。
FOMAガラケーかららくらくホンF-01Mへ交換するためにかかる料金・月々の負担額については以下のページを参照ください。
関連記事(前半):2020年ドコモ最新料金プランでFOMAガラケーからXiケータイへ機種変更する場合に掛かるお金(購入時編)
関連記事(後半):2020年ドコモ最新料金プランでFOMAガラケーからXiケータイへ機種変更する場合に掛かるお金(料金プラン編)