2022年8月24日から始まったドコモの新通信方式「5G SA」を使う方法・使えているかどうか確かめる方法を解説します。
NTTドコモでは2020年春～夏モデルから一般ユーザーのスマートフォン通信に5Gサービスを提供してきました。2022年8月から始まった「5G SA」では、”真の5G”と呼ばれることもある超高速通信の方式です。
5G SAの「SA」とは”Stand Alone”の頭文字をとったもので、従来は”4Gと5Gの電波を併用”して通信させていたものから、5G専用のコア装置・基地局のみを使ってモバイル通信を行います。
2022年8月時点の5G SA対応スマートフォンを利用した場合の最大通信速度は4.9Gbpsに到達します。あくまでこの数字は「理論上の最大値」ということになりますが、もし本当に5G SAの最高速度で通信が出来た場合、アマゾンプライムビデオの最高画質・映画2時間分のデータ量をわずか1.5秒でダウンロード可能というレベルです（DL速度4.9Gbps/データ量0.92GBを想定）。
5G SAの威力を確かめたい人は、「対応プラン」+「5G SAの申込み」、そして「5G SA対応スマホ」を手に入れて、5G SAエリアに行ってみましょう。
5G SAが使えるプラン
2022年8月24日時点において、ドコモの「5G SA」を利用するには対応のプランを契約+専用のオプションに加入する必要があります。
5G SAの契約は、ドコモの5G料金プラン（ギガプラン）またはアハモ（ahamo）のみ対応しています。その他の格安プラン（MVNO）のドコモ回線を使ったサービスでは対応していません（2022年8月時点）。
5G SAが使えるスマートフォン・iPhone
2022年8月24日時点、NTTドコモの5G SAサービスに対応しているスマートフォンは「AQUOS R7 SH-52C」ただ1機種のみです（2022年8月末、Galaxy S22/Galaxy S22 Ultraもアップデートで対応）。
AQUOS R7以外のスマートフォンについては後日アップデートで対応する「Xperia 1 IV(SO-51C)」「Galaxy S22 Ultra(SC-52C)」「Galaxy 22(SC-51C)」が5G SAに対応する性能を持っています。
上記の4機種以外は5G SAに繋がりません（2022年8月時点）。iPhoneはすべて非対応となっていますので、対応機種への機種変更が必要となります。
5G SA対応スマートフォンはドコモの公式サイトで購入できます。
既存ドコモ契約者の場合、ドコモUIMカードはver6以上・またはahamoのSIMカードである必要があります。非対応のSIMカードでは5G SAプランを契約しても非5G SA相当でしか通信できないため、SIMカードの交換が必要な場合があります。
5G SAの対応エリア
ドコモで5G SAを契約し、対応機種を入手したら、次はいよいよ5G SAエリアに行ってみましょう。
5G SAの提供場所は2022年8月24日時点では全国合計で数十カ所の特定施設・スポットのみであり、5Gエリア/ミリ波対応エリアすべてで5G SAが使えるわけではありません。都道府県によっては5G SAに対応するエリアが全くない地域もありますので、5G SAを期待して契約する場合は事前に対応場所を確認してください。
5G SAに繋がっているか確かめる方法
2022年8月時点、唯一5G SAに対応していたAQUOS R7 SH-52Cで5G SAにつながっているかどうか確かめる方法は以下のとおりです。
「電話アプリを起動」→ ダイヤル入力 → 【*#*#4636#*#*】を入力 → テストモードに入る → 「携帯時電話情報」を選択 → ”データネットワークの種類”の項目が「NR-SA」になっているかどうか
「NR-SA」とは”New Radio – Stand Alone”の略であるはずです。
これでSAサービスか、LTEサービスにつながっているのか判断出来ます。スマホの画面上のアンテナピクトはSAでもNSAでも「5G」としか表示されません（2022年8月時点SH-52C最新ソフトウェアの場合）ので、上記のようなテストモードでの確認が出来ます。
5G SAを利用できると、5G NSAよりも更に高速な上下ともに1Gbpsを超える速度に対応するとされていますが、2022年時点ですでに多くのスマホ・iPhoneが当たり前のように5G通信に対応・利用ユーザーが増えたため、残念ながら「5G SA対応だから」といって極端に体感の通信速度が速くなることは稀です（実際に管理人は何回もスピードテストを繰り返しましたが、日中では1Gbpsを超えることすら出来なかった）。ユーザーが多い混雑時間帯では、5G SA対応機種であってもギガbpsへの到達をしないタイミングのほうが多いようです。
今後、「5G SAが当たり前」という時代が来る頃にはまた状況が変わるかもしれません。これからの5G普及に期待しましょう。
