NTTドコモより2019年春モデルとして発売された最新の操作が簡単な国産スマートフォン 【富士通-らくらくスマートフォン me F-01L】の使い勝手や料金を、スマホ初心者または家族のスマートフォン買い替えのために機種選びを悩んでいるドコモユーザー向けに、実機を使ってみて感じた評価・購入するメリット/デメリットを紹介します。
ドコモでは過去に同じシリーズ「らくらくスマートフォン」として「F-03K」や「F-04J」というモデルが存在します。すべて富士通製のかんたん操作スマートフォンであることは変らないのですが、料金や機能に一部違いがあります。
本ページで実際に入手してレポートをするのはドコモスマートフォン で型番[F-01L]として発売されているモデルです。旧機種の情報をお探しの方は当記事下方にある公式ホームページをご覧ください。
らくらくスマートフォン F-01Lの主な特徴を端的に言うと、
・スマホ初心者向けに調整された専用のメニュー画面(どの機能が使えるのか分かりやすい表示、迷わない案内表示)
・見やすさを追求した文字の大きさ、太さ、書体(UDフォント)を採用
・ガラケーよりも電話しやすい/通話が聞こえやすい(はっきり/ゆっくり/ダブルマイク機能)
・ハンドソープで丸洗い出来る、頑丈なスマホ
・カメラAIで花を認識して記録出来る「花ノート」アプリが楽しい
・性能もそこそこ高く、アプリも自由に追加出来る
このような「使いやすさを追求」するための専用のカスタマイズがかなり施されています。はっきり言って、普段何台もの最新スマホを使い分けているスマホ依存症の筆者が使うと「普通のスマホとこんなに違うのか」と驚くほど、らくスマ F-01Lには特殊な設計がされていると感じました。
そして、らくらくスマートフォンは「面倒な設定を変更しなくても初心者に優しい設定」がされているモデルであるため、初めてスマホを使い始める人でも戸惑うことが少なく、仮に判らないことがあってもサポートが受けられるので家族にスマホを買って渡す場合にも楽に取り替えを行えるはずです。
では、もっと細かくらくらくスマートフォン me F-01Lの実機使用のレポート・感想を紹介していきます。
先にドコモの公式サイトで機能や料金表・値引き情報を見たい人はこちら → 「NTTドコモ らくらくスマートフォン me F-01L商品詳細ページ」
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F-01Lで使える機能・主な仕様
昔の印象では「シニア向けの簡単携帯・シンプル携帯」というと、一般ユーザー向けの機種に比べて使える機能が少ない・性能が低い仕様になっているモデルが多かったはずです。しかし、2019年モデルのらくらくスマートフォン me F-01Lは非常に豊富な機能を持っています。
画面サイズ | 4.7インチ (旧モデルより大きい) |
データ保存容量 | 32GB (旧モデルの2倍) |
本体サイズ | 143mm×70mm ×9.3mm (旧モデルより薄い) |
電池の持ち | 実利用可能時間 約95時間 |
重量 | 143グラム | 防水/防塵 | 対応 (IPX5/8, IP6X) |
CPU | SDM450 | MIL規格 | 23項目準拠 (旧モデルより多い) |
歩数計 | 搭載 | おさいふケータイ | Felica/NFC搭載 |
生体認証 | 非対応 | テレビ | ワンセグ対応 (アンテナ内蔵) |
(旧モデル=2018年型 F-03Kとの比較)
らくらくスマートフォン F-01Lのディスプレイサイズは4.7インチの有機ELパネルを採用しています。旧モデルの4.5インチから大きな画面になることで文字や画像がより見やすくなっています。4.7インチというとiPhoneのスタンダードサイズモデル「iPhone 6~8」とちょうど同じです(重さはiPhone 6sと全く同じ)。
2019年時点で発売されている多くの一般向けスマートフォンは5インチ以上・6インチを超える大画面モデルも少なくなく、それに比べてF-01Lは非常にコンパクトなスマートフォンと言えます。
シャープの2018年型大画面スマートフォン(SH-03K)と比べると、こんなに大きさが違います。大きなサイズでも気にしないのなら最新のハイエンドスマートフォンでいきなりデビューをしても良いと思いますが、「ガラケーの使いやすさ=手に収まりの良いサイズ感」を維持したいのなら、F-01Lのサイズは逆に希少です。
本体の背面はなめらかに曲線を描いたデザインになっており、手触り・持ち易さの体感を向上させています。
また、それぞれのボタンには「ブザー」・「電源/マナーボタン」・「micro SD」(カードスロット)という文字がそのままスマホ本体に印字されているため、使い始めたばかりでどのボタンで操作をするのか分からなくなってしまうということもありません。
ガラケーでは上記の写真のようにテンキー・ボタンには確かにアイコンや文字で「カメラボタン」や「テレビボタン」が判りやすくデザインされているのが当たり前でしたが、スマホのボタンには何も書かれていないことのほうが一般的であり、F-01Lの親切設計がボディデザインにも盛り込まれている例です。
ただし、富士通の他のスマホで採用されている指紋認証や虹彩認証(目でロック解除を出来る)はらくスマには搭載されていません。生体認証の便利さに慣れきっているとパスワードによるロック解除すら面倒に感じてしまうため、指紋認証や虹彩認証を使いたいのなら他社スマホまたは富士通のarrowsシリーズの購入を検討してください。
☆「arrows Be F-04Kの実機レビュー・利用感想はこちら」/docomo with対象・指紋認証が使える
☆「arrows NX F-01Kの実機レビュー・利用感想はこちら」/一括648円・指紋認証+虹彩認証が使える
タッチ誤作動を防ぐ設定
FOMAガラケーからスマホデビューの障害の一つとして、「タッチパネルの操作が不安、慣れない」というユーザーのために、らくらくスマートフォン F-01Lでは「らくらくタッチ」という、特殊な操作設定が初期状態でされています。
F-01Lで文字を入力したり、画面のボタンを押すには「画面を軽く押す」という、感圧式の操作が出来るようになっています。
力強く押す必要はないのですが、画面を優しく触る(タッチ)だけではボタンは反応しません。このらくらくタッチが有効になっていることで意図しないタッチによって画面が切り替わってしまう・設定が変わってしまって戻せなくなるというトラブルを回避出来ます。
このらくらくタッチは設定によりオフにすることも出来ます(設定→[音・振動・タッチの設定]→[らくらくタッチ]→らくらくタッチのボタンを「オフ」に切り替える)。はっきり言って普通のスマートフォンのタッチ操作に慣れているとらくらくタッチは逆に違和感が強く、素早い文字入力を不可能にしてしまうので、好みに合わせてそのままらくらくタッチを使い続けるか、普通のタッチ操作(らくらくタッチ オフ)の練習をするか選べます。
文字の入力もらくらく
らくらくスマートフォン F-01Lには文字入力のシステムとして「Super ATOK ULTIAS forらくらく」という、専用のキーボードが使われています。
上記写真の左がらくスマ F-01L、右側が同じく富士通の格安スマホ F-04Kです。どちらも日本語の入力画面ですが、F-04Kの入力ボタンには「あ」「か」「さ」「た」「な」のボタンでフリック入力が出来ますが、らくらくスマートフォンの入力は昔のガラケーと同じように「あ」を2回押すと「い」、3回押すと「う」になる、シンプルなキーボードが初期設定になっています。
スマホの操作に慣れていればフリック入力のほうがすばやく文章を書くことが出来ますが、フリックキーボードではたくさんの情報が小さく表示されており、細かい文字が見づらいユーザーには慣れるまで大変で、操作を困難に感じてしまうでしょう。それを防ぐために、らくスマではガラケーと同じ入力タイプだけを用意しています。
そして普通のスマホと同じフリックキーボード/QWERTYキーボードも設定から選ぶ・追加することは出来ますので、学習意欲があるのならスマホならではの操作を覚えて活用することも出来ます。初心者にも優しく、そしてスマホに慣れている人・なれ始めた後でもずっとF-01Lを使っていける仕様です。
「スマホは壊れそう」という心配も不要
最近の富士通のスマートフォンでは「割れない刑事」として、少しくらいなら地面に落としてもディスプレイガラスが割れないことをアピールしているように、このらくらくスマートフォン F-01Lも頑丈さにかけては史上最強レベルの「頑丈さ/タフさ」を持っています。
まずは上記の写真でも見て判るように、F-01Lはハンドソープで丸洗いOKです。スマホや携帯は手で日常的にタッチ操作をするため汚れが付きやすく、雑菌もすぐに繁殖します。抵抗力のある成人ならば問題ない程度かもしれませんが、免疫力が下がってきた方・あるいは子供や孫がスマホを触りたがるケースでも、手軽に洗って清潔に保っておくことが出来る安心感もメリットの一つです(泡タイプのハンドソープで、水でさっと流す場合に限ります。お湯に付けたり、石鹸でこすったりすると破損・故障の原因になりますので、スマホの中(よく使うブックマーク)に保存されている「洗い方説明」を読んでください)。
米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の23項目、落下、耐衝撃、防水(浸漬)、防塵(6時間風速有り)、防塵(72時間)、塩水耐久、防湿、耐日射(連続)、耐日射(湿度変化)、耐振動、防水(風雨)、雨滴、高温動作(60℃固定)、高温動作(32~49℃変化)、高温保管(70℃固定)、高温保管(30~60℃変化)、低温動作(-20℃固定)、熱衝撃、低温保管(-30℃固定)、低圧保管、低圧動作、氷結(-10℃氷結)、氷結(-10℃結露)に準拠した試験を実施
F-01Lは上記のテストに合格しています。絶対に画面が割れない・壊れないことを保証するものではありませんが、他のスマホならすぐに画面割れ・機能停止に陥るような過酷な条件でも通話機能が保持出来る頑丈さを持っています。
(富士通の国内スマホ生産工場・研究施設で撮影)
無料/ゲーム感覚でスマホを楽める「花ノート」
らくらくスマートフォン me F-01Lの新機能「花ノート」では、カメラ画面から簡単に「花認識」を起動し、撮影した花の名前や種類を検索・保存することが出来る楽しい機能が入っています。
携帯電話・スマホを普段はそれほど使わないユーザーでも、カメラだけは楽しく・便利に使いたいというユーザーが多く、らくらくスマートフォンはカメラ関連機能は豊富になっています。
かつて任天堂が発売して大ブームを引き起こし、今も続く人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」では最初のモンスターの種類は151匹でしたが、2019年3月時点で花ノートでは400種類の花をAI機能が判定し、名前を教えてくれます。
これをすべてコンプリートするのはとても大変でしょう。でも、面白いです。この楽しさはまさにモバイルゲームそのもので、いろんな花のデータを集めるのに夢中になってしまいます。
花壇に咲いていた花を撮影してみれば、すぐに花の候補をAIが判定してくれます。
AIによる判定はなかなかの精度で、色の違う花でも種類がいっしょならきっちりと判定しています。
ピンクでも黄色でも、第一候補にはちゃんと「チューリップ」が出て来ました。
道端でよく見かける花でも、その名前をわざわざ調べることが無いまま過ごしてしまいますが、らくスマの花ノートがあれば簡単に知ることが出来ます。アプリ内に保存されているデータを見るだけ、ノートをつけるだけならデータ通信を必要としませんので、料金も掛かりません(写真をメール送信・SNS投稿・インターネット検索する場合はパケット通信料が掛かることがあります)。
カメラの画質自体も1300万画素のセンサーを搭載し、十分に使えるものです。
(画像をクリックすると拡大できます。オリジナルサイズは大きすぎてアップロード出来ないため上の写真(クリックして表示されるもの)も半分以下に縮小しています)
写真の右側に映っている部分を拡大しても、1つ1つの花びら・花の芽が見分けられるほどの高画質です。
もちろんもっと高級な、カメラ性能に特化させた他のスマートフォンと比べてしまうとF-01Lのカメラ性能は劣りますが、古いガラケー・何年も昔の古いスマホに比べればF-01Lのカメラは十分に実用に足る性能です。
「ポケモンGO」を楽しむ方にご高齢の方も少なくないように、花ノートでいろんな写真を集めるために外出・お散歩をして、健康管理のための運動をするモチベーションにもらくスマが活躍してくれるかもしれません。
ずっと変らない、安い料金
ガラケーからスマートフォンに買えたくない理由として「スマホは料金が高くなる/割引が途中で終わって高くなる」という印象を持つ長期利用者もいるようですが、らくらくスマートフォン F-01Lへ買い換えれば、ずっと同じ「最安280円」で契約を続けることも出来ます(docomo withの受付は2019年5月31日を以って新規加入受付は終了しました)。
らくらくスマートフォン F-01Lは「docomo with」割引の対象となり、機種変更をしなければ3年目以降もずっと月額1,500円の値引きが継続します。
ドコモウィズ割引の適用条件には基本プランの加入・パケットプランの加入は必須となりますが、かけ放題無し・高額な大容量プランへの加入しなければならないものではありません。安い料金プランでも、割引は変わりません。
2019年春以降、このドコモウィズ値引きは携帯販売における「完全分離プラン」が義務化されると禁止・廃止されてしまう可能性がありますが、既存の契約者ならばそのまま継続して適用できる可能性が高いため、ドコモの安いプランが契約できるらくらくスマートフォン me F-01Lを買うなら今のうちです。
最新料金プランでの維持費は公式サイトで計算出来ます。
2019年8月8日~ 先着でイヤホンをプレゼント
NTTドコモではらくらくスマートフォンシリーズの500万台販売を記念して、F-01Lの購入者先着500名にハイレゾ対応のイヤホンをプレゼントしています。
ハイレゾ対応のイヤホンで、F-01Lを使って音楽を聞いたりメッセージを確認したり出来ます。
イヤホンは本体同梱で届き、在庫がなくなり次第終了となります。
らくらくスマートフォン me F-01Lの機種変更はウェブからショップの待ち時間ゼロで受け取り予約・無料で自宅配送が出来ますので、最新のらくスマでスマホデビューをしてみてください。
☆「らくらくスマートフォン F-01Lの公式販売ページはこちら」/ ウェブ手続きで事務手数料がタダになります
ウェブ手続きの方法は下記のページで解説しています。
スマートフォンタイプではなく、携帯電話タイプのらくらくホンも2019年春時点で購入可能です。タッチパネルは無理という場合は、物理テンキー付きのF-02Jをオススメします。
*本ページの情報は2019年3月16日時点の公式データを参照しています。価格・料金は別途消費税・ユニバーサル料金やオプション料金が掛かることがあります。