2019年6月時点で機種変更可能なドコモスマートフォンの中で比較的小さく、そして安い4機種「Google Pixel 3a」・「ソニー Xperia Ace SO-02L」・「富士通 arrows Be3 F-02L」・「シャープ AQUOS sense2 SH-01L」をすべて実機を使ってみて、それぞれの機能・特徴・価格別などなど、目的別にどのスマホを選べばよいか迷っている人向けに、ずばりオススメのドコモスマホを紹介します。
NTTドコモでは2019年6月以降にスマホを購入しても、従来適用されてきた機種購入補助(月々サポート・端末購入サポート・docomo with)による値引きが適用されないかわりに、基本料金自体を値下げする新料金プラン「ギガホ/ギガライト」が始まっています。
新プランに変更することで基本料金が安くなったとしても、その分高いスマホを買ってしまうと料金の節約にはならず、家計への負担が大きくなることが心配というドコモユーザー・ドコモの家族利用者向けに、ドコモでは比較的低価格で買えるミッドレンジの格安スマホをいくつか用意しています。
その価格差は、最先端の新型高額スマホ1台分の値段で、格安モデルが2台・3台と買えてしまうほどに大きな節約効果があります。
「高いお金を出せば良いスマホが買える」とは限りませんが「最新の良いスマホが高い」のは、機種値引きが無くなった新時代のスマホ販売では避けられません。
ただ、高いのは”最新&最高峰のハイエンドモデル”の話であり、今の時代ではあえてちょっと性能を落として安く作ったスマホでも、一般的な用途・古いスマホからの買い替えであれば問題なく使える・十分に多機能なスマホがあります。今から列挙する4台の「ドコモで安く機種変更出来るスマホ」も、まさにそういったポジションのモデルです。
以下の4台は最高の性能スマホの半額~1/3程度の破格モデルですので、すべての機能・性能において全員が満足できる・何もかも不満・不備がないほどに仕上がっているとは言いません。やはり「安いなりの性能」の部分もあります。
それぞれの機種によって”安い理由”も異なり、各機種に強いところ・弱いところがあります。それらを実際にすべての機種を入手して使って感じたポイントを中心に比較・評価していきますので、満足できる・妥協できる安いスマホ選びの参考にしてみてください。
ドコモスマホを”軽さ”で選ぶなら?
2019年夏モデルの中で最も軽いスマートフォンは・・・「富士通 arrows Be3 F-02L」です。
arrows Be3 F-02Lの本体重量は約145グラムであり、5.6インチという大画面ながら従来の4インチ後半~5.0インチクラスのスマホくらいの軽さに感じられます。
これはarrows Be3では新しい軽くて頑丈な素材をボディに使っているためです。
arrows Be3はただ軽いだけでなく、1.5メートルの高さから落としても画面が割れにくい・防水/防塵性能やハンドソープで丸洗いをしてもOKなど、頑丈なスマホでもあります。
関連記事:arrows Be3 F-02L実機レビュー 旧モデルF-04Kと使い比べ・進化点の評価
しかし、今回ピックアップしている4機種はすべて”比較的軽くて小さい”モデルに限定していますので、4台ともそれなりに全部軽いです。
モデル | 本体重量* |
arrows Be3 F-02L | 145グラム |
Google Pixel 3a | 147グラム |
Xperia Ace SO-02L | 154グラム |
AQUOS sense2 SH-01L | 155グラム |
比較:iPhone XR | 194グラム |
*スマホの重さには若干の個体差があります。
4台のなかで一番重いAQUOS sense2 SH-01Lでも、最新のiPhoneより20%以上軽量です。新しいiPhoneが大きすぎる・重すぎると感じたならば、ピックアップした4モデルのどれを選んでも”軽い”と感じられるはずです。
小さいドコモスマホが欲しい人にオススメの機種
スマートフォンを手で持つ・ポケットやカバンに入れたときに便利な「小さいスマホ」が欲しい場合には、「Xperia Ace SO-02L」が最小です。
それは以下の写真を見て頂ければ一目瞭然です。
左から順番に、Xperia Ace, AQUOS sense2, arrows Be3, Pixel 3aです。ディスプレイのサイズが5.0インチ~5.6インチまで幅がありますので、ボディサイズは一様ではありません。
4台の中で最も軽いのは前項で紹介したとおりarrows Be3ですが、縦幅・横幅はXperiaのほうが一回り小さく、「片手での持ち易さ」という点では、Xperia Aceも良い感じです。
モデル | 縦幅 | 横幅 | 厚さ |
Xperia Ace SO-02L | 140 mm | 67 mm | 9.3 mm |
AQUOS sense2 SH-01L | 148 mm | 71 mm | 8.4 mm |
arrows Be3 F-02L | 147 mm | 70mm | 8.9 mm |
Google Pixel 3a | 151.3 mm | 70.1 mm | 8.2 mm |
比較:iPhone XR | 150.9 mm | 75.7 mm | 8.3 mm |
Xperia Ace SO-02Lは他のモデルに比べて横幅が特に細くなっています。代わりに少し分厚く・ディスプレイ画面自体のサイズが一回り小さいので、バランスと好みに合わせて選ぶほうがよいでしょう。
ゲームがしたい人にオススメの機種
これは1択です。この4機種の中でスマホでゲームを楽しみたいのなら、Google Pixel 3aをオススメします。
ゲームが快適に遊べるかどうかは、搭載されているSoC、CPUのパワー(処理性能)に依存するところが大きく、ドコモの格安モデルである4機種はパワー面では最新・最高峰のスマホに大きく劣ります。
一般的な軽いゲーム(パズドラやポケモンGOなど)であれば、どの機種でも遊べます。しかし、3Dアニメーションを多用したシミュレーションゲーム・ネットワークゲームを遊ぶ場合には、Pixel 3a以外の3機種だと、動きが鈍くなる可能性があります。
モデル | 搭載SoC | Antutuベンチマーク 総合スコア |
Google Pixel 3a | SDM670 | 160125 |
Xperia Ace SO-02L | SDM630 | 88207 |
AQUOS sense2 SH-01L | SDM450 | 71869 |
arrows Be3 F-02L | SDM450 | 71708 |
Antutu Benchmarkは、スマホの処理能力を数字で比較できる無料アプリです(2019年6月16日時点)。数値の目安が判らない人は、自分の手持ちのスマホで測定して比較してみてください。
☆「Google Play Store-Antutu Benchmark」
☆「iTunes-Antutu Benchmark」
ベンチマークのスコアからも判るように、この4モデルの中ではPixel 3aの処理能力は圧倒的に高くなっています。ベンチマークアプリ測定中のアニメーション表示では、Pixel 3aではとてもなめらかに表示される3Dアニメも、他機種ではカクつきが出ます。
必ずしもAntutuベンチマークのスコアが高いほどゲームが快適に遊べる・スムーズに動くわけではありませんが、数値に大きな差がある場合は、明確に動きに違いが判ることもあります。
参考記事:4万円台になったPixel 3a搭載Snapdragon670(SDM670)の実力は?Antutuベンチスコアやゲームの快適性
電池の持ちがよいドコモスマホが欲しい人は?
これは少し難問です。スマートフォンでは各社が省エネ機能・バッテリーセーブモードなど搭載しており、使い方次第・設定次第で電池の持ちが変わります。
ドコモが公表している数値で比べるのなら、一般的な利用を想定した場合に電池の持ちが良いのはarrows Be3 F-02Lになります。
モデル | 実利用可能時間 | 電池容量 |
arrows Be3 F-02L | 130時間 | 2780mAh |
Xperia Ace SO-02L | 125時間 | 2700mAh |
AQUOS sense2 SH-01L | 125時間 | 2700mAh |
Pixel 3a | 非公開 | 3000mAh |
電池の容量で比較すればPixel 3aが最も大きくなります。
スマホの場合は待機可能時間・動画の連続視聴可能時間など、それぞれのスマホの性能や特徴・使い方によって「スマホの電池の持ち」に対する感覚も変わります。
実際にそれぞれの機種を使ってみて、arrows Be3やPixel 3aの電池の持ちが格別によいと感じるわけでもないので、どの機種を選んでも極端に大きな違いは出ないでしょう。
電池の持ちは購入後の設定次第、使い方次第なので、数字以上に電池の持ちが悪いと感じた場合には各種設定を見直してみて下さい。
関連記事:電池の持ちが良くなったAQUOS sense2 SH-01L もっと長く使うための節電設定方法
カメラ(写真)が使いたい人にオススメの機種
カメラ機能を重視するのなら、これは迷わずPixel 3aを選ぶべきです。
今回比較している4台のスマホはすべてカメラレンズは1つだけの機種ですが、Pixel 3aのカメラは2018年モデルのハイエンドモデル Pixel 3/Pixel 3 XLと同じであるため、別格です。
(実際にPixel 3aで撮影した写真)
Pixel 3シリーズに搭載された「夜景モード」を使うと、三脚を使わなくても暗い場所でも手ブレをほとんどせずに、明るく綺麗な写真が撮れます。
他のスマホも古いモデルに比べれば大きなピクセルサイズを使った明るい写真が撮れる・AI機能によってシーン判定が出来るといった機能を持っていますので、カメラにそれほど拘らないのならば問題なく使えるクオリティです。ただ、夜景を撮り比べるとPixel 3aが圧倒的な画質の良さであることが判ります。
セキュリティが便利な機種は?
今回ピックアップしている4台の格安モデルはすべて生体認証機能に対応しています。しかし、各モデルで生体認証の方式に違いがあります。
(arrows Be3の指紋認証センサー内蔵「エクスライダー」)
どれを便利・使いやすいと感じるかは慣れ次第なところがあります。
モデル | 対応の生体認証 |
AQUOS sense2 SH-02L | 指紋認証(パネル前面) 顔認証 |
Xperia Ace SO-02L | 指紋認証(本体横) |
arrows Be3 F-02L | 指紋認証(本体背面) |
Google Pixel 3a | 指紋認証(本体背面) |
4機種の中で顔認証に対応しているのはAQUOS sense2のみとなっています。
(左 AQUOS R3, 右 AQUOS sense2)
指紋認証センサーが本体の前にあるAQUOS sense2なら、本体を机の上に置いたまま指を乗せてロック解除をすることが出来ます(背面にある機種だと、もちあ上げないと生体認証での解除が出来ない)。
いずれの機種でも指紋認証の認証速度・精度はかなり高く、便利に使うことが出来ます。
とにかく安く機種変更出来る機種が欲しい人向け
今回ピックアップした4機種はすべて「5万円以下」で買える比較的安いモデルばかりですが、価格が同じというわけでもありません。
基本的な機能が使えるなら、安ければ安いほうが良い!というのなら、一番安いドコモスマホはAQUOS sense2 SH-01Lで決まりです。
いずれの機種も最新の超高性能モデルに比べてお手軽な価格に設定されています。これまでに説明したとおり、4モデルは「比較的安くて小さいスマホ」という分類に入りますが、一番安いAQUOS sense2とXperia Aceでは1.5万円の価格差がありますので、優先事項とコストパフォーマンスを考えて選んでみて下さい。
キャンペーンでお得に買える機種は?
2019年6月時点において、各機種向けに新発売記念キャンペーンが出ています。
いずれも数量限定・期間限定となっていますので、欲しい機種が決まったら特典が貰えるうちに機種変更しておくと、ちょっぴりお得感が増します。
対象機種 | 特典内容 |
全機種共通 | 【2019.06.30まで】 5人に1人、3000円分のポイントが当たる (オンラインリニューアルキャンペーン) |
Google Pixel 3a | 【先着3000名】 オリジナルトラベルBOXプレゼント |
arrows Be3 F-02L | 【先着5000名】 「割れない刑事オリジナルボールペン」 プレゼント |
Xperia Ace SO-02L | 【抽選】 a-nation 2019, SUMMER SONIC 2019の 観覧ペアチケットやグッズが当たる (Xperia×夏フェスキャンペーン) |
ドコモの2019年モデルスマートフォンは、旧プランのままでも機種変更出来ます。すべてオンラインショップで事務手数料無料・頭金無料で注文することが出来ます。オンライン手続きで機種変更すれば待ち時間ゼロで購入出来ますので、オススメです(上記の特典もオンライン限定のものがあります)。